看護師が40代で転職する時に気をつけたい5つのこと。経験者が解説します！

看護師で40代の方は必見です！

ここでは看護師が40代で転職する時に気をつけたい5つのことを解説します。

40代の看護師はほとんどがベテランの域に達する方ばかりではないでしょうか？

そのような人たちが他に転職するメリットなんてあるのでしょうか？

またもし転職するとしたらどのような理由があり、どのようなことに気を付けるべきなのかをここではお話ししていこうと思います。

興味のある方はぜひ最後までご覧いただけたらと思います。

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40代で転職する看護師は多い？

40代の看護師が、看護師の仕事とは全く違った職種に変わるということはあまりありません。

しかし、看護師の資格はなにも病院だけで使える資格ではないので、病院以外のところで働くために職場を変える40代の看護師は多いようです。

では、どのような職場に変えることが多いのでしょうか？

新たな職場としては、以下のようなところが考えられます。

在宅看護センター

在宅看護センターというのは地域に密着した看護を行えるように設立されたもので、対象は自宅に住んでいるけどもある程度の看護を必要としている高齢者や、日常生活の中でリハビリを行いたい人、精神疾患を抱えた人の看護など地域包括的なケアのマネジメントを担っています。

昨今、病院には長期入院ができないことから在宅看護の需要が年々高まっているので、40代からのキャリア組は即戦力としてかなり重宝されるでしょう！

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、在宅では生活が難しい原則要介護3以上の高齢者が介護を受けながら生活できる介護保険施設です。

入所して利用できるサービスの他に、短期入所療養介護（ショートステイ）や日帰りの通所介護（デイサービス）もあり、看護師が必要になります。

ここでの看護師の役割は、利用者の健康管理と医師の指示のもとで行う看護ケアです。

また、夜勤もあるところやオンコールで呼ばれるところもあり、施設によって違いがあります。

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デイケアセンター

デイケアセンターは、昼間に通所して機能回復や日常生活の自立援助のためにリハビリや清潔ケアなどを中心に行う施設です。

ここでの看護師は、利用者の体調の変化をチェックしたり、リハビリの経過の記録や入浴などの清潔ケアを行います。

これまで病棟で行っていた看護や経験が活用できる職場と言えるでしょう。

クリニック

内科や外科、整形外科、皮膚科などクリニックは様々な診療科がありますが、昼間の決まった時間の仕事のためプライベートを大切にしたい看護師に人気です。

ここでの看護師の仕事は「診療の補助」がメインで問診や検査の補助、採血などの処置などがあります。

総合病院でよくある異動がなく、今までの経験を活かせる希望の診療科のクリニックを選ぶことで生き生きと働くことができます。

いままで自分が培ってきた技術や知識をクリニックで活用できるので、40代からの転職でクリニックはおすすめの職場です。

休診日で休みも決まっていることが多いので、病棟勤務より生活リズムが整えやすいでしょう。

保育園

小児科を経験している人の中には、看護師と保育士の資格を用いて保育園の管理者になろうと考えている人もいるかもしれませんね。

そのためには働きながら資格をとらないといけないのですが、決して簡単ではないので高い向上心のある人には向いています。

また、保育士の資格はなくても、保育園では1名に限って看護師を保育士と受け入れることができます。

園児の健康管理を中心に、散歩や遊び、レクレーションなど小児科にはなかった業務もあります。

また、保育士や保護者との密なコミュニケーションが求められます。

子供の成長を見守る仕事として、やりがいを感じられるでしょう。

大学や看護学校の教師

自分が看護の現場で培った技術と経験を用いて、看護学生として頑張っている未来の看護師の卵に何か伝えたい、何かを残したいと考えるまさに白衣の天使のような人もいます。

客員講師として教えながら他のクリニックや病院で働いている人もいるので、割と融通が利きやすい仕事なのかもしれませんね。

ただ、学生にも分かりやすい資料を作ったりする手間もかかるので、プライベートな時間が結構取られやすかったりします。

外来看護師として働く

病棟勤務経験の看護師でママさんナースなどが選ぶことが多いのが、この「外来看護師として働く」という選択です。

外来なら土日はほぼ休みになりますし(土曜日出勤の場合もあります)、40代の悩みの種になりやすい体力との兼ね合いも病棟勤務よりは楽になるでしょう。

給料は病棟よりは減る可能性が高いのですが、同じ病院内での転職ならある程度のコネや融通は利くかもしれません。

治験の看護師

治験というのは、山の中にある植物、それに付着している細菌、土の中や海の中の生物に付着している菌や物質などを動物実験や簡易実験を用いて病気に効果があるのか、本当に人に使用しても安全なのかどうかを最終段階として健康な人間で試して、作用や効果、副作用などを調べる仕事のことを指します。

新しい薬の開発には、この臨床試験が欠かせないのです。

看護師は、その被験者の体調に変化がないかを観察したり、採血や血圧測定、薬の効用に対する記録をする役割を担っています。

病棟での観察や処置などに加え、急変時の対応などと同じで、業務としてはあまり変わりません。

被験者は健康な人と患者がいるので、看護業務の違いがあります。

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よくある転職理由

では、実際にどのような理由で転職を行うのでしょうか？

資格があれば、ずっと同じ職場で働ける職業ですが、意外とこんな転職理由もあったのかという発見もあるかもしれませんね。

夜勤がキツいため

20代や30代前半であれば夜勤を月に5回〜6回行えるのですが、30代後半や40代になると夜勤をこなせる体力や集中力が続かないことが多くなります。

体力や集中力が続かないと結果的に患者の命へ繋がる問題になりかねないので、30代後半から病棟の勤務を辞めて転職する人は増えていきます。

給与が割に合わないため

40代の看護師の多くは、責任のある役職につく機会も増えてきます。

早い人では、主任や看護師長などの役職を任される人もいるくらいです。

そのような責任ある役職につくと同時に問題になるのは給与面です。

やはり役職を与えられるならそれなりに給与も上げてほしいと思うのは至極当然ですが、役職手当てがなかったり、雀の涙程度というところも。

全てがお金のためというわけではありませんが、モチベーションの維持のためにも給与はそれなりに上がらないとやっていけない心情もあるでしょう。

子どもとの時間を増やしたいから

看護師には、子どもが小さいころから母親もしくは父親が土日休みではないことが多く、充分に親子の時間が過ごせないという悩みもあるようです。

また、40代の看護師の子どもは場合によっては中学受験、高校受験などの人生の岐路に立っていることもあります。

そのような時に親の支えは必ず必要になるので、せめて土日や夜間だけでも子どものために時間を使いたいという人もいます。

培ったキャリアを後輩の指導に役立てたいから

転職をする看護師の中でも、こちらは教師を目指す人の理由です。

病棟で新人の指導者をしていた人は、転職後の進路として教師を選ぶ人がいます。

最近まで看護師の仕事をしていた人の実際の声や経験を聞けるのはかなり貴重なことなので、看護学生からしてみるととても有意義な授業になるでしょう。

以上、40代の看護師が転職する理由をご紹介しました。

40代ならではの理由もあり、違うキャリアを積むための理由など様々でしたね。

看護師が40代で転職する時に気をつけたい5つのこと

看護師が40代で転職する時に気を付けたいことには、なにがあるのでしょうか？

20代、30代の時の転職とはまた違う点もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

1度病棟看護師を離れると年齢的に戻ってくるのは難しい

病棟勤務の看護師は、外来やクリニックよりはるかにキツい部署です。

その分給料も高いのですが、40代の看護師が20代と同じシフトで働けるかというと、なかなか難しい面があります。

いくら技術や経験が勝っていても、体力的にキツいと感じることが多いのです。

また、病院側も病棟には若い看護師を送り経験を積ませたいと考えているところが多いので、1度病棟の看護師を離れるとどうしても戻りづらくなってしまうのが今の日本の病院の現状なのかもしれません。

ただ、1度病棟を離れてしまった看護師がまた病棟に戻りたいと思うかどうかはまた別の話です。

給料が下がる転職先もある

働いていた職場にもよりますが、特に病棟で働いていた看護師が他の職場に移るときは給料が下がることを覚悟する必要があります。

もちろん転職サイトのリクルーター等を活用している人は給与交渉などをしてくれるところもあるので最初から諦めることはしないほうが良いですが、転職先が前の職場よりも高い給料になることは難しいかもしれません。

転職の募集先が少ない

40代の看護師と言えど、転職活動のノウハウは他の企業の人と同じです。

そうなるとやはり40代の転職というのは、なかなか募集先がないことは想像がつくかと思います…。

ただキャリアなどをしっかり積んでいる看護師であれば、正直コネが使えるところもありますし、看護師としてこれからも働くのであればそこまで困ることはないでしょう。

新たに就職先を考える人にとっては、少々難しいところかもしれませんね。

転職活動費がかかる

どの年代でも転職活動費はかかります。

もし家計を支えている立場の人や家計を助けている人は新たに転職活動費(ほとんどが交通費)がかさむので、家族とよく話し合う必要があります。

「たかが交通費」と馬鹿にはできません。

いくら看護師と言えども交通費は無駄にかかりますし、転職活動が長引けば長引くほど費用はかさみます。

しっかりとした計画のもとで行ってくださいね。

働きながら転職活動をすると労力が2倍

経済的な面がメインでしたが、転職する際の労力にも焦点をあてます。

経験がある人は分かっていただけるかと思いますが、転職活動はかなり労力を使います。

働きながらというのは尚更疲れるので、自身の体調管理も余計に気を付けないといけません。

私は転職活動をしていたときは、有給を上手く利用していました。

部署によっては使いづらいところもあるのですが、同僚の反感や不満を生まない程度に上手く使っていきましょう。

転職するにあたっての必要な心構え

転職をするにあたっての必要な心構えには、なにかあるのでしょうか？

そもそも心構えが必要なのか？という疑問に至ると思うのですが、転職活動が終わりどこかの職場に採用されたら、そこではいくらキャリアがあってもしばらくは新人としての扱いを受けます。

そのような点も含めて、転職するにあたっての心構えを紹介しますね！

新人としての心構え

40代の看護師となると、転職でもしなければなかなか新人のような扱いを受けることはありません。

しかし、職場が変われば、転職後しばらくはあなたは新人として扱われます。

さすがに看護師の世界は経験年数がものを言うのでいずれはキャリアで見られることが多くなるのですが、今まで上の立場だった看護師が転職した途端にやりづらさを感じてしまうことはよくあることなのです。

最初の3ヶ月は業務をしっかり覚えることに集中して、謙虚な気持ちで指導を仰ぎましょう。

急に訪れるキャリアの目

新人としての時期が過ぎると、だんだんとあなたのキャリアや経験を活かせるベテランとしての仕事を任されるようになります。

それはそれで良いことなのですが、いきなりの変化にびっくりしてついていけないと思ってしまう人も少なくありません。

転職をした人は「いずれガラッと変化するときがくるんだろうな…」と頭の片隅に置いておくと余裕を持って働けるのではないでしょうか。

今まで行ってきたやり方と違う場合もある

使っている器具や検査機器、消耗品が今までと違うと困惑してしまうのはどの看護師でも同じです。

転職をしてもそれらが全く違うということはないのでしょうが、それぞれの場所で保管の仕方や保存の時期などが違ったり洗浄の仕方が違うなどがあるので、そういう場面は柔軟に対応していくことになります。

どこに転職しても勉強は続く

転職しても看護師としての勉強は、働き続ける限り続きます。

いくらキャリア幅広く積んでいても、日進月歩の医療の発達の中で看護師には学ぶことが沢山あります。

その学びをいつまでも続けていられるようにしたいですね。

まとめ

以上が看護師が40代で転職する理由の紹介と、転職する時に気をつけたい五つのこと、転職するにあたって必要な心構えの解説でした。

看護師がそれまでの職場を離れるときは必ずなにかしらの理由があるのですが、40代から転職を考えるということはかなり勇気と覚悟が必要でしょう。

今まで働いていたところでずっと働き続ければ、新たな労力や費用を費やす必要がないわけですから…。

ただそれでも転職をしようとする40代の看護師は、現状を良くしようとする努力と前向きな気持ちにあふれた人だと言えます。

転職を勧めるわけではありませんが、勇気を持って自分の道を進むことは恥ずかしくないこと。

この記事で少しでも勇気を持っていただけたら幸いです。