「白衣の天使と言われている看護師になったけれども、現実は想像していたよりもはるかに大変な仕事だった」と感じている人は多いのではないでしょうか。

最近は男性看護師も増えてきてはいますが、未だ女性の多い職場となっています。

結婚、妊娠、子育てと働く女性ならではの葛藤や悩みが看護師にもあります。

そして、夜勤を含む勤務があることや、看護師の人手不足により、その業務は激務と言われています。

そこで、看護師によくある悩みとその解決法について実体験を交えて解説していきます。

看護師のおおまかな仕事内容とは?

看護師の仕事は、診療の補助から患者さんの療養の世話まで多岐に渡ります。

そして、人を対象としているため、24時間365日その対応に追われます。

そのため、交代制勤務となり、日勤と夜勤のシフト制を採用している病院がほとんどです。

毎日、患者さんの必要に応じて血圧や体温、脈拍などのバイタルサインを測定し、その後医師の診察の補助や、医師の指示のもと点滴などの医療処置を行い、休む間も無く、患者さんのトイレ誘導や、体位変換などの日常生活における介助も行なっていきます。

そして、看護記録を書くためにパソコンに向かい、また、患者さんに関わっている関係者を交えたカンファレンスが定期的に行われるなど、その業務内容が多いだけでなく、看護・医療の質も問われるため、激務と言われているのです。

しかし、看護師は大変と言われていますが、その分やりがいも多く感じます。

看護師は感情労働者とも言われています。

どのコメディカルのスタッフよりも患者さんの1番近くにいる看護師は、その小さな変化にも気づくことができます。

だからこそ患者さんの笑顔や、快方に向かった際の喜びなど分かち合うことができるのです。

看護師によくある7個の悩みとみんなの解決法は? 

休みが取りづらい

看護師は、これから先、就職先に困ることはないとよく言われています。

その理由の1つとして、看護師の需要が高いことがあげられます。

つまり、看護師が勤務する場所によっては、人手が足りていないということになります。

少子高齢化が進み、患者さんが増える一方で、担い手の看護師は慢性的に人手不足となっています。

特に24時間365日稼働している病棟は、それが顕著に現れ、毎日ギリギリの人数で運営している病院もあります。

そのため、1人でも欠員が出ると、その他の看護師がその分フォローしなくてはならず、もともと忙しいのに、さらに忙しくなり、業務量が通常よりもオーバーしてしまいます。

そのような時には、定時に帰ることはかなり難しくなります。

上司に言われたわけではないですが、他の人に迷惑をかけてしまうのが申し訳なくなってしまい「なるべく休まないように」と無理をして働くこともしばしばあります。

私もよく、風邪をひいた時は解熱剤を内服しながら働いていました。

その解決方法とは?

ワーク・ライフ・バランスの推進が問われている現代、子育て世代にとっても休みが取りづらいと子育てとの両立も難しくなってしまいます。

休みを取らなくてはいけない状況も出てきますので、まずは、自分の状況を上司に相談しましょう。

その上で、忙しい病棟でも折り合いをつけて、調整します。

しかし、現実はなかなかうまくいかないこともあると思います。

そのような時は、プライベートも充実させることに理解のある職場に転職することも解決策の1つです。

夜勤がつらい

24時間365日稼働している病院ですと、夜勤をしなくてはなりません。

人間には体内時計があって地球の時間と少しズレています。

それを調節するためには、夜しっかり寝て朝日光を浴びることが大切です。

夜勤は、本来であれば寝ている時間に起きて仕事をするため、不規則な生活となり、体に負担をかけてしまいます。

そして夜間でも急変は起きますし、入院を扱ってる病棟はより一層忙しいです。

最近では二交代制を採用している病院が多く、夜勤の労働時間が16時間程度と1回の勤務が長いことで、疲れがなかなか取れません。

シフトによっては滅多に多くはないですが、夜勤明けの次の日、休みでなく日勤となる場合もあり、十分に休むことができないこともあります。

その解決方法とは?

生活リズムが乱れることでより疲労を感じます。

そのため、休日でも「寝溜め」をするのではなく、いつもと同じ時間に起き、寝るようにしましょう。

また、夜勤入り、夜勤明けの際は余裕のあるスケジュールを組み、ゆっくりと体を休める時間を作りましょう。

そしてその時間を利用し、リフレッシュできるよう、息抜きをしましょう。

また、人間が元気な動けるエネルギーのもとは食事です。

ついつい面倒で簡単に済ませがちですが、3食きちんとバランスのよい食事を心がけましょう。

仕事と子育ての両立が大変

女性が多い職場ならではの悩みが、仕事と子育ての両立が難しいことではないでしょうか。

子育て世代が働きやすいよう、託児所を併設している病院もありますが、まだ整備されていない病院も多いです。

病院に託児所がない場合は、一般の保育園に預けることになり、夜勤や休日出勤などにおいては、家族や民間のサービスを頼らなくてはならず、その調整に大変な思いをすることもあります。

そして子どもは急に熱を出したり、さまざまな学校行事もあります。

そのため、休みを取るのが難しい病棟ですと、周りに迷惑をかけてしまうのではないかと思い、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

私もその経験がありますが、有給休暇が少ない病院ですと、子どものことで休みを消化してしまい、いざ自分が体調不良の時に、有給休暇の残日数がないという事態も起こってしまうのです。

その解決方法とは?

家族に頼れるところは、胸を張って頼りましょう。

また、自分が子育てに大変な思いをしていることを、勇気を持って職場のスタッフに打ち明けてみましょう。

すると経験者の方はもちろん、さまざまな工夫の仕方や、アドバイスを受けることができます。

そして有給休暇が少なくなってしまった時は、子の看護休暇を設けている病院もあります。

ただし子どもの年齢や人数によって日数が異なったり、支給の対象外となりますので、確認してみましょう。

転職しようか悩む

在宅医療が進んできたように、看護師の活躍の場は広がりを見せています。

看護師を必要としているところは、病院だけでなくさまざまな施設や会社があります。

そのため需要が高く、選ばなければ転職先に困ることはありません。

病院においては、その激務から少しでもよい環境の職場に行きたいと思うことがあります。

もちろんネガティブなものだけでなく、看護師としてのスキルアップをしたいために、その環境が整った職場へ転職を希望する人もいます。

その解決方法とは?

看護師として働いていく以上、すべての条件に100点満点の職場はそう多くはありません。

まずは自分がどのようにして働いていきたいかを明確にする必要があります。

そしてそれに優先順位をつけていきましょう。

例えば、子育てをしているため夜勤はしない、残業はなるべくしない方向がよい、人間関係が比較的よい環境など希望が出てくると思います。

これだけは絶対に必要な条件というのを2〜3つほどあげておくと、次の転職先を探す際にも、スムーズに希望の求人を見つけることができます。

そして転職サイトを利用することもおすすめします。

キャリアアドバイザーの方が、今の職場の不満や今後のキャリアアップも含めアドバイスしてくれます。

残業が多い

日々激務をこなしている看護師にとって、「定時に上がれたらどれだけ嬉しいことか」と感じることは多いと思います。

人間を対象としているため、いつ何が起きるかわかりません。

それに対応していると、いつのまにか終業時間を過ぎていたということもあります。

またチームで看護している病棟が多く、1人が効率よく仕事を終わらせても、チーム内の他の看護師が業務が終わってないとチームの責任となるため、フォローしなくてはならないこともあります。

人間を対象としていて思いやりのある看護師だからこそ、自分だけ先に上がるなんてことはできないのかもしれないですね。

その解決方法とは?

まずは職場の上司に相談をしてみましょう。

緊急の入院が多い病棟や、朝方や夕方の食事やその他の介助量が多い病棟ですと、二交代制勤務に加え早番制度、遅番制度を導入しているところもあります。

もしくは部屋の担当がないフリー業務を行う人が1人でもいれば、業務負担が減り、分担して残業を減らすことができます。

そのような制度がない場合は、「私1人がその意見を言ったところで何も変わらないのではないか」と思うかもしれませんが、何も言わなかったら、何も始まりません。

同じように思っている、1人ひとりの意見が集まれば制度を変えるきっかけになることもあります。

まずは勇気を持って相談してみましょう。

人間関係に悩む

看護師は、対人援助職であり、感情労働者とも言われます。

その忙しさゆえに、大きなストレスを抱えやすく、気持ちが不安定になるとが多いです。

もちろん女性として社会的役割もあり、自分のキャパシティを超えてしまうこともよくあります。

すると自分を守ろうとして、新人看護師がミスをしたり、少し手を止めて声をかけられただけでも、時に嫌な顔をしてしまうこともあります。

やはりすべての看護師が子育てや介護の大変さを理解しているとは言いきれず、なかなか理解を得るのが難しいこともあります。

そのため人間関係に悩むこともよくあることなのです。

その解決方法とは?

人間には認知の歪みがあります。

本来はそうではなかったにもかかわらず、捉え方によってはマイナスに考えてしまう人もいるのです。

例えば、声をかけたのに返事がなかった時、あなたはどう思いますか?

「嫌われている」と捉えるか、「忙しくてきっと聞こえなかったんだ」と捉えるかは、人それぞれだと思います。

そこで少しプラスにものを捉えられるように思考を転換してみましょう。

返事がなかった時、本当に無視をしていましたか?

それ以外に助けてくれたり、声をかけてくれたり、少しお願いをされたりしていませんでしたか?

そういった少しの変化にも気づくことができるとポジティブな捉え方ができるようになり、人間関係もギクシャクすることなくスムーズ行えます。

しかし、残念なことに、意図して嫌なことをする人もなかにはいます。

そういった時には、思い切って上司に相談するか、心機一転職場を変えてみることも1つの手段です。

看護師の人間関係の悩みについては、こちらの記事も参考に!

自分のスキルについて悩む

看護師として働いていく以上、「もっと勉強したい」と思う人は多いと思います。

看護師は、認定看護師や専門看護師の資格を取得することもできます。

スキルアップをすれば、給料面ではもちろん、多方面で活躍できるなどやりがいにもつながります。

しかし、今の職場で働き続け出世をするのかもしくは、スキルアップのために環境を変えるのかということが、悩みの1つとなります。

その解決方法とは?

まずは自分の理想の看護師像を明確にしましょう。

その上で今ある環境がそれに適しているかを判断するとよいです。

また転職をしなくても交渉次第でスキルアップができることもあります。

その場合にはまず上司もしくは看護部長に相談をしてみてください。

悩んだ時の対処法

いくつか悩みの解決方法についてお伝えしましたが、困った時、これから示す対処法を実践してみてください。

悩んでいる時はとてもつらいですが、必ず答えが出る時がきます。

自分の看護師像、看護観を明確にする

自分はどんなライフ・ワーク・バランスで働いていきたいか、将来どんな看護師になりたいかなどを箇条書きでもよいので書き出してみてください。

この時に今の職場の不満についてあれば、メモ書き程度で良いので空いたスペースに書いておきましょう。

その上で今自分が何を必要としているのかがわかってきます。

上司に相談する

上記の作業を終え、新たな改善しなくてはいけないところが出てくると思います。

自身で解決できるものであれば、特に問題はありませんが、休みを増やして欲しい、残業をなるべくしたくないというような条件は、職場との調整が必要です。

そこで、本当に体がつらい時、無理をせず上司に相談をしてみましょう。

この時に注意したいのが、ただ自分の要望を述べるのだけは控えましょう。

自分はこのように思っていて、どのように改善していきたいか提案までできると、相手も不快な思いをすることが少なくなります。

思い切って転職を考える

私は転職をし、現在の職場で長期に働きたいと思えるようになりました。

それは自分の大切にしたい優先順位の高い条件が整っている環境だからだと思います。

また転職サイトを利用することで多くの求人から自分に合った求人を見つけることができました。

転職がうまくいくかどうかのポイントは、やはり自分の看護師像、看護観が明確になっているということです。

まとめ

看護師によくある悩み、そして解決策についてお伝えしました。

これから、看護師として楽しく誇りを持って働くことができるよう、いま一度自分について振り返ってみましょう。

また、時には転職など環境を変えることも必要です。

勇気を持って、一歩踏み出し、楽しいナース・ライフを送りましょう。

~自分にはどの看護師の仕事が向いているか?~


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