今やどの業界でもよく耳にする「コンサルティング」や「コンサルタント」という言葉。

コンサルティングとは、企業が経営するうえで、いろいろな課題を見出し、その解決に向けてアドバイスをすることを指します。

コンサルタントとは、その助言を企業に行う人のことです。

業界に関係なく経営上の問題を解決することは、自社の売上に繋がる大切なポイントですので、とても重要になっています。

コンサルタントは、経営上の問題を抱えているクライアントの問題点を解決するため、または売り上げを上げるために貢献する仕事なのです。

ここでは、そんな“アドバイザー”としての面をもつコンサルの仕事についてご紹介します。

コンサルタントの仕事は激務なのか、イメージが湧かない人も、挑戦したいと興味がある人も、もう一度コンサルの仕事をきちんと理解しましょう。

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コンサルとはどんな仕事?

一般に、コンサルとは企業や行政・公共機関における経営者や役員に対して、企業内部の問題の解決方法を提示し、解決に至るまでに導くまたはアドバイスをすることです。

言わば企業経営における“アドバイザー”の役割を担っています。

企業が売り上げを上げるためには、事業が軌道に乗ることがまず第一歩ですよね。

しかし、その流れが停滞してしまったら?

資金巡りが悪くなってしまったら?

いくら経営者だからとはいえ、自社の問題の解決方法を社内で見出すのは極めて困難でしょう。

また、自社が有利な方向に将来を見据えてしまいがちなので、第三者に解決策を依頼するという手もあります。

その依頼先が、プロのアドバイザーであるコンサルタントなのです。

コンサルにはどんな種類がある?

さて、コンサルの仕事内容を大まかにご説明しましたが、次はそんなコンサルの種類を主に6つご紹介します。

あなたがなりたいコンサルの分野はありますか?

戦略系コンサル

世界を中心に展開をしているコンサルティングです。

有名なコンサルティング会社がほとんどをこの戦略系コンサルティングを行っています。

知名度だけでなく、歴史も深い会社がほとんどです。

各企業の経営者に向けて「経営戦略」「新規事業戦略」「M&A戦略」などトップテーマのプロジェクトを担います。

近年では戦略だけでなく、コンサルを依頼された企業の内部に入り込み、業務実行支援を行うコンサルティング会社も増えてきました。

総合系コンサル

総合系コンサルティング会社は、元々会計系の会社が主体となっているため「戦略立案」「業務改善」「システム導入」「アウトソーシング」など企業全体の経営における問題に対してのコンサルティングを行っています。

ほとんどの総合系コンサルティング会社では、他のコンサル会社や世界に展開しているオフィスとの連携でコンサルを行うなど、自社だけでなく協働してプロジェクトを成し遂げています。

IT系コンサル

大企業だけではなく中小企業やベンチャー企業まで、「IT戦略策定」「業務改革支援」「システム導入」などのコンサルサービスを行っています。

遂行が困難なITプロジェクトをはじめ、また最近では戦略部隊の設立により最上流からのコンサルティングを実現しているIT系コンサル会社も存在しています。

ITは常に進化し続けているので、ITコンサルを武器にその領域を徐々に広げる可能性も秘めています。

シンクタンク系コンサル

「経済調査」「リサーチ」「ITコンサル」「マネジメントコンサル」という大きな4つの分野を持つシンクタンク系コンサルティング。

ほとんどのシンクタンク系コンサル会社は民間企業や官公庁を対象としたコンサルティングに力を入れています。

「グローバルプロジェクト」への着手を進めているシンクタンク系コンサル会社もあり、その業態はシンクタンクにとどまらず、「マネジメント」としての要素も生まれてきました。

医療・ヘルスケア系コンサル

医療・ヘルスケア系コンサル会社は、大学病院・民間病院・看護保健施設・医薬品・医療機器メーカー・バイオベンチャー・臨床や非臨床試験受託企業などの経営基盤を持つ企業の総合的なコンサルティングを行っています。

コンサル会社によって扱う企業の規模は異なりますが、「戦略」「システム」そして各コンサル会社の「得意分野」を中心にそれぞれ差別化したコンサルを展開しています。

医療・ヘルスケア系コンサル会社の中には医療関係の事業を行いながらコンサル事業も展開しているというところも。

人事系コンサル

「組織のビジョン」「人事戦略の策定」「人事制度構築・導入」を中心に、人材で企業を変える役割を担っているのが人事コンサル会社です。

人事が抱える問題だけでなく、採用するうえで欠かすことのできない「年金」「福利厚生」「人材派遣」などさまざまな問題点を解決しています。

外資系が多い人事コンサル会社ですが、日本国内においても大手が多数存在しています。

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コンサル業務に共通の内容は?

さて、コンサルの種類をいくつかご紹介しましたが、あなたの気になるコンサルの分野はありましたか?

コンサルティングをする分野が違っても、コンサルタントとしての企業への役割はほとんど変わりません。

そこで、コンサルの分野を問わず、その内容を3つお伝えします。

メインとなる業務内容ですので、しっかりと理解していきましょう。

現状分析

まず重要なのが、その企業の現状を分析することです。

現在の状況を知らぬまま無責任にアドバイスをしてしまったら、その企業の業績は上がるどころかますます迷走してしまいます。

今後、その企業に対して的確なコンサルを行うためにも重要な業務となってきます。

新たな業務フローの作成・提案

現状を把握したら、次はそれをもとにどのように再建していくかを作成し、実際に企業に提案していきます。

「なぜ支出が多いのか?」「売り上げを上げるためにはどうすればいいのか?」様々な視点から課題を解決する方法を探していきます。

時にはクライアントと話し合い、相手が求めていること・実現できそうなことなどをピックアップ。

ヒアリングをすることで都度目標を確認していきます。

新たな業務フローを実施した後のフォローアップ

実際に企業へのコンサルをし、それを実施してもらっても、その後改善されていなかったら元も子もないですよね。

コンサルタントは、その後のフォローまでが業務です。

売上に貢献できていたら的確なコンサルができた、経営に変化がなかったらアドバイスの視点を変えてもう一度提案するなどの、寄り添ったサポートをします。

コンサルティング業務の大変なところ

コンサルティングの主な仕事内容についてお伝えしましたが、少しは理解できたでしょうか?

続いては、そんなコンサルティング業務において大変なところを4つピックアップします。

これであなたのコンサルティングに対するイメージがガラリと変わるかもしれません。

とにかく仕事量が多い

コンサルの仕事はとにかくその量が膨大です。

「明日までに資料を作成しておいて。」「来週までにドラフト提出してね。」など、期限ギリギリになって仕事を振られるという場面がよくあります。

それらは期限ギリギリのものがほとんどなので、そのような仕事を振られた際には終電帰りは当たり前、会社で寝なかっただけマシという人も。

プライベートとの両立は、はっきり言って難しいと思います。

女性や既婚者でもおかまいなしに、上司は仕事を振ってきます。

その分やり終えた後の達成感は大きいです。

やりがいを選ぶか、プライベートを選ぶかはあなた次第です。

個人によって業務成功率が異なる

コンサルの仕事は、チーム制というよりかは個人プレーに近いです。

ですので、個人によってその業績に差があるのは当たり前です。

もちろんその人の性格上、向き・不向きがあることでしょう。

経験年数によってもその業績は異なります。

「なんであの人は企業経営のアドバイスが的確なんだろう。」「あの人のような助言をしたい。」そんな先輩が周りにいるなら、安心です!

その先輩から技術を盗めばいいのですから。

人と関わるのが苦手、コミュニケーションをうまくとれない等、アドバイザーとしての基本的なこと以外ができる人なら、業績アップの方法を徐々に身につけていけばいいのです。

個人差があって当たり前。

その差をどう埋めていくかが今後の自分を形成していきます。

厳しい指導がある

コンサルの仕事は、相談を受けている企業の将来を左右する重要な役割を担っています。

その時の気分や適当な言動でアドバイスをしてしまうと、企業だけでなくそこに勤務している社員の人生まで台無しにしてしまうのです。

コンサルは企業の経営の大事な一端を任されているので、より的確で現実味のある助言が求められています。

それゆえ、入社当初は先輩コンサルタントからの厳しい指導が多々あることも。

自社としても、未経験のコンサルタントに取引先の企業の経営を任せるのはリスクを伴う行為です。

入社当初は先輩コンサルタントの動きをしっかり熟知し、近い将来ひとりで企業の経営のアドバイスができるよう準備しておくことが大切ですが、はじめのうちは分からないことが多かったり、先輩から厳しい言葉をもらうことでしょう。

それでも企業の売上に貢献したい!自分のアイデアで企業を手助けしたい!という強い気持ちがあれば、厳しい言葉も自分のものとして受け入れることができるでしょう。

クライアントとの関係構築

コンサルタントの取引先は、企業内で問題を抱えている経営者。

いわばその経営者へのサービス業です。

ですので、企業の経営者との信頼関係を築いていく力がなければ「どれだけ的確なアドバイスを伝えても聞き入ってもらえない」という事態を招く恐れもあります。

アドバイザーのような役割を担っていますから、相手にどれだけ自分を受け入れてもらえるかで任務の達成度も変わってきます。

助言は人と人の信頼関係がなければ成り立ちません。

コミュニケーション能力や信頼関係構築が苦手という方は、クライアントとの信頼関係構築に悩まされることもあるでしょう。

コンサルティング業務のやりがい

コンサルティング業務の大変なところをいくつかご紹介してきましたが、「こんなに大変なんだ!」「転職するのイヤだな」そう思っていませんか?

コンサルタントをネガティブにとらえたあなた!

まだ見切りをつけるのは早いです!

ここでコンサルティング業務のやりがいをレクチャーします。

これを見ればコンサルティングへのネガティブなイメージも一新されるかもしれません!

企業の経営が順調になる

コンサルタントは、取引先となる企業の経営を良い方向に持っていくためのサポートをしています。

コンサルタントのアドバイスひとつで、その企業の売上が格段にあがる、業績がアップするなんてこともあり得るのです。

自分が企業経営の一端を担っているなんて、とても大きな役割だと思いませんか?

あなたのアイデアひとつで企業に勤めている人たちも救うことができるのです。

自分の頑張った結果が目に見える

企業の経営の手助けをしていくコンサルタント。

自分がアドバイスした企業の売上が上がる、経営を立て直すなど、アドバイスした結果は目に見て確かめることができます。

近年、自分の頑張りの成果が如実に表れるという職種は増えてきましたが、コンサル業務は実績の規模が違います。

なんといっても、ひとつの企業を立て直すのですから。

自分の人生の中においても大一番の実績を、目で見て確かめることができるなんて、「頑張ってよかった。」と感じずにはいられません。

やりがいを実感できる瞬間です。

スキルがアップしてくる

何事も経験すればするほどそのスキルは上がっていきますよね。

コンサルティングも例外ではありません。

時には先輩に厳しい言葉を貰い、時にはクライアントからの無茶な要望に応えて。

そんな難しい壁にぶち当たっても、それを1つひとつ解決していくことで、その度にあなたのコンサルティング力だけではなく問題への対応力、クライアントへの対応力が身についていきます。

今が辛くても、きっと後から必要だった、と実感するはずです。

コンサル業務を通して身に付くものとは?

続いては、コンサル業務を通じて身につくスキルを3つご紹介します。

すでにこのスキルを持っているあなたはコンサルタントが向いているかもしれません。

観察力

コンサルタントは企業の問題を解決する役目を持っているので、現状を正確に把握する力に加え、なぜそのような結果になったかの原因を観察する力も必要になってきます。

また、コンサル後の企業の経営経過も継続して観察する必要があるため、コンサル業務においては観察力を自然と身につけることができるでしょう。

問題解決能力

コンサルタントの役割は、主に課題解決になってくるので、こちらも気づいたら身についているでしょう。

問題を解決する能力は、コンサルティングだけではなくどの職業でも、あるいは日常生活でも大切です。

クライアントの課題を解決するコンサルタントだからこそ、問題解決のプロになれる可能性があるでしょう。

臨機応変に対応できる能力

企業の業績は日々変わっていくもの。

その都度あたふたしてアドバイスがコロコロ変わってしまったら、クライアントとの信頼関係を築くどころではありません。

「このような結果になったのはこれが原因。」「今後同じようにならないために何ができるか」をその場その場ですばやく判断することが、企業の経営者の信頼を得る場合に大切になってきます。

臨機応変に対応するのはとても難しいですが、コンサルをしていくうちに身につくスキルです。

コンサルの仕事が向いているのはこんな人

さて、コンサルで仕事をしていく上で身についていくスキルをご紹介しましたが、続いてはそんなコンサルの仕事に向いている人の特徴を3つピックアップ。

あなたはいくつあてはまりますか?

クライアントと信頼関係を築ける

何度も述べているように、アドバイスは人と人の間で行われます。

企業の経営、という大切な場面で、信頼できない相手にアドバイスを貰っても納得できないですよね。

コンサルタントとして成功するためには、クライアントの信頼を勝ち得ることが必須条件です。

相手の懐に入るのがうまい人、どんな年代の相手でもひるまずに対応できる人はコンサルタントに向いているかもしれません。

課題をしっかりと見出すことができる

コンサルタントは企業が抱えている課題を解決するのが仕事ですから、まずその課題を見つけられないと業務に取り掛かることができません。

「なぜこのような結果になったのか?」原因を追究することでそれを解決するための課題を見出すことができるようにしておきましょう。

課題を解決するためのルートを提示できる

結果を分析し、課題を見出してもその課題を解決する方法を考えられなければコンサルタントとしては失格です。

課題を解決するためには何をすればいいのかを自分でしっかりと理解し、それをどう相手に伝えるかによってもクライアントとの関係が変わったりします。

相手にしっかり課題を解決する方法を提案することが大切です。

逆に向いていない人の特徴は?

人と関わることが苦手

これはコンサル業務だけにとどまらず、社会人として最低限必須のスキルです。

ほとんどの企業は「人」と関わることで成り立っています。

周りに「人」がいなければ、業績も上がらないし企業として稼働できません。

人と関わることが苦手と思っている人でも、それは自分の認識であって、実際にはクライアントとうまく関係を築けたりするものです。

自分の可能性を自分で狭めずに、何事にも挑戦していきましょう。

自分の意見より他人の意見を優先してしまう

コンサルタントとして絶対にしてはいけないのが、相手の意見を取り入れないこと。

最終的に決めるのは企業の経営者ですから、その経営者が何をゴールにしているのかを常に考えて動かなければなりません。

自分の意見を押し通してしまう、相手の意見に耳を傾けるのが苦手という人はコンサルタントには向いていないでしょう。

優柔不断

優柔不断な性格の人も、コンサルタントには向いていないかもしれません。

企業の経営者がなぜお金を払ってまで軽々の方針を知りたいと思うのか、それは自分で決められない、最後の一押しをしてほしいという気持ちも入っているのではないでしょうか?

企業経営という大きな任務を遂行するためにアドバイスを貰いたいのに、そのアドバイザーが「ん~そうですね~。」「どっちでも良い方向に行くと思いますけどね~。」という煮え切らない答えを出してきたら不安でしかないですよね。

「ここはこうするべきです!」と断言すらするつもりで挑まないと成り立ちません。

コンサル未経験の人が挑戦しやすいおススメの勤め先は?

これまでコンサルに向いている人・向いていない人をいくつがお伝えしてきましたが、次にコンサルタント以外の職種で少しコンサルを勉強したい!という方に、オススメの勤め先を伝授。

始めてのコンサルタントは不安、という方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

通信

通信と言えば、思い浮かぶのが携帯会社ですよね。

カウンターに行くと、一人ひとりに合ったプランを提案してくれます。

「もっと安い方がいい。」「メールをよく利用する。」など自分の要望を伝えれば都度それに合ったプランを次々と出してくれるので、安心できますよね。

正社員だけではなく最近では派遣やアルバイトでも募集しているので、手軽に始めることができるのも利点です。

広告代理店

広告代理店は、クライアントの売上を上げるためにはどのように宣伝すれば効果的かを考えてそれを実際に提案しています。

ですので、売上結果の分析から宣伝の提案までを担当者がひとりで行います。

いわば「コンサルタント」と似たような業務です。

コンサルタントの課題が“企業の経営”だとしたら、広告代理店の課題は”クライアントの売上“。

コンサルタントの経験がない人は、広告代理店でコンサルの仕組みを知って転職するのもいいかもしれません。

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まとめ

いかがでしたか?

コンサルの業務内容や大変なこと、種類、また向いている人・向いていない人の特徴などを詳しくお伝えしてきましたが、最初のイメージと比べて相違点はありましたか?

コンサルタントは企業経営のアドバイザー。

コンサルタントの一言がその企業を救うことも、反対に企業が傾いてしまうことも充分にあり得ます。

責任が重大なコンサルタントですが、企業の売上を上げることも、経営をスムーズにするのもコンサルティング次第。

人を手助けしたい、サポートするのが好きというあなたには向いている職業かもしれませんよ。