この記事では、これからマシンオペレーターについて学びたいという方や、この仕事に興味がある方にマシンオペレーターの業務経験がある筆者が、仕事内容や具体的にどのような能力、スキルを問われるのかをまとめています。

専門的な情報を多くまとめるよりも、わかりやすい表現で解説しますので、良ければ参考に見てくださいね。

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マシンオペレーターの3個の業務

起動確認

マシンオペレーターの業務の基本となりますが、スイッチをONにして正常にマシンが作動するかを確認します。

簡単なマシンオペレーターの業務と思ってしまう人も多いですが、実はかなり手順が細かいので注意しないといけません。

例えば、スイッチをONにするといっても一定時間は放置しないといけないので、スイッチをONにしてから5分、10分ほどは動作させずにランプが点灯しているか、装着品が装着されているか、異音が発生していないかを確認しないといけないのです。

基本的にスイッチをONにした後は、確認表を用いてチェックシートにチェックを入れる作業に移行します。

図面の確認

ほとんどのマシンオペレーターの業務で重要となるのは、図面の確認です。

設計者でないものがなぜ図面を確認するのかというと、工具の使い方、加工の段取りに問題ないかを確認するためで、こちらを怠ってしまうと、加工されたものが不出来であったり、不要な生産を行ってしまうこともあります。

具体的には、「穴を空ける」「穴の深さの確認」「使用するツールの直径、回転数」をチェックして、装着品などに異常がないかもチェックします。

これらの問題をクリアされている場合は、マシンを実際に動かして、加工されたものを最初はチェックするのですが、こちらも問題無い場合は、そのままマシンを動かし続けるという決まりが存在します。

このような業務は「目視検査」という名称であったり、そのまま「マシンテスト」と言ったりしますが、業務内容が大きく変更になるケースは稀です。

点検整備

点検と言っても、機械そのものを解体して検査を行う、整備するという意味ではありません。

マシンメンテナンスと言われている業務はメンテナンス業務担当者が行い、それ以外の簡単なメンテナンスはマシン担当者が行う決まりになっています。

例えば、使用しているドリルなどの動きが怪しい場合は、動作させているボタンをすべてOFFの状態にして、さらにコンベアなどが動いている場合は停止させます。

その後、取り付けられているドリルを専用の器具で計測し、傷みが酷い場合は新品と取り替えるだけです。

そして、マシンを再稼働させた際に、点検表に対して点検を行ったというサインを入れて、上司に見てもらうことで、通常のマシンオペレーターの業務に戻ることができます。

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マシンオペレーター仕事始め前の2個の業務

加工すべき材料の用意

マシンオペレーターの業務の中では、ほとんど技術、経験を要さないものに、材料の用意があります。

ロット番号というものが打たれていて、こちらを参考にして必要な材料を集めるという作業を行うのですが、ダンボール箱に梱包されている、もしくは、その他の箱に仕分けられていることが多いので、必要な材料を見つけるのが困難になるケースは稀でしょう。

次に、箱の中の材料を使うわけなので、材料に紐付けられているシートにサインを行い、すでにマシンオペレーターの業務で使用するものという記入を済ませるのですが、箱は無造作に使用して良いものではありません。

必ず使用する予定のものから、マシンの近くに置くようにしなければならず、使用済みの箱についても指定の場所に戻す必要があるのです。

掃除

材料の用意と同じで、掃除もマシンオペレーターの業務の1つです。

掃除というと汚れている場所をキレイにするイメージもありますが、マシンオペレーターの業務の場合は、マシンの内側であり機械の骨組み部分をキレイにするという目的があります。

少量のオイルを吹き飛ばすシャワー、ブラシを用いて汚れを落とし、その後、簡単に機械を動作させて異音を出さないかをチェックします。

また、足元が汚れていると滑ってしまうので、オイル拭き用のタオル、もしくは洗剤を使用して機械の周りをキレイにすることも大事です。

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マシンオペレーター仕事中の2個の業務

データの交換、プログラムの交換

交換業務というと、マシンオペレーターの業務の中でも特に難しいと思われることがあります。

ですが、専門知識が必要となるケースは稀で、その理由はスロット上のデータ、プログラムを交換するだけで良いからです。

データ用のスロットが交換されると、どのようにして加工、仕分けるのかが決定されますので、ディスプレイ上でデータが誤っていないかを確認するだけで良いです。

最新のマシンオペレーターの業務では、このような業務も減ってきているのですが、今ではネット、社内インフラを駆使することで、大まかなデータのやり取りがコンピューターのみで行えるようになっています。

次にプログラムの案内となりますが、こちらはマシンオペレーターであれば必須の業務となるでしょう。

というのも、マシンオペレーター用のマシンには、プログラム入力用ボタンが搭載されているからです。

こちらで操作内容を確認し、旋盤加工の際にどのような手順で加工を進めるのか、業務内容に見合った成果を得られるのか、そのことを確認しながらプログラムの再入力を行っていきます。

また、プログラムミスが多い場合は、自動的にマシンが停止するようになっていますので、それほど大きなトラブルにつながるものではありません。

打ち合わせ

営業、もしくは設計の業務だと勘違いされるものに打ち合わせがあります。

今では、打ち合わせもマシンオペレーターの業務なので、コミュニケーション能力だけでなく、プレゼンテーション能力を試される機会も増えてきました。

なぜこのような業務も必須なのかというと、昔に比べてマシンオペレーターの業務範囲が広がったからです。

マシンオペレーターは機械を動作させて切断、加工、精密検査を行うのが業務だと思われがちですが、打ち合わせの段階でどのような商品を作る予定なのか、納期はいつになるのか、どの班と共同で動くのか、このようなことも把握していないといけません。

マシンオペレーター仕事後の2個の業務

引き継ぎ

マシンオペレーターの業務の中には、仕事内容を引き継ぎに伝えるというものもあります。

こちらはそれほど難しい業務ではなく、どの程度の加工を行ったのか、生産を行ったのかを引き継ぎに伝えるだけで問題ありません。

時間にして1~5分ほどで済むことが多いため、多くの情報を伝達するケースは稀でしょう。

レクリエーション

工場内作業員として勤務する場合も、レクリエーション業務を求められることが多いです。

レクリエーションとは話し合いの場のことで、生産の遅れであったり、作業効率化に関するアイディアを出すなどが該当します。

本来であれば休養として当てる時間をレクリエーションというので、班のみで楽しい時間を共有するという目的もあります。

そのため、マシンオペレーターの業務としてアイディアを出すこともありますが、社員旅行ではどのような旅行にしたいのか、そのことを話し合うだけでレクリエーションが終わるケースもあるのです。

マシンオペレーターの仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

マシンオペレーターの業務は基本的に1人で作業を行えます。

そのため、1人で仕事をしたい、仕事に対して信用を得続けたいという人であれば、マシンオペレーターになって良かったという気持ちになれるでしょう。

給与が高い、待遇が良い

マシンオペレーターの求人を求人情報誌で探すと、「待遇が良い」という案内が良く用いられていますが、経験者としても、これは本当のことだと力強く言えます。

私の勤務先では、1日7.5時間で勤務を行えるようになっているのですが、年間休日日数は120日、仕事時間に対しての残業時間が長いというケースも少ないです。

そのため、他の職業より稼げる仕事を求めていない人で、且つ、平均的な給与、待遇を望んでいる人であれば、希望に見合った勤務先が多く見つかる仕事だと言えます。

男性、女性ともに公平に扱われる

マシンオペレーターの業務は、今までの実績で給与が決まるというほど、実績、能力を公平に評価してくれます。

私もこちらがやりがいとなっているので、長年マシンオペレーターの業務に従事していても、仕事を辞めたいという気持ちになったことがありません。

しかも、仕事内容は精密な加工を行うことが多いだけなので、勤務先が変わった場合も仕事内容に変化がありません。

新しいマシンが導入された際も、慣れるまでにかかる時間は1週間程度なので、作業そのものが苦痛と感じるケースが少ないところも、マシンオペレーターの業務の良いところだと感じています。

面白いポイント

お堅い仕事だと思われがちですが、マシンオペレーターの業務には以下のような面白いポイントがあります。

最先端の技術、新技術が導入されているマシン、これらの要素を面白いと感じる人であれば、マシンオペレーターの業務と相性が良いかもしれません。

あらゆるものを製造できる

NC旋盤加工のようなマシンオペレーターでも、半導体の製造加工であっても、マシンオペレーターの業務内容は大きく変わりません。

作れるものを作るというテーマが存在しますので、後は効率良く製造できるかどうかだけなのです。

つまり、スキルの高いマシンオペレーターが勤務している場合、あらゆるものを数多く製造できる状態になるため、自分の能力に見合った仕事を任せてもらえるという面白さがあります。

しかも、スキルが高いほどに給与に直結しますし、クライアントと直接会話できる面白さもあるのです。

日本は技術大国と言われているだけに、国内外に多くのクライアントが存在する製造工場もありますし、なによりクライアントから個人に対して希望を寄せられる、信任されるというのは、マシンオペレーター以外では中々味わえない関係性でもあります。

プロとして製造できる

前述のNC旋盤加工の場合は、ほとんどの方がプロフェッショナルです。

というのも、ほんの僅かに操作ミスしてしまうと、その時点で生産中止になる加工品もあるからです。

見方を変えるとプロとして信用されているので、仕事をもらえるという面白さがあります。

また、このような重大な仕事を繰り返していると、その技術が評価されるに連れてキャリア持ちになれるのです。

将来的に、スキルの高さを活かして転職することも可能ですし、徹底的に加工技術を習得することも可能なため、プロとしての意識が高い人であれば、マシンオペレーターの業務を徹底的に楽しむことができるでしょう。

近年では、国内のみで技術を習得するのではなく、海外で専門的な技術、知識を習得される人も増えてきました。

グローバルワイドの活躍を見せている人もいるため、このようなところもマシンオペレーターの面白さと言えるでしょう。

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マシンオペレーターの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと

上司、先輩との関係を築き上げる

マシンオペレーターの業務の基本となりますが、上司、先輩とのコミュニケーションがかなり多いです。

そのため、人付き合いを曖昧に済ませるのは良くありませんし、最初に覚えるべきは上司、先輩の顔、名前、役職などとなります。

作業用の室内、保管用の室内の記憶

マシンオペレーターとして勤務する場合、限られた空間以外は移動してはいけないルールが存在します。

具体的には、作業用の室内、そして加工の材料が置かれている保管用の室内を移動することが多いので、これらの室内の移動方法、入ってはいけない空間に入る場合の対処法、連絡方法を覚えておく必要もあるのです。

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まとめ

マシンオペレーターの業務は、スキル、キャリア、コミュニケーションの3要素が重要です。

個人で勤務するわけでもありませんし、交代制を重要視している勤務先もありますので、ただ待遇ばかりを気にするのではなく、これらの要素で苦労することがないかもチェックしておきましょう。

また、勤務先によっては自動車通勤の可否を聞かれることもあります。

勤務先が遠いケースもあれば、山中の製造工場で勤務することもありますので、勤務先を確認する際は、どのような環境で勤務することになるのか、そのことも併せて確認しておいたほうが良いでしょう。

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