脚本家として必要な事はセンス、才能や運と同時に勉強といった努力です。

しかし闇雲に勉強をしても身に付かなったり効率的でない場合もあります。

本気で脚本家になりたいと思っているならば、一度自分の活動について考えてみましょう。

プロとして活躍するために必要な勉強や要素、ステップなどをご紹介します。

脚本家になるには?

脚本家として成功するのはとても難しい事です。

しかし物語を持つ作品には脚本(シナリオ)は必要不可欠な存在です。

物語を持つ作品は映画やドラマ、アニメやゲームなど数多くあり、脚本家が活躍できる場は拡がり続けています。

ヒット作を生み出す事が出来れば、その作品と共に脚本家として名前を後世まで残す事が出来ます。

そんな、夢が詰まった脚本家になるにはどんな事をすれば良いのでしょうか。

脚本家として活動をするための方法をいくつかご紹介します。

脚本のルールを勉強する

映画やテレビドラマの脚本と、舞台用の脚本(戯曲)にはそれぞれ異なるルールが存在します。

表現する媒体によって、脚本の書き方が違います。

脚本に沿って、映像を撮影したり、舞台上に出たり舞台上からハケたり(退場したり)するため、それぞれの媒体に必要なルールを身に付けなければなりません。

まずは自分の目標とする媒体の脚本の書き方のルールから学んでいきましょう。

ルールから逸れてしまうと、イメージ通りに表現がされなかったり、そもそもクライアント(脚本の発注者)に受け取ってもらえない場合があります。

コンクールでも書式やルール通りに書かれていない作品は受理されない事もありますので、早い段階でしっかりと脚本のルールを学ぶようにしましょう。

とにかく書き続ける

脚本家として大ヒット作品を生み出した人でも、その背後には無数のボツ作品が存在しています。

とにかく脚本を何本も書き続け、自分の長所や短所を発見したり、表現方法をブラッシュアップする事が重要なプロセスです。

とにかくパソコンや原稿に向かって、脚本を書き続けるようにします。

そして、その全てに全力を注がなくてはいけません。

中途半端な気持ちで書いたり、出し惜しみをしていてはテクニックは身に付いていきますが、肝心なセンスが磨かれていきません。

積みあがった脚本は、確かな経験として自分の引き出しに蓄積されていきますので、諦めずに何本も脚本を書き続けていきましょう。

メディアに合わせるテクニック

映画だったら起承転結を持たせて概ね2時間ほどでまとめます。

ドラマでは20分置きにコマーシャルが入り、1時間で1話が終わり、次回の放送も視聴者が観てくれるような作品を作らなければいけません。

最初の内は自分の好きなように脚本を書く事が重要ですが、慣れてきたらメディア(媒体)を意識した脚本作りにも挑戦してみましょう。

高等な技術が必要となりますが、アマチュアの時からこういった事を意識して執筆作業をしてみる事も有益な経験となります。

スクールに通う

脚本家になるためのプロセスとして脚本家を育成するスクールに通う事は王道のパターンです。

実際に大きなコンクールの上位入賞者のほとんどがスクールに通った経験のある人です。

コンクールに入賞しやすかったり、万人受けする作品作りに力を注いでいるスクールが多いという背景もありますが、前述したような脚本のルールがしっかりと身に付く事が期待できます。

しかし、中には金銭目的な悪徳スクールも存在しますので、事前にしっかりと調べるようにしましょう。

アシスタントになる

稀に求人サイトなどで、シナリオライターの募集や脚本の製作現場のアシスタントの募集がある事があります。

気になっている企業や団体や、個人がいる場合には定期的に募集案件がないか、調べるようにしましょう。

個人のアシスタントになる場合には自分が尊敬している人や、希望しているメディアであるかが重要なポイントとなります。

しかし、最近では脚本家が直接弟子をとったり、アシスタントとして雇うという事はほとんどありません。

正式な弟子やアシスタントという立場でなくても、有名脚本家の場合「かわいがっている後輩」という立場で、実質的に弟子やアシスタントをとっている場合もあります。

コンクールに応募する

多額の賞金の他、受賞者には映像化の約束がされていたり、舞台化の約束がされているコンクールがあります。

大手テレビ局が主催するシナリオコンクールには毎年かなり多くの人が応募をしています。

そこで賞を受賞すれば業界に名前を売る事が出来ます。

現在、脚本家として売れるための一番の近道は大きなコンクールで受賞する事であるのは間違いありません。

脚本家の募集状況は?

脚本家志望の人はとても多く存在しています。

しかし、脚本家として既に活躍をされている人の座を勝ち取る事は非常に困難な事でもあります。

脚本は芸術の一種ではありますが、商業を目的として成り立っています。

そのため一人でも多くの観客、視聴者が期待できる脚本家に依頼が集中するのは必然的であると言えます。

しかし、エンターテイメント業界は常に新しい才能の出現に期待している業界でもあります。

年功序列だけの業界ではないので、腕やセンスで勝負をする事が出来ます。

技術を身に付け、センスを磨いて、狭き門を突破しましょう。

脚本家の仕事のおすすめの探し方

事務所に所属をしている脚本家もいますが、ほとんどの場合はフリーで活動しています。

つまり、脚本家は常に仕事探しをしている状態でもあります。

定期的に脚本を受注できる脚本家になるためのいくつかの方法をご紹介します。

サクセスストーリーを調べる

自分の好きな作品の脚本家を調べてみる事をおすすめします。

どこで脚本を学び、どんな方法でデビューをして売れていったのか調べる事で、自分のキャリアップについて具体的にイメージをする事が出来ます。

そのサクセスストーリーを参考にして、仕事を探すという方法はとてもおすすめです。

一般公募のサイトも調べてみる

コンクールからデビューに繋げた脚本家は多くいます。

コンクールの情報は雑誌やインターネットで得る事が出来ます。

テレビの脚本や舞台の戯曲など、様々な脚本の公募が行われています。

コンクールの情報についても調べてみる事をおすすめします。

基本的に脚本家はフリーでの活動が多い

ドラマだとワンクール、映画なら一本での契約がメインになります。

そのため脚本家は基本的にフリーで活動する事が多く、自分で交渉や契約をする場合もあります。

自分で仕事を受注出来るように、しっかりと自分が窓口にならなくてはなりません。

慣れるまではとても難しく大変な事が多くあります。

繋がりを大事にする

フリーで活動するという事は、仕事は自分で取って来なければなりません。

そして、その仕事を運んで来てくれるのはプロデューサーや監督だったり、売れている脚本家からの紹介などがメインとなります。

人との繋がりを大切にしておかないと仕事が入って来ません。

人脈やコネと表現する人もいますが、脚本家としての腕を上げつつ、人の輪を拡げる事も仕事の一部であり、努力が必要な事です。

直接的に芸能関係の仕事をしている人でなくても、そこからまた派生していく場合もありますので、人との繋がりは大事にしましょう。

テレビ局や映画の製作会社に入る

実際に映像制作会社に入り、現場の事を学びながら人脈を拡げるのも、おすすめの方法です。

そこで知り合った人に自分の書いた脚本を読んでもらい、デビューへのチャンスを狙っている人も多くいます。

今売れている脚本家の中にも、この方法でデビューのチャンスを掴んだ人は多くいます。

最初は二足の草鞋を履いている状態のため苦労も多いですが、コンクール出身の脚本家と違い、人脈や現場の経験があるというのはとても強い事です。

求人サイトで、制作会社の求人も合わせて調べておきましょう。

脚本家の仕事を探す際の注意点

インターネット上でも映像作品が商業的に展開され、脚本家の活動の場は拡がっています。

活動の場が拡がり、選択肢が増えると、その分注意しなければいけない事もあります。

プロになる上で必要なステップにおいて、最も注意しなければいけない2つの事をご紹介します。

希望するメディアであること

脚本家と言っても、様々なメディアが存在しています。

テレビや映画、舞台、ラジオ、アニメやゲームなどそれぞれに全く違う畑となります。

自分が希望しているメディアで脚本が書けるように、早い段階で具体的なステップアップの道を見つけておきましょう。

脚本家だけにこだわらない

脚本家になるためには、脚本家だけにこだわらない方が無難です。

矛盾している様にも聞こえてしまうかもしれませんが、脚本家に近い業界で仕事をしていると最終的に脚本家になれるパターンも多いという事です。

前述した通り、テレビ局や映像の製作会社に入社したり、自分の書いた脚本で自主製作の映画を製作してその映画をコンクールに出したり、作詞家や小説家、映画監督、現場のアシスタントディレクター(AD)からデビューした人も多くいます。

まずは自分の名前を売り、ブランド力を付けてから、本当にやりたかった事をやるというパターンです。

SNSやネットが普及した今の時代、多角的に自分を売り込んだ方が得策と言えます。

脚本家という仕事だけに固執せず、ライティングで自分の才能を売り込んでいく事も意識しましょう。

経験者が語る!できる脚本家はこんな人

脚本家において「仕事ができる」「仕事ができない」というのは、「売れている(稼げている)」「売れていない(稼げていない)」という事になりますので、非常に重要なポイントとなります。

脚本を書く事の出来るアマチュアは星の数ほどいます。

ここではできる脚本家の持っている要素をご紹介します。

時間を守る人

脚本家は関係者同士の信頼で成り立っている業界でもあります。

また、脚本にも当然締め切りが存在しています。

締め切り通りにプロットを完成させたり、脚本を入稿しなければなりません。

信頼で成り立っている業界なので、当たり前の事ではありますが、打ち合わせに遅刻をしないなどひとつひとつの積み重ねが大事です。

そのため、脚本家に限らず業界関係者は時間にとても厳しい人が多いです。

時間厳守を念頭に置いておきましょう。

アイディアが多くストックされている人

打ち合わせで、アイディアを出し合う事があります。

その際にアイディアがひとつやふたつで尽きてしまってはいけません。

事前にいくつもアイディアを考えておいて、打ち合わせでいくつものアイディアを出せるように準備が必要です。

優れた脚本家はその打ち合わせの中でも新しいアイディアがどんどん湧いて出てきて、関係者を楽しませる事が出来ます。

そして、出したアイディアに近い脚本のストックがあれば、サンプルとして提出して仕事をスムーズに運ぶ事が出来ます。

おもしろい脚本を書く人

当然の事ではありますが、脚本家の世界では学歴や年齢、経験よりも脚本のおもしろさが評価されます。

もちろん、人脈という意味では経験が長いに越した事はありませんが、監督やプロデューサーもおもしろい作品を創りたいと思っています。

そのためなによりも脚本のおもしろさや芸術性などを高めていく必要があります。

そういった意味では脚本家も職人の一種であると言えます。

コミュニケーション能力が高い人

脚本家は仕事を受注したり、打ち合わせや指示をしたりと人と関わりながら仕事を進めていきます。

そのため優れた脚本家にはコミュニケーション能力が高い人が多いです。

レスポンスが早い人

脚本家だけでは無く、業界全体でレスポンスの早さが求められています。

できる脚本家は、連絡にはすぐに反応したり脚本の直しやアイディア出しの際の仕事が早い人が多いです。

じっくりとアイディアを練る事も大事ですが、すぐにレスポンスを返す事も重要です。

素早く、質の高い脚本を仕上げるには経験や努力が必要になります。

脚本家の仕事に興味がある方へ

脚本家になり、売れて名前を上げる事はとても大変な事です。

成功するために決められた道筋があるわけではありません。

努力や才能だけでなく、出会いや運といった要素も大切です。

しかしヒット作を生み出し、書籍化やDVD化されれば二次使用料も入り、大きなお金が入る可能性も持ち合わせています。

自分の創った作品と、自分の名前を世に広め、後世まで残していきたいという大きな夢を抱えて目の前のパソコンに脚本を打ち込んで下さい。

何本も何本も脚本を書いていく中で脚本の難しさ、おもしろさ、可能性を見出せると思います。

とにかくまずは、書き始めて、書き続けて、書き終える事をおすすめします。

脚本の最後に書く「おわり」や「完」という文字を書く事に快感を覚える事が出来るはずです。