年齢や性別問わず、スポーツクラブに通っている方は多いと思います。

以前スポーツクラブに7年以上勤務していた経験から、スポーツクラブでよくある人間関係トラブル、スポーツクラブに勤務した場合のメリットなどについてご紹介します。

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スポーツクラブの仕事内容

スポーツクラブでの仕事は大きく分けて2つあります。

インストラクターとレセプションと言われる受付の仕事です。

実際にどのような仕事をするのか以下にご紹介します。

インストラクター

ジム、クラブに来場する会員様にスポーツの指導をする仕事です。

一言でインストラクターといっても、さまざまな仕事内容や雇用形態があります。

具体的にいくつかのお仕事内容を紹介します。

パーソナルトレーナー

ほとんどのスポーツクラブでは「トレーニング指導者」や「パーソナルトレーナー」の資格を保有したトレーナーしか出来ない仕事です。

個人ごとの体の状態を確認し、目的に合わせたトレーニングの個人プログラムを作成したり、マンツーマンでのトレーニングを行います。

ほとんどのパーソナルトレーナーがフリーで仕事をしており、いくつかのクラブと契約をして仕事をしています。

パーソナルトレーニングを受ける場合は、月会費以外の費用がかかります。

スタジオインストラクター

ヨガやエアロビクスなどのスタジオプログラムのレッスンインストラクターです。

そのクラブ専属の社員インストラクターが行っている場合と、プログラム専門のフリーのインストラクターが行っている場合があります。

人気のフリーインストラクターになると複数のスポーツクラブでかけもちでレッスンを行っている方もいます。

ジムインストラクター

クラブのジム内でトレーニングマシーンの使い方や効果的な鍛え方を説明します。

ジムの社員インストラクターとアルバイトのインストラクターが多いです。

スクールインストラクター

子ども向けのスイミングスクールや体操スクールを併設しているスポーツクラブも多くあります。

スイミングスクールなどの場合は、水泳に特化したインストラクターがスイミングスクール専属でいるクラブもあります。

レセプション(受付事務)

来場者の入場、退場の受付、入会や退会などの事務手続きなどを行います。

裏方での事務作業も多くあります。

具体的な仕事内容をいくつかご紹介します。

入場、退場の受付

クラブにより受付方法はさまざまですが、使用するロッカーのカードや鍵などを渡します。

会員コースごとに貸し出しのタオルを渡したり、入場料金を徴収する場合もあります。

クラブの顔として入り口に立っていますので、会員様への挨拶や簡単な会話なども大切な仕事です。

新規入会者や退会者の事務手続き

入会手続きの場合はコースごとのクラブ利用方法や料金、オプションなどを説明して入会手続きを行います。

その他、退会手続きや各イベントの参加申し込みなど、多種多様な手続きがあります。

また、会員情報のPCへのインプットや電話応対など、裏方での事務作業も行います。

入会希望者のクラブ内見学のアテンド

一般の方がスポーツクラブの入会を検討している場合、クラブに施設を見学に訪れることがあります。

その際に、クラブ内の利用ルールや、器具の簡単な説明などをしながらクラブの魅力を紹介するのもレセプションの大切な仕事です。

クラブ内ショップの物品販売、管理

クラブのショップ内の商品陳列や在庫管理、発注などを行います。

また時々イベントでプロテインや健康食品の試食販売会等が行われることがあるので、その際のヘルプなどを行います。

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スポーツクラブで働いているとよくある人間関係の悩み

スポーツクラブに通うと「人間関係が面倒」「トラブルが多い」という話を耳にします。

実際に、仕事をしている中で会員様同士の人間関係トラブルなどもありました。

よく耳にしたトラブルをいくつか挙げてみました。

すでにグループができていて仲間に入れない会員がいる

スポーツクラブは会員層の中心が50代~70代の高齢者というところが多いです。

時間があるので毎日クラブに来る、という方も少なくありません。

そうすると、自然に仲良しグループができています。

中にはお友だちを作ることが目的にクラブに来ている方もいます。

入会したばかりの方には、このようなグループに溶け込むのはなかなか難しいようです。

あまり深く入り込んでしまうと人間関係のトラブルに巻き込まれたりすることも多いようです。

スタッフとしてはなるべく個人個人の会員様にお声がけをするように気を付けて、知り合いがいなくても継続しやすい環境づくりを心がけます。

自分のやりたいことが出来なくなる

せっかくスポーツクラブに入会したのですから、クラブ内での自分なりの時間の使い方というのは大切な事ですが、常連仲間などというものが出来てしまうと、みんなで同じレッスンに出よう、とか、おしゃべりが長くなり本来の目的のトレーニングの時間がとれなくなったりという悩みはよく耳にします。

また、特定のイベントなどの時には、衣装を合わせたり、コスプレをしたり、やりたくなくても参加しなければならない時もあるようです。

本来のトレーニングを優先するためにも、スタッフとしてそれぞれの目標を把握し、その達成を応援する声掛けをすることで、そのような状況を打破するきっかけを提供することもできるでしょう。

インストラクターの追っかけに睨まれる

クラブのインストラクターはある意味、「クラブのアイドル」のような人もいて、追っかけのようなファンが存在することが多いようです。

ただ単にお世話になったお礼に旅行のおみやげを渡したら、そのインストラクターの追っかけメンバーに睨まれるようになりクラブに通いにくくなったという話もよく耳にします。

インストラクターとしては公平に会員様たちと接するように留意しているつもりでも、誤解を受けたり、特別扱いを求めたり強要したりということもあるので、クラブ全体での人間関係作りを目指す必要があります。

スタジオ内の場所取りがすごい

常連さんが多いレッスンになると、インストラクターの目の前の真ん中あたりは、常連さんが「自分の場所」というのを勝手に決めている場合があり、たまたまスタジオに早く入ったために、常連さんの「定位置」を奪ってしまったことで、文句を言われてしまったり、という事もあるようです。

その事が問題になり、各レッスンごとに一旦スタジオを締め切り、次のレッスン前の何分前にスタジオを開ける、という方式をとるクラブもあるようです。

クラブごとに対策・予防策は異なると思いますが、そのような状況の情報共有、報告をしっかり行うことで、未然に防ぐ努力をスタッフ全員でしていくことが重要です。

人間関係が辛い時の対処方法とは?

本来はトレーニングのために来ているスポーツクラブなのに、人間関係が元でクラブを退会した、という話もよくあります。

でも、自宅の近くにはそこしかない、会社の帰りに寄るのはそこが便利、など簡単に他のクラブに行きにくい事情もあると思います。

そのような人間関係がある場合、スポーツクラブのスタッフとしてはどのようにアドバイスしていけばよいのでしょうか。

最初に自分のスタンスを決める

そのクラブに入会される時に、「ある程度の人間関係を作りたい」という考えなのか、「自分のペースでトレーニングをする」というスタンスなのかを決めていただきましょう。

優先事項が明確になれば、その後もその優先順位でスタッフとしても応援していくことができます。

クラブに来る時間帯を変えてもらう

もしもすでに出来ていた人間関係がこじれてしまった、などの場合はクラブへ行く時間帯の変更をご案内することもできます。

クラブに来る常連さんは、だいたい「何曜日は何時から」というパターンが決まっています。

その時間帯を避けて、どのクラスであればご希望のトレーニングが受けられるか、臨機応変にご提案するといいと思います。

はっきり伝える勇気も必要

本来の目的である自分のトレーニングに支障が出てしまうような場合には、相手にはっきり伝える事も大切です。

中には悪気がなく誘っている方もいますので、「私はそのレッスンよりも、こっちのトレーニングをやりたいので」と伝えても理解してもらえるケースも多いです。

そのようなことを会員様にお伝えした上で、助け舟を出せそうであったり、長話から抜け出すきっかけを提供できるときはするようにしますのでと、安心させてあげるようにすると良いでしょう。

スタッフに相談してもらう

嫌がらせをされたり、聞こえるように悪口を言われたり、状況がエスカレートしてしまった場合は、遠慮なくクラブのスタッフに相談してもらえるように、普段から人間関係を構築しておきましょう。

トラブルになってしまった場合などは、スタッフが間に入って話をしたりするケースもよくあることです。

そのような準備があるということを、あらかじめお伝えしておくだけで、会員様がだれに相談していいかわからずおひとりで悩むということも防ぐことができるでしょう。

スポーツクラブで働くメリット!

「スポーツクラブで働いてみたい」と思った場合、インストラクターとして働くのはある程度の運動能力や資格の取得を求められますので少しハードルが高いかもしれませんが、レセプションであれば比較的誰にでも働きやすい職種です。

また、スポーツクラブならではのメリットもたくさんありますので以下にご紹介します。

クラブが無料で利用できる

レセプションの仕事をする場合も、マシーンの使い方や効果、またスタジオレッスンの内容などを会員様に案内する必要性があります。

そのため会社からはクラブを利用するように勧められます。(一定回数必須のところもあります。)

仕事が終わったあとや、休日にクラブを利用して運動不足を解消できます。

また、大きなスパがあるクラブもありますので、お風呂は自宅で入らずクラブで済ませる、というスタッフも多くいます。

健康や身体機能、ダイエットなどについての専門知識が身につく

レセプションスタッフでも、一定の研修はインストラクターと一緒に専門知識を学びます。

もし自分がダイエットをしたいと思った時も、効果的な方法を知る事ができます。

また毎日専門家が身近にいますので、簡単なアドバイスをいつでももらえます。

地域での人間関係ができる

郊外のスポーツクラブは特に、地域密着型で近隣に住んでいる方が会員様になっている割合が高いです。

もし、引っ越しした場所での人間関係を早く作りたい、と考えている方には一番おすすめの仕事の一つです。

働いていると、常連の会員様からの差し入れや、自宅でとれた果物、などいただき物も多いです。

クラブ内で恋愛が意外と多い

実は、会員様同士、スタッフ同士、インストラクターと会員様、など恋愛に発展するケースが多いのもスポーツクラブなのです。

人気のインストラクターが会員さんと結婚したというケースも少なくありません。

ただ、あきらかにナンパ目的にクラブに来ているような会員様もいますので、そこは注意が必要です。

違和感があるときは、我慢せずに同僚や上司に早めに相談することが得策です。

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他のどんな仕事でスポーツクラブの経験は活かせる?

スポーツクラブには広い年代層の会員様が、毎日来場されるのでコミュニケーション能力はとても上がります。

また、健康や運用に関する知識が身に付きますので先々の仕事に活かせる事が多くあります。

接客業全般

幅広い年代層の方々と日々接していますので、接客業全般に役に立ちます。

大学生でスポーツクラブのアルバイトを経験をした方は、正しい敬語も身に付きますので就職活動の際に役に立ったそうです。

スポーツメーカー、スポーツ業界

まったく専門知識がない状態でスポーツクラブで仕事を始めても、毎日の仕事の中でさまざまな専門知識に触れていきますのでスポーツ用品や健康食品などの知識が身に付きます。

また、日々体を動かす事、健康でいること、といった情報の近くにいますので、健康でいることの大切さを実感できます。

まとめ

いかがでしょうか。

今回はスポーツクラブでありがちな人間関係のトラブルと、その対処法、またスポーツクラブで働いた場合のメリットについて元スタッフの目線でご紹介しました。

やはり、日々健康とスポーツという情報に触れている仕事のため、自分にとってプラスになるポイントが多数ある仕事といえるでしょう。

日々の運動習慣が身に付き、スポーツクラブでトレーニングをするということが身近になります。

もし仕事を辞めたあとに自分が会員となってクラブに通おうと考えたときには、スムーズに良いクラブを選ぶ事ができるでしょう。

スポーツクラブに毎日通っている高齢者の会員さんは、やはり皆さんお元気です。

日々の運用習慣で、元気な毎日を手にいれましょう。