看護師と言えば、人の命を扱う仕事のため、また夜勤など不規則な生活も想像されるためか、とても大変な仕事のイメージがあります。

今回は看護師の仕事が大変と言われる理由と、その大変さや不規則な生活などを乗り越える方法についてご紹介していきます。

さらに、その大変さや不規則な生活などを乗り越えてでも看護師の仕事を続ける原動力となる「看護師のやりがい」についてもお伝えしていきたいと思います。

看護師としてその大変さや苦労に悩んでいる方は必見です!

「看護師」が自分に向いているか診断するにはこちら →

看護師を大変と感じてしまう6個の理由とその乗り越え方とは?

看護師は、どんなに「看護師になりたい!」「病気やけがで苦しむ方のために役に立ちたい!」と高い志を持ってなったとしても、大変な仕事に心が折れそうになってしまうこともあります。

そこには、会社員にはあまり見られない、看護師ならではの大変さや苦労の理由がありました。

なぜ、看護師はこんなにも大変なのでしょうか。

そしてどのようにこの大変さを乗り越えるのがよいのでしょうか。

いくつか見ていきましょう。

夜勤があり、シフト制のため生活が不規則になりがち

看護師と言えば、多くの場合はシフト制です。

シフト制の場合は、4週8休などの規定に合わせて毎月シフトが変わるので、少し先の予定が組みづらかったり、朝番や遅番など生活が不規則になりがちです。

さらに、病院や介護老人保健施設、特別養護老人ホームなどの場合は夜勤があることも当たり前です。

また、訪問介護の場合であっても、「オンコール」の当番などでいつ呼び出されるか分からないという日があることもあります。

夜勤などを含む不規則な生活は、最初慣れるまではとても苦労します。

夜勤前は昼間に寝ることに慣れず、寝ないまま夜勤の勤務に入り眠くなってしまった……なんてことも。

さらに、夜勤から昼勤へのスイッチのタイミングでうまく切り替えができなかったり、その逆もあります。

そして、長くこの不規則な生活を続けていると、徐々に慣れては来ますがその不規則さに体調を崩す方も少なくありません。

生理不順や頭痛・めまいなどの体調不良を感じる看護師はとても多くいますし、その体調不良を理由に看護師を辞めてしまう方も多くいます。

クリニックでの勤務や夜勤専従など固定された働き方に変えてみる

乗り越える方法としては、どうしても体調に不調が出てしまう場合、クリニックでの勤務や、オンコールのない訪問介護での勤務など「夜勤が存在しない」場所で勤務することをおすすめします。

ほかにも、「夜勤自体は好きだし、続けたいけど不規則なのがしんどい」という場合には夜勤専従という働き方もあります。

夜勤のみをする働き方で、少ないですが、病院などで「夜勤専従看護師を募集」としているところもあります。

昼勤務の看護師よりも給与が高くなるので、働く日数が少なくても同じ給与を得ることができるのもメリットです。

人の命を扱うための責任感が重く、プレッシャーも大きい

看護師といえばどうしても切り離せないのが「人の命に関わる仕事である」ということです。

特に病院であれば二次救急、三次救急、緩和ケアなどの病院はどうしても患者様の「死」に立ち会わなければならないことも少なくありません。

その責任感の重さやプレッシャーなども精神的にはとてもきつく、さらに自分のミスなどで患者様を「死」の危険にさらさないかどうかの緊張感も大きいことでしょう。

看護師としてのスキルアップや目指す場所がある場合はやはり病院での勤務が一番成長の機会はありますが、それだけ精神的負担が大きいのも大変さのひとつです。

とにかく勉強や手技を磨いて対応に慣れ、自信が持てるようになるしかない

乗り越える方法としては、とにかくしっかりと網羅的に勉強を重ね、手技や治療の方法を磨き、自分に自信を持つことです。

時間はかかりますが、何度も対応をして慣れていけば、徐々に「この症状のときはこうすればよい」と即座に判断ができるようになります。

しかし、それでもどうしてもプレッシャーや責任感に押しつぶされそうなときは、そのような「命の危険」のない、皮膚科や眼科などの科に異動したり、あるいはクリニックでの勤務を考えるのもひとつの手です。

患者様の要望がときに理不尽

入院している患者様がご高齢の場合に特に多いのですが、患者様やそのご家族のご要望がかなり理不尽であることがあり、その対応に苦労することも大変さのひとつです。

時として病院の提供するべき内容の範疇を超えている要望があることもあり、その線引きや対応に困ってしまうことが多くあります。

その患者様があまりにも大声で騒ぎ面倒になって、つい対応してしまったら、その後も対応せざるをえなくなってしまったり、あるいはほかの看護師にも同じ対応を要求するようになって怒られてしまったりと、根が深い問題でもあります。

とはいえ、無視することもできず、看護師長などに相談しても「うまいことやりなさい」と言われるなどその板挟みになってしまうストレスを感じる看護師は多いようです。

対応方法は病院内で統一しておき、「特別扱い」はしない

乗り越える方法としては、「対応方法は病院内で統一しておき、特別扱いはしない」ということに尽きます。

朝礼や引き継ぎのタイミングで、「○○号室の○○様はこのようにいつも言ってきますが、『当病院ではそのようなことは、規定で行うことができないんです、申し訳ありません』と伝えることを統一してください」と自ら発信しましょう。

事前に病院としての規定やルールなどが決まっていれば、もちろん確認しておきましょう。

たとえば「マッサージをしてくれ」と言われた場合、それが看護に値するのか、看護を超えた「無償サービス」に該当するのかはその患者様の病状や病院のスタイルにもよると思います。

その方その方での判断はもちろんですが、病院としての「この方だけ特別サービス」が発生しないような一定の基準も必要ではあります。

女性が多い職場なので人間関係が面倒

仕事上の大変さ以外にも、看護師には「女性が多い職場なので、必要以上に人間関係が面倒」というものがあります。

もちろん一般的な会社でも女性が多い職場はありますが、特に一刻を争う現場かつストレスの多い職業柄、また不規則な生活の負担がある分、看護師同士がピリピリとしていたり、互いの足をひっぱったり、自分に有利なように仕事を進めようとする看護師がいる職場があるのも事実です。

仕事を進める上で、コミュニケーションが円滑に取れていたり、互いの性格やスタイルがわかっていれば仕事は進めやすいでしょう。

また、互いに仲がよければ思いやりや手助けをし合い、仕事がしやすく職場は楽しいものとなります。

しかし、そうではない職場の場合、無理やり仲良くなろうとしたり、「足を引っ張り合うのはやめましょうよ!」と叫んだところで解決することはなかなか困難です。

うまくいかない人間関係への努力はストレスにもなりますし、余計に人間関係をこじらせることにもなります。

「人は人」「私は私」で、友達作りにではなく仕事をしに来ていると割り切る

乗り越える方法としては、「人は人」「私は私」で、仕事をしに来ていると割り切ることです。

職場には友達作りにではなく仕事をしにきている、と改めて言い聞かせることでかなり気持ちが楽になることもあります。

さらに、嫌な人やコミュニケーションが取りづらい方がいても、仕事上支障がなければ無視すればよいのです。

仕事に支障をきたすような、引き継ぎをしてくれない、モノを隠す、お願いした仕事を無視するなどの事態が発生した場合には看護師長などに相談し、しかるべき対応を取りましょう。

そこに「仲良くしなければ」という余計な感情を入れてしまうとなかなかのストレスになります。

割り切って淡々と事務的に対応してしまいましょう。

会社員のように「定時で帰る」がなかなか難しい

看護師の宿命でもありますが、どうしても緊急の患者様の対応などで残業が発生する場合があります。

クリニックや訪問看護であれば、決まった人数しか対応しないため、残業はほとんどありませんが、二次救急病院やオペナースなどの場合は残業は日常茶飯事でしょう。

急患が運び込まれ、その対応にかかっていたら定時を過ぎていたり、オペナースの場合は基本的に手術の終わり時間は読めないことが多いです。

そのため、終業時間後の友人との約束や習い事などの予定が入れづらく、ストレスになってしまうことが多くあります。

時間厳守な予定は仕事の日には入れない

乗り越える方法としては、仕事の日には約束を入れない、ということでしょう。

もし午後からの出勤など仕事の前に予定を入れる時間があるのであれば、そのほうが確実なためありかもしれません。

しかし、会社員の友人などとの約束は、平日の夕方以降が都合がつくこともあり、なかなか難しいことでしょう。

その場合は、休みの日などに約束や習い事などの予定をいれることでストレスを生み出さないようにしましょう。

最新の医療機器や治療方法などについての勉強をしなければならない

特に、スキルアップや今後も看護師として経験値を深めていきたいと考える場合は、常に最新の医療機器や治療方法などについての勉強をし続けなくてはならず、しかし激務の中で勉強する時間が取れないというジレンマに苦労する方も多くいます。

毎日30分でも良いので決まった時間を確保してみよう

乗り越える方法としては、毎日「起きてからの30分」「帰宅してからの30分」など少しでもいいので、決まった時間に勉強時間を確保する習慣を身につけましょう。

習慣化することで自分に自信を持つことができるのもメリットです。

いきなり「3時間」などハードルをあげずに、すこしずつでも長く続けることが大切ですよ。

看護師の仕事は大変…。けれどもやりがいのあるこの仕事

ここまで見てきたように、看護師の仕事はとても大変です。

しかし、看護師を目指す方はやはり多いことからもわかるように、やりがいが感じられる仕事であることも事実です。

看護師をする上で感じられるやりがいにはどのようなことがあるのでしょうか。

みていきましょう。

患者様に「ありがとう」と言われた時

患者様へのお声掛けや、対応などによって、患者様から「ありがとう」と言ってもらえることがあります。

看護師を目指した理由として「病気やけがなどで大変な思いをしている患者様の役に立ちたい」という志をもってなったという人にとっては、苦労が報われる瞬間でもあります。

特に、自分を指名して「あなただからお願いしている」「次もあなたにお願いしたい」と言ってもらえたときには、看護師になって良かった、と大きなやりがいを感じることでしょう。

患者様が病気やけがを完治させて退院された時

ずっと担当していた患者様が、病気やけがを完治させて退院された時にも、大きなやりがいや喜びを感じることができます。

特に長いこと入院されていた方や、一緒に痛みや苦しみを乗り越えるように励まし看護し続けてきた患者様であればなおさらです。

退院時に「あなたのおかげです」「本当にありがとうございます」と言われると、看護師をやっていてよかった、と思うことができることでしょう。

医師と患者様の橋渡しや、コミュニケーションの手助けができたとき

患者様の中には、医師の説明の内容を理解することができず悩んでいたり、医師との相性に悩んでいる方も多くいます。

そんなとき、看護師として医師と患者様の橋渡しや、コミュニケーションの手助けができると患者様からはとても感謝されます。

「あのお医者様が言ったあの言葉は、『頑張れば治る』、という意味ですよ!」「あのお医者様の言葉はちょっと難しかったかもしれませんが、こういう意味ですよ」などと、解説してあげることで患者様の安心感や納得感を与えてあげることができるのは看護師の役割でもあります。

他にもやりがいを感じることは、こちらの記事を参考に!

「看護師」が自分に向いているか診断するにはこちら →

まとめ

今回は、看護師の仕事が大変と言われる理由と、その大変さや不規則な生活などを乗り越える方法、さらにその大変さとともに感じることができる「看護師としてのやりがい」についてご紹介していきました。

看護師はどんなに覚悟と気合、やる気を持ってなったとしてもその大変さは想像以上です。

しかし一方で大きなやりがいのある仕事でもあります。

ご紹介してきたように、大変さを乗り越える方法や工夫を駆使しながら、これからも看護師としてやりがいを感じながら頑張っていきましょう!


関連キーワード

看護師仕事


看護師仕事に関するコラム

外科看護師の仕事内容13個の業務。経験者が教えます!

外科といえば、脳神経外科、消化器外科、呼吸器外科、整形外科というような診療科をイメージすると思います。また、手術・処置が多いことは想像できるのではないでしょうか。そんな外科で働く看護師といえば、急変対応ができたり、テキパキした人しか向いていないのではないかと思われがちが、それくらい展開が早いのが特徴でもあります。この記事では、外科看護師の役割や仕事内容を、筆者の経験をもとに述べていきますので、外科看護師とはどんなことをしているのか、参考にしていただければ幸いです。外科看護師の仕事は大きく2個の役割に分けられる外科看護師と聞けば、病棟看護師をイメージすることが多いと思いますが、外来にも外科担当の

看護師の仕事種類7個の業務と看護師が働ける施設とは?経験者が教えます!

看護師は国家資格です。せっかく取った資格なのにもっとこんな業務に関わりたい、思っていた業務内容と違ったなんて気持ちを持ちながら働くのは辛いですよね。そこで今回は看護師の資格を活かせる仕事の種類と業務内容についてお伝えしたいと思います。看護師の仕事種類・業務可能な施設は大きく7個の役割に分けられます。病院診療所社会福祉施設訪問看護ステーション看護師等学校養成所市町村一般企業病院大学病院や国立病院等様々な医療機関があります。また、機能別にも分かれています。国立病院(厚生労働省/独立行政法人国立病院機構/独立行政法人労働者健康福祉機構)公立・公的・社会保険関係法人の病院(都道府県/市区町村/地方独立

看護師の仕事はきつい?そう思う人の理由と実はそれ以上にやりがいがあると感じる3個のポイント

看護師と聞くと皆さんどのような事を思い浮かべるでしょうか。「一生の仕事」「高給与」「きつい仕事」と言うイメージが強くあるでしょう。看護師の資格を取ったからと言って、必ずしも看護師の仕事を続ける人ばかりではありません。それは、やはり看護師の仕事内容が辛いものであったりきついものであったりする事が理由となるでしょう。ここでは看護師の仕事の中できついと感じた事や、辛い事があっても看護師を辞めないやりがいはどのような事なのかをご紹介しましょう。看護師の仕事がきついと言われる4個の理由とは?看護師の仕事がきついと言われる理由は人それぞれあると思いますが、一般的にこの作業は辛いだろう。これはしたくないと思

看護師の中でも楽な仕事は?診療科やパートなど看護師経験者の私が実体験を中心に解説

看護師の仕事は何も病院だけではありません。病院の中でもたくさんの診療科があり、その1つ1つに特徴があります。ここでは私の体験や経験から、看護師の仕事の内容についてご紹介していきたいと思います。私が働いてきた病院やクリニック、高齢者施設の看護師で楽な仕事だと感じた事など、病院と比較してクリニックや高齢者施設の業務の内容もご紹介していきましょう。看護師のおおまかな仕事内容看護師のおおまかな仕事の内容は「患者さんの状態の観察」です。高齢者施設でもクリニックでも患者さんの状態の観察は変わりなく行う看護師の業務になります。病院では、入院患者さんの病気の観察が主な仕事になりますし、高齢者施設では要介護者の

デイサービス看護師の仕事内容18個の業務。経験者が教えます!

医療行為も少なく、基本的に日勤帯のみの仕事であるデイサービスの看護師の仕事。ブランクのある方や高齢の方でも勤めやすいので、人気のある仕事です。デイサービスの規模によっては、看護師が常在ではなく週に何度か何時間だけ勤務しているというところも少なくなく、そういった職場であれば扶養の範囲内での仕事も可能になります。現在は派遣職員の看護師も増えています。実際の仕事内容はどんな事をするのでしょうか?デイサービス看護師の仕事は大きく4個の役割に分けられる利用者のバイタルチェックデイサービスはたくさんの種類がありますが、全てのデイサービスで共通するのは「利用者が来たらバイタルを測り記録する」という事です。こ