駅前はもちろん、街中に数え切れないほどあるクリニック。

診療科は、内科、小児科、耳鼻咽喉科、整形外科、眼科、産婦人科など、かなり細かく分かれています。

皆さんも、それぞれの科で、近所にかかりつけのクリニックがあるのではないでしょうか。

クリニックは大きな病院とは違い、体調を崩したときや気になる症状がある時に気軽に受診できる敷居の低さと、持病やひきやすい風邪のタイプ、飲みつけている薬などを把握してくれている安心感がありますよね。

今回は、そんな地元に密着したクリニックの受付の仕事について、ご紹介します。

クリニック受付とはどんな仕事?

クリニック受付は、受付で患者さんを迎え、カルテを準備して、診察がスムーズに進むように準備をします。

クリニックでは、医療事務がカルテや処方箋などを医師から受け取り、会計計算をした後受付が会計業務を行う場合と、医療事務担当がそのまま会計をする場合があります。

受付は、医師や看護師とはまた違う意味で、ある意味クリニックの顔であり、受付によってクリニックの印象が随分変わるので、とても大事な仕事です。

クリニック受付の大まかな仕事内容

診療前の掃除や準備

クリニック受付は、診療前に受付、待合室、トイレ、入り口などの掃除や安全確認をします。

診察室の掃除をする場合もありますが、クリニックによっては、医療行為を行う場所には医療機器や薬剤が置いてありますので、安全管理上、看護師が担当することも多いです。

待合室には、書籍や子供が遊ぶスペースがあったり、最近では空気清浄機などがあったりする場合もあります。

スリッパを使うクリニックでは、スリッパを清潔にし、整頓しておきます。

また、小児科や内科、耳鼻咽喉科など、ウイルスや菌に気を付けなければならない診療科では、患者さんが触れるものを消毒しておくなど、清潔業務もあります。

患者さん対応

クリニック受付は、患者さんと一番初めに接する大事なポジションです。

まず、来院した時に診察券や保険証を確認し、カルテの準備をします。

必要に応じて検温、検尿を促し、問診票を書いてもらいます。

また、予約制であれば、予約の電話を取るのも受付の業務ですね。

皆さんは、電話を1回かけただけで、このクリニックは親切でいいな、と思った事はありませんか?

ということは、逆も有り得るわけです。

基本的に身体の調子が悪い時に連絡をかけてくるわけですし、顔が見えない分、この電話対応は患者さんを安心させるために非常に重要な業務です。

もちろん、診察時に対応するのは医師と看護師ですが、受付が印象を決めてしまうこともとても多いのです。

会計業務

診察が終わり、医療事務が会計計算をした後、受付が会計をします。

小規模なクリニックでは、医療事務が受付を一緒に担当することもありますが、基本的に分業されていることが多いです。

診療後の片づけ

診療中も暇な時間を使って、定期的に見回りをして片づけや掃除をしますが、診療が終わったら、受付、待合室、トイレ、入り口などの最終確認をします。

完全予約制の場合は、翌日のカルテの準備を行いますが、個人情報が書いてある重要書類ですので、決まった場所に片づけておきます。

クリニック受付の仕事が得意な人の5個の特徴 

クリニックの受付は、患者さんに接する仕事です。

接する対象は患者さんですが、基本的に必要なスキルは接客業と似ています。

クリニック受付の仕事が得意な人は、どんな人でしょうか。

ここでは、受付に向いている人の5個の特徴を紹介します。

人と接することが好きな人

クリニックの受付は、毎日大勢の患者さんと接する仕事です。

体調不良で不安を感じている患者さんからの電話を受けたり、来院した時に体調確認や、検査説明をしたりします。

ですから、人と接することが好きで、お年寄りや子供にはより分かりやすく、初対面の人とも感じ良く話せる人が向いています。

機転が利く人

クリニックには、基本的に体調の悪い人が来院します。

例えば熱が高かったり、体のどこかに痛みがあったりする状態で来院される方も多いでしょう。

また、お年寄りや子供も多いです。

付き添いが無い場合は、体調の悪いご本人に色々な事を確認しなければなりません。

そんなときは、忙しい業務の中でも、患者さんの状態を観察しながら、ゆっくりと分かりやすく話し、場合によっては一緒に問診票を記載して差し上げることも必要です。

また、受付は患者さんの様子を一番観察しやすい場所にあるので、気にかかる患者さんがいれば、看護師に速やかに伝えるなど、冷静で機転が利く人が向いています。

普段から困っている人を放っておけない人

仕事以外でも常に周りに気を配り、困っている人を放っておけない人や、プライベートでも、何故か頻繁に人に何か聞かれることが多い人がいますよね。

何か困っていそうだな、という様子を素早く察知し、頼まれる前に体が動き、行動を起こせる人がこのようなタイプです。

業務をしながらも、患者さんやクリニックのスタッフなどにも気を配り、常に何か出来ることは無いかと考えながら仕事をする人は、受付の仕事が得意な人です。

笑顔が素敵な人

前述した通り、受付は最初と最後に患者さんと接するポジションで、ある意味クリニックの顔です。

受付の感じが良いと、患者さんは安心してそのクリニックに行きやすく、質問などもしやすくなります。

患者さんは、医師や看護師との信頼関係はもちろんのこと、受付の親身な対応や、素敵な笑顔で心からホッとするものです。

笑顔が素敵な人は、それだけでもクリニックの受付にとても向いていると言えます。

整理整頓が得意な人

今は電子カルテがかなり普及してきていますが、小さいクリニックでは、まだ紙カルテの場合もありますし、また電子カルテと紙カルテを併用していることも多いです。

患者さんの健康を継続して守るために、今までの経過や、個人情報が記載されているカルテは非常に重要な書類です。

カルテの整理整頓が出来ていないと、必要な時にカルテが見つからないなどの問題が起こり、病状の経過や薬が確認できないことも出てくるので、受付の整理整頓業務はとても大切です。

受付以外のスタッフが見ても分かりやすいように、受付内を整頓しておけると業務がスムーズに進みます。

クリニック受付の仕事をするために活かせる、今までの経験は?

クリニック受付の仕事をするために、絶対に必要な資格やスキルは基本的にありませんが、もちろん活かせるスキルや経験はあります。

ここでは、クリニック受付の仕事に活かせるスキルや経験をご紹介します。

接遇のスキル

これは受付に限らず、全ての仕事に共通して必要なスキルですね。

最近では、接遇の講師を招いて社員にセミナーを受けさせる会社も大変多くなりました。

筆者も、いくつかの職場で接遇セミナーを受けたことがあります。

基本的なマナーですが、意外に出来ていない人が多いのも、この接遇マナーです。

このような基本的な接遇マナーを身につけておくと、その後の全ての仕事に活かせるので、もし機会があれば学んでおおくことをおすすめします。

書類を扱う仕事

クリニックでは、カルテや検査書類など、個人情報を含む重要な書類を所有しています。

継続して使う書類はもちろん、決まった期間保管する義務のある書類もあるので、それらを整理して紛失しないようにし、必要に応じて探せるようにしておかなければなりません。

一般企業の事務など、大量の書類を扱う仕事をした経験があれば、効率良く重要書類を管理するスキルが身についているので、受付の仕事で活かすことができます。

パソコンスキル

現在は、一部カルテや検査書類などを除いて、患者情報や予約管理をパソコンで行うクリニックがほとんどです。

高度なテクニックは必要無いですが、個人情報を扱いますので、間違いなく速やかに情報入力ができ、簡単な書類やお知らせなどを作成できる程度のスキルがあると仕事に活かせるでしょう。

お金を扱う仕事

医療事務が会計業務を全て行っている病院と違い、クリニックでは現在も、医療事務が会計計算を行い、受付が会計業務を行っている場合があります。

クリニックでは、医療事務が作成した書類を確認して会計を行います。

また、保険証が無い場合は実費会計になることもありますし、後日清算をすることもありますので、医療費特有の決まりなどもある程度頭に入れておく必要があります。

お金を扱う仕事に慣れていることも、正しく会計を行うための大切なスキルです。

クリニック受付の仕事をするメリットとは? 

ワークライフバランスが保てる

クリニックは、診療時間と休日が決まっていて、夏と冬には連休を取ることが多いので、予定が立てやすく、ワークライフバランスが保ちやすいです。

また、クリニックの看護師や受付は、家庭と両立していたり、子育て中の人が多いので、休みを取りやすかったり、急な事情で早退するなどの場合、お互いに協力しあえる可能性が高いです。

ですから、家庭との両立のためには働きやすい職場であると言えます。

医療に関する情報が入りやすい

診療科にもよりますが、医師や看護師と一緒に働くことによって、医療に関する情報を早く知ることができます。

薬や予防接種の情報はもちろん、色々な症状の対処法など、患者さんに対応しているうちに少しずつ分かってきますし、知りたいことはすぐに医師や看護師に確認や相談をすることができて安心です。

地元に密着したクリニックならではのやりがいがある

クリニックは、急性期よりも、慢性期の診療や健康相談など、かかりつけ医の役割が大きいため、地元により密着した医療の提供をしています。

ですから、近所のお年寄りや子供など、頻繁に経過観察や薬の処方が必要な患者さんも大勢います。

頻繁に対応しているうちに、患者さんの様子も分かってきて、顔を見ると安心してもらえる存在になることができます。

そのうちに、「〇〇さん、そろそろ来る頃だな」とか、「最近来ないけど大丈夫かしら」など、患者さんのことを常に気にかけている自分に気づくはずです。

スキルアップのきっかけになる

クリニックの受付業務をしているうちに、医療関係でスキルアップしたいという気持ちが出てくることもあります。

例えば、クリニックで同僚の仕事を見ているうちに、医療事務、介護師、看護師の仕事に興味を持ち、実際に資格を目指して勉強し始める人もいます。

実際に筆者は、クリニック受付⇒医療事務⇒病棟看護助手⇒看護師という形でスキルアップをしました。

クリニック受付の仕事の探し方

クリニック受付の仕事は、基本的に地元の人が働いていることが多く、また、働きやすい職場であれば、長期で働く人が多い傾向にあります。

自分にとって働きやすく、長く勤められる職場はどのように探せば良いのでしょうか。

勤務エリアで選ぶ

クリニック受付の仕事を探す場合、重要になってくるのは勤務エリアではないでしょうか。

子育てや家事との両立をするためには、自宅から通いやすい職場が良いですよね。

地元のエリア限定の仕事情報誌でも探せますが、小さいクリニックでは、募集を張り出していることもありますのでチェックしてみてください。

通った事があるクリニックであれば、医師や看護師などの雰囲気もある程度分かるので安心です。

給与で選ぶ

クリニック受付の給与は決して高いとは言えませんが、働きやすさという点ではとても魅力的な仕事です。

ただ、給与で選ぶ場合は、場所や診療科が限定されてきます。

同じようなクリニックでも、都心と郊外では給与がかなり違いますし、派遣会社を通じて探すと時給が高いことも多いです。

また、受付で比較的給与が高い診療科は美容外科ですが、地元密着型のクリニック受付とはかなり雰囲気が変わってきます。

勤務条件で選ぶ

クリニックによって、診療時間や休日が様々なので、自分の生活リズムに合わせて選ぶことができます。

最近では、夜間や週末も診療しているクリニックが少しずつ増えてきているので、場合によっては休日が平日1日と週末1日で、連休が全く取れないこともありますので、自分の生活リズムに合わせてうまく選びましょう。

まとめ

いかがでしたか?

普段皆さんもよく接しているクリニック受付の仕事を見て、興味があった方も多いのではないでしょうか。

受付の仕事をしながら、医師や看護師のすぐ近くで見ることができるのは、クリニックならではのメリットですね。

患者さんがスムーズに診察を受けられるように準備をする仕事は、とても重要でやりがいのある仕事です。

自分の志によっては、様々な経験ができ、またスキルアップの可能性が広がる仕事なので、興味がある方は是非チャレンジしてみてください。

実際にクリニック受付の仕事を探すときは、こちらの記事を参考に!