日本にクレジットカードが導入されたのは、1960年のことです。

以降60年近くの間に、クレジットでのカード支払いで商品を購入するシステムが形を変えつつ進化し、今や「カード払いで購入すること」が当たり前になっている物もあります。

また、クレジットカードは日本国内だけではなく、海外でも使える(ものもあります)とても便利なものです。

そのようなクレジットカードを発行しているカード会社では、一体どのような業務を行っているのでしょう。

仕組みの説明をを交えて仕事内容について説明していきます。

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クレジットカード会社の主な仕事内容11個

クレジットカード会社は、主に消費者が購入する商品やサービスを立替払いする業務(ショッピング)と、消費者にお金を貸す業務(キャッシング・ローン)を行っています。

その際、消費者が使用するのがクレジットカードです。

クレジットカードを利用するためには、まずクレジットカード会社と消費者の間に会員契約を交わします。

そのため会員は、カードを発行してもらう必要があります。

さらにクレジットカード会社は、販売店などと加盟店契約を結ぶことによって、会員がカードによる支払い(決済)ができるようにします。

クレジットカード会社は、会員が加盟店で、クレジットカードを使ってショッピングを行う(売買契約をする)度に発生する手数料で、利益を得るしくみになっています。

上記を踏まえた上で、クレジットカード会社の仕事内容を、大まかにですが11個に分類して説明します。

新規開拓

クレジットカードを利用してもらわないことにはカード会社に利益はありません。

そのため、会員(消費者)が利用できる加盟店を増やしていく必要があります。

イシュアリング

カード申込者(会員)を新規募集→審査をすること。

さらにクレジットカードを発行したり、発行後、会員が利用したカードの利用金額を請求することや、ポイントなどのサービスを提供することも含まれます。

ちなみに、クレジットカードを発行している会社のことを「イシュア(またはイシュアー)」と言います。

アクワイアリング

デパートやレストランなど、クレジットカードが利用できる加盟店を新規開拓および管理すること。

加盟店がクレジットカード決済を行いやすくするためのシステムを導入するといったサポート業務も含まれます。

そして、加盟店契約会社のことを「アクワイアラ(またはアクワイアラー)」と言います。

上記に出てくる「イシュア(リング)」と同じく、クレジットカード会社ではよく使われている用語なので、クレジットカード会社に就職・転職を考えている方は、意味も含めて覚えておくと良いでしょう。

クレジット会社内でのお金の流れが理解しやすくなると思います。

与信審査

クレジットカード会社は、会員がきちんと返済してくれると信用した上で、お金を貸しています(だから「クレジット=信用」カードという名称なのです)。

しかし、単に口約束を交わしただけで誰彼構わずクレジットカードを発行し、お金を貸していては、そのうち会社が破たんしてしまいます。

そこでクレジットカード会社は、新規申込者が会員になれるか否かの判断をしています。

そのことを与信審査と言います。

申込者がクレジットカード会社の申込書に記入した内容を、クレジットカード会社が独自に持っているデータなどと照合した上で(審査)、クレジットカード発行の可否、そしてクレジットカードの利用限度額を決定します。

そのため申込者は入会するために、個人情報をクレジットカード会社に提供する必要があります。

日本ではクレジットカードの入会をする際、本人確認書類の提示、複写の添付が必須となっています。

セキュリティ業務

クレジットカードは、形を変えた支払い方法です。

そのため、クレジットカードによる犯罪というのも必然的に発生します。

クレジットカードの不正利用や盗難の対応、偽造カードの対処をすることも、必要な業務の一つと言えるでしょう。

カスタマーサービス

会員からのカードに関する問い合わせや相談、苦情などに、主に電話で対応する、お客様の窓口に相当する部門です。

支払いが滞っている利用者への督促業務も含まれています。

私は与信審査に落ちた(不可だった)人のデータ入力を、この部門で行っていました。

営業事務

家電量販店などにブースを設けて、クレジットカードの会員入会の受付や審査を行います。

また、クレジットカード発行が許可された会員情報をデータ入力(登録)します。

クレジットカードの発送も、大抵営業部門で行われます。

カスタマーサービス同様、こういった仕事は、派遣社員に任せているクレジットカード会社もあります。

システム管理・構築

クレジットカード会社内にある各部(課)がスムーズに仕事を行えるよう、主にコンピューターで情報システムを管理、構築、運用します。

コンピューターに強い人には向いている仕事内容です。

法務

契約書の作成、会社運営に関わる法律関連の把握、および法が改正された際の運営の確認(変更が伴うか否か)など、法に関する仕事を管轄しています。

広報・宣伝

(自社発行)クレジットカードの良い点やサービス内容などを、テレビ広告などのメディア媒体を通して広め、宣伝します。

企画

カード会員向けのサービスなどを企画します。

また、新カード発行の立案も含まれます。

財務

会社を運営していく上で必要な資金を調達したり、取引先との入出金、会社内での収支管理など、財務関連全般を行います。

その他 企業の基本業務

クレジット会社も企業ですので、当然ながら一般企業にある人事、総務、経理といった基本的な業務部門もあります。

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クレジットカード会社の仕事のやりがいとは?

大きく分けて5つあります。

中でも「役に立つ感覚」からやりがいを感じることは多いでしょう。

やりがいを感じた結果、クレジットカード会社から、言葉だけでなく目に見える形で「ご褒美」をいただいたことがある私の実例を交えて、説明していきます。

「誰かの役に立っている」と感じられる

どのような仕事内容にしろ、クレジットカード会社で働くことは、会員が得たいものを得ることができる手助けをしている、ということです。

そして加盟店は、会員が得たいものを与えることができます。

会員と加盟店をつなぐクレジット会社の仕事は、双方にとって役に立っているのです。

単調な仕事内容でも、目標を見出せる

たとえばデータ入力の仕事は基本的に入力ばかりを日々行いますので、単調な仕事と言えるでしょう。

しかし、その量は膨大です。

データ入力の仕事をしていた私は、「この仕事を通して、タイピングのスキルをますます上達させよう」と決心しました。

目標を決めたら、自然と仕事内容の具体的な予定を組み立てることができます。

そこにやりがいを見出すことができたおかげで、私は所属していた派遣会社から「勤務態度が大変良いと報告を受けています」と褒められた上、クレジットカード会社からは「タイピングが正確で速い」ということで、いままで前例がなかったそうなのですが、特別報酬という目に見える形で、感謝と御礼の気持ちと評価をいただいたことがあります。

見ている人はちゃんと見ているのですね。

お金の流れを勉強できる

インターネットが普及している今、ネットショッピングはごく当たり前のことになりました。

量販店などの店舗やスーパーマーケットでも、オンラインのみ受け付けている商品もあります。

この場合、大半の人がクレジットカードで支払うでしょう。

それだけクレジットカードは、今や現金同様、暮らしに欠かせないもの(支払い方法)となっています。

そのためクレジットカード会社に籍を置いていると、お金の流れを自然に学ぶことになります。

クレジットカードについて、より深く多く知ることができる

「クレジットカード」と一口に言っても、その種類はさまざまあります。

実際にクレジットカード会社で働き始めて、初めて知る種類もあるかもしれません。

種類や特典、サービスなどを知ることができれば、今の自分のライフスタイルにはどのクレジットカードを使えばいいかが分かります。

また、会員の方々が実際に何をどのような形で買っているのか、加盟店での売れ筋商品などを(市場)調査をすることで、クレジットカードを最大限に活用させる方法も分かってきます。

それを自分の暮らしに役立てることができれば、仕事にもやりがいを感じませんか?

自分のアイデアが、暮らしの中のサービスに反映される

先にも書きましたが、クレジットカードは今や暮らしに欠かせないものです。

新しいクレジットカードやサービスの企画が一部でも取り入れられたとき、それはみんなの日常生活の中のどこかに反映されることを意味します。

最初は小さく、広がるうちに大きく溶け込むその感覚に、やりがいを感じることもあるでしょう。

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クレジットカード会社の仕事のおすすめポイントとは?

クレジットカード会社の仕事内容は多岐に渡るため、すすめるポイントとしては「性格」と「動機」が挙げられます。

私の経験も踏まえて説明をします。

アルバイトや派遣社員として就職しやすい

営業事務やカスタマーサービス業務に限っての話にはなりますが、これらの職種はアルバイトや派遣社員が働いている場合が多いので、それだけ就職できるチャンスがあります。

派遣社員の場合、そこで働く期間が決まっている場合が多いので、「その期間は一生懸命ここで仕事をしよう!」と、集中して働くことができるでしょう。

この方法なら、飽きっぽい性格の人も大丈夫!?

単調な仕事は好きだけど、同時に変化も必要な人は、クレジットカード入会希望を受け付ける仕事が向いているかもしれません。

この場合、まず販売加盟店に直接行く必要があります。

言い換えれば、外出する機会があるということです。

そして客引きをする必要もありません(会社によってはそれも、仕事に含まれていることがあります)。

そして1つの加盟店だけを担当することはなくて、例えば今月の最初の10日間は□□デパート、次の週は△△△家電量販店、というように、場所も業種も違う店舗に行きます。

同じ仕事内容でも、環境(場所)が変われば新鮮な気持ちで仕事に臨めます。

加えて会員希望者と直接話をすることも、仕事内容の一つです。

「接客」と「事務」という違う仕事内容が組み合わさることで、「楽しさ」や「やりがい」を見出すことも可能です。

クレジットカード会社に勤めていれば、こういう仕事ができるチャンスもありますよ。

ちなみにこの仕事も、派遣社員が行っている場合があります。

志望動機を明確にしましょう

正社員、派遣社員、アルバイト、どの形で雇用されるにしろ、自分がなぜこの仕事がしたいと思ったのか。

また、何をもっとも優先させるか。

そこを明確にしておかなければ、どの仕事に就いても、「あれ?」と違和感を抱いたり、「こんなはずじゃなかった・・・」と、仕事に対して失望してしまう日が来るでしょう。

もっとクレジットカードを人々の暮らしに浸透させたい、広めたいと強く願っているから、クレジットカード会社で仕事がしたいのか。

それとも、クレジットカード会社でも人事に就いて、前職の知識と経験を活かしたいのか。

自分が希望する職種と仕事先を、上手く合致させてください。

まとめ

カード先進国と言われるアメリカ合衆国で「ペイメントカード」が生まれたのは、なんと19世紀後半のこと。

これがクレジットカードの原型となり、以降、150年もの間に進化をしながらクレジットカードは普及していきました。

一方、クレジットカードが普及してまだ60年近くしか経っていない日本では、逆に言えばこれからもっと需要と供給が伸びていく可能性があるのかもしれません。

インターネットのおかげで世界が近く感じられる今、まさにクレジットカードは必需品と言えるでしょう。

今の暮らしに欠かせないクレジットカードは、知れば知るほど奥が深いものです。

そのようなクレジットカードを扱う会社で仕事をすることは、お金の流れを学ぶだけでなく自己を高めるのに適した環境だと思います。

さらにあなたの暮らしに合わせてクレジットカードを上手く取り入れ、心強い味方にしてください。

きっと、あなたのライフスタイルが豊かになるでしょう。