看護学校に通っていた頃は、あんなに看護師になることに希望をもって頑張っていたのに、最近看護師の仕事が楽しいと思えなくなってきた……そんな風に思っていませんか?

看護師が楽しくないと思うようになってしまったのはなぜでしょうか?

看護師の転職エージェントで働いていた私が年間数十人の看護師の悩み相談をしていて気付いたよくある理由、そして職場を変えることによって得られることを、実際のエピソードをもとにご紹介していきます。

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看護師が楽しくないと思うのはなぜ?

誰もが看護師を目指していたときは希望に満ち溢れていたはずです。

自分なりの理想の看護像や理念、こんな看護師さんになりたいという想いが少なからずあったと思います。

しかし、看護師の資格を取り、病院やクリニック、施設などで仕事をしていくうちに、だんだん「看護師の仕事が楽しくない」と感じてしまう方は実は多くいます。

理想と現実のギャップに悩まされる

看護師を目指すようになったきっかけは様々あると思いますが、多くの人が自分の病気やけが、あるいは身近な人の病気やけがをきっかけに、理想とする看護師像を持って看護師を目指した方が多いと思います。

あるいは、「こんな医療を目指したい」「こんな看護をしたい」という理想を抱いている方も多いでしょう。

しかし、実際に病院やクリニック、訪問介護や介護老人保健施設、特別養護老人ホームなどに入職すると、その現実とのギャップに驚き、悩まされる方はかなり多いと思います。

看護学校時代に学んだこととは真逆のことが行われていたり、自分の理想とは程遠い現実があることも決して少なくはありません。

その理想と現実のギャップに悩まされ、だんだん「仕事をこなす」ようになると看護師が楽しくないと思うようになってしまいます。

医師との間の壁や区別を感じる

あんなにしっかりと人間の体のことや医療の知識について学んだにもかかわらず、病院やクリニックでの医師からの扱いに不快な思いをしたという方は多くいます。

「看護師のくせに」「看護師はしょせんサポート役だから」など、医師から心無い言葉を投げつけられたという看護師は多くいます。

また、特にクリニックなどの場合は医師が経営者として君臨し、受付や事務職、看護師などは、まるで「王様に仕える家来」のような扱いを受けることもあります。

同じ医療従事者として憤りを感じることがあるのは当然ですが、特にクリニックなどで一国一城の主となった医師は、まるで自分が王様かのような振る舞いをすることが多く、そのことにストレスを感じる方や「やってられない」と感じる看護師は多くいます。

医師・看護師間のストレスや、看護師同士の人間関係にうんざりする

さらに、医師と看護師の間のストレスだけでなく、看護師同士の人間関係にうんざりしている方も多くいます。

看護師は女性比率が高いため、どうしても女性同士特有の人間関係のドロドロさが発生することは多くあります。

さらに、病院など一時を争う事態では緊張感によるストレスなどから、言い方などがついきつくなってしまう看護師も多くいます。

また、夜勤など不規則な生活をすることによるストレスなどもあり、一般的な女性同士の人間関係よりも「きつい」と感じる方は多いようです。

小学生レベルの嫌がらせをされたという方や、医師と不倫している看護師ばかりが優遇されるなど、看護師同士の人間関係にうんざりすることで「看護師は楽しくない!」と考える方は多いようです。

実際にある看護師の人間関係の悩みは、こちらの記事を参考に!

就職先によっては、自分のやりたい手技ができない・する機会がない

せっかく看護師実習などを通じてひととおりの手技を学んだにも関わらず、就職先によってはその手技を活かせない場合もあります。

例えば皮膚科クリニックなどに勤務すれば、注射をする機会は全くありません。

塗り薬を患者さんに塗ってあげたり、その塗り方の説明をするだけであったりします。

また、眼科クリニックなどでも、目薬について説明や視力検査ばかりをしているうちに、注射のしかたを忘れてしまったなんてことも多くあります。

「楽そうだから」「定時で帰りたいから」「土日祝日は休みたいから」など、自分の医師で入職した就職先であったとしても慣れていくうちに、「なんだかつまらない」と感じてしまうこともあります。

激務過ぎて自分の思っていた看護師の仕事とは違う

逆に、二次救急などの大きな病院に入職した場合には、激務すぎるあまり「理想の看護」などと言っている場合ではなく、日々対応するだけで精いっぱいということもあります。

特に、看護師は常に患者様から感謝の言葉をかけてもらえるとは限らず、時に辛い現場に立ち会ったり、理不尽な要求を突き付けられることもあります。

そんな状況にいると、「なんで自分は看護師を目指していたんだっけ」と、悩んでしまうという看護師さんも多くいます。

職場を変えることによって得られることとは?

「看護師が楽しくない」と思った際に、職場を変えることでその状況を変えることができる場合もあります。

職場を変えることで得られることには何があるのでしょうか。

見ていきましょう。

激務ではなくなり、余裕が生まれることで「理想の看護」を追及し実現することが可能になる

例えば二次救急病院から、クリニックに転職をした場合、常に気が抜けない激務な環境から、土日祝日休みで休憩もしっかりとれる環境になります。

そうすることで、心身共に余裕が生まれ、患者様に接する際に「理想の看護」を追及し実現することが可能になります。

人間関係のストレスがない職場に転職することで、看護にしっかりと集中することができる

人間関係のストレスにより「看護師が楽しくない!」と思ってた場合には、例えば看護師が1~2名しかいない、特別養護老人ホームや訪問看護ステーションなど、人間関係のストレスがない職場に転職することで、看護だけにしっかりと集中することができるようになります。

あるいは、知人などの紹介で「風通しがよく、みんないい人だから人間関係のストレスはないよ」などと内部の看護師のお墨付きの職場に転職するのもひとつの手段です。

看護にしっかりと集中することができれば、本来自分が目指していた看護師像を追い求めることに集中でき、看護師の楽しさを取り戻せる可能性もあります。

看護に関する考え方が近い職場に転職することで、医師や病院などとの考え方のギャップに悩まされることがなくなる

看護師それぞれ、医師それぞれに「医療に対する理念」や「看護に対する考え」は異なります。

さらに、病院や施設などによっても、その考え方や経営手法が異なるのは当然のことです。

しかし、自分とは正反対の「医療に対する理念」や「看護に対する考え」を持っている医師や病院・施設などにいると、意に反することを支持され、ストレスになってしまうこともあります。

近年入院日数をとにかく短くして回転率をあげたい、と考える事務長が増えてきたことから、「もう少し療養してほしい」と看護師の立場から思っているにも関わらず、追い出すように退院を促さなくてはならず、もどかしい思いをしたという看護師が多くいます。

そんなときは看護に関する考え方が近い職場に転職することで、医師や病院などとの考え方のギャップに悩まされることがなくなるでしょう。

自分がこれまで実習などを通して学んできた手技を使うことができ、充実感を得ることができる

入職時にはなんとなく楽さ重視で就職先を選んでしまったけれど、自分がこれまで実習などを通して学んできた手技を使って、看護師としての充実感を得たい、と思う場合には、自分が得意とする手技を活用できる職場に転職をしてみるのも良いかもしれません。

多少ブランクがある場合には再度実習をさせてもらったり、勉強をし直す必要もありますが、看護師としてのやりがいを取り戻すことができるようになるはずです。

職場を変えることで患者さんの種類が変わり、やりがいを感じることができるようになる

特に介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、訪問介護ステーションなど、高齢者の方と接する職場にいた看護師の方が口を揃えて言うのは「やりがいを感じにくく、存在意義に迷いが生じる」というものでした。

特に特別養護老人ホームなどであれば、看護師がその高齢者の方のために行ったことに対しても怒りをぶつけられることもあり、なかなか感謝の気持ちを示してもらうことが少なかったりします。

よほど「高齢者看護や高齢者の終身医療を極めたい」という高い志、強い思いを持っていなければ続けることが困難なこともあります。

高齢者の例に限らず、職場によっては患者さんの特性上やりがいを感じにくい職場もあると思います。

自分はどのような職場でどのような患者さんと接することでよりやりがいを感じることができるのかを考えてみることもおすすめします。

~自分にはどの看護師の仕事が向いているか?~

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「看護師が楽しくない」と思った際に転職すべきかどうか迷ったら?

「看護師が楽しくない」と思った際に、転職をした方がよいのかどうか迷う方は多いと思います。

しかし、必ずしも転職すれば「看護師が楽しくなる!」とは限りません。

その判断はなにを基準にすればよいのでしょうか。

いくつか見ていきましょう。

大きな不満がないのであれば転職をする必要はない

とくに、「現在の職場でものすごくストレスを感じている」、とか「激務過ぎてもう耐えられない」などの大きな不満がないのであれば、必ずしも転職をする必要はありません。

今はなんとなく、仕事に慣れてきてマンネリ化しているけれど、勤続年数を重ねるうちに、役職が付いてよりやりがいを感じることができるようになる可能性もあります。

しばらくは様子を見る、ということも時には必要です。

冷静に状況をみて判断しましょう。

人間関係により「看護師が楽しくない」と思う場合には、スルーすることで解決できるかどうかを考える

人間関係により「看護師が楽しくない」と思う場合には、敢えて「人間関係の輪から外れる」「嫌な同僚は気にしない」など、スルーすることでやり過ごすことができないかも考えてみましょう。

職場には友達を作りに行っているわけではないため、業務に支障がない範囲で適度な距離を保つことも必要です。

自分ではどうしようもないことがストレスとなり、「看護師が楽しくない」と思う場合には、転職を考えてみるのもあり

とはいえ、「看護師全員からものすごい嫌がらせを受けている」「激務過ぎて体調に支障をきたしそう」「やりがいを感じることができず、毎日職場に行くのが苦痛で仕方ない」など、自分自分ではどうしようもないことがストレスとなり、「看護師が楽しくない」と思う場合には、転職を考えてみるのもありです。

あるいは、年収や待遇、勤務地と自宅が遠いなどの場合も転職をすることで、生活が楽になったり、前向きな気持ちで働くことができるようになる可能性がおおいにあります。

まずは求人や他の看護師の状況をみてみるだけでも気持ちが変わる

すぐに転職活動を始める必要はありません。

なんとなく、「看護師が楽しくないな」「今の職場には不満がたくさんあるな」「転職した方がいいのかな」と思った場合には、看護師の転職サイトで求人を眺めてみるだけでも、全然気持ちが楽になることもあります。

あるいは、看護師をしている友人に、その人の職場はどんな状況が聞いてみるのも手段のひとつです。

できるだけリアルな状況を聞いてみましょう。

すると、「友人の病院も同じような感じなんだ、どこもそうなんだ」と納得して気持ちが楽になったり、自分のスキルでは他の求人は年収がどれも低く今の待遇は決して悪くはないことに気づくことがあるかもしれません。

あるいは、「こんなに自分の経験やスキルで転職できる先があるのだから、その気になればいつでもすぐに転職できるんだ!」と市場を把握することで、「限界が来たらいつでも辞めることができる」と気持ちが楽になることもあります。

求人を見たり、他の病院の状況などの情報収集を全く行わないと、どうしても自分の今いる環境だけで視野が狭くなってしまい、余計にしんどさが増します。

まずは情報収集だけでもしてみる価値がありますよ。

まとめ

看護師が楽しくないと思うようになってしまったよくある理由、職場を変えることによって得られることや、「看護師が楽しくない」と思った際に転職すべきかどうか迷ったらなにを基準に判断すればよいのかについて解説してきました。

まずは自分が何を求めているのかをしっかりと把握し、情報収集をしてみることで、自分の気持ちを見つめてみてくださいね!

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