「スタイリスト」と聞くと、何だかキラキラとした華やかな世界が思い浮かびますよね。

一般人の自分には縁がない……と思う方も多いかもしれません。

確かに、日常生活の中ではなかなか見かけることのないレアな職業。

どんなところでどんな人が活躍しているのか、また、どんな人がスタイリストになれるか、不明な点が多いですよね。

そこで今回は、「スタイリスト」という職業について解説いたします!

スタイリストを目指している方、単純に仕事内容を知りたいという方、必見です。

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スタイリストってどんな仕事?

「スタイリスト」というと、“洋服をコーディネートする人”をイメージする人が多いかもしれませんね。

しかし、スタイリストがコーディネートするのは洋服だけではありません。

食品に携わるフードスタイリスト、インテリアに関わるインテリアスタイリストなど、様々なスタイリストがいます。

では、それぞれどのようなところで活躍しているのでしょうか。

今回はファッションスタイリスト、フードスタイリスト、インテリアスタイリストの3つに絞ってご紹介します。

ファッションスタイリスト

「スタイリスト」という言葉から連想されがちなのが、ファッションのスタイリスト。

みなさんのイメージ通り、洋服のコーディネートを考えるのが仕事です。

ファッション誌やテレビドラマに出演するモデルさんや女優さんのコーディネートを考えます。

フードスタイリスト

レシピ本や料理番組で、きれいに盛り付けられた完成品がオシャレなテーブルに乗っているシーンをよく目にしませんか?

そのきれいな盛り付けやテーブルコーディネートを行うのが、フードスタイリストの仕事。

つまり、書籍や雑誌、料理番組などで活躍します。

紹介するメインの料理に合うような付け合わせを考えたり、レシピを考案するのもフードスタイリストの仕事のひとつ。

また、料理が映えるような食器やテーブルクロスの用意など、テーブルコーディネートもフードスタイリストが考えます。

インテリアスタイリスト

インテリアスタイリストは、その名の通りインテリアをコーディネートする人。

インテリア雑誌やテレビドラマの撮影で使われる家のコーディネートなど、幅広い場所で活躍します。

また、住宅展示場やショールームのインテリアコーディネートを手がけることもあります。

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スタイリストの仕事はどんな人に向いている?向いている人の5個の特徴とは?

スタイリストというと専門的なイメージが強いですが、一体どのような人に向いている職業なのでしょうか。

ここでご紹介するものが全てではありませんが、一例を下記にまとめます。

トレンドに敏感な人

スタイリストとして誰かに見られるものをコーディネートする以上、常に新しく新鮮さのあるものを提供する必要があります。

毎回同じようなインテリアだったり、いつまでも古臭いコーディネートが乗っている雑誌じゃ見ようと思いませんよね。

テレビであれば番組の雰囲気や女優さんの役、雑誌であれば読者層やテーマに合わせたコーディネートをすることが必須。

そこへいかに自分らしさやトレンドを取り入れられるかが腕として問われます。

センスのいい人

見るからにダサいファッションや、誰も憧れないようなテーブルコーディネートしかできない人は、残念ながらスタイリストには向いていません。

読者や視聴者が離れてしまいますから、当然ですよね。

生まれ持ったセンスもありますが、ざまざまなものに触れることで磨かれていくものでもありますから、センスがないからといってすぐに諦める必要はありません。

でも、苦労するかもしれないということだけは念頭に置いておいてください。

担当する商材が好きな人

ファッションが嫌いなファッションスタイリスト、インテリアが嫌いなインテリアスタイリスト、料理嫌いなフードスタイリスト……

わざわざ想像しなくてもお分りいただけるかと思いますが、担当する商材に興味がない人はスタイリストに向いていません。

好きで好きでたくさんその商材に触れるからこそ、新しいことを思いついたり、素敵に見える見せ方に気付くもの。

「好きこそ物の上手なれ」というくらいですから、嫌いな人よりはセンスのない人の方がまだマシと言えるでしょう。

手先が器用な人

スタイリストの仕事は、コーディネートをすることだけではありません。

撮影の際などに飾りつけたり盛り付けたりするのも仕事のひとつ。

いいものをイメージしてコーディネートができるだけではダメなのです。

自分のイメージをしっかりと再現できるまでが仕事。

特にフードスタイリストは見栄えを考えて麺の1本や具の1つまで配置にこだわらなければなりません。

したがって、手先を器用に使える人の方が向いていると言えるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

スタイリストには、コミュニケーション能力も必須。

なぜなら、一人で活動することはほとんどないからです。

撮影に行けば必ず大勢の撮影スタッフがいますし、撮影に到るまでもたくさんの打ち合わせをしなければなりません。

また、打ち合わせの場では意見を求められることも多くあります。

その時にしっかりと意見が言える人、そしてたくさんの人とコミュニケーションを取ることが好きという方は向いていると言えるでしょう。

逆にスタイリストの仕事に向いていない人の特徴は?

基本的に、スタイリストは特別な資格がいらない職業。

とはいえ、誰でもなれる訳ではありません。

向いている人もいれば、当然向いていない人もいます。

では、どのような人はスタイリストに向いていないのでしょうか。

その特徴について、一例を下記にまとめます。

こだわりがない人

何に対しても「これでいいか」と適当に終わらせてしまう人は、スタイリストに向いていないと言えます。

まず、こだわりがなければ素敵なスタイリングを行うことができるわけありませんよね。

ひとつひとつのビジュアルを綺麗に見せるためには、本当に細かい部分にまでこだわって作り込まなければなりません。

ファッションであれば小物の色や形、インテリアであれば家具の向きや色合い、料理であれば食品の照り具合やお皿とテーブルクロスの色合いまで。

このような細部にまでこだわることができず、適当に流しがちな人は向いていないでしょう。

トレンドに無頓着な人

こだわりがあっても、トレンドに無頓着であれば向いていない可能性があります。

なぜなら、スタイリストの仕事は自分の趣味を発表する場ではないからです。

スタイリストはスタイリングをお願いされるとき、クライアントから何らかのテーマや条件を提示されます。

そのテーマに沿ってスタイリングをしなければなりませんが、工夫がなければ面白みがありませんよね。

テーマに沿ったコーディネートをしつつも上手く自分らしさ、そしてトレンドを取り入れる必要があります。

したがって、トレンドに無頓着な人には向いていないでしょう。

美意識に欠ける人

スタイリストは、対象とする人が魅力的だと思うようにコーディネートをしなければなりません。

ファッションであれば「真似したい!」と思えるようなコーディネートが必要ですし、料理であれば「食べてみたい!」「作ってみたい!」と思われるような盛り付けが必要です。

したがって、常に何かを美しく魅力的に見せるような心がけが必要。

そのような美意識に欠ける人は、スタイリストには向いていないと言えるでしょう。

コミュニケーション能力のない人

上記でも説明した通り、スタイリストは日々多くの人と携わります。

撮影現場のスタッフ、出版社やテレビ局のスタッフ、モデル、女優、カメラマンなど、性別も年齢も職種も様々。

その中で上手く仕事をしていかなければならないため、コミュニケーション能力は必須です。

人と話をするのが苦手であったり、自己開示をするのが苦手であったりする方は向いていないかもしれません。

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スタイリストの仕事のやりがいとは?

ここまでで、スタイリストの仕事内容についてはご理解いただけたと思います。

続いては、上記でご紹介した業務内容の中のどの部分にどのようなやりがいがあるのかについてまとめます。

自分の仕事がビジュアル化されたとき

スタイリストの仕事は、テレビや雑誌など何らかの形でビジュアル化されます。

自分のクリエイティブを自らメディアを通して見ることができたり、または多くの人の目に触れたりするということは、大変やりがいのあること。

目にした友人や家族から感想をもらえるというのも、やりがいのひとつ。

また、仕事に携わった媒体には必ずと言っていいほどクレジットとして自分の名前が入ります。

それを見ると何だか誇らしい気持ちになると同時に、「また頑張ろう」と仕事に責任を感じることも。

このように、仕事の結果がビジュアル化されることで、常にやる気とやりがいを感じるとができます。

クリエイティブの評判がよかったとき

上記でも述べましたが、スタイリストの仕事は自分の知らない人を含む多くの人の目に触れます。

テレビドラマや雑誌を担当するのであれば、なおさら。

したがって、様々なところから評判も聞こえてくるのです。

その評判が良ければ良いほど、スタイリングという仕事にやりがいを感じます。

小道具を選んでいるとき

撮影に使用する小道具を選んでいるときにやりがいを感じるというスタイリストも多くいます。

自分の好きなものに囲まれているわけですから、そのやりがいはひとしおですよね。

ご自身が好きなものに囲まれて仕事をしているところをご想像いただければ、何となくそのやりがいをイメージできるのではないでしょうか。

スタイリストの仕事の面白いポイントとは?

主な業務内容は、コーディネートをすること。

では、その中のどこに面白みがあるのでしょうか。

感じる瞬間は人それぞれだと思いますが、いくつかご紹介いたします。

全て自分のセンスで作り上げられる!

クライアントによってテーマや条件はあるものの、クリエイティブは全て自分で考え作り上げます。

テーマを上手く取り込みながら、どのように自分らしくアレンジできるかを考えるのは面白いもの。

その結果いいものができれば仕事は増えますし、ウケが悪ければ仕事が減るというのも面白みのひとつ。

自分の好きなものを扱いながら自分の実力を試して行けるなんて、大変ですが充実した毎日を送ることができそうですよね。

自分のセンスをさらに磨くことができる!

数をこなせば、当然スキルも上がります。

自分の好きなものを好きなようにコーディネートするだけではなく、与えられたテーマに沿ってクライアントの要望を聞きながら仕事をするわけですから、一人で好きに活動するよりも、仕事として活動した方が断然様々なセンスを身に付けることができます。

また、センスに磨きがかかれば仕事はどんどん増えるもの。

自分のクリエイティブの幅も目に見えて広がっていくため、毎日面白みを感じることができるでしょう。

たくさんの物品を扱える!

洋服、食べ物、インテリアなど、自分の好きなものであればいろんなものに触れてみたいという気持ちが湧いてきますよね。

スタイリストとして活動していれば、それが叶います。

自分の好きなものに年中触れていられる上、伝統的なものや珍しいものに出会うなんてことも。

好きであればあるほど面白みを感じると思います。

多くの人に出会える!

ここまでで何度か説明してきましたが、スタイリストは本当に多くの人と関わる職業。

撮影スタッフ、カメラマン、ヘアメイク、テレビ局の人、出版社の人などその数は数え切れません。

仕事を重ねれば重ねるほど多くの人と出会うことができます。

人と関わることが好きであれば、大変面白みのある毎日ですよね。

スタイリストの仕事に活かせる経験

現在一般的なサラリーマンとして働いている人にとって、今の業務内容をスタイリストとして活かすのは不可能な話のように感じますよね。

一般社会で生きている人にとっては、「スタイリスト」という存在自体がはっきりしませんから、それも当然のこと。

しかし、みなさんの何気ない経験がスタイリストとしての仕事ぶりに生きることもあります。

この項目では、スタイリストの仕事に活かせる経験についてご紹介いたします。

日々のこだわり

“こだわりがない人はスタイリストに向いていない”というお話を上記でしましたが、逆に何かにこだわりがある人は、そのこだわりをスタイリングにも活かせる可能性があります。

「着痩せするにはどう着こなしたらいいか」「美味しそうに見せるにはどう盛り付けたらいいか」「部屋を広く見せるにはどのようなインテリアを置けばいいか」

そんな毎日のこだわりが、仕事に生きる日がくるかもしれません。

もちろん、こだわりが強すぎてそれ一色になってしまっては意味がありませんので、そこはご注意ください。

接客or営業経験

毎日多くの人と関わるスタイリストは、コミュニケーション能力が必須。

したがって、接客業や営業を経験した人はそのトークスキルなどをスタイリストとしても活かすことができるかもしれません。

また、スタイリストはクライアントへの提案も必要不可欠な職業。

どのようなコーディネートが必要か、それに対してこんなコーディネートはどうかと提案しながら仕事を進めていきます。

ですから、提案営業などの経験がある人はその経験を大いに活かすことができます。

SNS等への投稿

洋服のコーディネートや今日食べたものをSNSに投稿するとき、「どうしたらよく見えるかな?」と色々考えたりしませんか?

その「どうしたら魅力的に見えるか」という観点は、スタイリストとして非常に大切なもの。

日常の何気ない行動が役に立つこともあるのです。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

スタイリストとしてのキャリアアップは、仕事量やギャランティーに反映されることがほとんど。

多くのスタイリストがフリーランスとして活動していますから、役職につくことがキャリアアップとされることはほぼありません。

有名な雑誌やドラマからスタイリング依頼が来る、ギャランティーが上がるなどがキャリアアップと言えるでしょう。

また、スタイリングの仕事の他に、スタイリストとしての経験を生かした商品開発の仕事依頼などがくれば、それもキャリアアップのひとつ。

結論、仕事の幅が広がることがスタイリストのキャリアアップです。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

洋服しかり、インテリアしかり、スタイリストはたくさんの商品を扱います。

担当する商品に関してはプロといっても過言ではありません。

ですから、スタイリングを行う商品の販売に携われば、スタイリストとしての経験を大いに活かすことができます。

販売員としてはもちろん、商品開発として活躍することも可能。

また、日々提案を行うスタイリストですから、提案営業のような職種にも経験を活かすことができるでしょう。

スタイリストに関する疑問にお答えします!

スタイリストという仕事についてご紹介いたしましたが、まだ転職するには勇気がいりますよね。

そこで、気になる疑問についてお答えします。

どのように活動するの?

どこにも所属せず、フリーランスとして活動する人がほとんど。

インテリアのスタイリストはたまにショールームや家具屋さんに所属できることがありますが、そのほかのスタイリストが企業に所属することは稀です。

専門的な資格はいるの?

実は、スタイリストには専門的な資格はありません。

実力で活動する世界です。

実力を証明するものとして、自身のクリエイティブをポートフォリオとして公開したり持ち歩いたりします。

道具は自分で用意するの?

撮影で使用するアイテムは、全て自分で用意します。

とはいえ、実費で全て購入するわけではありません。

専門のリース屋さんから必要なアイテムを借りて、撮影現場へと持ち込みます。

必要があれば自分の私物を持ち込んだり、タレントさんの私物を使用することもあります。

活動時間はどんな感じ?

活動時間はほとんどと言っていいほど不定期です。

撮影があれば朝早くや夜遅くから立ち会うこともありますし、仕事がなければ終日休みという日が続くこともあります。

活動時間だけでなく休日も不定期、もしくは自分次第ですので、覚えておいてください。

休みはあるの?

フリーランスとして活動する場合、休みは自分次第。

仕事を入れなければその日はお休みになりますので、自由度は高いです。

しかし、仕事がなければ強制的にお休みという日も。

個人の裁量次第です。

どんなことが大変なの?

大変なことかどうかは人によって異なるとは思いますが、まずは仕事や収入に安定性がないことが一番大変なことかもしれません。

先ほども説明した通り、スタイリストはフリーランスとして活動することがほとんど。

仕事があればいいですが、仕事がないということだってあります。

また、仕事の時間が不規則であることも大変なことのひとつ。

朝9時に出勤し、18時に退勤するということはほぼありません。

撮影があれば集合時間はだいたい深夜か朝早くです。

撮影場所や打ち合わせ場所もその時々によって異なるため、毎日たくさんの移動も伴います。

かなりタフな体力と精神力が求められます。

給料はどれくらいなの?

給料はピンキリ。

仕事がなければ0円ですし、売れっ子になれば日給何十万円ということもしばしば。

こちらも実力次第です。

また、仕事内容やコーディネート数、拘束時間などによっても異なります。

定年退職はあるの?

企業に所属するわけではありませんので、定年退職はありません。

自分が引退しようと決めた時が定年です。

まとめ

以上、スタイリストの仕事内容や働き方についてまとめました。

みなさん、少しはスタイリストという仕事についてご理解いただけましたでしょうか?

“実は資格がいらない仕事である”ということに驚いたという方も多いかもしれませんね。

誰でも始められる仕事ではありますが、トントン拍子では行かないのがスタイリストの仕事。

まずは自分の実力を証明するものがなくては仕事がきません。

それなりのコネクションも必要なため、まずは有名なスタイリストさんに弟子入りして様々な現場に出向く機会を作る人も多くいます。

しかし、今はInstagramやFacebookといったSNSも発達している時代ですから、自分から地道に配信を続けることで誰かから声がかかるなんていうことも。

希望は捨てず、興味があるという方はぜひ目指してみてくださいね。