消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、神経内科などの内科系、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、整形外科などの外科系、さらには小児科や精神科など、病院には様々な科が存在しており、働く場を選択する上でとても迷うかもしれません。

それぞれどのような人が向いているのでしょうか。

今回は、筆者の看護師経験をもとに、それぞれの診療科の良いところ・大変なところとオススメポイントを紹介します。

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看護師は何科がおすすめ?

それぞれ興味のある分野、得意な分野があると思いますが、ここでは整形外科看護をやりたくて看護師を目指した私が、なぜ整形外科看護なのか、ということも含めて、整形外科の魅力をお伝えしたいと思います。

1.整形外科

整形外科の対象となるのは運動器疾患です。

例えば、手がしびれる、腰が痛い、足が痛い、などの症状です。

整形外科の特徴とは?

外傷も治療の対象となりますので、整形外科には赤ちゃんから高齢者まで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。

若い患者さんが多いことに加え、内科的な疾患ではない分、他の科よりも活気があるのではないでしょうか。

また、安静加療から周手術期の看護、またリハビリテーションなど、様々な看護を学ぶことができます。

そして患者さんの回復過程が「目に見えて」わかるのが整形外科の特徴と言えます。

整形外科の良いところ

例えば膝が痛くて歩けなかった患者さんが歩けるようになって退院するなど、患者さんの回復が目に見えてわかるので、とてもやりがいが感じられます。

腰が痛い、膝が痛い、などの症状は加齢と共に誰にでも起こりうることです。

そして日常生活に支障が出てきます。

それが自分たちの関わりによって改善されるとしたら、とても嬉しいことです。

内科的な疾患ではないので、患者さんも比較的明るいです。

コミュニケーションがとりやすく、活気もあります。

他科に比べ死亡退院もとても少ないです。

整形外科の大変なところ

動けない患者さん、患部を動かせない患者さんなどが多いため、車椅子での介助や体位変換など、身体的な介助がとても多いです。

清潔ケアや排泄ケアも必要不可欠です。

寝たきりではないけれど、一人ではトイレに行けないという患者さんも多いので、つまりナースコールも頻回です。

消灯前と起床時間は病室とトイレの往復でかなり時間を使うこととなります。

とても体力を使う科ですので、好きでなければかなり大変に感じるかもしれません。

整形外科のおすすめポイント

先述しましたように、お話のできる患者さんが多いので、患者さんといろいろなお話をするのが好きな方にはお勧めです。

清潔ケア、排泄ケア、移送介助やリハビリテーションのお手伝い、退院指導など、患者さんと関わる時間が多いので、より患者さんに密接した看護ができます。

整形外科の病棟と外来での違いは?

外来には、「通院で対応できる治療」「術後のフォロー、リハビリ」目的の患者さん、病棟には主に手術を目的とした患者さんがいらっしゃいます。

外来での業務内容は、注射・処置の介助、病棟では身の回りのお世話から周手術期の看護、リハビリや退院指導などを行います。

整形外科の外来は、他の科に比べて処置が多く、また診察、レントゲン、診察などのように一人の患者さんが何度も診察室に出入りしますので、いかに効率よく動けるかが重要になってきます。

注射の準備、注射の介助、処置の介助、レントゲンの他CTやMRIなどの手配や説明など、次から次へと動かなければなりません。

注射や処置の場合は衣服の着脱の介助も必要です。

常にバタバタと動いているイメージです。

病棟では、外来よりは時間に追われずに済むでしょう。

先述したように、患者さんに関わる時間が多いため、一人一人の患者さんにじっくりと向き合うことができます。

ただ、それだけ一人の患者さんに時間をとられるということですので、その日の業務を自分で組み立てて動かないと、勤務内にすべてを終えることが難しくなってしまいます。

整形外科では退院後の生活指導も重要ですので、入院時から患者さんの生活背景を知る必要があります。

必要に応じて外来と病棟で情報を共有して、患者さんの看護に役立てたいものです。

実際に整形外科の看護師求人を探すときは、こちらの記事を参考に!

2.総合病院の外来

私はこれまで二つの総合病院の外来業務を経験しました。

一つの科に所属していた時期と、全体にお手伝いに行かなくてはならない時期がありましたので、それぞれについてお話していきたいと思います。

総合病院の特徴とは?

許可病床数は、100床以上あり、内科や外科といった主要な診療科に加え、産婦人科や眼科といったいくつもの診療科が総合病院にはあります。

総合病院の良いところ

いくつもの診療科がありますので、様々な科の看護を学ぶことができます。

また、クリニックでは対応しきれないような検査や処置を経験することもできるでしょう。

総合病院の大変なところ

私がこれまでに勤務した病院では、いずれも「中央処置室」という主に外来患者さんの採血を行う部署がありましたが、そこに所属していると、しばしば各科へ応援に行かなくてはならないことがありました。

お休みのスタッフの代わりです。

その日によって違う科での業務というのは、予想以上に精神的にも身体的にも疲弊するものです。

総合病院のおすすめポイント

やはり一つの科ではなく様々な科の看護を経験したいという方におすすめです。

もちろん一つの科に所属してじっくりと学ぶこともできます。

3.総合病院の救急外来

総合病院ですと、たいてい救急外来が設けられています。

救急外来では、一般外来の受付時間外もしくは診療時間外に緊急性のある患者さんの診療を行ったり、救急車の受け入れを行います。

救急外来の特徴とは?

一般外来と違い、今まさに具合の悪い患者さんが対象です。

出血などで処置が必要な場合や、生死に関わる状態の場合もあります。

まずは短い時間で患者さんの状態を把握しなければなりません。

緊急度の高い患者さんを見極め、すみやかに治療に入れるようにします。

また、患者さん本人だけでなく、突然の状況にご家族が動揺していることもありますので、不安にさせないための丁寧な説明や、安心していただくような言葉かけも重要です。

救急外来の良いところ

交通事故などによる外傷の患者さんから、心筋梗塞や脳卒中の患者さん、そして生まれたばかりの赤ちゃんから高齢者まで、実にあらゆる状態の患者さんが受診されるので、一つの現場にいながらあらゆる看護を学ぶことができます。

救急外来の大変なところ

一般外来は診療は平日の日中なので、日勤のみということが多いですが、救急外来は24時間365日なので交代勤務となります。

また、患者さんの状態によっては、医師へからの指示を仰ぐ前に、自ら判断して対処しなければならない場合もあり、より高度な知識と経験が求められます。

救急外来のおすすめポイント

救急処置が必要な現場は、なにも救急外来だけではありません。

病棟や一般外来であっても、患者さんが突然急変することは多々ありますし、日常生活の中でもそのような場面に遭遇することもあるかもしれません。

そのような時に救急処置が行えるということはとても強みになります。

あらゆる疾患の救急処置を学びたい方におすすめです。

実際に救急外来の求人を探す時は、こちらの記事を参考に!

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看護師の働き先を選ぶ上での注意点とは?

看護師と一言で言っても、その働く場は様々です。

病院であったり施設であったりということもそうですが、同じ病院であっても、病棟か外来か、また診療科が違うだけでもその業務内容は大きく異なってきます。

内科系の特徴と、働く上での注意点

消化器内科や循環器内科、呼吸器内科など、細かく専門分野が分かれていますが、患者さんが「頭が痛い」「おなかが痛い」など体調に変化を感じたらまず受診するのが内科になります。

そこで診療をし、内科的治療を行っていくのか、外科的治療が必要なため外科に紹介になるのか、と方向が決まります。

確定診断のためにあらゆる検査を行ったり、主に投薬治療を行いますので、幅広い検査や薬剤の知識が必要となります。

また患者さんの入院期間は長期になることも多く、ターミナル期の看護を行うこともあります。

比較的年齢層が高めであり、終末期や寝たきりの患者さんが多いため、吸引や体位交換、清潔ケアなどが多くなる一方で、処置の介助などというようなことは少なくなります。

呼吸器や心電図などには強くなるでしょう。

外科系の特徴と働く上での注意点

外科系のイメージというと「とにかく大変だけどやりがいがある」ということではないでしょうか。

「周手術期の看護を学びたい」「様々な処置の介助を学びたい」と思っている方におすすめです。

急性期の看護ですので、内科系よりは一人の患者さんと関わる期間は短くなります。

その短い期間で患者さんの状態が大きく変化することもあるため、細かな観察と判断が必要です。

手術への送り出しや術後患者の受け入れ、あらゆる処置の準備など、とにかくやるべきことがたくさんあります。

限られた時間でてきぱきと動くのが得意な方、気持ちの切り替えが早い方、とにかくいろいろな技術を学びたい方に向いているでしょう。

もっと具体的な注意点については、
「看護師専門キャリアアドバイザー」に個別で質問できます。

タイプ別のおすすめ診療科

自分にはどの診療科が向いているのかわからない、と思っているあなたのために、タイプ別にいくつかご紹介したいと思います。

子供が好きでコミュニケーション能力が高い

とにかく子供が好きというあなた。

小さい子とも難なくコミュニケーションが取れるというあなた。

診療の対象が小さい子である小児科では、そのような人材が求められます。

問診ひとつ、注射の介助ひとつとっても、大人相手とは全く異なるアプローチが必要です。

診察室の壁をかわいく装飾したり、絆創膏に工夫をしたりと、子ども目線で考えることが得意な方におすすめです。

観察力があり、体力に自信がある

整形外科は手術をする患者さんが多くいらっしゃいます。

輸液やドレーンの管理をしたり、術後寝たきりの患者さんの清潔ケアや、移送介助、リハビリ介助など、体力も使う業務が多いです。

また、牽引に必要なセットを組んだり、CPMなどの機械をベッドサイドに運んだりということもあります。

体力に自信のある方でないと大変かもしれません。

下積みをしてスキルを磨きたい

よく苦手分野として挙げられるのが「心電図」ではないでしょうか。

救急や術後など、モニターを装着する機会は多いです。

心電図が読めるということはあらゆる場面で強みとなります。

循環器でしっかりと心電図の知識を身に着けるのも良いのではないでしょうか。

性格が明るく失敗を引きずらない

病気の治療、終末期の看取りなどをしなくてはならない現場の中で、唯一「出産」という生命の誕生の場に立ち会えるのが産科です。

お母さんと赤ちゃん、どちらの看護も必要なので、成人看護と新生児看護のどちらも学ぶことができます。

授乳がうまくいかないなど、とてもナーバスになっている患者さんもいるため、最初は誰でもうまくいかないものよ、と失敗を認めてあげたり、その患者さんに合わせたアドバイスや傾聴などといった精神的ケアも必要となります。

明るい性格で、患者さんの心に寄り添った看護を得意とする方に向いているでしょう。

バリバリ楽しく働きたい

処置や手術の介助など、バリバリ働きたいとは思うけど、生死に関わるような緊張感は少し苦手・・・と思っている方におすすめしたいのが眼科です。

眼科は生死に関わるような疾患ではないため、比較的重圧を感じずに勤務することができる一方、手術件数の多い診療科です。

日帰り手術など、入院期間がとても短いこと、目以外は健康な患者さんが多いのが特徴です。

手術件数は1日に何件もあることもあり、オペ出しや処置、入退院の対応など常に忙しいので、明るい雰囲気の中でとてもやりがいを感じながら働ける環境だと思います。

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まとめ

私の経験をもとにご紹介をしましたので、やや偏った内容にはなってしまいましたが、内科系と外科系の特徴や役割などをご紹介しました。

私はどちらかというと短い期間でてきぱきと仕事を行うのが向いているようで、整形外科や救急外来などで勤務をしてきました。

とてもやりがいを感じています。

しかし、「私はこういう性格だから、あんまり向いていないかも・・・」と思っていても、実際働いてみると自分の中の新たな面に気付いたり、それまで興味のなかった分野への発見があったりします。

あまり先入観を持たずに、いろいろなことに挑戦してみるのもいいかもしれません。

せっかく看護師というとてもやりがいの持てる仕事に就いたのですから、日々向上心を持って働いていきたいものですね。

一緒に更なるスキルアップを目指していきましょう。

あなたの現場での活躍を心から期待いたします。

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