白衣の天使と言われている看護師の仕事ですが、実際に現場で働く人の声はどうなのでしょう?

私も看護師として勤務している一人なのですが、白衣の天使なんてほど遠いのが現実ではないかなというのか本音です。

実際に、看護師不足がおさまることはなく、離職率も少しずつではありますが増加傾向にあります。

夢と希望を持ってこの仕事に就いたはずなのに、どうしてこういった現状が起こってしまうのでしょうか?

今の日本の看護業界の現状を私の体験も交えながらお話したいと思います。

看護師の仕事とはどんな仕事?

看護師の仕事は様々ですが、主に4つに分けることができるので簡単に説明したいと思います。

医師の診察の補助

病院を受診すると必ず医師の診察が必要になります。

診察の際に医師が何か物品を必要だと指示を出した場合は、すぐに取りにいったり診察中の患者さんの様子を観察することも看護師の仕事になります。(診察中に気分が悪くなる方もいるため)

その他にも、医師の説明がしっかり理解できたかどうかを確認したりするのも看護師の仕事です。

中々直接医師に言うことができない人も多くいるので、看護師が代弁する場合もあります。

医師が一人で診察に入ることは殆どなく、看護師が付くようなシステムになっています。

患者さんの日常生活の補助

入院病棟での業務内容になりますが、入院している患者さんは何かしら身体に不自由を患っている方が多く、今までできていたことが難しくなっている場合も少なくありません。

その為、日常生活で他人の介助が必要なことをお手伝いするといったことをします。

例えば、利き手の骨折でうまく食事をとることが難しくなっている場合は食事の際にお手伝いをしたり、足を痛めていて一人で入浴することが難しい場合は入浴の介助をしたりといったことをします。

患者さんの精神的フォロー

病気を患っている患者さんは、予想だにしない出来事に落胆している場合が殆どです。

怪我のように治癒の目安が大体見えている場合はそうでもないのですが、癌や難病のような先が見えない疾患の場合は精神的にも落ち込んでしまうものです。

そうすると闘病意欲も失いがちになってしまいます。

病気や怪我に対してはいくらでも薬を使うことはできても、本人の闘病意欲は本人にしかコントロールできません。

そういった、精神的に落ち込んんでいる方に対して今不安に思っていることを聞いたり、今どうしたいかを一緒に考えたりすることも看護師の仕事になります。

決して、誘導尋問のようなものではなくあくまでも患者さんの気持ちを傾聴するといった形になります。

ご家族のフォロー

患者さんが心配に思っていると同じように、またはそれ以上にご家族も患者さんのことを心配でいるケースが殆どです。

実際に、心配のあまり過労で倒れてしまったご家族も目の当たりにしてきました。

そうしたご家族のメンタルフォローもしっかりとすることが、患者さんを支えるということに繋がるので重要な役割になります。

以上が大まかではありますが、看護師の仕事内容になります。

実際はこれ以外も数多くの業務をこなしながらという風になります。

看護師の仕事辞めたいけど辞めれない3個の理由

さて、看護師の仕事を大まかに説明してきたところで、ここからは本題に入らせていただきたいと思います。

看護師として合格する人は毎年一定人数いるのにも関わらず、看護師不足や離職率の問題が後をたたないのでしょう。

また、現場には辞めたいと思っている人も数多くいるのが現状です。

ここでは、看護師をやめたいけれどやめられない理由について考えてみたいと思います。

給料がいいから

綺麗事なしに話すと、これが最大の理由なのではないかと思います。

同世代の平均収入と比較しても看護師の年収というのは、初任給の時点から圧倒的に高い位置にあります。

仕事はきついけど、この仕事をやめてしまえば今のような生活を送ることができなくなってしまう。

今の充実した生活が当たり前になってしまいこれを変えることができないので、ならもう少し頑張ってみようというところだと思います。

私の周りにもやめたいけどやめれないという方はいますが、理由を聞くとやはり今の生活水準を変えることができないといった理由でした。

一から仕事を探すのが面倒

看護師の多くは、この仕事にしかついたことがない人が殆どです。

また、看護学校時代も比較的勉強や試験が多いのでアルバイトをする暇がなく、アルバイトの経験もないという人が多いと思います。

看護師のノウハウしかないのに他の仕事なんでできるのだろうかと不安に思っている人もいます。

そういった中で、一から新しい仕事を探すのはとても勇気が必要なことであり、どうしても辞めたい理由がない限り踏み出せない一歩になるのではなりません。

実はこの仕事が好き

看護師は夜勤もあるので結構な体力勝負になります。

正直楽な仕事ではありません。

そういったハードな業務内容に辛さを感じている反面で患者さんと接することや、過去に味わった達成感が忘れられず続けているという人も多いのではないかと思います。

私もなんども辞めたいと思ったことはあります。

なぜ、そう思ったのかを振り返ってみたときに辛かったのは業務内容であって、患者さんと接することに苦痛を感じていたわけではないことに気づきました。

また、先に述べたように過去に味わった達成感が忘れられず、もう一度頑張ろうと思うきっかけになっています。

看護師の仕事が向いていない人の4個の特徴とは?

協調性がない人

看護師は単独で仕事をすることは基本できません。

医師がいて看護師いて、検査技師がいてリハビリスタッフがいてというようにチーム力が必要になります。

そこには必然的にコミュニケーション能力がかかせません。

協調性がないというのは、一人で判断して一人で行動してしまう人のことを指します。

看護師同士や他のコメディカルとの連携が取れないような人は正直看護師に向いていないと思います。

他人の助言を受け入れることができない人

この仕事に限ったことではないのかもしれませんが、他人の助言にしっかりと耳を傾け受け入れることができない人は看護師に向いていません。

事務作業のように、修正できる仕事ならいいのかもしれませんが、看護師の仕事というのは私たちが行う一つ一つが患者さんの命に直結しているといっても過言ではありません。

何かミスをする前に、他人からの助言で改善することができる人は伸び代がありますが、自分の考えが常に正しいと思い込み行動を改善しない人は向いていないと言えます。

思いやりがない人

看護師の仕事は相手が患者さんになります。

いくら仕事とはいえ、相手を見下すような態度をとったり思いやりが無いような人は患者さんにも伝わってしまいます。

そういった人は時に患者さんの心を閉ざしてしまう誘因になりまねません。

しっかりと患者さんの心に寄り添うことができ、患者さんの声なき声に耳を傾けることができる人こそが向いているといえるのかもしれません。

臨機応変に動くことができない人

現場にいると、患者さんの容態が急変してしまうことも珍しくありません、そういった場面では、いかに冷静でいられるかと臨機応変に動くことのできる行動力が求められます。

ある程度経験を積めば身についてきますが、中には経験を重ねてもそのような状況に出くわしたときにテンパってしまい動けない人もいます。

向いていないとまでは言わないのかもしれませんが、適材適所を見直す必要があるのかもしれません。(今いる部署でいいのかや今いる病院でいいのかなど)

看護の仕事のスキルを活かせる職種・仕事にはどんなものがある?

さて、ここまでは看護師をやめたいけれど辞めることができないといった内容をお話ししてきました。

しかしながら、中には理由がありやめてしまう人もいるのが現状です。

仮に看護師とやめたとしたら、そのスキルを活かすことのできる職種はどういったものがあるのでしょうか?

ご紹介していきたいと思います。

学校教員

同じ医療業界に代わりは無いのですが、対象が患者さんから学生にシフトするので、仕事内容としては180度変化するといっても過言では無いかと思います。

看護師の経験を生かし、自身のスキルアップも兼ねて看護学校の教員になる人も少なくはありません。

また、教員になるには一定の経験年数と条件が必要なので、しっかりと確認する必要があります。

ジムスタッフ

私も今回初めて知ったのですが、体の解剖を知っている看護師だからこそジムのトレーナーとして働くという手もあるようです。

スポーツに興味がある方に向いているお仕事かもしれませんね。

このお仕事はまだまだマイナーで、男性が多いそうです。

エステシャン

実際に、看護師の免許を保有しながらエスエシャンとして働く人もいるようです。

エステシャンには、特有の免許が必要で無いため各施設の講習等を受講すると働くことができるようです。

お客さんからすれば、看護師免許を持っていれば何かあったときに対応してくれるだろうという安心感に繋がると思います。

また、医療現場とは全く異なった仕事なのでとても新鮮かつ勉強になるのでいい業種かもしれません。

これから看護の仕事をはじめるには、どうしたらいい?

さて、看護師のスキルを活かすことのできるお仕事のお話をしてきたところでここでは反対にこれから看護師の仕事をしてみたいという方のために、そうしたら看護師になれるのかをご紹介したいと思います。

少しでも看護師に興味があり、今後目指してみようかなという方必見です。

看護学校に入学する

看護師は国家試験を保有していないとなることができません。

その国家試験を受験するためには、規定の学校を卒業する必要があります。

そこで必修の科目を勉強し学校側が卒業見込みがある(または卒業可能である)と判断した場合にのみ国家試験を受験することができます。

学ぶためには、2パターンの選択肢があり一つは「3年生の看護学校に通う」方法と「看護大学に通う」という方法です。

どちらも最終的に看護師の国家試験を受験することは可能なのですが、看護学校の場合は看護師の国家試験を受験することしかできません。

一方で、看護大学の場合は助産師・保健師の国家試験受験資格をもらうことができます。

最終的にどこを目指したいのかを、前もってしっかりと考えておく必要があります。

看護師国家試験に合格する

年に一回開催される看護師国家試験をクリアすることが絶対条件になります。

年に一回しか無いので、もしも落ちてしまった場合は一年後に再度受け直す必要があります。

合格率としては毎年90%以上を保っているので、しっかりと対策を取ればクリアできる試験になっているのかと思います。

就職活動

看護師国家試験の対策と同時にするのが、就職活動です。

国家試験をクリアしても働き先が見つからないと実際に働くことはできません。

試験の対策をしながら就職活動をし、国家試験の結果が出るまでに就職先が決まってしまうことがほとんどです。

まとめ

看護師の仕事内容から、辞めたくてもやめられない理由・さらには今後看護師を目指すにはどうしたらいいかをお話しましたがいかがでしたか?

私も8年間現場を経験してきましたが、正直つらいことも数多くありました。

人の死に直面することも度々あります。

辛いことがあると辞めたいなと思うことも度々ありましたが、患者さんの笑顔を見たり今は亡き患者さんとの日々を思い出し「もっと頑張らなきゃ」と自分を駆り立てて仕事をさせてもらっています。

正直「なんとなく看護師になりたい」や「給料がいいから看護師になりたい」という考えのみでは精神的にきつい仕事なのかもしれません。(一概には言えませんが)

しっかりとした考えや目標を持って、看護師を目指す人が増えることで日本の看護師の離職率軽減につながるのでは無いかと思っています。

綺麗なことは少なく反対に、汚い業務内容もたくさんありますがその倍にやりがいを感じることができる仕事の一つだと私は思っています。

今後は少子高齢化がますます深刻になり、看護師の需要もさらに高まってくるでしょう。

逆手を取れば今がチャンスの時期なのかもしれません。

あなたも私たちと一緒にやりがいのある「看護師」としてお仕事して見ませんか?

今回まとめた記事が、どこかで誰かのお役に立てれば幸いです。


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