スマートフォンが普及したことで、インターネット業界は更に勢いを増し、日々様々なwebコンテンツが生み出されています。

古い情報は淘汰され、取り残されてしまいます。

ホームページやweb制作は常に更新が必要で、その仕事に携わる人材も必要不可欠です。

今回は、現役でもある筆者がweb制作業界に憧れている人に向けて、どのような仕事かをご紹介します!

web制作の仕事はどんな仕事?

web制作の仕事は、主にホームページ(webサイト)を作るお仕事です。

最近では文字や写真が動いたり、音楽が流れたり、アニメが動いたりします。

これらを一から作り上げるのがweb制作の仕事です。

ショップや飲食、企業の他、オンラインで買い物が出来るサイトも作ります。

web制作の大まかな仕事内容

web制作の仕事は大きく分けると5つになります。

一人が何役か兼任する事もありますし、全てを一人で行う場合もあります。

詳しくご紹介しますね。

webディレクション

お客様(以下クライアント)から希望を聞き出し、web制作の担当者に伝える仕事です。

これは直接クライアントとやり取りをし、どんなホームページにしたいか、色味や雰囲気はどのようにするか、写真は準備できるか、何ページ作るかなどを相談し、制作する担当者にその意向を伝える大切な仕事です。

ここで大切な情報を聞き出せないと、クライアントが希望するホームページに仕上がりません。

また、クライアントやサイト制作担当者と直接打ち合わせをするので、コミュニケーション能力が必要になります。

webサイトのデザイナー

印刷物(DTP)と大きく違うのが、webサイトのデザインです。

印刷物は用紙の大きさが決まっていますが、ホームページは決まっていません。

大まかなサイズは決まっていますが、そのサイズは自由に選ぶことができます。

そして色や画像のサイズに使う「単位」も違います。

印刷業界からweb制作へ転向されるデザイナーさんがまず戸惑うのが、この単位です。

印刷業界では文字サイズはポイント(p)、画像はミリ(mm)を用いますが、web業界ではピクセル(px)を用います。

このピクセルの概念を掴めるようになるまで、悩んでしまうデザイナーさんを良く見かけます。

一方、web業界でホームページのデザインから入った人は、pxオンリーで仕事をすることが多く、デザイナーさんから引き継ぐデータがpxでない場合に悩むことになります。

webデザイナーの詳しい仕事内容は、こちらの記事を参考に!

webサイトを構築する人

実際にインターネット上でホームページとして閲覧できるようにする仕事をコーディングと言い、その仕事をする人のことを「コーダー」と言います。

コーダーはwebデザイナーからデータを受け取り、画像を切り出し、webデザイナーが起こしたデザイン通りに、ホームページへと仕立てていきます。

最近はPCだけでなく、スマホやタブレットでもホームページを閲覧できるので、どの端末で見ても違和感が無いように作らなければなりません。

また、他の競合サイトとの差別化をしないと埋もれてしまうため、凝ったデザインや動きが多くなってきています。

ホームページは消耗品とも言われ、3年~5年でリニューアルしないと古く感じられてしまうほど、進化が早い世界です。

コーダーは常にアンテナを張り、新しい技術を身に付けていく必要があり、勉強会やセミナーに行くコーダーも多く居ます。

webサイトにプログラムを取り入れる

アニメーションやスライドショーなどの簡単なプログラムはコーダーが対処しますが、クライアントの個別オーダーや特殊な動きなどは、SEなどのエンジニアがプログラムを組みます。

web制作で使用されるプログラミング言語はJavascriptやPHP、最近では人工知能にも使われているPython(パイソン)などがあります。

オンラインショッピングの機能を付けたり、予約できる機能を取り入れたりするのは、こういったプログラミングに長けている人に任されます。

時にはコーダーがプログラミングも兼ねることがあります。

アクセス解析やSEO対策など

ホームページは人に見てもらうための物です。

検索して上位に上がらなければ、なかなか人に見て貰えないので対策を施す必要があります。

これがSEO対策やアクセス解析と呼ばれる仕事です。

これもコーダーが兼ねる場合がありますが、出来れば専門の知識を持った人が毎日チェックを行い、競合サイトとの比較や、今、どんなキーワードで検索されているのかなどを研究した方が効率が良いです。

web制作の仕事はどんな人に向いている?

印刷業界からweb制作へ転向したいと言う人はとても多く見かけます。

理由は様々ですが、数々の印刷物をデザインしているうちにホームページのデザインを依頼されるようになる人も居れば、印刷のデザインは頭打ち(殆どのデザインパターンが同じなど)で、飽きてしまったという人も居ました。

例えば毎週内容が変わるけれどデザインは変わらないスーパーのチラシや、タウン誌、名刺などはパターンが決まっていることが多いので、ルーティンワークのように感じるのだとか。

では、どんな人がweb制作の仕事に向いているのでしょうか?

ホームページを見るのが好きな人

いわゆるネットサーフィンが好きな人は、多くのホームページを閲覧するので、必然的にホームページのデザインを見る目が肥えてきます。

但し、ボーっと眺めているだけの人や、自分の好きなデザインのページしか見ないという人ではなく、このホームページのデザインは素敵だなとか、色遣いがいいな、といった目線で感じ取れる人がweb制作のデザイナーに向いています。

細かい作業が好きな人

web制作の仕事は意外と繊細です。

1pxのズレが気になる世界です。

使用する写真も形を切り出したり、加工したり、補正をしたりと細かな仕事が多いので、長時間の細かな作業にも耐えられる人が向いています。

長時間PCに向き合える人

仕事の殆どがPC操作ですので、これに耐えられる人でないと難しい仕事です。

インターネットとソフトを駆使してデザイン、あるいはコーディングするので、肩こりや腰痛を起こす人も多いです。

足がむくむという女性も多いですね。

また、視力が低下する人も割と多い仕事です。

プログラムが好きな人

プログラミングが出来る人は、今の時代引く手数多です。

人工知能の開発やオンラインゲーム開発、アプリ開発など需要が多く、若い人材が少ない上、プログラミングの知識を必要とするのでweb業界のみならず、必要とする企業はとても多いです。

ホームページでも動きのあるページが殆どですので、プログラムが好きな人は重宝されます。

タイピングが好きな人

コーディングを主とするコーダーはHTMLと呼ばれるホームページ構築用の言語を使います。

コーダーはHTMLの他、ホームページの色や装飾をするためのCSSと呼ばれるデータも扱います。

このHTMLとCSSは、ソフトによってはドラッグ&ドロップだけでもある程度はできますが、修正やクライアントの要望に応えるためや、柔軟なホームページを構築するためには必要なスキルとなります。

この時、沢山のテキストをタイピングするので、出来ればブラインドタッチ(タッチタイピング)が出来ると望ましいでしょう。

文章をつくるのが好きな人

webコンテンツやホームページは人に見てもらうためのページです。

そのため、文章も多く記載されています。

ここで魅力的な文章やキャッチコピーが作れる人が居ると、とても喜ばれます。

デザインやコーディングが得意でも、文章を作るのは苦手と言う人も意外と多いのです。

web業界では、他の人が作ったホームページのコンテンツをコピペすることはタブーとされ、絶対に厳禁です。

著作権違法となり、最悪は訴訟に発展することもあります。

だからこそ、オリジナルの文章を作れる人は重宝されるのです。

ネットワークや通信系に強い人

web制作に欠かせない仕事の一つに、サーバー管理があります。

これは自社サーバーやレンタルサーバーなどにホームページのデータを置き、世界中の人が閲覧できるようにする仕事です。

このサーバーの設定やドメインの管理をするのが重要になります。

コーダーが兼任する場合もありますが、沢山のホームページを制作する会社には、専属でサーバー管理する担当者を置く場合もあります。

PHPやSQL関連の知識がある人やサーバー、ネットワークに強い人はここで本領を発揮できます。

写真やカメラが好きな人

ホームページは多くの画像を使います。

フリーの素材を使用したり、写真を購入して制作する会社もあります。

自社に美しい写真を撮る事が出来る人が居るととても喜ばれます。

また、それを元に動画を制作する事も可能になります。

写真素材は文章と同じで著作権が厳しいので、オリジナルの写真を用意できるのは強みとなります。

逆にweb制作の仕事が向いていない人って?

web制作の現場を見学に来て、「私には無理」と言って帰られた人が何人かいました。

デザインは出来るんだけど、コーディング中の画面を見て、難解な画面を見てしまうと、敷居が高く感じてしまうそうです。

確かにコーディングは英数字の羅列にも見えるので、ホームページのデザインは出来てもコーディングは出来ない!と思っても仕方ないかもしれません。

ですが、webサイトのデザインとコーディングは、必ずしも同じ人がする訳ではないので、憧れがあってチャンスがあるならトライしてみることをおススメします。

では、どんな人がweb制作に向かないのでしょうか?

こだわりが強い人

自分のデザインが一番だ!これがデザインのセオリーだ!と頑なになる人は向いていません。

web業界は常に進化しています。

技術もどんどん新しくなり、それに伴いソフトも新しいバージョンが続々と開発されます。

その波に乗れない人、自分の考えを変えられない人は進化の早いweb業界には向きません。

デスクワークが苦手な人

事務職もそうですが、デスクにじっと座って仕事をすることが苦手という人は結構居ます。

体を動かす仕事の方が好き!という人にはこの仕事は向きません。

1日の殆どをデスクで過ごしますので、じっとしていられない!とストレスを感じてしまうでしょう。

コミュニケーションが取れない人

近年は在宅で仕事をする人も増え、連絡はチャットやメール、スカイプなどのツールで行うことも多くなりました。

しかし、webディレクションを担当される人や、職場でチームを組んでホームページを作る人の場合は、コミュニケーションが取れないと仕事が難しくなります。

正しい情報が伝わらなかったり、ギクシャクした空気になって他の人のモチベーションが下がってしまったりということもあります。

対面で会話するのが苦手だけど、チャットやメールなら大丈夫と言う人は、在宅での作業を検討してみましょう。

まとめや片付け、保管が苦手な人

web制作の仕事は作って終わりではありません。

毎月クライアントから依頼されたホームページを制作し続けます。

時には平行作業で制作することもあります。

なので、進行中の仕事と完了した仕事のまとめや片付けがきちんと出来ないと、後々クライアントから修正依頼が入った時に対処できません。

あれ?このクライアントのデータはどこ行ったっけ?消しちゃった!?なんてことになったら大変です。

各クライアントのデータはフォルダ分けし、自分で管理できるようにしましょう。

残業が嫌いな人

この業界は残業が多い業種と言われています。

その理由は納期厳守だからに他なりません。

SEの仕事も残業が多く、納期間際は会社に寝泊まりという話もよく聞きますが、そこまででなくても割と遅い時間まで作業している人は多い業種です。

クライアントはホームページのプロではありませんから、出来上がったデザインを見て、気持ちが変わることも多々あります。

クライアントに言われたとおりにデザインしても、大幅に変更するということもよくあります。

コーディングまで進んでいると、コーダーも巻き込まれて残業することも。

定時に帰りたい!と言う人には向かない職業です。

自分主体で仕事をする人

特にコーダーやプログラマーに言えることですが、コーダーやプログラマーは「ソース」と呼ばれるファイルを制作します。

このソースですが、誰が見ても分かりやすい書き方をしているかどうかで、仕事が出来る人か判断されます。

コーダーやプログラマーが書くソースは殆どんが英数字なので、一見分かりにくいものです。

知識を持っている人が見れば分かるのですが、この書き方に問題があるのです。

自分さえ分かればいいやといった感覚でソースを記述している場合、引き継ぐ際や共同で制作する場合に見辛いソースになっていると迷惑がかかります。

厳密にこの書き方で!といったルールが無いため、人と仕事をするといったことを考慮できない人には向きません。

これはどの仕事にも言えることですね。

web制作の仕事で身に付く力とは?

web制作はホームページを制作することが主な仕事です。

ホームページはただ制作するだけではなく、人に見てもらうことが一番重要です。

作って終わりではありません。

ホームページの中に様々な要素や対策を盛り込むので、続けているうちにスキルが身に付きます。

Webサイト(ホームページ)の基礎知識

ホームページを制作した事が無い人にとって、ホームページはどのように作られているのか未知の世界です。

でも、基本的な内容を理解すれば、それ程難しいものでもありません。

ホームページはHTMLとCSSファイルを元に制作され、画像や素材の加工が必要で、構築できたらサーバーにアップするという大まかな流れを掴めば、後は学んでいるうちに知識は自然と身に付いてきます。

専用ソフトの操作スキル

Webデザイナーであれ、コーダーであれ、専用のソフトを使用します。

よく『ホームページビルダーで制作したことがあります!』と言われる事もあるのですが、プロが現場で使うソフトは殆どが、Adobe社のillustratorやPhotoshopと呼ばれるソフトです。

コーディングにはDreamWeaverを使用している企業が多いです。

コーディングにはエディタと呼ばれるソフトを使用しますが、これはDreamWeaverに限らず、コーダーの好みで他のエディタソフトを使う事もあります。

これらの専用ソフトの操作スキルが嫌でも身に付きます。

コミュニケーションスキルやマネージメントスキル

Webディレクターに従事する人は、クライアントや制作チームとのやり取りが多いので、コミュニケーションスキルやスケジュール管理などのマネージメントスキルがアップします。

また、どうすれば売り上げが伸びるようになるのか、アクセスが多いホームページを制作するにはどうしたらよいかなどを学べます。

この力はどの企業でも欲しい能力なので、身に付けておくと転職にも有利です。

デザイン力

Webデザイナーは自ずとデザイン力が身に付きます。

webデザインは今や豊富に溢れているため、他の競合サイトと差別化を図るにはオリジナリティがあり、且つユーザーが閲覧しやすいホームページを制作する必要があります。

メニューはどこにあるの?

TOPページに戻れない、連絡を取りたいのにメールや問い合わせが無いなど、使い勝手が悪いホームページでは、せっかく閲覧してくれたお客様を逃してしまいます。

また、チラシや販促物といった印刷物のデザインと違う面も多くあるため、webデザインに特化したデザイン力が新たに身に付きます。

プログラミング力

Webコーディングやwebプロミングを担当する人はプログラミング力が身に付きます。

現代のホームページには殆ど、何かしらのプログラムが組み込まれており、その動きはどんどん進化しています。

今後は人工知能の開発もより盛んになる事が予想されていますので、プログラミングが出来る人は需要があります。

web制作で使用するプログラムは比較的習得が容易と言われています。

代表的なものはJavascriptと呼ばれる言語です。

また、PHPもよく使われる言語です。

まずはこれらの言語から学習を始めれば、後にC言語やJava、Pythonなどの言語を学ぶ時に役立ちます。

web制作のおすすめポイントとは?

web制作はクリエイティブな仕事に位置付けられる事が多く、憧れる人も多い業界です。

ただ、未経験の人がこの仕事に就くには少々ハードルが高く、運よく入社できてもその後には多くを学ばなければなりません。

その代わり、慣れてしまえばPCの操作も早くなり、楽しい仕事になります。

ではどんな点がおすすめのポイントなのかご紹介しますね。

在宅、フリーランスの求人が多い

企業に入社してweb制作の仕事をしたいと思っている人は、地方では求人が少なく難しいかもしれません。

通勤可能なエリアで求人を探し、無ければ欠員が出るまで待つか、比較的募集が多い都市部へ出るなどしないと、見つかりにくいこともあります。

しかし、そこはIT業界のお仕事、在宅で受注を受けてwebデザインの仕事をするのであれば、求人は豊富にあります。

近年は働き方にも改革が起こり、企業側も在宅で仕事をすることに寛容になってきました。

実力さえあれば自分でどんどん仕事を受けて、在宅で自分のペースでweb制作の仕事をすることが可能です。

給与が少しだけ高い

人によって、あるいは所属する会社や受注先にもよりますが、一般事務職と比べるとweb制作業務は専門職に値するので、給与は比較的高い傾向にあります。

特に、webデザイナーはwebコーダーより給与が高いことが多いです。

webデザインは集客に直接影響するため、非常に重要な役割を担っているからです。

自分のホームページが作れる

知識が身に付けば、自分のためのホームページを自由に作れるようになります。

趣味の活動を紹介したり、ブログを立ち上げたり、オンラインショップを制作するなど幅が広がります。

自分の好みの雰囲気で制作できるのも嬉しいポイントですね。

中には自分が購入した商品のレビューをしながら、アフィリエイトで稼ぐ人も居ます。

web制作の仕事は魅力的!

筆者も始めは未経験の素人でした。

web制作会社に入社したものの、その当時はSEに憧れていたので、仕事はSEのヘルプデスクと事務作業でした。

しかし、web制作をしている女性陣を見ているうちに羨ましくなり、何から始めればweb制作の仕事が出来るようになるのか、何度も相談しました。

専門学校を出ている人から、独学でスキルを身に付けた人まで様々居て、努力次第で自分も出来るようになれると思い、少しずつ学習を積み重ね、チャンスがあればホームページを作らせて貰いました。

誰でも始めは初心者です。

そしてwebの仕事は上限がありません。

どこまでも勉強が必要で、いつ始めても大丈夫な仕事です。

憧れている人は是非、一歩を踏み出してください。

諦めなければきっと実を結びますよ。