爽やかな笑顔と巧みな話術で生徒を楽しませながらテニスを教えるのがテニスコーチの仕事です。

確かにテニスコーチは華やかで「カッコイイ!」と思われそうな仕事かもしれません。

テニスを好きな人にとっては、毎日テニスができて、それでお金を稼ぐことができる「仕事」にすることができれば・・・と興味を持っている人もいるのではないでしょうか。

ある程度の技術力があればテニスコーチになれるのか、資格や経験の有無や実際の給料はどのくらいなのかなど、テニスコーチの仕事についてご紹介していきます。

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テニスコーチになるには?

テニスコーチは数ある職業の中でも専門性が高く、誰でもできる仕事とは言えません。

そのため、経験やスキル、そしてやりたいという意思が不可欠です。

しかし、ただテニスをするだけではないのがテニスコーチという仕事です。

テニスの技術向上以外に、具体的にどのようなことをするべきなのでしょうか。

テニスコーチになるために勉強しておくべきこと

テニスコーチになるためには、まずはテニスの技術が人に教えることができるレベルにまで達していることが最低条件です。

テニスを練習することが最も重要ではありますが、できることは限られてきますが勉強して得る知識もテニスコーチになるためには必要です。

最低限知っておくべきなのは、まずはテニスのルールで、これは言うまでもありません。

また、テニスは慣れてくると打ち方に個人差が出てきます。

しかし、テニスコーチとして生徒たちのお手本となるのですから、基本に忠実な動きを心がけなければなりません。

その基本動作や、生徒に教える時に説明するポイントは、技術本やネットで勉強することができます。

他には、試合をする際の戦略やフォーメーション、ポジションの取り方などは勉強で得ることができる知識です。

そのほかにも、テレビでプロの試合を見たりすることも勉強になります。

また、生徒やスクールの会員などと会話する機会も多いので、最低限の時事ネタなどは知っていなければ、社会人として恥ずかしい思いをしてしまうことになります。

持っておくべき資格、身につけておくべきスキルとは?

テニスコーチの資格には、日本代表や国体クラスの監督になるのでなければ、必ず持っていなければならない資格は特にありません。

それでも、テニスコーチを仕事とするならば、資格があれば採用されやすくなったり、お客様からの評価が高くなることはあります。

テニスコーチの資格には、日本体育協会公認、JTA(日本テニス協会)公認、JPTA(日本プロテニス協会)公認の3種類があります。

一般的なテニススクールなどで指導するテニスコーチであれば、日本体育協会公認の資格を持っていれば十分でしょう。

身につけておくべきスキルは、当然のことながらテニスの技術全般です。

ただ、テニスが「強い」だけではテニスコーチとしては不十分です。

コーチとして他人に教えるためには、球出しや、相手が返球しやすいラリーのボールを打てるようなスキルも必要になります。

それに加えて、人前で話すことに慣れていたり、言葉を使って的確に説明するなどのテニスの「教え方」もきちんとできるかが重要です。

テニスコーチの就職先や募集状況は?

転職する際にテニスコーチを仕事にしたいと思っても、働く先がなければ就職することはできません。

テニスコーチとして働くならどのような就職先があるのか、募集状況などもあわせてご紹介します。

テニスコーチの主な就職先

テニスコーチを仕事として働くには、次のような就職先があります。

テニススクール

テニスコートを数面そなえ、会員にコートを解放してフリーでテニスができるほか、テニスのレッスンをしたり、テニスコートの時間貸しなどをしているところです。

テニスのレッスンをする際にはテニスコーチが必要なので、それがテニスコーチとしての就職先になります。

一つのテニススクールに専属するコーチか、派遣や契約社員などでいくつかのテニススクールを掛け持ちするコーチかの二通りあります。

スポーツジム

スポーツジムの中には、テニスコートが併設されていてテニススクールも行っているところもあります。

コート数が少ないのでレッスン量も少ないため、何か所かを掛け持ちすることが多いです。

テニス選手の専属コーチ

ツアーをまわったりしている現役のテニスプレーヤーの専属コーチです。

かなり高度な技術や知識を必要とする、専門性が極めて高い仕事です。

テニスコーチの働き口はどの程度あるの?

テニスコーチとしての働き口は、そこまで多くはないのが現実です。

そもそも、テニススクールやテニスができるスポーツジムそのものが、どこにでもあるものではありません。

テニスコーチはアルバイトでやっている人も多く、テニススクールに専属で正社員として働いている人は少数にすぎません。

テニスコーチの転職事情

テニスコーチは健康な体、そして体力がないと続けることができません。

若いうちはレッスン量をこなすことができても、それが数年後も続けられるかもわかりませんし、怪我をしてしまうと収入がなくなってしまう恐れもあります。

テニススクールの社員であれば、そのテニススクールで経営や運営などの役割に回ることも可能ですが、人数としてはそこまで多くはなることはできません。

テニスが好きで仕事を始めた頃は楽しくやることができても、このような事情からも、転職を考える人も少なくありません。

そこで、テニスコーチの経験を活かすことができる、テニスに関連した仕事は次のものが例としてあげられます。

  • 現役のテニスプレーヤーを支えるテニスドクターやトレーナー
  • テニス用品店やスポーツ用品店の店員
  • ラケットなどのテニス用品を扱うメーカー
  • テニスの試合の公式審判員(資格認定試験を合格することが必要)

どの程度テニスに携わることができるのか、実際にプレイしたいのか、テニスに関係するものならいいのか、体を使うのか頭を使うのかなど、自分の希望に合わせて考えてみるといいでしょう。

テニスコーチの平均給与はどれくらい?

複数のテニススクールを掛け持ちしたり、派遣の場合はワンレッスンでいくらという契約になります。

ワンレッスンあたりの給料は、アシスタントで約1,000円~1,500円、メインコーチで約1,500円~2,000円ほどです。

ここで注意したいのは、時給ではなくワンレッスン単位になるので、レッスンに入っていない時間は給料が発生しないということです。

レッスン前の準備や後片付け、練習の時間、レッスン間の空き時間、レッスンが中止になったときは、レッスン外ということになり時給は発生しません。

ワンレッスンの単価が高くても、給料が発生しない時間も含めて拘束時間は長く、時給にすると思ったほど高くはないと思うかもしれません。

続いて、テニススクールやスポーツジムの専属の正社員になると、月給制になります。

給料は、勤続年数などにもよりますが、平均すると年収で300万円~500万円程度です。

社員になると、レッスン以外の仕事も増えます。

テニススクールの運営、レッスンクラスごとの大まかな練習目標の設定、生徒数を増やすための企画や営業活動なども任されることがあります。

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テニスコーチの仕事の探し方とは?

テニスコーチの募集はそこまで多くはないので、希望している勤務エリアでコーチの募集をしていることは、タイミングによってはないかもしれません。

もし求人があったらチャンスなので、その機会を逃さないようにしましょう。

それでは具体的にどのようにテニスコーチの仕事を探すのかをご説明していきます。

テニススクールに直接問い合わせる

希望しているテニススクールがあれば、そこに直接連絡してみましょう。

積極的に求人を募集していなくても、運が良ければ採用してくれるかもしれません。

しかしその場合はいきなり正社員ではなく、アルバイトでの採用となることが多いです。

最初はアルバイトで始めて、ある程度経験やスキルを得たら正社員になれることもあります。

テニス雑誌で調べる

テニスの専門誌にテニスコーチの求人情報が載っていることがあります。

連絡先に電話をして、面接や実技テストの日程の段取りをとりましょう。

友人・知人に紹介してもらう

テニス経験者の友人・知人や、テニス仲間などに「テニスコーチとして働きたい」ということをそれとなく話してみたり、テニス関係者の知り合いがいないかなどを聞いてみると、何らかの情報を得ることができる可能性があります。

具体的な求人の話ではなくても、どこかのテニススクールでコーチを探しているとか、通っているテニススクールに紹介してくれるなど、友人・知人つながりで仕事に関係するような話に発展するかもしれません。

ネットの就職サイトや求人情報誌などで探す

まれにですが、一般的な仕事を探すときに使われるネットの就職サイトや求人情報誌にも、テニスコーチの求人が出ていることがあります。

求人情報を出すということは現在それだけテニスコーチを必要としているのであり、採用試験や面接などの段取りも準備されているので、求人を見つけたらタイミングをのがさないようすぐに行動にうつしましょう。

テニスコーチの仕事の将来性とは

好きなこと、得意なことを仕事にして給料をもらうことができるのは、とても幸せなことです。

しかし、テニスコーチを将来的にも仕事として続けていくのは、現実的には覚悟が必要です。

体が資本なので体力がある若いうちが基本

体力は年齢と共に衰えていきます。

若いうちは何レッスンも続けて入ったり、レッスン時間中に疲れることがなくても、歳をとっていくとそれが難しくなってくることは否めません。

健康維持のためには運動が必要なので、続けることでほかの仕事をしている人よりも体力は維持できるかもしれませんが、テニスコーチとして他人に教える以上はそれが最低限のことでもあるのです。

いつまでも続けることができるのか不透明な仕事でもあるので、将来のリスクや仕事の仕方(レッスンに入る量は抑え、運営や経営などのほうにシフトしていくか)、何歳までと割り切ってその後転職するのかなど、しっかり将来設計を考えるようにしましょう。

怪我をしたら仕事にならない、慢性的な怪我をすれば命とり

怪我をしてしまうとその間はテニスコーチとして働くことはできませんし、レッスンに入れない間の給料は保障されません。

すぐに回復するものであればいいのですが、慢性的な痛みや完治する見込みのない怪我をしてしまうと、テニスコーチを仕事として続けていくのは難しいでしょう。

怪我に対するリスクをしっかり考え、もしそれでも仕事にしたいのであれば、面接の時などにけがをした際はどのような対応になるのかを確認しておくようにしましょう。

テニスコーチで正社員として働くことができるのは一握り

テニスコーチはアルバイトや派遣も多いので、いきなり正社員としての働き口は少なく、また正社員としてテニスコーチを募集しているところはほとんどないと言ってもいいかもしれません。

まずはテニススクールなどでアルバイトや派遣として働き、のちに正社員として採用される流れが多いです。

給料も決して高いとは言えないので、テニスが好きでないと続けられない

テニスコーチの給料は幅があり、特に始めのうちはそれほど高い給料は期待できません。

アルバイトや派遣であれば時給制になるので、前述したようにレッスン外の仕事もたくさんあるので、拘束時間や体力を使う仕事にもかかわらず、割に合わないと感じるかもしれません。

好きなことをして給料がもらえるのですから、それでも全然かまわないと考えるのであれば、テニスコーチは本当に楽しい仕事であると言えます。

しかし、独身なのか、結婚したり子供が生まれたらどうするのかなど、やりたいだけではなく現実的に生計をたてていけるのか、将来のことをしっかり考えましょう。

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まとめ

好きなだけでは続けられないのはどんな仕事にも言えることですが、テニスコーチの場合は特にそれが顕著であると言えます。

テニスコーチは求人数も決して多いとは言えないので、転職先として考えるのであれば、いろいろな情報を調べ、その結果自分にできるのかどうかを再度考えてみてください。

それでもやりたい仕事だと思えるのであれば、ぜひ積極的に探してみましょう。

その場合は、転職活動と並行して、テニスの知識を増やし、技術力を磨くことも怠らないようにしましょう。