適齢期になると、結婚式に呼ばれて参列することが増えますよね。

楽しいパーティー、幸せそうなふたり、懐かしい友達、美味しいお料理。

懐は寂しくなりますが、やはり楽しいですよね。

そんな楽しいパーティーに欠かせないのは、司会者。

今回は披露宴の司会という仕事に注目していきます。

披露宴司会とはどんな仕事?

披露宴司会とは、結婚披露宴においてマイクを通して進行を務める役割です。

披露宴の時間は大体、2時間~3時間程度。

人によって前後はありますが、その位が平均です。

新郎新婦、参列したゲスト全員が楽しめるように、そして流れがスムーズに運ぶように、アナウンスをして披露宴を創っていきます。

ただ進行を案内するだけではなく、その場の空気を読みながら抑揚を加え、会場の雰囲気にメリハリを付けることも大切な役割となります。

近年の披露宴司会は、そのようなエンターテインメント性も欠かせないでしょう。

憧れの華やかな職業でもあり、かなり難易度が高い仕事になります。

誰もができる仕事ではなく、適正もある程度求められます。

披露宴司会の大まかな仕事内容

披露宴司会の仕事内容としては、まず式場やお客様からオーダーを頂きます。

その後は、式場担当者かお客様とアポイントを取り、3ヶ月前~1ヶ月前位で打ち合わせをします。

打ち合わせ内容は、披露宴の流れの確認が主になり、進行の順番や内容のひとつひとつを確認します。

その他に、主賓のスピーチや友人スピーチの人の名前や肩書の確認、余興メンバーの確認。

できれば内容の確認も担当者と進めておくと良いでしょう。

そして大切なのが、新郎新婦の人となりを知ること。

どんなふたりが、どのような披露宴を求めているのかを知らなければ、良い披露宴はできません。

家族構成や趣味、特技、出会いの馴れ初めや現在の職業など様々なことをヒアリングします。

また、この披露宴のこだわりポイントも把握をしておかなければなりません。

その為、その時の披露宴の流行は常に抑えておくことも必要になります。

披露宴司会が向いている人の5個の特徴とは?

人前で話すことが好き

そもそもこれが無ければ、披露宴司会を目指そうとも思わないかもしれませんね。

披露宴司会は、とにかく大勢の人の前でマイクを通してアナウンスをすることが仕事。

人前で話すことが好きでなければ、続けることも難しいでしょう。

通る声を出すことができる

正直、綺麗な声を出すことよりも重要です。

腹式呼吸が出来て、お腹から声を出さなければ、いくらマイクがあっても声は通りません。

最近ではアナウンススクールなどを出てから披露宴司会になる人も多く、その場合はしっかりとした発声練習の基盤を作っている人が多いです。

臨機応変な対応ができる

披露宴はトラブルもよく起こります。

信じられないようなトラブルが起こっても、会場内の雰囲気を壊さないよう、お客様たちが不安になることが無いようにするためには、司会者のトラブル対応が重要になります。

経験を積んでいけば身につきやすいかもしれませんが、普段からあまり動揺をしない、冷静なタイプの方の方が向いているでしょう。

正しい日本語が使える

老若男女が出席している披露宴。

お祝いの席にもなるので、正しい日本語を使うことができる人が向いている職業になります。

特に、親御様世代は耳を傾けていることが多いです。

人前で話して恥ずかしいことが無いよう、正しい日本語を勉強しましょう。

また、日本語の中で「忌み言葉」と言われるものがあります。

お祝いの席でのNGワードです。

そういった特殊な言葉も知っている必要があるでしょう。

華やかさを持ち合わせている

華やかなお祝いの席をお手伝いする仕事です。

そのためやはり、それなりな身なりやオーラが必要となります。

あまりにも地味な方や野暮ったい方は、正直あまり向いていません。

ただし、派手過ぎてもいけません。

主役は新郎新婦の為、目立ちすぎも禁物です。

人から見て好印象を持たれる、清潔清楚な身なりと華やかさが必要でしょう。

また、服装も注意が必要になります。

これは仕事に入る時に気をつければいいのですが、華やかでしっかりとした服装が求められます。

仕事用の衣装代もかかる仕事です。

披露宴司会が向いていない人の6個の特徴とは?

人前に立つことが苦手

元々、人前に立って目立つことが苦手な方は向いていません。

大勢の人を自分の一言で注目させたり、会場内の雰囲気をガラッと変えられる人が必要になります。

恐らく、目立つのが苦手な方は選ばない職業だとは思いますが…。

極度のあがり症

人は多かれ少なかれ、緊張します。

披露宴司会者は、いつどんなことが起こるのか分からない為、常に緊張感を持ち合わせています。

ただ、極度のあがり症の方になると、緊張してしまって、言いたいセリフが出て来なかったり、新郎新婦の名前を間違えてしまったり、滑舌が悪くなって噛み倒してしまったりします。

一般的な方なら、ある程度経験を積めば大丈夫かと思いますが、極度のあがり症の方はやはり向いていないでしょう。

前述同様、そもそも極度のあがり症の人は選ばない職業でしょうね。

コミュニケーション能力が無い

一見すると、ひとりでひたすら喋っているのが披露宴司会者です。

しかし、コミュニケーション能力がない方はかなり難しいです。

コミュニケーション能力がある人でなければ、人に耳を傾けてもらうようなセリフは出て来ないからです。

また、多くの人との関わりも持つことになります。

式場スタッフ、担当者、新郎新婦、ゲストなど様々な人とコミュニケーションを円滑に取らなければ、披露宴は進められません。

接客経験者や営業経験者は向いているかもしれませんね。

身なりが整っていない

好感度の高い容姿や身なりを持っていることも大切なポイントになります。

美人でなくても良いのですが、あまりにも太っていたり、不潔な印象になる人や、ボサッとしたイメージの方には向いていない職業でしょう。

立ち仕事が苦手

披露宴の2時間から3時間、さらにその前後の準備や片付けなど、ほぼ立ちっぱなしです。

また、フォーマルな服装が求められている為、女性はハイヒールのパンプス、男性は革靴が必須となります。

とにかく足が疲れる仕事です。

立ち仕事が元々苦手な方には厳しい職種となるでしょう。

通りづらい声質や濁声

ここで諦めざるを得ない人もいますね。

上記のポイントまでは、トレーニングや勉強で賄える部分も多いです。

努力すれば何とかなる所も多いですよね。

しかし、声質や濁声は治すことが難しいところになります。

マイクを通して聴きやすい声かどうかです。

声が細い人、元々濁声の人はやはり向いていません。

籠ってしまう人や滑舌が悪い程度でしたら、とにかく練習しましょう。

披露宴司会の仕事経験は、その後どんな職種・仕事に活かせる?

披露宴司会を経験していると、その後やはりアナウンス業務に有利になってきます。

マイク慣れをしている経験者が優遇される「司会業」と呼ばれるものです。

もう少し具体的にいくつか挙げていきたいと思います。

葬儀司会

披露宴司会とは真逆と思われがちなのですが、冠婚葬祭と呼ばれるだけあって、かなり優遇されます。

基本的な接客スキルとアナウンススキルはあると見なしてもらえます。

雇う側としては、発声練習やマイク慣れ、人前で話す所作などを教育していく手間が省けるのでしょうね。

ただ、内容はかなり大きく異なります。

話し方のトーンやセリフ、忌み言葉の違い、抑揚の付け方などが正反対です。

また、葬儀となると宗派や寺院、神社などによって流れも違うため、新しく覚えることは多くあります。

その他、身なりも大きく異なります。

地味に目立たなくするのが葬儀司会です。

葬儀司会の仕事を探すときは、こちらの記事を参考に!

ウグイス嬢

選挙活動中の遊説カーや、野球場などで選手の紹介をするのがウグイス嬢です。

声質の良さが問われる仕事になります。

話し方やトーンは、固すぎず、緩すぎずが求められます。

野球場のウグイス嬢はある程度、アナウンスの内容が決まっていることが多いですが、選挙活動でのウグイス嬢はアドリブ力も求められます。

そこまで詳しくなくても良いかもしれませんが、政治についての知識も最低限必要となります。

また、候補者の特徴や公約、政党についてなどを知った上でアナウンスすることになりますので、直前での勉強も必要となるでしょう。

選挙時期にのみ求められる仕事のため、披露宴司会と並行している司会者が多いです。

パーソナリティ

FMやAMなどのラジオパーソナリティーです。

どちらかというと、パーソナリティー経験者が披露宴司会をするケースの方が多いかもしれません。

披露宴司会が出来るからと言って、誰しもがパーソナリティーになれるわけではなく、この仕事は狭き門となります。

ただ、経験として損は無いでしょう。

パーソナリティーになりたいという方は、是非マイク慣れするためにも披露宴司会を経験してみてください。

式典司会

学校の式典(入学式や卒業式)、発表会、企業の式典など様々な式典での司会進行役となります。

やはり、披露宴司会経験者は優遇されるでしょう。

TPOに合わせた話し方や立ち振る舞い、服装などに気をつけてください。

式典は、1度頼まれて気に入ってもらえると毎回オファーを頂くことができる仕事です。

好印象を心掛けると良い仕事に繋がっていくでしょう。

花火大会やイベント司会

夏の風物詩、花火大会。

近くで見ると、アナウンスの声が聞こえてくることがあると思います。

協賛している企業や人の紹介、花火師の紹介、花火の種類紹介などを行う仕事になります。

花火を特等席で見ることもできて楽しい仕事です。

ただ、仕事の枠は少ないので、チャンスがあれば逃さず経験しましょう。

イベント司会は、地域のイベントや季節限定で行われる○○フェスなどの司会になります。

夏場は特に多いのがこの仕事。

披露宴司会は夏場、オフシーズンになります。

そのオフシーズンにイベント司会をされている司会者も多いです。

野外イベントなどはとてもハードになりますが、その季節を感じることもできて楽しめる仕事です。

これから披露宴司会の仕事をはじめるには、どうしたらいい?

漠然と「披露宴司会をやりたい!」と思っても、何からどう始めたらいいのかわからないですよね。

そこで、披露宴の仕事を始める為のステップを紹介します。

披露宴司会の仕事で就職するために

まず、披露宴司会の仕事で就職するというのは少し難しいでしょう。

というのも、披露宴司会は事務所に所属して仕事を貰う形がほとんどです。

スタートして早々から個人で仕事をすることは困難でしょう。

事務所に所属するには、まずは司会事務所を探して、面接を受けます。

そして、その事務所もしくはアナウンススクールなどでレッスンを受け、練習を重ねてようやくデビューとなります。

土台作りには時間と労力、場合によってはお金も必要となります。

資格は必要?

これといった資格はありません。

どちらかと言えば経験がモノを言う業界です。

アナウンススクールを卒業しているかどうかを重視されることも稀にありますが、そこもあまり関係ないように思います。

ただ、経験を積む場所が必要となりますので、スタートはやはり事務所に所属をすることがマストになるでしょう。

必要なスキルや経験は?

披露宴司会になる人のスキルや経験で、よく重宝されるのは以下の項目が多いです。

  • ブライダル経験者
  • キャビンアテンダント
  • 保育士や幼稚園教諭

人前で話し慣れている人や、披露宴の知識が豊富な人は優遇されるでしょう。

もちろん、その他でアナウンス業務をされていた方はかなり優遇されます。

アナウンサーやラジオパーソナリティーは全く扱いが違います。

ベテランとして認められるスキルや経験は、具体的な数字ではまとめられません。

かなり個性が出る仕事になりますので、仕事を10年続けているからと言って、上手いとも限らないからです。

センスの有無、レクチャーしてもらう師匠によっても変わってきますね。

ただ、3年程度ではまだまだ新人というレベルになります。

披露宴司会を100件経験しています!

というのも、実はそんなに多い件数ではありません。

後は、年間に何件の披露宴を施行しているのかも、人によってかなり違いがあります。

年間10組程度の司会者もいれば、年100組という司会者もいます。

年100組で3年経験している司会者は、かなり有力になります。

まとめ

憧れの仕事、披露宴司会は誰でも簡単なれるものではありませんが、「なりたい!」と思っている人が一歩踏み込んで勉強やレッスンを重ねれば、そこまでハードルは高くありません。

目指すのでしたら、学ぶ勇気を持っていさえすれば大丈夫でしょう。

結婚してから始める方も割と多く、求められる年齢層としては20代後半~40代位になります。

あまり若すぎても、あまり年を重ねすぎても難しいです。

程よい中年層が一番脂がのっていて、新郎新婦も頼りやすいからです。

仕事はハードで、失敗の許されない世界ですが、その分普段の生活では感じられないような感動を味わうこともできます。

目指している方は是非、参考にしてみてください。

新たな世界が開けることでしょう。