商品企画の仕事が向いてる人の特徴は？大変？覚えなければいけないことは何？お答えします

みなさんは、商品企画の仕事は、どのようなものだと思いますか。

商品企画の仕事や業務内容などから、さらに、商品企画の仕事はどんな人に向いているのか、得意な人の4個の特徴やキャリアについて、私が実際に経験して感じたことを踏まえて解説していきたいと思います。

商品企画で扱う商品自体が、多種多様に及ぶものですので、あくまでその中の一部ということになりますが、ご紹介したいと思います。

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商品企画はどんな仕事？

商品企画とは、お客様や市場のニーズ、更にトレンドなどを調査し分析して、現在ある自社製品やサービスの改善、更に新商品の開発を企画し提案する仕事です。

特殊な仕事に感じる方も多いと思いますが、私たちの身の回りにある殆どの商品やサービスは、この商品企画を経て提供されていると言っても過言ではありません。

従って、私たちにとって意外と身近な仕事と言えます。

商品企画の大まかな仕事内容

商品企画の仕事内容を説明すると、まず大切なのはお客様や市場の声です。

そこで、お客様や市場が何を求めているかを調べることから始まります。

その為に、アンケートや、実際にお客様へのヒアリングなどを行って情報を集めます。

そして、集められた情報を基に、様々な切り口で分析し、市場のニーズを導き出します。

その導き出された市場のニーズに対して、自社のリソースを使って何ができるかを考え、そのニーズに応える商品やサービスを企画し提案していきます。

その際に市場のニーズだけではなく、需要予測に基づいて売上を予想したりコスト検討をして、どの程度の利益を得ることができるか考慮することや、その商品・サービスに必要な資材の調達や設計・開発、生産、流通といった他の部署との調整など様々な作業があります。

仕事上の役割とは？

会社が１番に考えるのは、売上と、そこから得られる利益の確保です。

どんな会社でも売れない商品・儲からない商品を一生懸命作っても仕方がありません。

従って、市場のニーズに合った商品を企画し製造して売るということは、会社にとって非常に大切な仕事になりますし、それによって、適切な利益を得ることが重要です。

その為の最初の段階である商品企画は、会社としての事業の成功と成長を左右する大切な役割を担っています。

また、長く市場で人気が出れば、その商品は会社を代表する商品になる可能性もあり、商品企画はとてもやりがいのある仕事と言えます。

商品企画の仕事はどんな人に向いている？

会社にとって、とても大切な役割を持つ商品企画の仕事ですが、では、その商品企画の仕事には、どんな人が向いているのか、ご紹介したいと思います。

あくまでも一般的に向いている可能性のある人ということですので、ここに当てはまらない人が向いていないというわけではありません。

仕事に対して情熱を持っているということが一番重要であることに変わりはありません。

創造力豊かな人

商品企画で必要なのは、調査し集めた市場のニーズや動向の情報を、具体的に商品と結びつけていくプロデューサーとしての役割と言って良いかもしれません。

そして、その作業に不可欠なのは、得られた様々な情報から商品へと繋ぐことができる創造力です。

あるニーズに対して自社は何ができるのか、そして、どのような商品やサービスを創ることができるのか、ということについて具体的にイメージできることが大切になります。

あらゆる情報から様々なイメージを作り出せる、創造力の豊かな人は、とても向いていると思います。

客観的な視点を持っている人

市場のニーズやトレンドを調べていると、想像以上に沢山の情報が集まってきます。

そして、重要なのがその情報を分析し、そこから何を導き出すことができるかということです。

それらの集めた情報を分析しても、数値化できることばかりではありません。

数値化できるような情報だけでしたら、他のライバル企業も既に集めている可能性があります。

従って、客観的な視点で、数値化された情報と共に定性的な情報の中から、そこに隠れている新しいニーズを導き出すことができるという能力が商品企画には求められます。

固定観念に囚われない人

私たちは今までの経験などから、様々な物事に対して、これはこういったものだ、そのはずだ、といった決めつけや思い込みをしている傾向があります。

例えば、一般的に木は茶色だと思われています。

しかし、よくよく観察すると絵の具の茶色のような木は、一本もありません。

これは、私があるテストで出された問題ですが、このように思い込みで記憶していることは意外と多いものです。

しかし、こうした固定観念に囚われるのではなく、物事をきちんと見極める力が、商品企画には必要だと思います。

思い込みで商品企画を進めていってしまうと、実際の市場のニーズに対して、ずれた商品になってしまう可能性もあるので、日ごろから注意していることはもちろん、一度作成した商品企画を改めて見直しすることも必要です。

粘り強い人

商品企画の仕事も、他の仕事と同じように、何時でも順調に進むとは限りません。

他の部署との話が、思うようにまとまらなかったり、企画を会社の上層部へプレゼンしても、なかなか提案に許可が降りなかったりと、様々な壁に何度もぶつかります。

そんな時に、心を折られる事なく、粘り強く仕事を進めて行ける人も、商品企画の仕事に向いていると言って良いと思います。

会社の上層部も、全てを否定するつもりで企画案を受け入れないわけではありません。

良い商品を作りたいのは上層部の担当者も一緒なので、粘り強く取り組んでいれば、必ず上手くいく時がやってきます。

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商品企画の仕事をするために活かせる、今までの経験は？

一言で商品企画と言っても、取り扱う商品やサービスは様々です。

会社や扱う商品によって、企画する商品も多種多様になります。

では、商品企画をするにあたって、どのような経験が活かせるのでしょうか。

私の経験上知っていることをベースにご紹介したいと思います。

他の職種での業務経験

商品企画以外の職種における業務経験も、商品企画に活かせると思います。

例えば、営業であれば、直接的に消費者や市場に関わってきた経験があり、取り扱っていた商品やサービスに関する感想をヒアリングすることも行っているはずです。

また、事務職でも、様々なデータをまとめたり、それを資料としてまとめるという経験もあるはずです。

更に数字に強ければ、コストなどの計算をする場合にも、その業務経験は活かせるでしょう。

他の製造や管理職でも同じです。

言い方を変えれば、商品企画には総合的なスキルが必要だと言えるかもしれません。

会議や打ち合わせにおける経験

商品企画をしていると、部内はもちろん、他部門との会議や打ち合わせが多くなるという傾向があります。

しかし、仕事を順調に進めて行くためには、この会議や打ち合わせを通じて、しっかりと売れる商品企画という成果に結びつけていく必要があります。

従って、これまでみなさんが経験してきた会議や打ち合わせによって得られた、部内や他部門とのコミュニケーションを通じて意思決定に参加するという経験は、今後も活かせると思います。

何かを取りまとめた経験

どなたでも、今までに何かしらの物事や人を取りまとめた経験があると思います。

例えば学校の委員会や部活でも良いですし、友達の誕生日の集まりなども含まれます。

全く違うように感じるかもしれませんが、飲み会の段取りの経験などもしっかり活きてくるものです。

このように商品企画では、あらゆる調査や他の部署との打ち合わせなど様々なことをこちらから提案して、日程やその内容などを率先して取りまとめていくことが重要な仕事の一つと言えます。

商品企画で働くメリットとは？

総合的な業務内容

商品企画以外の他の職種でも、ある程度総合的な業務の知識が必要だとは思います。

しかし商品企画では、自分で製造することはないにしても、部署の垣根を越えた総合的な取り組みによって業務を行う必要があります。

この経験は、商品企画で働く中で大きなメリットと言えると思います。

また、総合的な業務内容故に、会社によって違いはあるものの給与の面でも他部署よりも優遇されている傾向があり、その点もまたメリットと言って良いでしょう。

会社の将来を担うやりがいのある仕事

会社の将来を担う仕事をしているというやりがいが、商品企画にはあると思います。

何よりも会社の今後を左右する可能性があるので、責任も相当なものとなり、そのプレッシャーも大きいです。

しかしこのプレッシャーこそが、商品企画の仕事を他にはない、やりがいのある仕事にしていると思います。

様々な部署との関わり

商品企画には、多くの会議や打ち合わせが不可欠だと紹介しましたが、その際に様々な部署の人たちと話し合う機会が増えます。

この多くの人たちとの出会いも、商品企画をしていく上でのメリットの一つです。

日常的に関わることのない人たちと話し合い、そして情報交換をする、という経験は他の部署ではなかなかできないことですし、将来的にもきっと役に立つはずです。

アイデアを商品・サービスへと具現化する面白さを体験できる

商品企画の面白さは、何と言っても「アイデアを商品・サービスへと具現化することを体験できる」ということです。

市場から情報を集め、その情報を分析して、様々な人たちと協力しながらアイデアを出し合い、ニーズに合った商品やサービスを具現化する。

これは、自分一人のアイデアではありませんが、様々な人たちとの共同作業によって創り上げられた企画が商品になるのは、何とも言えない喜びがあります。

更に、出来上がった商品が最終的にはお客様の手に渡り、その商品やサービスへの評価が売上や評判として分かります。

自分が関わった企画が商品やサービスになって、その評価がはっきりと分かってしまうのは少し怖い部分もありますが、万が一評価が芳しくなかったとすればしっかりと反省して、次の商品企画へフィードバックすれば良いですし、もし評価が良ければ、それは次の新たな商品企画へのモチベーションに繋がります。

このような職種は、他にあまりないのではないでしょうか。

「アイデアを商品・サービスへと具現化する面白さ」「はっきりと分かる評価」は、商品企画を担当する大きなメリットだと言えると思います。

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その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は？

商品企画の、その後のキャリアアップについて紹介します。

まず初めに、その部署における昇格があります。

経験を積んで企画部署のトップに立つことも不可能ではありません。

その他にも、転職やフリーランスの道もあります。

会社や企業によって企画する商品も様々ですので、自分の扱いたい商品の会社に転職するのも一つのキャリアアップと言えるのではないでしょうか。

また、そういった会社や企業で、決まった商品に縛られたくない方は、フリーランスを選ぶこともできます。

簡単ではありませんが、実績を上げていけば、仕事内容も選べるようになるはずです。

目指す目標を決めて、キャリアを積んでステップアップできる喜びがあります。

他の仕事にもこの経験を活かせる？

この商品企画の仕事は、多くの部署や業者の方たちと繋がりができる仕事です。

その繋がりの中で、様々な経験や知識を得ることができます。

商品やサービス、それらを作り出す技術的な取り組み、更には、他の部署との連携など、多くの知識や経験を得ることができるはずです。

これらは、他の仕事にも必ず活かすことができるものです。

例えば、私と一緒に商品企画の部署で働いていた人も、商品企画の仕事をしていた際に商品の企画をプレゼンすることに喜びを見つけて、お客様に直接商品をプレゼンしたいという思いから、商品企画→営業の仕事に転職し活躍しています。

独立の道もある？

商品企画では、企業の中で働いていて、その企業が扱う商品やサービスを企画・開発することが主な業務と言えますが、その商品企画という仕事を専門的に請け負う会社も存在します。

企業の中で、商品企画の経験を積み重ね実績を出して様々な商品企画を手掛ける、そのような商品企画の専門企業への転職の道もありますし、更には、そういう企業を自分で立ち上げ独立したり、フリーランスでの独立という道も不可能ではないと思います。

自分に合った商品企画の求人の選び方や注意点

ここでは、商品企画の求人に関して、自分に合った求人の選び方や注意点を見てみたいと思います。

【選び方①】雇用形態から探す

一般的な雇用形態は、正社員や派遣社員、契約社員、またはフリーランスなどがありますが、仕事内容から考えると商品企画には派遣社員や契約社員、フリーランスは少ないようです。

私の経験上、契約社員として働いてる方はいたもののサポート的な仕事だったようですし、社外秘の情報も扱うことがあるので、正社員でないと難しい面があるように思います。

従って、雇用形態から探すのでしたら正社員が適切かと思います。

【選び方②】職種から探す

職種で選ぶ場合、大手の企業では商品企画の部署が設けているところが多いようですが、私の勤めている中小企業では、その都度各部署より招集されて、プロジェクト形式で商品企画を立案する方法がとられていました。

従って、商品企画職として求人を探す場合には、大手の企業が中心になる傾向があります。

しかし、実際の求人を見た場合に部署名に「企画」の文字がなくても、仕事内容が商品企画となっているケースも見られますので、特に営業や開発などの求人情報も、細かいところまでよく確認する必要があるように思います。

【選び方③】会社の業態から考える

商品企画の仕事でも他の仕事と同様に、社内での需要がなければいけません。

従って、業態で見るのでしたら、日々新しい商品やサービスを提供している業態が一番良いと言えるかもしれません。

例えば、飲食店やコンビニなどは日々新しい商品やサービスを提供しています。

このようなところを見ていけば求人も見つかるかもしれません。

ただ、長い目で見ると、自分の扱いたい商品にフォーカスして検討する方が、やりがいのある仕事として長続きする可能性があります。

【選び方④】給与や雇用条件から考える

給与で言うと、商品企画は比較的良い方だと言えるかもしれません。

複合的で高度なスキルも求められますし、会社の将来を担うような部署と言えるので、高めに設定されているケースが多いようです。

雇用条件などは、企業によっての差はあまりないように感じます。

あくまでも個人的な意見ですが、今後のキャリアアップを考えて実績を上げて行きたいのであれば、第一線で働ける中小企業などからスタートするのも一つの考え方だと思います。

【選び方⑤】扱う商品で考える

商品企画と言っても、自分が好きな商品やサービスを何でも企画できるわけではありません。

当然のことではありますが、勤めている会社で作れる商品や提供できるサービスなど、限られた範囲の中で考えなくてはいけません。

求人を探す際にも、この部分は考慮しておかなくてはいけないポイントの一つです。

料理の新メニューなどを企画したい人が車のメーカーに就職しても、上手くいかないかもしれません。

もし、商品企画そのものが好きで、様々なものやサービスを扱いたいのでしたら、商品企画を専門に請け負う会社もありますので、そのような求人を探した方が良いと思います。

商品企画の仕事をするにあたって覚えなければいけないこと

経理面などの事務的な要素

企画をする部署だからと言って、ただアイデアを出していれば良いと言うわけではありません。

商品を企画する上では、売上予測の他に必要な資材に対するコストや生産にかかるコストなどを計算し、適正な利益が得られることを考慮する必要があります。

規模の大きな企業であれば別の部署が計算してくれる会社もあるようですが、企画するにあたって必要な数字も把握しておいて損はないでしょう。

せっかくコレだ！と思う商品を企画しても、利益が出なければ、会社としては必要のない商品になってしまいます。

そのためにも、経理面などの数値的な要素もおさえておきたいところです。

自社の特性

やはり、自社のオリジナル性を出せてこその商品企画ではないでしょうか。

従って、オリジナリティがあり今後会社の顔になる商品を企画したいものです。

そのためには、自社の特性をしっかりと把握しておく必要があります。

自社の商品や業務内容、またサービス内容などは日ごろからきちんと理解しておくことが大切だと思います。

基本的なビジネスマナー

ビジネスマナーと聞いて、今更と思う人も多いかもしれません。

しかし、この基本的なビジネスマナーは、経験から言うと思っている以上に大切です。

様々な部署の人たちと打ち合わせなどをしていく時に、基本的なビジネスマナーくらいはしっかりしておかないと、相手からの信頼得ることができない可能性があるからです。

世の中には様々な人がいます。

ちょっとした礼儀やマナーを疎かにしてしまったがために、きちんと話を聞いてもらえないということもあり得ます。

人間同士のことなのでこじれると面倒ですから、些細なことにも気を配れるようになっておきたいものです。

まとめ

商品企画の仕事について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

人間性に関する話にまで及びましたが、様々な人たちと関わり合う仕事だからこそ、そういった視点も必要かと思いました。

会社の第一線で働き、その会社の今後を担う商品やサービスを企画し提案する。

商品企画の仕事は、とても楽しくやりがいのある仕事だと胸を張って言えます。

もちろん、仕事ですので楽しいことばかりではありませんが、それも含めて充実した仕事ができると思います。

また、商品企画の仕事で経験した様々なことや覚えた知識、出会えた人たちとの繋がりは、その会社でのキャリアアップや他の企業への転職、更にはフリーランスとして独立など、必ず役に立つことばかりだと言えます。

あまり求人が多いとは言えませんし、高いスキルを求められる職種ではありますが、やりがいのある仕事だと思います。