日本では貿易が欠かせません。

意外と知られていないかもしれませんが日本は世界4位の貿易大国です。

日常に溢れている製品は中国であったり、ベトナムなどの東南アジやヨーロッパからなどの輸入品も多く、日本が誇る自動車、トヨタや本田は海外へ輸出されていたりします。

そんな日本に欠かせない貿易は、貿易を担う会社が携わっていることもあり、都心を始め色々なところで貿易会社の文字を目にしたり、求人募集で見かけたりします。

ただ、貿易会社がどういうものかは興味を持って調べた人以外はあまり知りません。

今回は、貿易会社の仕事内容にはどういう業務があるのかなどについて紹介していきます。

貿易会社の仕事は大きく8個の役割に分けられる

貿易会社の仕事ってどういうものがあるか知らない人が多いかもしません。

貿易会社とひとえに言っても会社の運営によっては業務が異なってきます。

例えば、日本国内で商品を仕入れて海外に売る貿易会社と海外から商品を買い付けて日本の卸先や顧客に売るパターンとあります。

それぞれの場合でどんな役割があるかみていきましょうう。

貿易会社も当然ですが人事部や総務部など一般的な会社にある部署もあります。

ただ、業務はなんら他の会社と変わりませんのでここでは貿易会社のパターンによって業務が異なる部署だけ紹介します。

<貿易会社 - 輸出の場合 - >

営業部

貿易会社の営業部は当然ながら貿易会社の顔です。

ただし、輸出と輸入では若干業務が異なります。

輸出を担当する営業部の場合、国内の仕入先と海外の顧客の架け橋を担います。

そのため、海外からの注文を受けたら仕入先に発注し、納期を打ち合わせます。

スムーズにいけばいいのですが、海外の顧客から短納期の案件依頼を受けたり、仕入先の工場で不具合が発生して納期が遅れたりします。

その場合、両方の間に立ち落とし所を調整しながら交渉する役割が営業部です。

もちろん、会社によっては国内の仕入先から仕入れる部隊を調達部や購買部として仕入れに専念させている会社もあります。

営業サポート

営業サポートは、営業が契約を取ってきたり、オーダーを受けた会社へ輸送するに際しての手配やインボイスの作成・発行、請求書の処理などをこなします。

営業部隊では手いっぱいで対応できない細かな事務作業などをサポートする役割です。

輸送会社や船会社などに連絡し、輸送の納期調整や輸送費の見積もりを取ったり、お客様の指定業者で発送する場合は、指定業者へ連絡し、発送の手配や書類作成をします。

会社によっては営業サポートではなく、貿易部として活動しているところもあります。

経理部

経理部は、輸出と輸入の場合では役割が異なることが多いです。

それは、請求書の催促であったり回収であったりを行うことがあります。

輸入の場合は、逆にこちらから支払うのですが、輸出の場合は、相手先に請求するので経理部が担うこともあります。

ただ、会社によっては請求管理部や請求部として活動しているところもあります。

サプライチェーン部・ロジスティック部

サプライチェーン部もしくはロジスティック部は倉庫の在庫管理であったり、商品の品質チェックなど仕入れた製品を保管するのに管理する仕事です。

輸出の場合は、実際に業者が手配したトラックが集荷に来るのでそれまでに製品をまとめておいたり、箱詰めやコンテナ積みにして準備しておくのもサプライチェーン部やロジスティック部の役割です。

ここも会社によっては実務をこなす部隊と業務をこなす部隊に分けて現場とオフィスで仕事するケースもあります。

<貿易会社 - 輸入の場合 - >

営業部

輸入の貿易会社の営業部の場合は、海外の仕入先から仕入れて日本の顧客へ販売・流通を担っています。

輸入先に仕入れのオーダーを入れ、販売価格の交渉や生産ロットについて交渉をします。

場合によっては実際に海外の生産工場まで出向きどういう風に製品を作られているのかなどを視察したりします。

会社によっては仕入れと販売の役割を分けていたり、後ほど紹介しますが、調達部や購買部として仕入れの専門部隊を設けたりしています。

そのため、輸入業務をしている貿易会社の営業は、国内の顧客先への販売の仕事だけを担うケースもあります。

営業サポート

営業サポートは、輸出とは異なり、海外の顧客から発送された連絡を受けて輸送業者に問い合わせたり、納期の打ち合わせをしたりします。

自社が指定する業者の場合は、輸送業者との価格交渉も担ったりします。

また、請求書を整理して経理部へ申請したり、税関から書類を求められたり、調査があったりすると対応することもあります。

請求管理部

請求管理部は、国内のお客様に請求書を発行する役割を担います。

営業部や営業サポートから申請された書類を元に請求書を発行しますが、会社もしくはお客様によっては、請求サイクルが異なるため、1社1社個別で対応する請求書もありますし、一見さんであったり、スポット的に依頼のあるお客様だと自社で指定している請求サイクルで請求書を発行します。

請求管理部は請求書の発行や催促、支払いの管理などを行なっています。

調達部・購買部

調達部や購買部は、仕入れを担います。

上記の通り、会社によっては営業部が兼任したり、営業部の中に購買担当や調達担当のチームを設けている会社があったりします。

通常の調達や購買の場合は、海外の仕入先に仕入れのオーダーを入れ、購入価格の交渉や納期の打ち合わせをしたり、営業部と国内のお客様への納期の調整であったり、ロット数の相談をしたりします。

貿易会社の仕事の良いところ

貿易会社は、日本国内だけでなく海外を相手にしているので日本とは違う部分にも注意を払わないといけません。

文化や習慣・宗教の違い、祝日が違っていたり、仕事に対しての考え方が違っていたり、日本国内だけで仕事をしているときには全く想定したことないことが起こったりします。

例えば、日本の場合、納期を8月15日までに配達してほしいとリクエストすると先方は8月15日に担当者の手元にもしくは指定した場所へ届けるように手配します。

しかし、海外の場合は、8月15日になってようやく発送するなんてケースも珍しくありません。

他にも製品が発注数と異なっていたとか注文した製品とは違うものが届いたなど驚かされることばかりです。

ただ、それでも、そういったトラブルを乗り越えて自分が気に入った商品を日本の流通先に流通させたり、売れると確信して仕入れた商品が売れていたり、自分が携わった製品が海外で人気になっていたりするのを見たり聞いたりするとたまらなく嬉しくなります。

やりがいを感じるポイント

貿易会社でやりがいを感じるところは様々です。

一番大きなところは対海外で仕事ができるというところです。

日本では考えられない文化や習慣・宗教の違いに触れられたり、日本語以外の言語を使って仕事ができたりするのはやりがいを感じるポイントです。

ここではもう少し詳しくやりがいを感じるポイントを紹介していきます。

異文化に触れることができる

貿易の仕事をしていて異文化に触れる機会が増えます。

日本のビジネス社会で当たり前にしていたことが相手からするとすごく丁寧であったり、逆に日本のビジネス社会では当たり前でないことが向こうでは当たり前であったりと日本のマーケットだけでなく海外にも目を向けるきっかけをくれたりもします。

また、異文化に触れる機会があるので今まで知らなった事を知る機会に恵まれたりもします。

外国語を駆使して仕事ができる

対海外のお客様や取引先を相手に仕事をするので英語や中国語などの外国語を使う機会に恵まれます。

学校で習って使わなかったり、留学してたけど外国語を使う機会がなかったなどという人には絶好の場ですし、外国語に興味のある人には非常に面白みがある機会です。

自分の携わった商品が人気・話題になる

日本や海外に流通する海外の商品や日本の商品をマーケットに届ける架け橋を担うのが貿易の仕事です。

そのため、自分が携わった商品が売れたり、話題になると嬉しさだけでなくやりがいを感じます。

例えば、輸入の場合、海外から仕入れたゆるキャラがテレビや雑誌でヒットして人気を集めたなんて可能性もあり、仕入れた製品が実際に店頭に並んでいるのを見かけると大きなやりがいにつながります。

輸出の場合は、日本の製品が海外で話題や人気になったりすると嬉しく思えます。

最近は、少し前まで海外での日本酒を始めとする日本のお酒ブームでしたがこれを手がけていた場合、日本でもテレビで海外の市場において人気なことを特集したりしているのを見かけると貿易の仕事がますます楽しくなるきっかけです。

専門知識を学ぶことができる

貿易の仕事は、専門用語のオンパレードですし、通関書類、船荷書類など通常の仕事ではあまりお目にかけないものが多くあります。

最初のうちは戸惑いますが、慣れてくるとスムーズに処理することができます。

色々な書類を準備して目を通すため、専門用語は自然と身につきますし、経験を積めば積むほど専門性を高めることも可能です。

また、専門性を高めることで次のステップアップに使ったり、繋がったりもします。

面白いポイント

貿易の仕事で面白いポイントはいくつかあります。

輸出であれ、輸入であれ、日本だけでなく世界を相手にして仕事をするので日本で仕事をする時とは違うイベントやトラブルに見舞われたりします。

例えば、ヨーロッパから商品を仕入れていたとして日本のお客様から急いで仕入れるように言われてもヨーロッパが夏休みや冬休みに入ると担当者が2週間くらい帰ってこないから話が進まないなどということがあります。

大変だけどやりがいがあって面白い貿易の仕事をもう少し詳しく紹介します。

大きな仕事ができる

日本国内だけで仕事をしていても経済状況や消費状況で左右され頭打ちを感じることは少なくありません。

その反面、対海外で仕事をする場合、発展途上国などの場合は、今まさにこれから市場が拡大していく、販路を拡販していく最中なので火がつくと日本の市場での仕事とは勢いも量も大きく異なってきます。

そのため、一回の契約金額が大きかったり、生産オーダー数が多かったりするので大きな仕事をすることができます。

大量のオーダーをさばいて仕事をしていると非常に面白みが湧いてきます。

海外のマーケットに携わることができる

日本だけでなく海外のマーケットの流通に携わることができるのも面白みを感じるポイントです。

例えば、タイや台湾ではアイスのガリガリくんが人気です。

日本だけでなく現地のテレビや雑誌でも紹介されていました。

こういった日本の製品が海外のマーケットで人気であることを知ったり、実際に携わったりできると面白いもやりがいも感じます。

日本の流通に携わっている実感が持てる

仕入れた商品が日本でブームになると嬉しいですし、面白いと感じる瞬間です。

例えば、ZARAや有名ブランド品などの日本への流通を自身が担っている場合、自分の仕事なくしてこの商品はここには並んでいないと思うとやりがいも面白みも感じるだけでなく、仕事に対して誇りやプライドを持って取り組むこともできます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

貿易会社といっても色々とタイプがあったり、実は貿易が日本に密接しているため、周りで流通している商品を手がけるチャンスが転がっていたりします。

日本だけでなく海外を相手にするので日本国内だけで仕事をするより違う意味、例えば、文化や習慣・宗教の違いなどで大変でだったりします。

貿易の仕事をするのには専門知識も必要であるため、海外の文化や習慣・宗教の違いを理解するだけでなく、同時に専門知識も身につけないといけません。

そのため、最初、未経験で仕事を始めると覚えることが膨大で大変きつく感じるかもしれません。

ただ、その反面、コツコツとこなしていけば専門知識を身につけることもできますし、専門性を高めることも可能です。

海外の文化や習慣・宗教の違いを理解すればこれほど面白い仕事はないと思えるくらい楽しく充実もしてきます。

専門知識が必要なので未経験者はチャレンジできないように思われがちですが意外と未経験者であっても仕事に就くことは可能です。

もしこの記事を読んで貿易の仕事に興味を持っていただいたのならぜひチャレンジしてみて下さい。