「人材コンサルタント」はその名の通り、人材に関するコンサルタントを行う仕事です。

「人」と「企業」をより最適に結びつける、いわゆるビジネス界の仲人という職業になります。

ここでは、その「人材コンサルタント」の職業について仕事の役割と仕事内容について細かくご紹介したいと思います。

人材コンサルタントの大まかな仕事内容

人材コンサルタント業についてご紹介します。

人材コンサルタントと言う職業は、「古くて新しい職業」です。

「コンサルタント」とカタカナ文字になってからは、ここ数十年しかなりませんが、求職者に適した職業を調整したり、斡旋したりすることを主要な使命として活動します。

「適した職業」と「適した人材」を結びつけるための「コンサルテーション」を中心にする職業と捉えられます。

以下、人材コンサルタントの仕事についての詳細を「役割」とその「業務」に分けてご紹介し、「やりがい」や「面白いポイント」を紹介します。

人材コンサルタントの仕事は大きく3つ役割に分けられます。

応募者の望む仕事を理解し、適する職業を把握する役割

応募者とのヒアリング・面談を中心に相手と直接対話します。

応募者の持参する履歴書、職務経歴書、資格証書等に則してコンサルタント側から質問し、応募者が応えるという形式が主流です。

人材コンサルタントとして、最も重要とされる役割になります。

この役割により、人材コンサルタントは、各応募者の個性や適性、希望を引き出し記録することになります。

ここで重要なポイントは、応募者の話を聞く立場であることが大切になります。

コンサルタントの意味を間違え、指導したり、教育したりする役割ではありません。

あくまでも応募者の希望などを聞くことが役割だということになります。

各種の仕事内容を把握し要点を理解しておく役割

応募者に紹介できる各種の仕事に関する理解を深めることが重要になります。

その仕事に精通する必要はありません。

大まかな仕事内容、勤務体系、勤務条件、勤務環境などを把握しておくことが大切になります。

つまり、仕事の内容をよく知っていることで、応募者の疑問や不安に応えられることを目的としています。

さらに、その仕事に対する客観的な事実を積み上げておくことで、明らかに万人が「悪い」と思えることも逆に「良い」と言う判断を下す応募者も出てきます。

人材コンサルタントの役割としては適材適所に心掛ける必要があり自身の立場に立つ必要はないというです。

応募者と各種仕事をマッチングする役割

応募者とのヒアリングを通じ、適する仕事の候補からいくつかを応募者に提案します。

このマッチングの役割が人材コンサルタントとして最も中心になる役割です。

応募者の適性、希望などから紹介できる仕事の候補を見つけ出し、応募者の了解を得る役割です。

応募者を求人会社(クライアント)の候補者として設定させる役割になります

応募者の望む仕事を理解し、適する職業を把握する3つの業務

応募人材との面談

この業務は、応募者のペースに合わせることが大切です。

応募者の自然のままの姿を、的確に掴んでおかなければなりません。

つまり、この場面では人材コンサルタントは、企業の面接官では無く、応募者の人となりから専門知識や指導力に至るまで幅広く把握し理解する必要があります。

実際に面談することで、各種の証明書類(履歴書・職務経歴書など)から読み取れる部分以外で、直接会ってみなければ分からないことをここでは把握する業務になります。

ただし、ここで注意したいことは人材コンサルタントして応募者と面談する訳ですが、相手の応募者も人材コンサルタントを観察していることです。

横柄な口の利き方か、上から目線ではないか、曖昧な言葉や態度ではないか等を見ているということです。

人材の適性試験などの実施

応募者の人材としての適性試験などを実施します。

SPI総合検査に代表されるような、性格や能力等を測定する試験を実施します。

各人材コンサルタント会社では独自のテストを実施しているところもあるようですが、主にこのSPIが汎用されています。

この場合、応募者本人の承諾の下行わなければなりません。

決して、流れ作業でやってはいけません。

何故この試験が必要なのか、どういう利用を行うのかを明確に応募者にお知らせします。

面談を通じてある程度の人柄や能力は把握できたとしても、あくまでも人材コンサルタントとして雇い主である企業側(クライアント)に客観的指標を提示することが必要になり、成約につながる早道になります。

いくら人材コンサルタントが、「この人はやる気が合って、有能で・・・」と言ったところで、この客観的指標を示されただけで企業側も納得できることになります。

逆に雇い主企業側から、「○○の試験を行い△△点以上でなければ受け付けません」と言われるようなケースもあります

人材のパーソナルデータの作成

面談実施と適性試験の結果を踏まえて、応募者の個人パーソナリティ・データを作成します。

人材コンサルティング会社では、このデータベースが最も重要で貴重な知的財産になる事も多く、各人材コンサルタントが積上げた応募者個人ごとのデータが重要視されます。

したがって、このパーソナリティ・データの出来次第でその資産価値の上下が変わってしまうと言っても良いものになります。

応募者の隠された特技であるとか、身体的特徴であるとか、親戚関係、友人関係など履歴書、職務経歴書だけでは絶対に分からないような情報が網羅されているデータほど優秀なデータと言うことになります。

また、コンサルタントとしてのコメントなども記入する必要のある場合があります。

この場合には、コンサルタントの観察力、人の分析能力、人と仕事との関係性を合理的に構築できるか否かの能力の発揮しどころになります。

各種の仕事内容を把握し要点を理解しておく4つの業務

企業の依頼職種に対する理解を深める

多くの人材コンサルタント会社では、「人材コンサルタント」と「営業」とは分離されています。

人材コンサルタントは、主に応募者との接点において活躍し、営業は求人企業の発掘に努めると言った組織建ての所が多いようです。

昔の人材会社の場合、中には人材と接触する役割の者と、営業で企業担当者に会う者が重複していた時代もありました。

しかし、それでは仕事が非効率になる上「人は人」、「企業は企業」と役割分担することにより、各々の分野で理解を深めることが出来るということになりました。

しかし、反面人材コンサルタントも企業側の情報について出来るだけ入手しておかなければ、応募者に対してアナウンスができなくなってしまいます。

人材コンサルタントは、人さえ知っておけば良いということは無く、広く各業種の仕事の内容、その会社の事情などを理解しておくことが重要になります。

依頼企業の依頼職種におけるメリット、デメリットを把握する

業界や業種を理解したところで、就労者にとってのメリットやデメリットを深く理解しなければなりません。

自分自身にとってのメリットやデメリットではありません。

紹介しようとする候補者にとってのメリットとデメリットになります。

つまり、ある候補者にとってはメリットであっても、違う候補者にとってはデメリットになるケースがあります。

例えば、海外赴任等がその典型です。

海外赴任のチャンスがあるのか無いのか、海外に行かなくても済むのかによって、その候補者にとっては重大事になります。

ある候補者にとれば、絶好のチャンスと映るでしょうが、違う候補者にとれば想定外の就労先と言うこともあります。

更に、給与面での処遇に関してもメリットとデメリットを十分理解しておく方が候補者に対して、懇切丁寧な説明が実施できることになります。

応募者の中から適切な人材をピックアップする

ある募集職種に紹介したい人材を、自身がコンサルティングを務める応募者の中から候補者として選定します。

その応募者が求める職とのマッチングを考えて候補者とする業務になります。

この時、重要なこととしては、パズルゲームのような感覚に囚われてしまうことが最も危険です。

Aを求める人にAを与えればOKという単純な見方では、人材コンサルタント業は務まりません。

難しい作業だと思われるかもしれませんが、経験によるノウハウを積み重ねれば、一種の醍醐味として考えることも可能になります。

企業データの作成

人材コンサルティング会社では、人材データばかりを集積するものではありません。

求人企業のデータも独自に積み上げていくことが重要になります。

主に営業担当者の業務になりますが、人材コンサルタントもデータ作成に携わるケースもあります。

人事担当者や人事責任者などだけでは無く、その企業における人事相関図なども含め、企業データを集積しておくことで、求人の無い時期でも営業がアプローチを掛けやすくなります。

この為、一度人材を紹介し就職が決まった先などに、人材コンサルタントがコンタクトを取る場合があります。

人材候補と各種仕事をマッチングする3つの業務

企業データに基づき候補人材とのマッチングを計る

先程も詳述したように、「応募者の中から適切な人材をピックアップする」ことに引き続き、応募者に該当求人企業を紹介します。

応募者がこの企業に対して就職したいという意思表示を確認する業務になります。

この時に、注意しなければならないことは、とかく応募者の歓心を買いたいがために、その企業の良い点を並べるということをやりがちです。

人材コンサルタントは自身の知る限りで良いので、その企業について全て話をするべきでしょう。

後々、「あの時人材コンサルタントに○○と言われた」と言うことが無いようにしたいものです。

企業への候補人材を提案する

応募者が特定企業の候補者として企業に面接に行きます。

その際、人材コンサルタントが付き添う場合もあります。

多くは、面談の段取りだけを行い、そのスケジュールに従って候補者は対象企業へ出向き面接を受けることになります。

当然、事前に人材コンサルティング会社から人材コンサルタントの手を経て、対象企業へ書類提案されており、その前提の上で面接と言うことになります。

企業によれば、この書類審査で多くを落としてしまう企業もあります。

企業側・候補者側の双方の了解を取り付ける

候補者が対象企業との面談を終えた後、人材コンサルティング会社の担当者が面接結果を伺います。

求人募集の職種や役職者が、上位であればあるほど採用決定までに時間がかかってしまいますが、この時に候補者を繋ぎ留めておくことも人材コンサルタントとしての仕事になります。

結果、企業採用の通知が出た場合は、即座に候補者に連絡することになります。

この場合、企業によれば候補者に直接連絡する場合もあり、人材コンサルタント会社としては、直接企業側からの返答を貰うようにしておくことが大切です。

人材コンサルタントの仕事の良いところ

以上のように、人材コンサルタントと言う職業には多くの業務があります。

中でも、人と人とのコミュニケーションが最も重要になってきます。

合理的で冷ややかと思われがちなビジネスの世界で、人材と言えば最もソフトな部分を扱う職業になります。

そういった点から、人との深い付き合いが好きな方には良い仕事と言えるでしょう。

人と仕事を結び付けることで、「求人企業」「求職者」「自社」「自分」と4者が一挙に幸せになれるという点が、この仕事の最も良い所になります。

また、応募者を中心に若い活力ある方々のパワーを毎日感じながら仕事を勧められることは、自身へのエネルギー補給にもなり、日々活き活きとした仕事が出来るようになるとも言えます。

やりがいを感じるポイント

人材コンサルタント業で最もやりがいを感じるポイントとして、「人に喜ばれる」ことが最大です。

人材コンサルタントは、モノを作るわけでも、育てるわけでもありません。

ただ、求人会社と求職者を結びつけるサービスを提供するだけの仕事です。

しかし、そんな中に合って、人との深いコミュニケーションを通じて、感謝されることが他の職業より多いということです。

自分自身では、見つけられなかった職を見つけることが出来るように支援することで、感謝されることにやりがいを感じることが出来ると思います。

面白いポイント

人材コンサルタント業を行う中で、面白いポイントとしては、やはり人材に帰着します。

例えば、非常に優秀な人材が稀に訪れた時や、多種多様な経験や経歴を持たれた人が来訪した場合等、その人たちの話を聞くことは非常に面白いポイントになります。

自身の経験の為にもなりますし、その場での雰囲気自体が良くなったりします。

また、自分では叶えられなかったような夢を実際に実現できそうな人を支援できることも面白いポイントになります。

まとめ

ここでは、人材コンサルタントの仕事に関して細かくご紹介しました。

人が生きていく上で、仕事が無ければ生きていけません。

仕事との相性が悪く、居心地の悪い思いをしている人が、この世の中にどれほど多くいるでしょうか。

人材コンサルタントは、そうした人たちに対して、本当に適した職を見つけてあげることのできる唯一の仕事と言ってもいいでしょう。

そうした意味でやりがいのある職業であることは間違いないです。