看護師さんが「看護師の仕事を辞めたい」と思う瞬間、実は少なくありません。

いったいその理由は何なのでしょうか。

周りのナースの声を元に、その理由をまとめてみました。

看護師さんたちの置かれている現状について考えながら、彼女たちの本音に迫ってみたいと思います。

①体力的にきつい

人手不足のため、一日中仕事に追われ、休憩時間や食事時間すら満足に確保できない職場も多いようです。

さらに「残業が多い」「夜勤勤務がある」「重労働を課せられる機会が多い」などの特徴が加わり、負担はより一層大きくなります。

年齢を重ねるに従って「これ以上は続けられない」と感じ、辞めたり転職したりすることを検討する人も居るようですね。

②精神的にきつい

どんな仕事においても「ミス」は許されるものではありませんが、「ミス」が直ちに人の命を奪うことにつながる可能性のある仕事は、そう多くはないはずです。

看護師の仕事は、そういった意味で、常に緊張感を保ち続けなければならない仕事。

どんなに疲れきっていても眠くても「ミス」をおかすことは許されません。

精神的にきついと感じるのは当然ですよね。

また、この仕事は人間の極限の状態に関わることが多い仕事でもあります。

「死に直面した方」「災害ですべてを失った方」「事故で半身不随になった方」「認知症で家族すらわからなくなった方」、そんな方々に接するお仕事です。

災害現場で働きながら、あまりにもひどい状況に何度も心が折れそうになったと話してくれた看護師さんがいました。

でも自分自身が精神的にまいってしまっては何にもならないと、さまざまな方法で平常心を保てるよう努力したそうです。

同じ看護師として、その精神的な葛藤を想像しただけで胸がつまるような思いがしました。

ぎりぎりの精神状態で自分と戦っている看護師さんたちも大勢いらっしゃるはずです。

③常に勉強や努力が必要

医療は日々進歩しています。

常に勉強し、新しい知識や技術を習得していかなければなりません。

昼休みや夜勤明け、休日を削っての勉強会、やっと残業を終えて帰宅してからの深夜の自己学習、本当に大変です。

でも、怠るわけにはいきませんよね。

そういった日々学習しなければ行けない、というプレッシャーから辞めたいという人もいるようです。

④常に危険と隣合わせである

針刺し事故の恐怖

看護学生時代の同級生はC型肝炎の患者さんの採血を行った注射器を落下させて、運悪く針を自身の体に刺してしまい、ウイルス性の肝炎を発症しました。

このような「針刺し事故」、看護師の世界では、けっしてめずらしいことではありません。

テレビの医療ドラマでも針刺し事故がよく取り上げられていますよね。

患者さんが暴れた際に針を自分に刺してしまい、あわや「エボラ出血熱」に感染かという展開のドラマが、ついこの間、放送されていましたので、記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん「エボラ出血熱」のような重篤な感染症の患者さんに毎日接触しているわけではありませんが、「梅毒」や「B型肝炎」「C型肝炎」「エイズ」などの感染のリスクは日常的にあります。

感染してしまったために、結婚や出産をためらっている看護師さんもいます。

世の中の方々が想像している以上に、看護師の仕事は危険な仕事なのです。

⑤仕事内容の割に世間からの評価が思ったほど高くないと感じることも…

看護師だと話すと「大変だね」「偉いね」「すごいね」などと言われることがよくあります。

「お給料がいい」「資格があれば安心」などという安定職イメージも強いようです。

実際、看護師になりたいという子供たちも多い傾向があります。

しかし「キャビンアテンダント」や「医者」「弁護士」などのように「すごーい」と言われる憧れの職業とは少し違うような気がします。

お給料も彼らに比べれば、ずっと低いですし、仕事内容も「地味で汚い、きつい」と不評です。

「立派な仕事だけど、私には無理」「大変そうだから、子供にはやらせたくない」などという意見も聞かれます。

世間の評価が欲しいわけではありませんが、モチベーションが上がりにくいのもまた事実。

もう少し評価が高ければ、辞める看護師さんの数も減るのかもしれませんね。

⑥人間関係の煩わしさ「看護師間の人間関係は本当に面倒」

看護師間の人間関係は本当に面倒です。

このような事態を招く背景には

  • 女性が多い職場である
  • チーム中心で行われる仕事である
  • ストレスがたまりやすい環境である
  • 責任の重い仕事であり、気の強い人が多い
  • 少数の男性看護師の存在

などの要因があると考えられます。

パワハラやセクハラ、マタハラ、いじめなどが横行しており、それが原因で転職や退職を余儀なくされるケースも少なくありません。

私の経験上、辞める理由として、これを挙げる人がとても多いように感じます。

⑦人間関係の煩わしさ「患者さんやその家族とのトラブル」

最近は「モンスターペイシェント」と呼ばれる人格的に問題のある患者さんやその家族も増えてきました。

看護師を、まるで召使のように扱ったり、一挙手一投足、すべてに関して揚げ足を取ったり、逆切れして暴言を吐き、相手が屈服するのを楽しんだりするような質の悪い人もいます。

常識的な患者さんであっても病気やケガで気持ちがめいっている時には、心穏やかではいられないことが多いもの。

医師には言いにくい不満やイライラを直接看護師にぶつけるような患者さんもいます。

「患者さんも辛いんだ、苦しいんだ」とわかっていますし、これが自分の仕事なのだと自らに言い聞かせるのですが、あまりにも度重なると、辞めてしまいたいと思うこともありますね。

⑧人間関係の煩わしさ「他の医療従事者とのトラブル」

背景にあるのは、看護師の仕事の多様性だと感じます。

「受付」「検査」「作業療法士」などの仕事の一部を看護師は行えますが、看護師の仕事を代わりに行ってくれる職種は少ないため、看護師の負担がどんどん増えるという悪循環が生じやすい傾向があります。

それが不満やトラブルに発展し、辞めるという思いにつながるケースがあるようです。

医師とのトラブルも多いですね。

中には

  • 不必要に看護師を叱る、嫌なことがあると八つ当たりする。
  • 面倒なことはすべて看護に押し付ける。
  • 医師として無責任な言動が多い。

指摘すると逆切れする。

などという医師も存在するようです。

これでは辞めたくなって当然ですよね。

最後に

看護師を辞めたいと思う理由は、こんなにたくさんあるんですね。

さまざまな理由が複雑に絡み合い、辞めるという決断につながるわけですが、やはりポイントは「人間関係」であるように思います。

「人間関係」が良ければ、他の問題があっても改善の糸口が見つけられそうですし、ある程度のことは我慢できると感じる人が多いのではないでしょうか。

できるだけ「人間関係」を良好に保てるような職場を選び、その関係を良好に保つ努力を怠らないことが、仕事を長く続ける秘訣だと言えそうですね。

看護師を辞めて転職したいなら、こちらの記事も参考に!

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