看護学校や大学を卒業すると、はじめは病棟に就職する看護師が多いですよね。

配属先の病棟では各科それぞれ覚えることがたくさんあります。

やっと仕事をこなせるようになってくると委員会や係、スタッフ間での会議など患者さんのケア以外にも多くの役割を任されます。

また、夜勤中の患者さんの容態急変など、看護師にとってプレッシャーはたくさんあります。

さらに結婚や出産、家事、育児等と別の役割が増えることもあります。

そんな時ふと、看護師は続けたい、でも現状は少し厳しいな、、、と思うこともあるのではないでしょうか。

そして、クリニックへの転職を考えた方も少なからずいるはずです。

今回はそんな方に、クリニック看護師の給料について、ご紹介したいと思います。

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クリニックの看護師の給料の相場はどのくらい?

正規雇用で新卒入社した場合

子育てや家庭の事情などで、新卒からクリニックを探す方もいるでしょう。

技術面で即戦力を求められることも多いですが、探せば新卒でも丁寧に指導してくれるクリニックもあります。

給与面では19万から23万円となることが多いようです。

また美容系に興味のある方は、新卒で美容系クリニックに就職する方もいます。

美容系のクリニックは自由診療ということもあり、新卒でも27万円以上の給料になることもあります。

正規雇用で転職した場合

転職の場合、病棟である程度経験を積んでから転職する方が多いかと思います。

経験年数や転職先のクリニックにより幅はありますが、給与は19万円~25万円程度となります。

私自身も病棟で8年程度勤務した後にクリニックへの転職をしましたが、給料は1か月23万程度でした。

病棟時代に比べると給料は下がりましたが、残業や夜勤がなくなった分の給料が引かれた、という印象です。

パート・アルバイト・派遣

月給ではなく時給で提示されています。

だいたい1時間1500円~2000円となっています。

こちらは基本的に自分の都合に合わせて働くことができます。

そのため子育て中の方から60代の方まで、それぞれの生活に応じて働いている方がいます。

また、スタッフが産休・育休などで欠員しているときには、派遣の看護師を依頼していることもありました。

年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?

賞与

クリニックにもよりますが、年2回あることが多いです。

ただ2か月分~6か月分など幅はあります。

基本給が20万程度の場合は2か月分だと40万円、6か月だと120万円なので、支給額にはかなり幅が出てきます。

また、クリニックだと総合病院などに比べて規模が小さい分、業績に直結してくることが多いようです。

昇給

クリニックによっては年1回昇給を認められているところもあります。

実際に私自身の勤務していたクリニックでは、業績が悪くなければ4月に3000円程度の昇給がありました。

ただ個人のクリニックだと定期的な昇給ではなく、業績の良い時に賞与として還元されるところもあるようです。

各種手当

基本給のほかに様々な各種手当がついて給料となっています。

手当には役職手当、家族手当、通勤手当、残業手当、住宅手当などがあります。

役職手当

ある程度規模のあるクリニックだと、師長やリーダーとなるスタッフもおり、その方には役職手当が支給されています。

相場としては5000円~で、1万円以上となることもあります。

家族手当

家族手当は、扶養している家族がいる場合に支給されます。

通勤手当

通勤にかかる交通費の補助があります。

交通費は上限が設定されていることが多いですが、上限なしという場合もあります。

残業手当

さらに残業手当があります。

残業手当はだいたいパートの時給分くらいで、15分単位で計算してくれるところもあれば30分単位からの計算となるところもあります。

そのほか住宅手当として家賃の一部を補助されたりと、諸事情から基本給が少なめに設定されている場合でも、様々手当がついて給料が高くなっているところもあります。

給与が高い人は何が違うの?

クリニックによって給料は様々で、クリニック内でも給料に多少の差はあります。

できるなら少しでも給料は高いほうがいいですよね。

では、どのような条件から給料は変わってくるのでしょうか。

スキル

採血、心電図などの基本的なスキルはもちろん、プラスαがある看護師は給料がアップする可能性があります。

私の知っている看護師は、内視鏡未経験から入職し経験を積んだ後、試験を受けて内視鏡技師免許を取得しました。

資格を取ったことで給料の交渉をしましたが、実際には給料アップにはつながりませんでした。

ただ、資格取得までの援助や学会への参加費は負担してくれることになったそうです。

一方別のクリニックでは、この資格に対してや、内視鏡の件数によって手当が支給されているところもあります。

また糖尿外来があるクリニックですと、糖尿病指導療法士の資格がとれることもありますし、取得後は給料アップの可能性もあります。

さらに、英語が話せる看護師でしたら外国人患者対応に重宝されますし、TOEICの点数に応じて手当がついているクリニックもあります。

経験

経験を積むごとにクリニックでの対応の仕方などに慣れてきて、クリニックでは欠かせないスタッフとなっていくと思います。

コストについて意識できていたり、患者さんからの信頼の厚い看護師であれば、離職してほしくないと思われるはずです。

そうなると個人のクリニックであれば院長の判断で給料が上がるということも期待できます。

勤続年数

定期的に昇給のあるクリニックであれば、勤続年数が長ければ長いほど給料が高くなります。

歴史のあるクリニックなら何十年と働いている看護師もいて、その分給料も高くなるでしょう。

私の勤めていたクリニックでは看護師は入れ替わりが多いものの、事務職などは勤続が長い方が多く、看護師の給料よりも高い方がたくさんいました。

役職

師長や主任、リーダー的な役割を任されるとその分責任も大きくなり、手当という形で還元されます。

勤続して師長に昇格したり、他で経験したことでスカウトされたり、役職に就いた経緯はそれぞれあると思います。

地域

基本的に都市部では給料が高くなる傾向にありますが、すべてに当てはまるとは限りません。

私自身は都内の都市部で働いていましたが月23万円程度でした。

この金額は、地方の求人とさほど変わりません。

なぜ都市部でも給料が変わらないかというと、都市部ではクリニックの場所代が驚くほど高い場合が多いためです。

つまり、都市部で業績の良いクリニックなら給料は高くなると言えるでしょう。

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クリニックの看護師の給料の決まり方

経験年数

個人など小さなクリニックだとない場合もありますが、給与規定というものがあります。

転職時は、どれくらいの経験年数があるかで決まってきます。

資格、学歴

看護師資格には2つの種類があり、准看護師か正看護師かで給料が変わります。

また、3年制の看護学校より大学卒業のほうが給与は高く、保健師の資格を持っている場合も給料が上がってきます。

産婦人科クリニックの場合は、助産師資格を持っているかどうかでも給料が変わります。

クリニックの看護師で給料をあげるためにやるべき4個のこと

夜勤は無しで働きたいからクリニックは外せない。でも給料もアップさせたい…。という気持ち、ありますよね。

そういう場合はどうしたらよいのでしょうか。

考えられることを挙げてみます。

今の勤務先でできること

給料アップの交渉をしてみる

そのクリニックでの経験が浅い場合は、なかなか交渉するのは難しいかもしれませんが、ある程度経験してそのクリニックに欠かせない存在になれば、交渉が成功する可能性はあるでしょう。

スキルアップを図る

先述したように、看護師にはプラスαの資格がたくさんあります。

スキルアップした際には給料アップが期待できます。

より深い知識を身に着けるために時間もお金も投資していますし、何よりクリニックに来る患者さんにその知識や技術を提供しているので、クリニックのためになっています。

もしくは就職時に自身の資格についてアピールしたり、もともと手当が給料に反映されているクリニックに転職するのもありでしょう。

残業代は思い切って申請する

もしかすると残業代がしっかり申請できていない場合もあるかと思います。

診療終了間際に来院する患者さんの対応や、患者さんがたくさん来た場合にはなかなか定時に終了しない場合もあるでしょう。

そのような場合は雇用主から残業について言ってもらえるのがベストなのですが、自分でも意識していることが大切です。

また逆に、定時に終わらせるという意識も仕事の効率化を図れて重宝される看護師になるはずです。

思い切って転職する

とはいえ同じクリニックで劇的に給料がアップするとも限りません。

その際はより良い条件を探して転職してみるのもありではないかと思います。

転職先の選び方1:自身のスキルが生かせるかどうか

まったく新しい分野に挑戦したい場合もあるかと思いますが、その場合も「自分の出来ること」を明確にしておくことが大切だと思います。

出来ることと出来ないことを明確にし、はっきり伝えることで、転職後に雇用先や自分自身が「こんなはずではなかった」となることを防げます。

また、わからないことは素直に確認できるとよい関係性が保てますし、出来ることを強みとして自信を持って働くことができます。

転職先の選び方2:自分の興味のある分野であるかどうか

興味のある分野であれば、自ら情報収集をしたり勉強したり、知識を深めたいという欲も出てくるかと思います。

そうすれば自身のスキルアップを図ることが可能になりますし、仕事にも意欲が湧いてくるでしょう。

それは新たな資格取得にもつながり、クリニックにとっても看護師本人にとってもお互い良い効果が得られるでしょう。

転職する時は、こちらの記事を参考に!

給料をアップさせるための求人の選び方

現在のクリニックでできることはやっても給料アップ期待できない、そんな場合は給料アップできる病院を探してみましょう。

給与相場が今よりも高いところを探そう

求人広告を比較していると、何となくの相場が見えてきます。

自分の現状の給与明細と比較して、基本給や手当などの違いを確認してみましょう。

自分自身の希望の条件と照らし合わせながら、少しでも高いところを見つけていくとよいでしょう。

賞与や昇給制度をチェック

賞与は年に何か月分出ているかの実績を確認することが大切です。

また賞与計算の対象となる基本給の額によっても賞与が決まってきます。

そのため基本給がどれくらいなのかをチェックする事も大切です。

昇給制度があるということは、経験を積むごとに給与が上がることが保証されているので、長く働けば給料が上がっていくことになります。

昇給についても見ておく必要があるでしょう。

残業代はちゃんと出る?

残業はないに越したことはないのですが、クリニックによってはインフルエンザの流行時期や、思いもよらぬ重症な患者さんが来た時などは残業が発生します。

面接時や契約の際には必ず確認したいところです。

交通費や福利厚生は?

交通費もばかになりません。

上限を定めているところもあるかと思いますが、全額負担してくれるところに決めることで、実質的な給料アップが望めます。

人間関係はどう?

こちらは転職先を探す際にはチェックが難しいポイントですが、やはり人間関係がよくないと仕事を継続していくのが困難です。

継続的に勤務して給料アップさせるためにも、仕事に集中できる環境を見つけることも大切です。

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経験者が教える、実際に給料がアップしたのはこんなとき

役職に就いたとき

以前勤務していたクリニックは、規模が大きかったため看護師が10名程度勤務していて、リーダーや師長などの役職がありました。

役職者は勤務を調整したり新人を指導したりとその分責任も重くなります。

そのため、リーダーでは約5000円、副主任では約15000円、師長では約20000円など、役職に就いた時点で給料に手当がついていました。

ただし、役職につくと役職手当がつく一方で、残業手当が出なくなるという場合もあります。

雇用形態ごとに違いは出てくる?

月給や年収

正規雇用ではクリニックや経験年数などにもよりますが、月収約20万~30万程度、年収では300万円~400万円台となることが多いようです。

非常勤では、例として時給1700円で1日8時間、常勤同様22日勤務だとすると、1か月299.200円となり、12か月分で約350万円程度の年収となります。

給料以外における良い点と悪い点

正規雇用

年金や健康保険など、社会保険加入となるので安心感があります。

産休や育休など休暇についても優遇されていることも多いですし、健康診断も年2回行うなど、仕事に集中しやすい環境であるでしょう。

ただ急な休みは取りづらく、長期の休暇もクリニックの休診日に合わせるなど規定に則ることが必要になってきます。

派遣

契約期間が決まっていることもあり、合わないと感じてもその期間だけ乗り切れば、別のクリニックに移動することも可能です。

また、派遣会社のスタッフに色々相談しながら決められるのも心強いかと思います。

一方で社会保険は派遣会社との契約によって違いがありますし、契約内容によっては保険加入そのものがないことがあります。

また逆に気に入ったクリニックであっても、欠員がなければ一定期間で終了となってしまいます。

非常勤

時給で換算すると正規雇用より給料が良い場合もあります。

ただやはり社会保険などの保証はないことがあり、その場合自身で健康保険や年金などの支払いや管理をしていくことが必要になってきます。

この働き方は、こんな人におすすめ!

正規雇用

夜勤や残業はできるだけしたくない、という看護師にお勧めです。

また暦通りの休みであることが多いので、土日はなるべく休みたい方にも良いかと思います。

そして正規雇用のメリットは何といっても社会保険などが保証されていることです。

夜勤はせずに、社会的な保障に対しても安心したい方にはクリニックの正規雇用がおすすめです。

派遣

派遣で働くメリットは様々なクリニックを体験できる、ということにあるかと思います。

クリニックですとやはり人によっては、合う場所合わない場所が生じてくるかと思います。

派遣という働き方で一定期間が定められていることによって、どっぷりとその場所につかりすぎることはなく、フラットな視点で様々なクリニックを見ることができます。

非常勤

給料は時給計算で、社会的な補償は正規雇用に比べると少ないかもしれませんが、その分自分の都合に合わせて柔軟に働けます。

月の勤務日数も自身で提案できますし、長期の休みも申請しやすいかと思います。

子育てや介護があるけれど看護師として働きたい、看護師以外にもやってみたいことがある場合には、非常勤として勤務していくのも良いでしょう。

まとめ

クリニック勤務の給料は、病棟で働いていた時よりは減少する傾向にあります。

しかし自身の意欲やより良い転職先を探すことで給料をアップさせることが可能です。

また、業績が給料に反映されることが多いため、看護師個人も、より支出を減らして業績を上げる意識を持つことが大切です。

そのため繁忙期などは、オーバーワークにならない程度に確実に仕事をこなしていくことが期待されます。

また自身の興味のある分野を見つけてスキルアップすることで、給料の交渉などすることが可能になってきます。

なるべく条件の良い、長く働ける勤務先を見つけ、自身のスキルアップも図っていくことで、クリニックでも満足した給料を得られるのではないでしょうか。

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