運送会社の仕事内容をイメージすると、真っ先に思い浮かぶのはトラックドライバーである人も多いのではないでしょうか。

トラックドライバーは運送会社の花形であり、会社の顔として重要な職種です。

しかし、運送会社の職種はトラックドライバーだけではありません。

トラックドライバーの業務が円滑に行われるように、会社の中で業務に携わっている人も沢山います。

トラックドライバーはもちろんのこと、普段はスポットの当たることが少ない、会社の中で業務に携わる人についても、どういった業務があるのかを紹介していきます。

運送会社の大まかな仕事内容

まず、全国各地から送られてきた荷物を配達します。

そして、当日分の配達が完了したら、出荷する荷物が有る顧客を回り、荷物の集荷を行います。

全ての顧客の荷物を集荷したら帰社し、発送する地域ごとに荷物を仕分けしていきます。

その仕分けされた荷物を、夜間に全国各地の支店へ向けて走るドライバーが、大型トラックへと積み込みを行います。

全ての荷物を積み終えたら、それぞれの地域の支店へ大型トラックを走らせ、荷物を降ろしていきます。

以上が、運送会社の大まかな仕事内容となります。

運送会社の仕事は大きく4個の役割に分けられる

セールスドライバー

全国各地から到着した荷物の配達と、全国各地へ発送する荷物の集荷作業を行うドライバーです。

また、荷物の発送をする新規顧客獲得の営業も行います。

運送会社の顔であり、花形の職種であると言えます。

大型ドライバー

セールスドライバーが集荷した荷物を積み、夜間に全国各地の支店へと配送を行います。

毎日同じルートを走ることもあれば、毎日異なるルートを走ることもあります。

夜間から朝方にかけてトラックを走らせるので、特に体力が必要となる職種です。

現場作業員

夜間に大型ドライバーが到着して降ろした荷物を、配達地区ごとに仕分けを行います。

また、セールスドライバーが集荷して、発送地区ごとに降ろした荷物の整理も行います。

大型ドライバーの多くは夜間に到着するため、夜間現場作業員の数の方が昼間現場作業員よりも多くなります。

事務所職員

全国各地から到着した荷物の管理、また、全国各地へ発送する荷物の管理を行います。

そして、顧客からの問い合わせ対応、見積もり提出、新規顧客への営業などを行います。

会社の経営活動の中枢、司令塔の役割を担います。

セールスドライバーの3個の業務

荷物の配達

全国各地から到着した荷物の配達を行います。

夜間に到着して現場作業員が仕分けをした荷物を、荷台へ積み込みます。

この積み込みの際は、配達ルートを考慮して積み込みます。

一番最後に配達する荷物は荷台の一番奥へ積み、一番最初に配達する荷物は荷台の一番手前に積むといった具合です。

運送会社によって荷姿も多種多様です。

ダンボールのみを取り扱っていたり、パレットに乗った機械や沢山のダンボールなどを取り扱う会社もあります。

パレットに乗った荷物はフォークリフトを使用して積み込みや配達を行うので、事故が起こらないよう細心の注意を払う必要があります。

また、運転中に荷台内で荷物同士が接触して破損することがないように、荷物の間に養生をしたり、重量物を下に配置したりと工夫をこらして荷台内へ積み込みます。

荷物の集荷

発送をする荷物の集荷依頼があった顧客へ伺い、荷台へ積み込みを行います。

配達時と同様で様々な荷姿の荷物があるため、荷物が全て積み込めるようスペースを無駄なく使い、効率良く積み込みを行います。

また、運転中に荷台内で荷物同士が接触して破損しないように積み込みを行います。

依頼のあった顧客の荷物を全て積み込み終えたら帰社し、荷物の行先ごとに定められている場所へと仕分けを行います。

仕分けの際に誤った場所へと仕分けをしてしまうと、本当の行先とは全く違う行先へと発送されてしまう恐れがあるため、特に注意して作業を行う必要があります。

新規顧客の獲得

運送会社は、荷物を発送してもらう際に頂く運賃によって利益を生じています。

そのため、利益を上げていくには、既存顧客に更に荷物を発送してもらうか、新規顧客から新たに荷物を発送してもらうかの二種類の方法となります。

既存顧客の発送荷物量を増やそうとしても、そもそも更に発送できるような荷物量が無い可能性が高く、利益を上げるためには非効率的な方法となります。

反対に新規顧客の獲得は、多くの発送荷物を抱えている顧客が存在する可能性があるため、利益を上げるには非常に効率の良い方法となります。

比較的小規模な顧客をターゲットに営業をします。

大型ドライバーの3個の業務

発送荷物の積み込み

セールスドライバーが集荷した荷物を、大型トラックの荷台へと積み込み作業を行います。

いくら大型トラックの荷台とはいえ、スペースには限りがあります。

荷物は、ダンボールやパレットに積まれた荷物、長尺物など様々な荷物があります。

多種多様な荷姿の荷物を、どのように積み込みを行えばスペースを無駄にすることなく積み込めるか、また、荷物同士が接触して破損するのを防止できるかを考えて積み込みを行います。

上手に積み込みを行わないと、荷台のスペースが無くなって、発送できない荷物が出てくる可能性があります。

そのため、荷物の積み込み作業は大型ドライバーの腕の見せ所でもあります。

支店間の運行

夜間に、決められたルートで各支店を回って荷物を降ろしていきます。

夜間帯ということや高速道路を多用すること、長距離を走ることなどから、常に事故の危険性がつきまとう業務です。

そのため、人一倍の安全運転を行える技術が必要となります。

また、昼夜逆転となりますので、人一倍体力が必要な業務とも言えるでしょう。

荷降ろし作業

各支店にて、該当する荷物を降ろす作業を行います。

目的の支店へ到着したらトラックを接岸させ、到着した支店の配達エリアが宛先となる荷物を降ろします。

荷降ろしをする際には伝票をチェックし、間違いなくここで降ろして良い荷物なのかを確認します。

到着した支店の配達エリアと宛先が全く違う荷物を降ろしてしまうと、その荷物の配達が遅れてしまう可能性があります。

そのため、荷降ろしの際には細心の注意が必要となります。

現場作業員の3個の業務

到着した荷物の仕分け

大型ドライバーが荷降ろしした荷物を、各配達先ごとに仕分けする作業を行います。

次々と荷物が荷降ろしされるため、配達先ごとの仕分け場所を把握し、正確に素早く仕分けなければいけません。

仕分けの際に誤った場所へ仕分けを行ってしまうと、セールスドライバーが自分の担当エリアでない荷物を積み込んでしまう恐れがあります。

また、正確な位置へ仕分けを行わないと、荷物の紛失にも繋がってしまうため、仕分けをする際は特に注意が必要となります。

発送荷物の整理

セールスドライバーが仕分けた発送の荷物の整理を行います。

ピークタイムには、仕分け場所が発送する荷物で溢れかえります。

もし本来の仕分け場所からずれて、誤った仕分け場所に移動してしまった場合、大型ドライバーが誤って積み込みを行ってしまう可能性があります。

誤った行先に荷物が到着した場合、到着した地域によっては、正しい行先に再発送して到着するまで、2日程掛かってしまうことも考えられます。

本来の配達予定日から2日間も遅れが生じると、顧客から大クレームが来る恐れもあります。

誤発送を防ぐためにも、仕分け場所の荷物の整理は重要な業務なのです。

持ち込み荷物の対応

顧客が直接発送荷物を持ち込んでくることがあります。

パレットの上に乗った荷物や重量物があった際は、フォークリフトで荷物を降ろします。

この際にサイズや重量を量り、行先から運賃を算出して顧客へ伝えます。

また、サイズが大きすぎて大型トラックに積めない物や、あまりに荷台スペースを取ってしまうものなど、発送することが不可能である物はしっかりと顧客へ伝えることが重要となります。

事務所職員の4個の業務

到着した荷物の管理

全国各地から到着した荷物を管理する業務となります。

顧客から配達時間の問い合わせが来た場合は、その顧客のエリアを配達するセールスドライバーへ連絡を取り、おおよその配達時間を確認します。

また、配達に伺ったが、数日間連続で留守であったり、伝票の住所に該当配達先がない、受取を拒否された、などのイレギュラーの対応を行います。

配達の荷物でイレギュラーがあった際は、その荷物を発送してきた支店へと連絡を取り、その支店から発送人へイレギュラー報告や今後の対応方法について確認をします。

発送する荷物の管理

到着した荷物の管理とは逆に、自分の支店から全国各地へ発送した荷物の管理を行います。

発送人から、発送した荷物の配達時間の問い合わせがあった場合、その荷物を配達する支店へ連絡を取って確認を行います。

また、荷物を配達した支店からイレギュラー報告があった場合、詳細を確認して発送人へ報告し、今後の対応方法について確認を取ります。

発送人から運賃の見積もり依頼がくることもあるので対応をします。

新規顧客獲得の営業

営業専任担当者が、新規でまとまった荷物を発送してくれる顧客に営業をします。

セールスドライバーも新規顧客獲得の営業を行うのですが、事務所の営業専任担当者は大規模な新規顧客をターゲットに営業を行います。

会社のネットワークの大きさや運搬力、荷物の破損事故が少なく安心、そして、運賃の安さなどを挙げて他社と差別化を図り獲得を目指します。

荷物破損事故発生時の顧客対応

自分の店で配達した荷物が破損していた場合や、自分の店から発送した荷物が配達したら破損していた、という二種類のケースがあります。

自分の店で配達をした荷物が破損していた場合は、その荷物を発送してきた支店へと連絡を取り、その支店の担当者が発送人へ報告を行い、今後の賠償についてのやり取りを行います。

逆に、自分の店から発送した荷物が破損していた場合は、その荷物の配達店から連絡が入り、発送人へ報告と賠償についてやり取りを行います。

どの運送会社も、荷物破損事故の防止は特に力を入れているトピックと言えるでしょう。

運送会社の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

運送会社はその名の通り、運送・流通業です。

しかし、直接顧客の元へ配達に伺ったり、荷物の集荷に伺ったりするので、接客・サービス業の一面も持ち合わせている業界です。

その為に、顧客から喜びの声を頂いたときが一番やりがいを感じる瞬間と言えるでしょう。

顧客の要望に応えることができたとき

顧客は、エンドユーザーからの要望に何とか応えようとします。

時折エンドユーザーから、「遠方だがどうしても明日中に届けて欲しい」といった応えるのが難しい要望も何とか応えようとして、運送会社を頼りに問い合わせが来ます。

地域的に通常の便であれば明日届けるのが難しい場所でも、会社の持っているネットワークや様々な運送商品を駆使し、何とか明日中の配達手配が叶ったときの顧客からの喜びの声を頂けたとき、運送会社の社員として最もやりがいを感じる瞬間です。

顧客と信頼関係を築けたとき

毎日荷物の集荷に伺う顧客や、電話でやりとりを行う顧客などと信頼関係を築けたとき、やりがいを感じます。

セールスドライバーは、ほぼ毎日同じ顧客の元へ集荷へ伺います。

毎日直接顔を合わせるために仲も良くなります。

そんなとき、「あなたがいつも来てくれるから、荷物の発送をお願いしている」と労いの言葉を頂くことがあります。

こういった言葉を頂けると、「信頼関係を築くことができたのだ」と感じ、仕事のやりがいを感じます。

面白いポイント

運送会社は、全国各地の支店や顧客とやり取りを行います。

全国各地の人達と繋がるというのが面白いポイントと言えます。

全国各地から発送されてくる荷物を見られる

自分の地域の特産品については見慣れていますが、南は沖縄から北は北海道まで、全国各地から発送されてくる荷物や特産品を見るのは新鮮味があり、面白いポイントと言えます。

全国各地の人達と交友が生まれる

全国各地出身の大型ドライバーや、全国各地の支店の従業員と交友が生まれてとても面白いです。

方言や訛りなどを実際に聞くことができるのも大変面白いポイントです。

全国各地の支店の従業員と交友が生まれることで、何かその支店に用事があったときにも仕事がスムーズに進みます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

運送会社の仕事内容のイメージは持てましたでしょうか。

昨今のニュースでは、運送会社の人手不足が騒がれています。

それは、運送会社にあまりよくないイメージがあるからでしょう。

しかし、実際はここで紹介したように、運送会社はとてもやりがいを持って仕事をすることができます。

もし、運送会社に入社しようか迷っている人がいたら、是非チャレンジをしてみてはいかがでしょうか。