一般企業で働いている人にとっては、あまりよく分からない点も多くあるのではないかと思われる、NPOの仕事内容について、今回はご紹介させていただきます。

NPOの仕事は、意外と普通の仕事と変わらない点もあれば、全く異なる場合もあると思います。

この記事を読んで、NPOの仕事を身近に感じてもらえたら嬉しいです。

NPOの仕事は大きく3個の役割に分けられる

NPO全体の企画・運営業務

NPO団体とは、団体としての考えや理念を基に、様々な社会的な活動を通して、良い社会となるように活動している団体です。

このため、社会的な活動自体は非常に多岐に渡る内容となり、例えば環境活動に従事したり、保育や福祉業務を行う団体など、様々なものがあります。

それぞれのNPOにおいて、自分達が目指している「よりよい社会」を実現するために、NPO団体の活動方針決定や実際の企画・運営を行うことが、NPOの仕事の大きな業務内容となります。

NPO活動を行うための資金調達業務

NPOでの活動を行うために、実際にサービスを受けた人から必要な報酬をもらう以外に、国や地方行政・大企業からの補助金をもらい、事業を運営する場合があります。

簡単に言ってしまうと、お金を提供してもらうので、そのための準備や報告業務はとても重要な仕事です。

また、一般の人々からの寄付金も、NPO団体として活動を行うための資金として、大きなお金となります。

そのため、それぞれのNPO団体の理念や活動方針に共感し、寄付してもらうための広報活動も、大きな業務となります。

NPOを運営するための事務的業務

NPOの団体は、小規模なものから大規模なものまで、さまざまな団体があります。

それぞれの組織として必要な事務業務は異なりますが、ある程度の大きさのNPO団体では、一般の会社組織と同じような業務内容が求められます。

具体的には、経理や総務・庶務業務などの事務的な業務内容となります。

NPO団体を運営するために必要な仕事内容として、このような一般事務を行うことも大切な業務となっています。

NPO団体の企画・運営の2個の業務

事業内容を考える

NPO団体は、それぞれの団体の理念に則って、様々な社会的活動を行っています。

どのような活動を行うかは、NPO団体の自由ですが、社会的に求められている活動や、多くの人の役に立つような業務でなければ、NPOとして存続していくことは難しいでしょう。

そのため、NPO団体全体の事業内容や、活動方針を決定することが大きな業務の柱となります。

よくあるNPO団体の組織は、任意団体が多いので、理事会や理事といった人々が事業内容や活動内容を決定していきます。

NPO団体すべてがこのような組織とは限りませんが、このような形式をとっている場合が多いです。

具体的なイベントや業務内容を考える

上記のように、事業内容や年間の活動計画が決まると、次は具体的なイベントや業務内容を決めていかなければなりません。

自分達が目指そうとしている理念や考え方を実現するために、どのような活動を行えばよいか、どのような人々を対象にして活動を行うべきか、具体的な活動内容を考えて決定していく必要があります。

この活動内容については様々ですが、一例としては、環境活動や自然活動を実施することでその土地の自然や環境に目を向けてもらい、自然保護を行うことを目的としているNPO団体の場合、小学生を対象にした自然観察ツアーや体験学習会の開催などを、実際の活動内容として検討します。

その企画した業務内容を運営していくことが、もっとも大きな仕事ではないでしょうか。

NPO団体の資金調達の2個の業務

補助金などに関する業務

補助金とは、国など様々な団体が、社会貢献活動を行う団体に対して、助成や補助を行っている資金のことです。

この資金を基に、様々な事業内容を実施することができるため、NPO団体によってはこの資金を確保するための業務は大きな柱となります。

具体的には、どのような補助金に応募すればよいのか検討を行ったり、企画書や予算書等を提出して採択されなけば、資金は提供されません。

そのため、企画書は自分達の事業内容に沿って、さらには社会貢献活動として意義があることが分かるように、作成する必要があります。

年度ごとに採択されますので、年度末などはいくつもの企画書を同時に抱えて準備する場合もあります。

また、無事に事業内容が認められて採択され、提供された資金を基に事業を行った際には、その資金がどのように使用されているのか、報告を行う義務があります。

そのための報告書作りや書類の作成業務も、補助金に関する重要な業務となります。

寄付金に関する業務

NPO団体は、個人や法人の寄付金で成り立っている団体も多くあります。

この寄付金を行っていただくために、自分達が行っている活動の意味や意義を理解していただき応援してもらうように、広報活動を行い、実際に寄付を行ってもらう必要があります。

NPO団体を資金面でも活動面でも応援してくれる人を増やしていくことは、裾野を拡げる意味でも大切な業務となります。

NPO団体運営の事務的業務の2個の業務

NPO団体の運営担当業務

NPO団体は、団体の規模の大小にかかわらず、書類を扱う事務処理業務が多くあります。

事業の事務局として、会議の開催調整や議事録作成など、団体を運営していくための事務処理業務全般を行う必要があります。

また、NPO団体を継続して運営していくために、理念の継承や仲間作りを支えていく裏方的な業務として、なくてはならない仕事です。

組織の事務業務

NPO団体は、組織として成り立つために、一般的な会社と同じような給与や福利厚生が行われている場合もあります。

そのくらいの規模のNPO団体となると、普通の会社組織と同じように総務や経理業務といった事務業務をしっかりと行う必要があります。

すべてのNPO団体がこの規模とはならないかもしれませんが、事業を行う事務局としての役割や、それ以外の事務業務が必要となっています。

NPOの仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

人それぞれ成長していきたい点や興味関心は様々だと思いますが、自分に合ったNPO団体で仕事を行うことは、非常にやりがいを感じる点が多くあると思います。

多くの人と出会えて、自分自身が成長できる

NPOで働いていくと、多くの社会問題やその問題に対して様々な意識を持った人たちと出会えたり、一緒に活動することが出来ます。

行っている社会的活動において、関わってくれている多くの人々と出会えることは、大きな財産となります。

より深く社会問題に取り組むことで、様々な立場の人や多くの考えや意見を聞くことが出来ると思います。

それによって、自分自身の考えや意見をより深めることが出来たり、自分が社会的な活動を行うことによって、スキルが身につき自分自身が成長することが出来ます。

大きなイベントや仕事においては新人でもまかされることも多くあり、成長する機会にあふれていると考えます。

大企業などでは、なかなか最初から最後まで一連の流れを通して、仕事の達成感を味わうことができない場合もあると思いますが、すべての人が様々な役割を担わないといけないNPOでは、新人もベテランも関係なく、一人の戦力として考えられます。

そのため、常にいろんな仕事を同時並行して行っていく内に、事務処理能力のスキルやコミュニケーション能力など、様々な仕事において大切なスキルが上がっていくと思います。

社会に対して自分自身の意見や考えを発信出来る

NPOの仕事は、元々社会的に求められている内容の活動や行動を行うことで、社会に対して自分の考えや思いを伝えることが出来ます。

これは実際に活動を行わなっている人の強みではないかと考えますが、実際に活動しながら発信していくことで、大きな影響力を身につけることができます。

個人では、発信し続けたり行動し続けるといったことは難しい場合も多くあると思います。

しかし、実際にNPOの仕事として、自分の想いや考えを、同じように考えている人と一緒に、活動しながら共有することが出来るので、その中で発信することは大切なことだと思います。

このように、個人として発信が難しい場合でも、団体からのバックアップを得ながら発信できることは、この仕事の良さではないでしょうか。

自分の経験や知識がダイレクトに生かせる

NPOの活動内容にもよりますが、自分がこれまで専門的に勉強してきた内容や知識について、その分野の専門家としてNPOの活動に役立つことが出来ると思います。

具体的には、自然保護や保全を目的としている活動を行っている場合は、様々な生き物に対しての知識も必要となりますが、自分が専門的に学んできた生き物については特に深く解説出来たりし、多くの人々の自然保護への考え方の入り口になるかと思います。

このように、自分が専門的に学んできたことが活かせるNPO団体は様々あると思います。

面白いポイント

NPOでの活動や仕事内容の面白いポイントは、その活動を行うことで、社会貢献ややりがいや責任感を感じることが出来る事ではないでしょうか。

NPOの団体では、活動内容について大まかな理念や目標が決まっておりそれを達成するために様々な社会的な活動を行います。

これまで毎年やっているイベントや活動を実施することは簡単ですが、それ以上に新しいことに挑戦することで成長していくでしょう。

また、自分たちで考えたことがすぐに実行出来たりと、小回りの利く組織であることが多いです。

これは、NPO団体自体が大きな組織ではなく、小さな組織で様々な活動を行っており、一人で何役もこなさなければならないからではないでしょうか。

自分の裁量で仕事が出来る

NPO団体の活動は、個人での活動の範囲の幅がとても多くなります。

自由に活動を行って良い場合が多く、自ら考えて行動できる人にとっては、どんどん仕事をこなしていくことができ、とても面白い仕事だといえるのではないでしょうか。

自分の力量一つで、イベント内容の充実度が大きく変化してきます。

もちろん自分で全ての仕事を請け負う必要はありませんが、自分の好きなことや興味関心の高い内容についてのみ活動を行うことも可能です。

社会貢献や多くの人の役に立つ仕事が出来る

どんな仕事でも人から喜ばれたり、大切に思われながら仕事をしますが、NPO団体の仕事は、直接人から感謝されたりする活動も多くあります。

お金では得ることの出来ない経験や活動を行った後の達成感は、なかなか得難いものだと思います。

仕事のルールや仕組みづくりを自分で行うことができる

NPOでの仕事は、組織の規模がそこまで大きくない場合が多くあります。

そのため、自分達で仕組みやルール作りを考えて行動することが大切です。

以前のやり方などがあまり上手くいっていない場合は、自分達で考えたルールがそのまま組織のルールとして採用される場合があります。

このように、自分自身が仕事をし易いように、組織や団体自体をカスタマイズできることは、面白いポイントの一つではないかと思います。

もちろん、段取りや準備が必要ではありますが、大きな企業ではなかなか変えにくい慣習も、NPO団体では比較的簡単に変更することが出来ます。

副業として取り組むこともできる

最近では、一般的な会社に勤めている人も様々な副業を行うことが可能です。

お金を稼ぐための仕事以外に、社会的な活動や自分自身の考えや思いを実現するために、NPO団体で働くこともできます。

働き方や関わり方が柔軟に対応できる点も、NPOの面白さではないでしょうか。

関わり方は人それぞれかと思いますが、一般の会社以外の繋がりや人との出会いなど、様々なメリットがあると思います。

まとめ

今回は、NPOの仕事内容についてお話させて頂きました。

会社員として働くのではなく、NPOの職員として働くことも、現在では当たり前となってきました。

会社みたいな組織でありながら、意外と自由に働くことが出来るNPOの仕事は、これからもっと多くなってくると思います。

自分の興味や関心がある活動やNPOについては、ぜひ積極的に調べて、自分自身をどんどん成長させていってください。


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