ここでは看護師の給料の相場と給料の決まり方について紹介します。

「看護師の給料は高い」世間一般ではこのように思われているでしょうし、実際に自己紹介などで「看護師やってます」なんていうと「おー、看護師ってことは結構(お金)もらってるでしょ!」なんて言われることは多いです。

しかし、現場の看護師からしたら「ここまでやってこれくらいしかもらえないんだ・・・」という声の方が多いのも事実。

世間と当事者たちでは、少し違いがみられます。

では、現在の看護師はどれぐらいの給料をもらっていて、どんな給料の決まりかたをして「低い」と言っているのでしょうか?

看護師の給料の相場はどのくらい?

ここで紹介する看護師の給与の相場は〝正社員で入職した場合〟〝転職組〟〝パート・アルバイト〟の3つです。

正社員で新卒入社した場合

正看護師として入院施設のある病院に入職した場合の給与の相場はおよそ21万~30万前後というところでしょう。

病院によってかなり開きがみられるのが看護師の新卒入職の特徴になります。

その中でも一番給与が高い部類に入るのは3次救急まで扱っている大学病院や総合病院、研究施設も兼ねている病院などです。

その病院は国に指定された研究をおこなっていることが多く、国からの補助金がでています。

当然これらが看護師の給与に回ってくることはありませんし、あってはならないことですがそれだけ有名な病院として認知はされやすいといえるでしょう。

認知の大きさは患者の来院数にも関わるため、来院数が多いと(患者が多いのは本当はよくないことなんですが・・・)病院もそれだけ経営を回せますし、給与も高いということになります。

そのため、新卒での入職を大学病院や総合病院に希望する看護学生がほとんどです。

正社員で転職した場合

転職の理由は多々あれど、前の職場でなんらかの相違があったため転職をするわけです。

給料が前職以下のだったら普通は転職しませんよね。

また転職する人のキャリアや看護師歴にもよることから、相場は不明です。

新卒よりは高く、そして前職と同じもしくは多くなることは間違いありません。

パート・アルバイト

看護師のパートやアルバイトは大学病院や総合病院とは違い、勤務時間が日勤のみ、残業無し、土日休みというところがほとんど。

また、もう1つ大きな違いは基本給はなく、時給換算であるということです。

キャリアや看護師歴によりますがだいたい時給1200~1300スタートが普通でしょう。

やはり入院使節のある大学病院や総合病院などと比べると給与は下がる傾向にはありますが、それでも身体的負担がかなり少なくなるため30代後半でクリニックなどのパート、アルバイトに代わる人は多いです。

年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?

賞与

賞与に関してはほとんどの企業で採用されている福利厚生なので、おおまかなシステム自体は変わらないでしょう。

私が働いていたところでは賞与は割と多く入ってきたことは覚えています。

ただ看護師の給料が高いと言われるポイントは賞与が高いからではないのです。

次に紹介するものが給与を大きくあげているといっても過言ではないはず。

各種手当

前述したとおり看護師の給与の額はこの各種手当が大きく上げています。

新卒でまだ夜勤も入れない看護師を除いては、夜勤手当が必ず入ります。

夜勤でも時間が伸びてしまった場合は超過勤務手当が出ますし、ほぼ必ず残業するので残業手当も出ます。

また危険行為手当(病院によって名称が違います)も看護師ができる医療行為を行うと出るようになりますし、オペ(手術)室の看護師は手術手当が出たりと、とにかく手当だらけなのです。

もちろん、他の企業でもあるような家族扶養手当などもつくので、看護師は手当で給与が上がっているといえます。

私は家族扶養手当などはありませんでしたが、夜勤手当、超過勤務手当、時間外勤務手当、危険手当で最大10万前後は上がっていました(笑)その分大変な業務ばかりで体は壊し気味でしたが・・・。

昇給

看護師の昇給は主に勤務年数に応じて行なわれますが、例外として、看護師のスキルアップにつながる資格を取ったり病院独自の認定看護師、専門看護師試験に合格したりする場合も昇給されます。

認定看護師や専門看護師は看護師を続けている人ならいずれはとってみたいと考える資格の1つで、看護のる一定の分野に特化した看護師に与えられるものなのです。

この資格を取ればその資格取得の難しさに応じた昇給額を提示してくれるところが多いでしょう。

私のところは残念ながら認定看護師や専門看護師の資格を取っても昇給することはなく、ただ業務が増えるだけでした。

他にもその日の業務帯のリーダーになるとその日だけ昇給するという制度もあるため、各種手当と同じで各方面から給与アップが見込めるのです。

給与が高い人は何が違うの?

スキル

先ほど述べた認定看護師や専門看護師などの資格を取ることも給与アップにはつながるのですが、冒頭で述べた「これだけやってこれしかもらえないのか・・・」と落胆することが多いでしょう。

ただ認定や専門が取れるほどの経験を積んでる人達ですから、贅沢できるくらいの給与はもらっているんですがね(笑)

役職

看護師には病院によって役職をわけているところがあります。

会社にも課長、部長、係長などありますよね、それと同じです。

ただ看護師の役職は部署を飛び越えた役職もあるので、業務量は多いです。

担当役職会議なんかも設けられたりするので任命されると面倒なことになるかもしれません。

最悪の場合、昇給しないことも考えられます。

勤続年数

給与が高い人はまず勤務年数が違います。

営業のように成果で評価される職業ではないので、給与を上げるには地道にコツコツと経験年数を伸ばしていく必要があるでしょう。

ちなみに看護師の場合は違う職種につかない限り看護師歴はずっと続きます。

他の部署や病院に移っても新人扱いはされずにそのままの経歴で働くことができます。

地域

看護師の給与で地域の差はあまりないと言えるでしょう。

それよりもどこの病院で働いているかが給与の高さを決めると思われます。

地方の病院でも大きければそれなりに給料は高いですしね。

看護師の給料の決まり方

看護師の給料の決まり方を紹介します。

先ほど説明した基本給以外の決まり方を含め、以下のように決まっていきます。

基本給+残業時間+各種手当

夜勤業務にも慣れてきた新人の場合、基本給22万に残業代が約3万前後入り、夜勤5回分の手当(1回1万)だとするとそれだけで30万になりますよね。

新人で30万前後の給与額は大きな病院では普通と考えてよいでしょう。

これはほんの1例なので、残業が多いところはもっと残業代が増えるでしょうし、楽な部署であれば残業代は少なくなります。

有給

希望休に有給をつけることでその日働いたことになります。

看護師の世界は意外と有給が使いやすい職場です。

理由はそれぞれ休みの日が違うため、土日休みの企業のように「みんなが働いているときに休むなんて・・・」という考えにならないからです。

私が働いていた部署は有給回しという期間があり、有給を使って休む日を年功序列に決めていくことができました。

今思えば良い職場でした(笑)

看護師で給料をあげるためにやるべき4個のこと

看護師で給料を上げるためにやるべきことは、どんなことがあるのでしょう?

看護師を続ける

看護師を続けていけば必ず給料は上がります。

看護師の業務は大変でつらいことが多いですが、続けていればスキルも経験も身についていくので給料を上げたい人は看護師を続けていきましょう。

忙しい部署に異動する

ICU、ER、CCU、HCU、循環器、呼吸器、整形外科、小児科などは基本的に残業が多い部署として有名です。

確実に業務時間内に業務が終わることはないでしょう。

本当に残業代で稼ぎたいと考えている人や、忙しさは二の次で給与を上げたいと考えている人におすすめの方法です。

ただし、今まで以上に体調管理や時間管理をしっかりしないとすぐに体を壊してしまう可能性があるので要注意です!

認定看護師、専門看護師の資格を取る勉強をする

私が働いていた病院のように認定看護師や専門看護師の資格を取っても給与が上がらず業務が増えるところでなければ、積極的に資格を取りに行くことをおすすめします。

理由としては給与があがるだけでなく、他の施設や病院に勤務することになってもその資格が使えるかもしれないからです。

つまり働く先の選択肢が増えるということ。

もともと看護師は1度資格を取ってしまえば一生つぶしが聞く仕事ですが、それ以上に選択肢が広がるため、長く看護師としてやっていきたいと考えているのであれば絶対に取るべき資格といえるでしょう。(病院によっては病院内専用の資格の場合があります。他では使えないのでなるべくなら看護協会主催の資格を取りに行きましょう。)

部署で給与交渉

年間を通して、なにか目に見えて望ましい業績を上げた場合は給与交渉をすることも1つの手段でしょう。

私が働いていた部署では、新人教育責任者を任されていた先輩が看護師長に「新人を1年間育て上げ、この厳しい環境の中で1人も辞めずにここまでやり遂げたので給料上げてください」と忘年会で言っていたことがあります。

もはやこれは交渉ではありませんが・・・(笑)

真似はしてほしくありませんが、なにか業績を残したら主張することも大事でしょう。

給料をアップさせるための求人の選び方

給料をアップさせるために他の病院に移るという手もあります。

ではどんな求人の選び方をすればよいのでしょうか?

自分で選ぶ必要はない

このご時世、自分だけで求人を見つけて給与交渉をしている看護師は少ないでしょう。

いまは看護師専門のリクルーターが存在しているのです。

まずはその人にどんな病院が良胃などの希望を伝えましょう。

希望を伝えたらリクルーターに探してもらえばいい

あなたの希望に合った病院をリクルーターが探してくれるため、結果を待ちましょう。

条件が細かいほうが自分にあった病院に出会いやすいので給与を上げたい人はしっかりと伝えましょう。

私が転職活動をしたときはリクルーターが約50以上の病院を紹介してくれました。

とても親切な方でした(笑)

希望の病院に出会えたら面接の予約や給与交渉を〝リクルーター〟にしてもらう

自分で面接の予約や給与交渉をする必要はありません。

全部リクルーターにやってもらいましょう。

ここで注意しておきたいのは複数の企業のリクルーターと情報が混同しないように注意してください。

自分で選ぶのも良いがコストと時間がかかる

転職は基本的に働きながら行うもの。

他の企業と同じように働いている最中に応募先から連絡が来ても看護師は電話にでることができませんよね。

そうすると業務時間後に転職活動をしないといけなくなります。

早々に転職したいと考えている人にとってはかなり効率が悪いやり方と言えるでしょう。

他の職場の友人、先輩に紹介してもらう

コネクションを使うのも立派な転職活動の手段です。

友人や先輩がその部署や病院で評判の良い看護師ならば、自然とあなたの評価もあがりますし、転職も容易でしょう。

給与交渉もしやすいかもしれません。

ただ1つ気を付けることとすれば、その看護師だけの情報だけを鵜呑みにしないことです。

入職してやっぱり違ったなどとならないようにしましょう。

経験者が教える、実際に給料がアップしたのはこんなとき

プリセプターになったとき

プリセプターというのは新人看護師が1人前の看護師として育つまでの半年~1年間、メンタルのケアや技術の補助などを行う役職のことです。

私がこの役職についてからは、かなり大変なことがありましたが役職についたその月から新人教育手当のようなものがつき給料が上がりました。

そのぶん新人看護師の責任は私に降りかかり、かなり怒られることが増えましたが・・・(笑)

夜勤業務が増えたとき

夜勤業務はかなり給与を上げます。

この記事でも何回述べているかわかりませんが、夜勤に入れば入るほど給与は上がりますし、夜勤専門の看護師のアルバイトが存在するくらいですし、それだけで生計を立てている人も多いんです。

まとめ

以上が看護師の給与の相場と給与の決まり方の紹介でした!

看護師の基本給自体はそこまで高くないこと、各種手当に助けられているため給与が高いということがわかっていただけたと思います。

給与が高い仕事に尽きたい人はぜひ看護師を目指してみてはいかがでしょうか?

~自分にはどの看護師の仕事が向いているか?~


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