就職に関しての情報誌を見ていると、「OA機器販売の営業募集」という文言を見たことがあると思いますが、どんな物を販売するのか、専門的な知識が必要なのか、あまりよく分からないという方が多いと思います。

今回、その仕事内容について詳しく解説をし、未経験の方でもこの仕事をやってみようと思っていただけたら幸いです。

OA機器販売の仕事とはどんな仕事?

まず、OA機器というのは、OfficeAutomation(オフィスオートメイション)の略で、事務作業を自動化したり簡略化するための事務機器全般のことを言います。

コピー機やビジネスフォン等がメインの商材で、それに付随する機器や什器、ネットワークの構築なども仕事の一部となります。

OA機器販売の大まかな仕事内容

主な仕事内容は、新規顧客の獲得と、既存ユーザーのフォローをすることです。

機器の故障についてはメーカー側のメンテナンスマンが行いますが、簡単な内容や緊迫した状況の時は、営業マンが現場に駆け付け問題を解決致します。

OA機器販売が向いている人の6個の特徴とは?

まずは、人と会話をすることが出来ないと何も出来ないと思います。

人と会話をしたり、コミュニケーションをとるのが好きだという方は誰でも営業が出来ます。

営業というのは商品を買っていただく事はもちろんですが、基本的には自分自身を売り込む仕事です。

信用していただければ、どんな商材も売れますし紹介などにも繋がるので、相手とコミュニケーションをとって気に入っていただく事が1番重要です。

明るく元気な人

ただ単に会話が出来ても、最終的には信用、信頼を得られないと商品を提供するのは難しいです。

電話でも直接お会いする場合でも、明るく元気な対応を出来る方が1番売れるでしょう。

例えばファストフードやファミリーレストランへ自分が出向いた時に、暗い顔をして嫌そうに注文を取とるかたより、明るく爽やかな笑顔のかたと接した方が、何か小さなミスがあっても許されたりする場合がありますよね?

もちろん、会話やコミュニケーションをとるのが苦手だから克服したいというかたもいると思いますが、会社は学校ではないので、苦手な事を克服するまで待ってくれるとは限りません。

営業をやってみたいと思うのであれば、接客業で苦手を克服してからの方が良いと思います。

要点を簡潔に伝えられる人

OA機器の販売というのは、料金の説明だけではなく機器の説明も絡んできますし、事務所内のネットワーク全般に話しが及ぶ場合もあります。

商談をする相手のかたが、必ずしも自分と同じレベルで話しが出来るとは限らないので、要点をまとめて簡潔に説明をする技術が必要になります。

例えばコンビニで見かけるような業務用のコピー機などは、OA機器の業界ではよく車に例えられます。

車は本体を購入しても、燃料となるガソリンが無いと走れません。

コピー機も同じで、本体を購入してもインクやトナーを購入しないと複写することは出来ません。

また、車の業界では今、燃費の良いハイブリット車が人気で街ではよく見かけますが、コピー機に関しても燃費が良い機械やトナー代金が安い機械が人気です。

このように、1つに機器に関して分かりづらい説明を簡潔に伝えるために、相手に伝わりやすい例え話をいくつか用意し、より簡潔に伝えることが重要です。

誠実な対応が出来る人

どのような業界にあっても誠実さは当然と言えますが、敢えてここで挙げる理由としては、私たち営業マンの1つのミスで、お客様の会社の営業が数日間ストップしてしまう危険性がある為です。

私たちは、お客様の大事なネットワークに提案する商品を置かせていただくので、提案する内容に間違いやミスがあると、電話もFAXもNETも全て止まってしまう可能性があります。

実際そこまで大きな事故になることは稀ですが、丸1日会社の業務を止めてしまったケースはいくらでも見てきました。

そんな時はお客様に謝意を伝えるのは当然ですが、代替え案としていくつかの解決策を探し、速やかな対応で解決しなければなりません。

誠実な対応というのは、お客様にただ謝るだけでは無く、スピーディーな解決方法をいくつも用意し、早急に解決出来る人の事です。

パソコンやネットワークに詳しい人

OA機器の業界に入って、恐らくどの会社でも研修制度というのは整っているかと思いますが、最初は扱っている機械についての研修を行います。

続いて販売方法やキャッシュフロー、契約書の書き方などを習いますが、ネットワークに関しては最後か、実戦で習っていく方法になると思います。

私が初めて就職した営業会社は、数日間の研修期間を設けておりましたがネットワークの知識に関しては実戦から学びました。

もちろんそれでも先輩や上司に聞きながら販売は出来ますが、同期との差をつけるために予め勉強しておくことは重要ですし、無駄にはなりません。

プログラマーやシステムエンジニアほどの知識は必要無いと思いますが、光回線、電話回線、無線、ルーターの役割、IPアドレス、それぞれに付随する専門用語位は簡単に説明が出来る程度に知識が必要になります。

車の運転が好きな人

お客様によっては都会でオフィスを構えて仕事している人が多いですが、新たな事業展開で遠い地域に営業所を構えたりする会社もありますし、自宅の一部を改築して事務所を構えたり、駅から遠い会社もあります。

残念ながら電車やバス等の公共機関を利用しても天候次第でたどり着けない場合もありますので、必須ではありませんが、車を多用している営業会社は多いと思います。

私はいくつかの会社でOA機器の販売を行っておりますが、私が辞めた後に車を導入した会社も含めると、全ての会社で営業車を用意、もしくはレンタカーの法人契約をしています。

私は車の運転が得意ではないので公共機関を利用することが多いのですが、都会から少し離れるだけで公共機関が整っていない場合がありますので、車の運転が好きな人はお奨めの業種だと思います。

理数系の考え方の人

OA機器は主な販売方法として、リース販売という方法が一般的です。

その為、リース販売は信販会社の審査を通して大きな金額の契約を頂くのですが、ローンの利息のように、物件販売価格に料率を掛けて販売を致します。

これは信販会社の取り分にもなりますが、天災が起こった際の保険も含まれているので、営業活動をする上でこの料率の計算は必須になります。

もちろん暗算するのではなく電卓を使用して間違えの無いよう計算はするのですが、頭の中である程度金額が読めるようにならないと、商談中に返答を遅らせお客様を不快にさせて契約を頂けない事があります。

また、会話の面でも論理的に話しをする事は重要で、相手のニーズが必ずしも正しい選択とは限りません。

相手が求めている環境と金額を考慮して考えた時に、別の方法で、より安く、より良い環境で提案出来る事を説得しなければならないのです。

あまり論理的な話しが苦手な相手だと、頑なになって考え方を曲げないお客様も中にはいますが、意見を柔軟に聞き入れつつ、最適な方法をきちんと導きだして喜んでいただけるように、理路整然と話しが出来る人が向いていると思います。

OA機器販売の仕事をするために必要なスキルや適正とは?

前述した内容と重複するかもしれませんが、人と会話する上での話術は必要になってきますし、適正を考えるのであれば忍耐力が必要となります。

どちらもどの程度必要かというボーダーラインを引くことは出来ませんが、営業は自分との闘いだとよく言われるように、ある一定数を売るまで諦めない心と、会話から相手のニーズを引き出したり読み取る力は必要だと思います。

話す力と聞く力

OA機器販売にとって1番重要なポジションは、新規顧客の獲得をするという仕事ですが、基本的には2通りの方法があります。

それは、電話でアポイントを取る方法か、飛び込み営業という手法です。

どちらも相手の時間を頂いて話しを聞いてもらう事になるのですが、当然相手は仕事をしています。

ましてや全く興味の無い内容であればすぐに仕事に戻りたいという人がほとんどですので、いかに短時間で伝えたい内容を伝えられるかが重要です。

ただ単純に早口で話せばいいという事ではありません。

無理に会話する時間を頂いているので、電話、若しくは訪問した目的を簡潔に伝え、メリットを感じていただく事が重要となります。

また人によっては、事務所内の機器やネットワーク環境に悩みを持っている人もいるので、その悩みを少ない会話から読み取り、解決方法を提案して導いてあげることも重要になります。

忍耐力

OA機器というのは、会社で事務所を開設する場合に最初に揃える機器ですので、電話や飛び込みをした先の会社さんはほとんど設備が整っています。

タイミング良く、たまたま機器が壊れそうで探していたなんて会社と巡り合うことはほとんどありません。

その為、どの方法でアプロ―チを掛けるにせよ、門前払いを受けるのがほとんどです。

酷い会社に巡り合うこともしばしばありますので、物が売れなくて逃げ出したくなったり諦めたりする事がほとんどです。

また、OA機器という商材は金額にすると安い物ではありませんので、たまたま売り上げが伸び悩んでいる会社にとっては重荷になってしまう場合があります。

ただ、どんなに言い訳をしても、日本全国を見れば毎日どこかで必ずコピー機の契約をしている会社があるのは事実なので、諦めずにひたすらアプローチを掛ける以外に売れる方法はありません。

もちろん売れなければ上司からお叱りを受ける事も多々ありますので、逃げたくなる自分を律する忍耐力は必要になります。

まとめ

OA機器販売の仕事を見出しの内容で伝えていくと、かなり厳しいイメージを与えてしまったかもしれません。

しかし最後に、この仕事をして私が得たものや、やってて良かったと思えた事なども簡単にお伝えしたいと思います。

まず、世の中にある機器全般(車輌やレジ等)の販売方法に関しての知識がかなり増えました。

機器の販売方法に関してレンタルやリース、ローンや現金販売等多岐にわたるのですが、全ての特徴や良し悪しが理解できるようになりましたので、プライベートでも交渉の材料に生かせるようになりました。

また、OA機器販売は90%以上が会社の代表者様と直接交渉し契約を頂くので、自分自身の知識や経験値が増えると思います。

会社の代表者様は、従業員では考えられないような経験と知識を駆使して物事の先を見ているので、そういった人と直接話しをすることは自分の人生に大きな影響を与えると思います。

また、私の事を少しだけお話しをさせていただくと、小さい頃から会社の社長になるのが夢でした。

その夢のために営業の仕事を選んで勉強をしているのですが、世の中の会社の代表者はほとんどがこの営業という職業を経験しています。

つまり、営業会社で働くという事は、会社の社長を目指す私にとって最適な仕事先であり、同時に学ぶ事も出来ます。

直接的に営業をしていないにしても、自分を売り込んで仕事を得ているという点では営業を活動をしていますし、親の代から会社を引き継いだにしても、関係を維持するために行う接待も含め全てが営業活動と言えます。

その中でもOA機器販売という営業は、恐らくどの会社でも確実にOA機器(家電のコピー機も含む)は使用するので、世の中にあるほとんどの会社がアプローチを掛ける対象と言えます。

それが例えば、建築に使用する大型車両の営業となればアプローチを掛ける対象は建設会社になりますし、個人を対象とする不動産販売であれば(語弊がありますが)1度売って終わりになってしまいます。

しかしOA機器販売に関しては、1度顧客になっていただき信頼を得ることが出来れば、顧客の会社が大きくなる度に追加の注文が入りますし、数年経てば機器入替のタイミングで再度注文を頂く事があります。

自身の顧客数を増やす事で、追加、紹介に繋がり、新規顧客へのアプローチをする機会が減っていくので、毎月の必要数(ノルマ)をクリアするのが必然になってきます。

もちろん、販売パートナー会社や上場企業の役員ともお会いする機会もあるので、自分の人脈を広げたいという人は特に、OA機器販売の仕事は向いているのでしょう。