行き交うお客様を相手に、笑顔でお総菜の販売を行う惣菜店のパートの仕事は、皆さんにとってどのようなイメージでしょうか?

「量り売りで難しそう」「慌ただしくって仕事を覚えるのが大変そう」「余ったお総菜はどうなるの」などなど、興味はあるけどわからないことも多いのではないでしょうか?

そんな疑問にお答えするべく、惣菜店でのパート歴1年半の私が具体的な体験談を交えつつ、できる限り皆さんにお伝えします!

惣菜店でのパートはこんなお仕事をします

今ではデパートだけでなく、駅ビルや商業施設など至るところに惣菜店がありますから、利用したことがないにしても、見たことがないという人はいないのではないでしょうか?

実際は、主に以下のような仕事を行なっています。

  • 1 レジ打ち:惣菜店のパートと聞いてまず思い浮かぶのはこちらではないでしょうか。
  • 2 品出し:キッチン担当のスタッフから商品を受け取り、見栄えよく並べます。
  • 3 接客:商品に興味を持ってくださったお客様に対して、おすすめ商品を紹介したり、詳しく説明したりします。
  • 4 呼び込み:主に閉店間際のセール時に、商品が売り切れるようお客様に向けて声かけをします。イベント(クリスマス、年末など)時期には、その時期にあった声かけをすることもあります。

私はこんな惣菜店でパートをしていました

私がパートをしていたのは、駅直結のデパートのお惣菜売り場です。

複数路線が乗り入れている駅だったため、朝から晩まで多くのお客様が利用されていました。

お惣菜の種類は大きく分けて2種類で、揚げ物コーナーとサラダ・おかずの量り売りコーナーでした。

スタッフの持ち場は固定されておらず、また、お客様1人で揚げ物も惣菜も注文する方もいらっしゃったので、売り場全体を行き来していました。

客層は夕食の準備をする主婦や会社帰りのOL・サラリーマンが多かったですが、中には毎日決まったサラダを購入する音楽家や、焼き豚しか買わないインド人など、ちょっと面白いお客様もいらっしゃいました。

惣菜店パートがおすすめな6個の理由とは?

経験者の私が、このお仕事をおすすめする理由を以下に挙げてみました。

仕事を通してどんなスキルが身につくのか、また、意外と知られていない実態についてもお伝えします。

コミュニケーション能力が身につく

お店の立地にもよりますが、私が働いていた惣菜店は駅近だったこともあり、老若男女問わず様々なお客様で賑わっていました。

接客を何度もこなすことで、自分とは年の離れた世代とも自然に話せるようになります。

最初は決まり文句の接客しかできなくても、数をこなす内に会話も弾んできます。

お惣菜の作り方に詳しくなる

お惣菜店と言えば、キッチンから売り場まで狭い敷地内にあることがほとんどです。

もちろん、販売スタッフとキッチンスタッフを兼ねることはありませんが、休憩時間や接客の合間に、キッチンスタッフの作る様子を見たりコツを教えてもらえたりしました。

友達が増える

前述した通り、お総菜店の種類にもよりますが、惣菜の種類が複数あり、売り場内を往復することが多々あります。

そういった職場で共にお仕事をしていると、声かけやアイコンタクトをしているうちに、スタッフ同士の仲が親密になることもしばしばあります。

実際、私はパートを辞めてから7年経つ今でも、2ヵ月に1度は元パート仲間と飲み会に行っています。

声の通りがよくなる

夕方のセール時は、デパートのお総菜売り場全体が活気づきます。

というのも、閉店を前に自店の商品を売り切るため、お客さんの呼び込みを積極的に行うからです。

「ただいまより半額です!」「揚げたてのアジフライが今なら30%引きです!」というかけ声を、皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか?

最初は大きな声を出すのが恥ずかしいですが、先輩パートを見習って毎日実践すると身につきます。

また、賑やかな売り場で目立つためには声の通りも重要で、発声のコツを身につけると意外と、居酒屋や人の多いイベントスペースで役に立ちますよ。

食費が浮く

余ったお総菜は廃棄されてしまうのだろうか・・・と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

案ずる無かれ、当日中が賞味期限の惣菜に関しては、パート全員で分け合って持ち帰ります。

中にはロースカツやローストビーフなど、普段は食べられないようなおかずも含まれているので、翌日のお弁当やその日の夕食がかなり豪華になります。

実際、私が働いていた時は、春巻きやロースカツ、コロッケなどの揚げ物5品ほどと、パスタサラダ、大根サラダ、レモン風味チキンなどの惣菜3品ほどを、ほぼ毎日持ち帰っていました。

計算が早くなる

あまり広くないスペースの惣菜店ですと、レジ1台に対してスタッフ2~3名が働いています。

そのため、業務効率を上げるためにお客様に先に合計金額を伝えておき、お客様がお金を用意されている間に、まとめてレジ打ちを行うことがあります。

「暗算って難しそうで不安…」と思われる方も多いかもしれませんが、よくある商品の組み合わせや、複数購入した場合の金額をある程度まとめて覚えておくと、素早く計算できるようになります。

例えば、「人気の肉じゃがコロッケ146円とカキフライ2個(1個210円)の組み合わせは566円」「アジフライはよく3枚ずつ売れるから合計342円」という組み合わせを、自分で作るのがポイントです。

徐々に計算が速くなっていくと、自分でも接客するのが楽しくなりますよ。

惣菜店の面白いポイントとは?

仕事をする上で仕事内容ももちろんですが、やりがいや面白みが無いと続けられませんよね。

楽な仕事でもつまらなければ辛いし、体力的にきつくても仕事自体にやりがいを感じられれば、明日も頑張ろうという気になります。

自分が想像していたよりもメリットの多かった惣菜店でのパートですが、働いてきた中で特に面白かったポイントをご説明します。

お客さんとの距離が近いからこそ!おすすめ商品の案内ができる

カウンター越しのお客さんとの距離の近さに、最初は緊張するかもしれません。

でも、数ある惣菜の種類や特徴を覚えて、オリジナルのセールストークでお客さんに商品をアピールして、その商品の売り上げが良かった時には達成感が得られます。

例えば、一時期焼き豚の販売量が減少していた時期があったのですが、焼き豚の脂が多い部分と少ない部分それぞれに適したメニューを調べて、具体的なお料理の名前でお客さんにお勧めしたことがあります。

購入後のイメージがわきやすいと好評で、他のスタッフにも真似されました。

売り場の広さが限られているからこそ!スペースの使い方に自分のアイディアを反映できる

デパートのお惣菜売り場ですと、惣菜店自体が狭く、商品の陳列棚はかなりスペースが限られています。

広くないスペースだからこそ、商品の売れ行きによってお客さんの目に入る位置を考えたり、惣菜同士の色の組み合わせから、見栄えのよい並べ順を考えたりなど、自分のアイディアを即座に反映させることができます。

私の働いていたお店は、前述した通り、揚げ物とおかずの2つに大きく分かれていましたから、その日のおすすめの揚げ物と組み合わせられそうなサラダや炒め物を、目立つところに置いていました。

そうしておくことで、「いくつか買うつもりで来たけど、目移りして決められない」というお客様には、簡単な献立をご説明することができました。

量り売りでぴったり合った時の爽快感!

「惣菜店での量り売り、難しそうだな…」と思われる方も多いと思いますが、慣れてしまえば意外と簡単です。

惣菜の種類ごとに「あと○gだったらじゃかいもが2つ」「牡蠣フライだったら2つで○g」「ポテトサラダは重めだから50gだと見た目の量が少ない」といった具合に、だいたいの重さがわかってきます。

以前接客を担当したお客さんから「○gで!」と注文を受け、ぴったり入れられた時に「お姉さんすごいね!」と声をかけてもらったことがあります。

基本的に注文いただいた重さの前後10g以内でおさめるようにしていますが、ちょうど注文通りのグラム数になると本当に嬉しいです。

自分で料理をするようになってからは、食材や調味料の重さも持つだけでわかるようになり、実生活でも活かせているなあと感じています。

経験者が語る!惣菜店でパートをしてよかったこと4個

「惣菜店でのパートって具体的に何に役立つのだろう」と思って応募に一歩踏み出せなかったり、今働いている惣菜店に対して不安を抱いたりしている方もいると思います。

私も実際そうでしたので、具体的にどういったメリットがあるのか書きたいと思います!

就職活動でのアピールにつながる

「惣菜店のパートなんて、特別なスキルがあるわけでもないし、就職活動になんて役に立つのだろうか…」と思っているそこのアナタ。

役に立つのです!

特に「駅近」「激戦区」の売り場に勤めていた経験は、就職活動の面接では大いに話のネタになります。

短い面接時間の中で、面接官は普段の貴方がどのように人と接するのか計りかねています。

そういった時に、誰でも利用したことのある惣菜店でのパートは、面接官もイメージしやすく、また、「日々様々な人と問題なく接してきた」というコミュニケーション能力をアピールするのには、もってこいです。

健康的に痩せる

売り場の往復や両替時の階段昇降(デパート内ですと「スタッフは、お客さまが使用するエスカレーターやエレベーターを使用してはいけない」という暗黙の了解があります。スタッフ用のエレベーターは限られていますので、売り場から離れる時は階段を使うことがほとんどです。)で消費するエネルギーを侮ってはいけません。

実際、(そもそも私は少々ぽっちゃり体型だったのですが)パートを始めて8ヵ月くらいで3㎏体重が減っていることに気づき、パート仲間と喜びあった記憶があります。

正直、惣菜店で働いて痩せるとは思ってもみなかったので、嬉しい驚きでした。

余り物のお惣菜を貰いつつも運動で痩せているのですから、健康的ですよね。

慌ただしくても笑顔になれる

デパートの接客でかなり重要なのが「笑顔」です。

パートであってもデパート内のマナー研修を必ず受けます。

その中で、接客やトラブルの対応はもちろんですが、美しい笑顔の作り方を学びます。

さらに、デパート内の受付嬢の方は、それはそれは美しい笑顔で接客されています。

そういった姿を観察したり、接客時に実践することで、自然と忙しくても笑顔になれます。

私の場合は、就職活動時や別のアルバイトの面接、社会人となって上司やお客様と接する時にかなり役立ちました。

臨機応変な対応力が身につく

これは惣菜店に限らないことかもしれませんが、毎日違う年代、違う性格のお客様の接客をしていると、一人一人が全く違った要望を持っていることに気づかされます。

  • とにかく早く購入して帰りたい人
  • じっくり選ぶ時間をかけて、自分が今求めている最適な商品を購入したい人
  • 購入する商品は決まっていないけど、何か食事にもう一品追加したいなと思っている人
  • 購入する気はなかったけど、美味しそうな匂いについつい足を止めてしまった人

など、目的も購入意欲も様々です。

惣菜店の接客は、ホテルやレストランと違い、長時間お客様と接することはありません。

しかしながら、短い時間だからこそ、的確かつ最短でお客様の求めているものを見極めることが重要です。

また、自分の接客で購入する気になったお客様がいると、とてもやりがいを感じます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

普段から惣菜店を利用してはいるけれども、実際はどういった仕事をしているのか、全く知らなかったという方もいるかもしれません。

また、正直惣菜店のパートが将来的に役に立つかわからず、応募する気はなかったという方もいらしたのではないでしょうか?

この記事を読んでくださった一人でも多くの方に、惣菜店のパートの魅力を伝えることができていたら幸いです。

今惣菜店で働いていて、何となく仕事をしてしまっている方は、この記事を参考に、仕事をする上でのやりがいや面白みを自分なりに見つけてください。

最後に、私は就職活動を始める関係で1年半という短い期間で辞めてしまいましたが、時間が許すのであれば、ずっと続けてみたいと思える環境でしたし、面白い仕事内容でした。