経理とはどんな仕事のイメージですか?

一日中デスクでPCと向き合っている、融通が利かなそうな性格の人が多そう・・・そんなイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。

実は私もそんな印象を持ったまま経理職に就きました。

そこで体験した仕事内容や役割、どうやって私が経理職に就いたのかをお話ししていこうと思います。

経理とはどんな仕事?

会社の努力や成果を数値化することです。

売上や仕入原価、旅費から未払金等々ありとあらゆるデータが経理へ集まってきます。

私の勤めていた会社では社長より経理部長や経理社員の方が今期の利益や経費について詳しかった為、皆で「今年はボーナス出るね!」とか「この○○代ってなんでこんなに今月高いの!?利用した部署の○○さんに理由を聞いてみよう」とか話していました。

経理の役割とは?

経理って具体的に会社でどういう役割をになっているのか?!

一言で言うならば「縁の下の力持ち」です。

 大体どの企業も、内部形態は大きく2つに分れています。

一つは「営業職」そしてもう一つが「管理職」です。

営業職が主にお客様と密に関わる花形なのに対して、管理職(経理財務・人事・総務等)は花形を陰から支えるお仕事です。

正社員、契約社員、バイト、派遣などで求められる役割は変わる

正社員はある程度のボーナスも出ますし有給も有ります。

そして社会保険も充実した待遇を受けています。

その為、その分責任のある仕事を任せられる事は仕方ありません。

また、残業も契約社員やバイトに残業をさせて時給が生じるのであれば社員が引き受けるべき、という風潮も仕方ない部分があります。

もちろん、社内規定によりますが「月〇時間以上の残業代は支給」といった企業も有ります。

契約社員、バイト、派遣は時給雇用となりボーナスも寸志であったり有給も会社によっては少ないところもあるようです。

社員に比べて優遇はされていない分、責任のある仕事を任せられる事は少ないです。

例えば私の勤めていた会社では、銀行とのやり取りや未払金・未払費用の計上、売上割戻や決算書類の作成といった重要な役割は全て正社員の役割でした。

契約社員やバイトの方の方が金属年数が上でも、新入社員がその役割を担っていました。

経理職の醍醐味と言った職務内容はほとんど正社員が担うシステムだった為、経理職に就きたかった人やこの会社に貢献したい!といった人には物足りない業務内容だったと思います。

経理の具体的な仕事内容とは?

お金を扱う仕事なのは分るけど・・・具体的な仕事内容は何?

掛金の管理

日本企業には信用取引の手法として「掛取引」が取り入れられています。

勘定科目で言うと、売掛金・買掛金のことです。

例えば、どの企業も生産元から原材料や備品を仕入れて、それを加工・組立・パッケージングをして商品としてお店に販売します。

しかし仕入の度に現金で都度支払っていては効率も人員も資金管理も悪くなってしまう為、月に一度締日を設けてまとめて一括払いをします。

ざっくり説明しますとこれが「掛取引」といわれるものです。

前払いではなく後払いである「掛取引=信用取引」が成立しているのは日本くらいなのでは、と思います。

企業によって締日は毎月月末だったり20日や15日や10日だったりとばらばらです。

それに加えて支払日もばらばらで、取引先からいくら入金があるのか、仕入先へ支払がいくらあるのかをしっかり把握して管理しなければなりません。

支払漏れや入金遅れがあるならばすぐ気付いて問い合わせる事も大切ですね。

取引先数や仕入先数が多いとその分きちんとした管理と慎重性が必要になりますので、問題なく一人で全てこなせるようになった時にはやりがいを感じる事が出来ると思います!

給与計算

これは企業によっては総務部や人事部の方が行う業務かもしれません。

給与計算に関しては、経理の知識だけではなく税金の知識も必要となってきます。

源泉徴収や住民税・社会保険に関する知識を身につけて正しく反映されているのか、社員からの「今月は何故先月に比べて○○税が高くなっているのか?控除はいつ反映されるのか?」等の問い合わせに納得のいく説明をしてあげたいものです。

「私も良く分からないので、税理士に聞いて下さい。ご自分で調べて下さい」と言うのも私は嫌で、勉強していました。

税金の知識は結局自分の為にもなりますしね!

請求書・支払依頼書の発行

これは経理専業職と言っても良いのではないでしょうか・・・!?笑

支払依頼書は対仕入先へ発行する書類です。

だいたい契約締日の翌日に作成し、「今月は○円をお支払しますね~」という振込金額の予告書類ですね。

何を仕入れたのかの詳細を添付する場合もあると思います。

請求書は対取引先へ発行する書類です。

こちらもだいたい契約締日の翌日に作成し、「○日(契約支払日)までにお金を振り込んで下さいね~」という催促注意の書類になります。

仕事の流れ

私の1日の基本的な流れをお話しします。

①まず出勤後すぐはメールチェックをします。

退社前に送付したメールの返信が来てないかや今日のスケジュール来訪者管理などもPCに入れていた為、欠かせない作業ですね。

②午前中に請求書・支払依頼書の作成をなるべく済ます。

請求書・支払依頼書はデータ送信対応のところもあれば、書類でないと不可の取引先もまだ多くありました。

その為、会社に郵便局員さんが郵便物を引き取りに来てくれる時間までに作成を済ませなければ必着日に間に合わない可能性がありました。

例:6月20日締の請求書を6月23日までに取引先に到着する様に送らないと支払してもらえない売買契約となっている場合。

取引先が北海道で当社が福岡県だと郵送は21日の午前までに投函しなければ23日までに間に合わない。

速達を利用すれば間に合うが、速達料金は高く、不必要に経費を自分が削り指摘されるのも嫌でしたし、やっぱり早く的確に最低限の処理で済ませられた時の達成感は何とも言えなかったです!笑

③午前中~午後は銀行員や税理士、来訪者の対応。

手形の換金や会計システムの修理・セールス、監査の書類提出等の来訪者の対応をこなします。

もちろん、必要書類は揃えて挑みます!

④午後は入金状況の把握と違算の問い合わせ。

例:A社は10万円支払うという支払依頼書を当社に送ってきていたのに、8万円しか振り込まれていない。何故?

→ A社へ問い合わせる、と言った様に他社や書類との相違を解決していく時間ですね。

意外と多いんです、これが。

そしてその日中には解決しない事がほとんどでした。

大体この様な流れが基本の一日です。

参考になれば幸いです・・・!

経理はどういう人と仕事で関わるの?

ずっと社内でPCとにらめっこ・・・そんな部署だけど意外と・・・!

社内部署のほとんどの方

これはお金を扱っている、という誰しもに欠かせない部署ならではかもしれません。

営業・総務・人事・社長・取締役・企画・技術・コールセンター・・・・本当に様々な方との会話や電話でのやり取りが日々ありました。

その中で仲良くなった人や、電話でしか話した事が無かった人と対面した時の声と見た目のギャップに驚いたりと、いろんな部署の方と接点が持てて楽しかったです!

銀行員

会社は契約している銀行は数種類あるものです。

私の会社では5つの銀行と取引をしており、1つの銀行に必ず2人以上の銀行マンが来訪(危機管理の観点から)しますので、最低でも10人の銀行マンと関わりがありました。

最近の銀行事情についてや、借入金額等についての提案や対策等の話もより詳しく聞けるのでとても勉強になっていました。

取引先企業・仕入先企業

もっと詳しくいうと取引先企業・仕入先企業の営業マンや経理の方と関わりがあります。

毎月の様に連絡をとる企業様だと、その担当者の方と良い距離感や少し砕けた表現でお互い気兼ねなく相談や対応を受ける事が出来て、本来なら他社に何か依頼する時や相談をする時は躊躇してしまうものですが、むしろ電話する事が楽しみになっていました。笑

経理の給料事情は?

決して高くはないと思います。

営業職は加点方式、管理職(経理人事総務・・・)は減点方式です。

加点方式は実力や出来高によってプラスボーナスが出たり評価が明るみに出やすい職であるのに対し、減点方式は出来て当たり前、一定水準から失敗したら減点となるだけ、と言った実力や出来高や反映されにくい業務内容になる為です。

その為安定はしているし、管理職の給料が企業の平均所得と考えて良いのでは?と私は思います・・・。

経理でやりがいを感じること

経理職ならではのやりがいを感じた瞬間!

数字がぴったり一致!

実際の口座金額とデータ上の口座金額がぴったり一致!

・・・いやいや、当たり前でしょ?

と思うかもしれませんが、中々色々あって一致しない事があるんです!

例えばA社が入金遅延しています。

そのお金を支払えるのは2カ月後です。

でもそのうち20%は来月支払います。

そんな内容が100社取引先がある中の40社程あり、金額も支払時期も入金時期もバラバラだと何が何だか分からなくなる時もあります。笑 

「きちんと契約通りに払ってよ!」と思いますが、企業にも様々な事情があるんだろうな、とか当社もどうしようもない理由で先方に相談して融通してもらうときもあるし、持ちつ持たれつだなと思いました。

金額がぴったり一致した瞬間は、自分の今までの資金管理が洩れずにきちんと出来ている証拠でもあったので「よっしゃー!」と叫びたくなる程嬉しかったです!

経理に向いている人のタイプは?

実際どんなタイプの人が働いているの?

手抜きが出来る人

もちろん仕事に手抜きは良くないです!

でも実際は紺詰めて黙々とPCに向かう人よりも、手を抜けるところは抜いて、たまに談笑や息抜きをいれつつ有る程度時間をかけた方が良い業務にその分の時間を費やして完成度を高められる人が向いていると思いました。

タイピングの得意な人・ExcelやWordが使える人

メールでのやり取りやデータでの文章作成の際に使用するのはやはりExcelやWordです。

そして作成時にはタイピングの早さもある程度必要かなと思います。

感情的にならない人

こちらから問い合わせた際、社内や取引先の方に理不尽な事や嫌味を言われたり、タイミングが悪ければ「今はそれどころじゃないんですが!」と怒られたりする事も有ります。

その時、「なんでそんなこと言われなきゃならないの?!腹立つ!」とすぐ感情的になり言い返したり愚痴を言っている人がいました。

でも「今はタイミングが悪かったんだな」「言い方が悪かったのかもしれないな」と一呼吸置いてすぐ感情的に走らない人は、経理部内でも尊敬できる人たちでしたし、私もそういう人でありたいと思いました。

私も夏に「経理さんはいいですよね、涼しい社内で机に座って電話で催促するだけで仕事になりますし」と営業の方に言われた事がありました・・・。

※その方はその時ちょうど失敗続きでイライラしていた時だったらしく、後日お詫びして下さいました~。

本当は気遣いできる良い方なんですね・・・気持ちの問題は難しいです。

経理の仕事で大変なこと

経理ならではの苦労を紹介します。

決算

来ました来ました~!

企業経理と言えばお金、お金と言えば決算ですね!

多くの企業は3月か10月に決算期を迎えます。

上場している企業であれば決算書類を一般に公開しなければならない為、世界中の人が経理の作った決算資料を見るわけですね。

その時期(3月決算であれば4~5月、10月決算であれば11~12月)は経理部でも年に一度の大仕事となります。

普段とは違った仕事が増える為残業も発生しますし、監査のチェックが入る為資料作成に時間もかかりますし早さと正確さが求められます。

決算を乗り切った後の達成感は一味違いますし、優良企業認定が降りた時などは涙がほろりと出てきました。

楽な仕事と思われがち

先にも少し記載しましたが、「経理はいいよね、社内で座ってるだけで仕事になるから」等の内容で嫌味を言われる事があります。

直接言われずとも間接的に耳にしてしまったり・・・。

悲しい事ですが確かに夏場や冬場の外へ出る部署の方々に比べれば環境は「楽」なのかもしれません。

だけど決して業務内容までもが楽ではありませんよ、それなりにリスクのある仕事ですし、みなさん責任を持って取り組んでいます。

経理になるためにはどうしたらいい?

経理になる為に、どんな準備が必要なの?

就職するために

少しでも良いので簿記の知識を携える。

例えば借方・貸方とは何なのか?

資産・負債とは何なのか?

決算とは?

簿記の知識と言っても計算は出来なくて良いんです。

上記の様に言葉の意味を知っているだけで大分業務の吸収速度は変わると思います。

資格は必要?

簿記検定の資格があれば履歴書に記載で来て良いかもしれませんが、今はどの企業も会計ソフトを導入しておりシステム化されている為、私は特に資格が必要とは思いません。

必要なスキルや資格は?

PCを使用する機会が多い為、タイピング能力は必須と思われます。

資格としては簿記検定2級があれば不便はありません。

今は会計ソフトを導入している企業が多い為、1級程の知識を求めている企業は少ないと思います。

経理で転職を成功させるために

数字に対する苦手意識を持たない

「500円金額が合わないけど、500円くらいいいや」とか前職は全く数字を扱う職ではなく「毎日数字の羅列を見るのはしんどい」という方も多いと思います。

しかし金額照合が一致した時の喜びや、社内の誰よりも会社の経営状態が把握できている立場というのは悪くありませんよ!笑 

意外に楽しかったりします!

コツコツと時間をかけて物事に取り組める

得意先担当者とのコミュニケーションや、違算の解決にも必要ですが時間をかけて築いていく事・解決を測れる事が重要になります。

もちろん期限があれば別ですが、ない場合には自分のスケジュール調整をして相手に猶予を与えたりと、せかしたりすぐ焦ってしまわない心の落ち着きが大切です。

経理の将来性は?

経理職の将来はどうなるのか?

人員はどんどん減っていく

やはりどんどん改良された会計ソフトが発売されシステム化が進んでいる為、従業員300人程の規模の企業だと3人程度の経理職者で補える未来が来るのかもしれません・・・。

私の勤めていた会社は全従業員を300人規模に換算すると8人の経理職者で分担して担当していました。

世界情勢や日本の法律に対する知識が重要視されてくる

今も重要視はされていますが、より高度な知識が求められてくると思われます。

これはシステムでどうこうするよりも人の知識を持って対応する方が早く適切だからです。

ここでは簡単に一言だけの表現に留まってしまいますが、例えばIFRS等の問題です。

経理の仕事がおすすめな理由

安定している

やはり給料、業務内容面からしても決算を除きルーティーン業務が多く自分でスケジューリングが出来るようになれば残業もせずに安定した給料をもらいつつの生活が遅れると思います!

誰よりも会社の経営状態が把握できる

社長や取締役等の重職者よりも先に利益や予算を見る・知る事が出来ると言うのは何とも言えぬ優越感があります。

まとめ

経理職は「お金」を扱うという責任重大な業務を担っていますが、売買契約の締結時点で締・支払日は決まっていますので、時には手抜き・息抜きを覚えたり取引先や社内でのコミュニケーションをとったりと、自分のペースで仕事が出来る事が最大の魅力と思われます。

そして何より何度も言ってしまいますが数字が一致した時の喜びと重職者よりも先に会社の経営状態が把握できるちょっぴりの優越感がたまらないですね!笑