「スタイリスト」と聞くと、皆さんどんな方を想像しますか?

おしゃれで洋服に詳しくて綺麗な人……を想像する方が多いかもしれませんね。

しかし、「スタイリスト」と一口にいっても、その種類は様々。

洋服をスタイリングするスタイリストだけではないのです。

では一体、どのようなスタイリストが存在するのでしょうか?

また、スタイリストはどのような仕事をしているのでしょうか?

今回はスタイリストを目指す方のために、スタイリストの仕事内容について解説したいと思います。

どんな人がスタイリストになれるの?

スタイリストは、意外なことに必要な資格というものはありません。

どんな学校を出ていても、なんの資格を持っていなくても、名乗ったその日からスタイリストなのです。

とは言え、仕事がなければ活動の幅は広がらないもの。

まずは紹介でもなんでもいいので仕事をもらい、実績を残す必要があります。

そしてその実績を持って仕事を探したり、仕事を依頼されたりしてスタイリストとして活動していくのです。

では、参考までにスタイリストに向いている人の特徴について下記にまとめます。

想像力がある人

スタイリストに必要なのは、センス。

クライアントに依頼されたイメージに沿って、コーディネートを考えます。

ここで重要なのが、「想像力」です。

どういう風に見せたら素敵に見えるか。

どんなコーディネートなら欲しいと思ってもらえるか。

このようなことを想像することで、必要なコーディネートを考えることができます。

つまるところ、センスというのは想像力のひとつなのです。

作業が丁寧な人

撮影1日で使う衣装や小物の量は、予想以上に多いもの。

それを抜け漏れなく全て用意し、当日間違えないようにセッティングするというのはかなり入念な準備が必要です。

また、撮影当日はスタイリングするものが綺麗に見えなければなりません。

ちょっとした角度や影にも気を配る必要があります。

したがって、作業が丁寧な人の方がスタイリストに向いていると言っても過言ではないでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

スタイリストとして活動していくには、たくさんの人に関わらなければなりません。

そして、日々様々な人と会話をこなす必要があります。

まずは仕事を依頼してくださるクライアント。

毎回、テーマやイメージを固めるための打ち合わせは必須です。

相手のイメージが漠然としている場合は自身の言葉で誘導し、イメージを固める必要があります。

また、撮影現場に行けば様々なスタッフに出会うもの。

現場が円滑に回るようにたくさんのコミュニケーションを取る必要もあります。

したがって、コミュニケーションが上手く取れる人の方がスタイリストに向いていると言えるでしょう。

スタイリストの大まかな仕事内容

スタイリストの仕事内容は、一言でまとめると「スタイリングをする」こと。

雑誌の撮影やテレビドラマの撮影、ショールームのセッティングなど内容は様々ですが、クライアントに指定されたイメージに沿って小道具を集めます。

そして当日、モデルさんに服を着せたり、小道具を配置したりするのがスタイリストの役目です。

ちなみに、スタイリストはファッション界のみに存在するものではありません。

以下に代表的なスタイリストの例をまとめます。

ファッションスタイリスト

恐らく、皆さんが一番イメージしやすいのがファッションのスタイリストだと思います。

こちらはファッション誌の撮影やテレビドラマの撮影の際などに、モデルや女優さんに着させる洋服をコーディネートするのが主な仕事。

また、撮影当日に洋服が綺麗に見えるように着せるのもファッションスタイリストの仕事のひとつです。

フードスタイリスト

フードスタイリストとは、その名の通り食品に関わるスタイリストのこと。

レシピ本や料理雑誌、料理番組などで活躍します。

具体的には、レシピ本に載せる調理工程や完成品を作って盛り付けたり、料理に合うテーブルクロスやお皿をコーディネートするのが仕事。

料理に詳しいこと&テーブルマナーの基礎についてのきちんとした知識が求められます。

インテリアスタイリスト

こちらは、家具に関するスタイリストのこと。

インテリア雑誌に載せる家のコーディネートや、テレビドラマの撮影に使う施設の家具などをコーディネートします。

基本的にスタイリストに資格はありませんが、インテリアのスタイリストは「インテリアコーディネーター」の資格を持っていることが多いです。

スタイリストの仕事は大きく4個の役割に分けられる

打ち合わせ

まずは仕事の依頼があったクライアントの元へ出向き、制作物の内容やイメージについて打ち合わせをします。

それを元に小道具を集めるため、ここでは入念な打ち合わせが必須です。

小道具集め

打ち合わせの結果を元に、撮影時に必要な小道具を集めます。

洋服はもちろん、お皿や家具も全てスタイリストが用意するのです。

私物でいいものがあれば私物を持ち込むこともありますし、必要なものを持っていなければ専門のレンタル屋さんにレンタルに行く必要があります。

現場でのコーディネート

撮影当日は、スタイリストも現場へ出向きます。

その現場にて自分で事前に集めた小道具を使い、モデルや撮影現場をコーディネートするものスタイリストの役目。

一番綺麗に見えるように並べたり着せたりするのテクニックが重要です。

トレンドなどの情報収集

日々の業務やコーディネートがマンネリ化しないよう、トレンドに敏感でいるものスタイリストの仕事。

雑誌やテレビなどで他のスタイリストのコーディネートを見たり、街ゆく人を見ながらトレンドを勉強します。

また、スタイリストや業界関係者限定のショー・展示会に出向く事でも、トレンドなどに関する情報収拾を行います。

打ち合わせ業務について

テレビ制作会社、出版社など、スタイリストへ仕事を依頼してくる人は様々。

また、依頼内容もクライアントによって大きく異なります。

そのため、仕事の依頼があればその会社へ出向き、依頼内容について打ち合わせするのは必須です。

ファッション誌であれば、どんなモデルにどんな服を着せて欲しいか、また読者にどんなイメージを抱かせたいかについて話し合います。

料理番組であれば、どんな料理を作るのか、何か年中行事やイベントに合わせて作るのか、テーブルコーディネートはどのようなイメージかについてを話し合います。

そしてこの打ち合わせで決めたイメージに沿って、スタイリストは小道具を集めるのです。

小道具集めの業務について

打ち合わせが終わったら、撮影までに撮影で使う小道具を集めます。

食品などの消耗品であれば、自ら買いに行くのもスタイリストの仕事のひとつ。

ファッションやインテリアは自分で持っていれば持参しますが、なければ専門のレンタル屋さんへ出向きます。

そこで撮影に必要な小道具を選び、撮影当日に撮影場所へ届くように手配します。

これがスタイリストの業務の中で一番重要な業務と言っても過言ではありません。

現場でのコーディネートについて

スタイリストは必ずと言っていいほど撮影や現場に同行します。

なぜなら、打ち合わせですり合わせたイメージを実現しなければならないから。

ファッション誌であれば、自分が集めた小道具や依頼された洋服が綺麗に見えるようにモデルさんに着せるのがスタイリストの仕事。

レシピ本や料理番組であれば、「美味しそう!作りたい!」と思ってもらえるようなテーブルコーディネート&盛り付けをするのが仕事です。

小物集めはもちろん、現場での対応能力やコーディネートのクオリティがそのまま評価になります。

スタイリストの仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

スタイリストという仕事は、基本的には個人で活動するもの。

どこかの企業に所属するケースは少ないため、常に実力主義の社会で生きていかなければなりません。

全て自身のセンスがものを言うのです。

そのような環境を楽しめる人であれば、スタイリストとして活動して行く中で様々なところにやりがいを感じられる可能性が高いです。

代表的なものを下記にあげますので、ぜひイメージしてみてください。

小物を集めているとき

何をスタイリングするかはスタイリストによって異なりますが、基本的には自分が好きなもののスタイリストである可能性が高いもの。

したがって、好きなものに触れながら仕事をしているというだけでも、日々やりがいを感じます。

特に、打ち合わせで作り上げたイメージを構成するような洋服やインテリアを探すときは、たくさんの洋服やインテリアを手にとって選びます。

今まで見たことないような新しいものや、珍しいビンテージ物に触れることもできるわけですから、そのやりがいはひとしお。

常にワクワクしながら仕事を行うことができます。

現場でスタイリングをしているとき

仕事の本番とも言えるのが、撮影当日のスタイリング。

全てが事前の打ち合わせ通りに行けばいいのですが、実際はそうも行かないことが多かったりします。

思ったより現場が狭くて用意した家具が置けない、用意した洋服がモデルさんに似合わないなど、トラブルは様々。

何が起こるかはわかりません。

しかし、そんな時こそスタイリストの腕の見せ所。

自分が用意した他のものや私物、ちょっとしたアレンジなどでそのトラブルを回避できたとき、強いやりがいを感じることができます。

次の仕事の依頼が来たとき

クリエイティブの評判がよければ、クライアントから引き続き仕事を頼まれるということが多いです。

月刊誌であれば毎月依頼が来たり、テレビ番組であれば同じクライアントから他の番組のスタイリング依頼が来たりなど、腕が良ければ仕事が続くもの。

自分のセンスが認められ、次々と仕事の依頼が来るときは特に強いやりがいを感じることができます。

面白いポイント

やりがいについては上記でおわかりいただけたと思います。

スタイリストという仕事は実力主義だからこそ、様々なシーンでやりがいや達成感を感じやすいのです。

そしてそれは、”面白み”という意味でも同じ。

実力主義だからこそ面白いというシーンが多々あります。

こちらに関してもいくつか下記にまとめますので、ぜひイメージしてみてください。

自分のセンスが試されているとき

スタイリストとして活動する以上、常に自身のセンスは試されるもの。

自身のコーディネートひとつで洋服や雑誌の売り上げが変わったり、ドラマやテレビの印象がガラリと変わったりします。

したがって、その重圧やプレッシャーは軽いものではありません。

しかし、そんな状況が逆に面白いポイントでもあったりします。

実力主義の社会を面白いと感じられるかどうかが、スタイリストとしてやっていけるかどうかの重要な点と言っても過言ではないでしょう。

様々な人に出会い、色々な情報を得るとき

スタイリストとして活動していると、様々な人に出会います。

クライアントだけでももの凄い人数がいますし、撮影の現場に出向けばまた様々な人種に会えます。

それもカメラマンやヘアメイク、モデルに女優といった一般人ではない人たちとの交流が生まれるのです。

そういった人たちと付き合うだけでも刺激があり面白いものですが、そこから情報を得られる瞬間というのも面白いもの。

自分には全くなかった視点や知るよしもなかった世界についての情報が入って来ますから、日々学ぶことが非常に多いのです。

このように周りとの付き合い・情報交換を楽しめるかどうかというのも、スタイリストにとって重要なポイントのひとつとも言えます。

まとめ

以上、スタイリストという仕事についてまとめました。

現場に行って洋服を着せるだけだと思っていた人もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうではありません。

そもそもファッションスタイリストだけがスタイリストではありませんし、重要なのは撮影現場だけでなく事前準備でもあります。

華やかなようでいて、入念な下準備や当日の臨機応変な行動が求められたりと、スタイリストには過酷な一面も。

しかし、それを上手くこなせばどんどん次の仕事が舞い込みますし、ギャランティーもアップしていきます。

実力主義の社会であることを念頭に置き、その環境をも楽しめる人であればきっと活躍できると思いますので、今現在スタイリストという仕事にご興味をお持ちの方はぜひ検討してみてくださいね。


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