コンビニは、私たちの生活に欠かすことのできない存在となっています。
必要な時にふらっと立ち寄る場合もあれば、会社や家の近所にあり定期的に利用しているという方もいることでしょう。
そんな皆さんが利用する店舗で、印象に残っているコンビニ店員さんはいますか?
もし自分がコンビニ店員として働く場合、良い印象を与えることのできる接客とはどのようなものでしょうか。
今回はそのような点について、考えてみたいと思います。
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また来よう!と思わせる、印象が良いコンビニ店員の対応例
会社や家など近所のコンビニで、必要なものを買うというルーティーンがある方も多いかもしれません。
ですが、普段何気なく利用しているコンビニの中でも、「来てよかった!」や「また来よう!」と思う店舗があります。
それは間違いなく、スタッフさんの対応と関係があると言えるでしょう。
では、どのような対応が相手に良い印象を与えるのでしょうか。
印象が良いコンビニ店員の対応例1:笑顔で「いらしゃいませ」「ありがとうございました」と言う
やはり基本にあるのは、明るさを感じられるということではないでしょうか。
入店した時にスタッフからの「いらっしゃいませ」の言葉が何もなく、無表情でレジ対応された場合どう感じるでしょうか。
わずか数分の時間かもしれませんが、居心地が悪く感じる方が多いと思います。
それとは対照的に、笑顔で挨拶をされるととても気持ちの良いものです。
もちろんそれぞれの性格もあるので、大きな声で元気よく挨拶をすることが得意な方ばかりではないかもしれません。
でも、意識すれば笑顔の対応はできるのではないでしょうか。
笑顔であれば自ずと声のトーンも心地良いものとなり、相手に良い印象を残すことができるでしょう。
印象が良いコンビニ店員の対応例2:小さな子どもやお年寄りにも、丁寧に対応している
コンビニでは、様々な年齢層の方が買い物に来られます。
素早い対応が求められる場面が多いですが、小さな子どもやお年寄りの場合は素早さよりも相手のペースに合わせることの方が喜ばれるでしょう。
財布からのお金の出し入れに時間がかかるかもしれませんし、レジ前のスナック食品等を買うのも名前が分からなかったりすることはよくあるものです。
そのような場合は、相手が不安な気持ちにならないように「慌てなくて大丈夫ですよ」や、「この商品でよろしいですか」などと声をかけることによって、安心感を与えることができるでしょう。
ほんの少しの気遣いかもしれませんが、相手には感じが良かったという印象を残すことができます。
印象が良いコンビニ店員の対応例3:毎朝立ち寄るコンビニで、いつも買うものを覚えてくれている
出社前にコンビニで買い物をされる方も多いことでしょう。
また、コーヒーを飲むことが日課になっている方もいるかもしれません。
自分が注文するものを覚えていてくれたりタバコの銘柄を覚えてくれているスタッフの方には、親しみや信頼感を覚えるのではないでしょうか。
毎日大勢のお客さんの接客をするので、最初の頃は対応で精一杯かもしれませんが、慣れてきたなら少しずつプラスの接客ができるようになりたいものです。
印象が良いコンビニ店員の対応例4:レジの行列にすぐ気づいて、ほかのレジをあけてくれるなど、臨機応変な対応ができる
コンビニでの仕事には、品出しや事務所での作業など沢山の業務があります。
しかし、第一に行うべき仕事はお客様の接客です。
なるべくお待たせしないようにしたいものです。
レジに行列ができているにも関わらず、ずっと品出しをしていてはお客様をイライラさせてしまう可能性もあります。
自分が行っている作業が途中であっても、周りの状況を観察し臨機応変な対応ができるなら、お客様の満足度も高まるでしょう。
印象が良いコンビニ店員の対応例5:客の状況に合わせて、一歩踏み込んだ対応をする余裕がある
レジでの接客やその他の業務に慣れてくると、何も考えずにただ働いていると同じことの繰り返し作業をしているように感じてしまうことがあるかもしれません。
ポイントカードの有無を確認し、バーコードを読み取ってからお会計という流れですが、この時お客様の状況を確認することが大切です。
例えば、小さな商品を購入された方には袋に入れるかどうか確認したり、レジ袋を持参されている方には、「そちらの袋に入れましょうか」などとお声掛けすることができるかもしれません。
また、切手を購入されて封筒も一緒にお持ちの場合には、「切手を貼りましょうか」と一声かけるだけで、とても喜んでもらえます。
印象が良いコンビニ店員の対応例6:コピー機や端末機の使用方法など使い方をしっかり教えてくれる
コピー機や端末機を利用したいけれど、操作方法が分からないという方も多くいらっしゃいます。
これは、年配の方に多いかもしれません。
忙しい中店員に聞くのは悪いと思っているかもしれませんが、その時の店員の対応が丁寧だったり優しかったりするとホッとされるようです。
実際、以前に私が働いていた店舗でも、機械の操作方法が分からなくて聞いたところ、「優しく教えてくれたことが嬉しかった」と、ちょっとしたお礼を持って来られた方がいました。
これは稀な例かもしれませんが、困っている人にとってはとても心が温まることだったようです。
自分の行っている途中の仕事があるかもしれませんが、そういう時でも相手の必要に応じて対応できる心の広さは大切だなと学べた出来事でした。
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これでは足が遠のいてしまう… 印象が悪いコンビニ店員の対応例
では反対に、悪い印象を残してしまう対応とはどのようなものでしょうか。
ほんの小さな心がけで、そのような事態を避けることができるかもしれません。
印象が悪いコンビニ店員の対応例1:あいさつや対応時の声が小さい、暗い
先ほども少し触れましたが、やはり接客において大切な点は明るさです。
店内に入っても挨拶の声は聞こえず、レジでの対応時の声も小さくてよく聞こえなかった場合どう感じるでしょうか。
陰気な雰囲気を出してしまうと、お客様まで暗い気持ちになってしまうかもしれません。
印象が悪いコンビニ店員の対応例2:レジ前に人が並んでいるのに品出しを続けるなど、状況が見えていない
確かに、商品が欠品している場合、品出しは重要な仕事に思えるかもしれません。
または、自分は品出しを頼まれたからこれだけしていれば充分と考える方もいるかもしれません。
しかし、レジ前に行列ができお客様をお待たせしているのに品出しを続けることは避けたいものです。
自分の担当の仕事を行うことは大切ですが、これでは周りが見えない人という印象を与えてしまいます。
基本は接客が大切な仕事ですので、相手が今何を必要としているか考えながら仕事をしましょう。
印象が悪いコンビニ店員の対応例3:身だしなみに清潔感がない
接客の仕事において大切なことは、清潔感のある身だしなみです。
染髪やピアスがダメではありませんが、極端なものだったり相手に不快感を与えることは避けたいものです。
食品を扱うので、長い髪は結ぶ、爪は短く切るという最低限のことが守られていないと、悪い印象を与えてしまうかもしれません。
印象が悪いコンビニ店員の対応例4:スタッフ同士で盛り上がってしまっていて、大声で話している
スタッフの仲が良いのはとても素晴らしいことです。
和気あいあいとした雰囲気なら、店舗にも活気を感じることができます。
しかし、少しのおしゃべりが発展してしまいお客様の存在に気づいていないような場合はどうでしょうか。
または、レジでお会計をしているのにスタッフ同士が喋り続けている場合、お客様は不快な気持ちになってしまうかもしれません。
仕事中は接客をしているということを忘れないようにしましょう。
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未経験でも安心!接客の基本は研修でおさえます
接客の仕事は気を遣うし大変そうだと感じる方もいるかもしれません。
初めては誰でも緊張するものですが、研修で基本的な接客について教えてもらえるので、一つずつ行っていけば不安は軽減されます。
実際の研修内容
まずは基本のあいさつから
最初はお客様が入店した時の「いらっしゃいませ」などの声掛けについて教わります。
あいさつはお店に活気を与える点で最も大切なことです。
最初の頃は大きな声を出すことが恥ずかしいと感じると思いますが、まだ様々な作業ができない時だからこそ、あいさつは頑張ってみようと自分なりの目標にしてみましょう。
また店舗によっては、その時期のおすすめ商品の宣伝を声掛けによって行うこともあります。
あいさつに加えて宣伝することも頑張ってみるのも良いかもしれません。
教えてもらったことを声に出して言ってみましょう。
レジやPOS操作について
レジ操作も最初は不安に感じるかもしれません。
基本のキーの場所やバーコードの読ませ方、また金銭の授受について教わります。
コンビニによって異なりますが、POS(販売時点情報管理)画面から値段を打ち込む場合もあるので、少しずつ場所を覚えるようにしていきましょう。
コツさえ分かれば、画面上のキーは探しやすいように設定されているので、何度か作業を繰り返していく内に身についていきます。
ただ、最初から完全に覚えることはできません。
せっかく研修で教えていただくので、メモを取っておくと、後から振り返ることもでき役立ちます。
メモを見ても思い出せなかったり操作が分からない時は、遠慮なく確認しましょう。
食品の調理方法や提供方法について
コンビニでの仕事の中には、レジ横のスナック食品の提供もあります。
お店で調理し提供しているものについては、マニュアルに沿って作り方や梱包の研修があります。
また、デザートやカフェの作り方なども順に教わることができるでしょう。
店内清掃やゴミの片付け等
せっかく来店していただいたのに、お店が汚いとお客様は不快な気持ちになるものです。
店内やトイレの清掃の方法、またゴミ袋の取り換えについても手順を教えていただけるので、順番に覚えていきましょう。
経験者から見たコンビニ店員という仕事
魅力や楽しいところ
コンビニでの仕事の魅力は、家から比較的近く、限られた時間の中で仕事ができるというところです。
また、楽しかったことは新作のスイーツやお菓子を試すことができるところです。
最近のコンビニのデザートは本当に充実しているように感じます。
新作のデザートをチェックしたり、時々自分へのご褒美に食べるデザートが楽しみでした。
また、スタッフにも様々な方がいて、普段は出会えないような仲間と仕事ができたことも楽しかったです。
大変なところ
コンビニの仕事の種類は実に様々です。
バックヤードでの片付けなどを含め、荷物が重く、とてもハードな仕事もあります。
また、税金の支払いに対応するなど扱う業務が増えているので、毎回対応できるように覚える必要があります。
店舗によってはとても混雑する場合がある為、レジでのスピーディーな対応が求められます。
やってみて、身についたスキルは?
時間帯やお客様の来店状況により、周りをよく観察して何をする必要があるかを考えることの重要性を学びました。
例えば、お昼の忙しくなる前にお弁当用の袋を開きやすいように準備することが作業効率を上げるなど、予測して動くことの大切さを教えていただきました。
また、お金を数えることも早くなったと思います。
楽しく仕事をするために心がけていたことは?
コンビニという小さな店舗の中で人間関係がギクシャクすると働きにくく感じてしまうので、スタッフの方とも会話をするように心がけていました。
最初は話しかけるのも緊張する場合がありますが、信頼関係ができると働きやすさは全く違ってきます。
また、お客様も様々な方がいますが、例えば常連の方と会話をしてみると、単調な仕事に変化を与えてくれるように思います。
更に、デザートを作る機会があった時は、盛り付けをきれいにするように努力するなど、自分なりの目標を持つことも仕事を楽しくする上で役立ちました。
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まとめ
学生の方で初めてのバイトがコンビニという場合もあるかもしれません。
バイトで相手に良い印象を与える接客の方法を学べば、将来の就職の時にも必ず役立つと言えるでしょう。
また、自分がコンビニを利用する側の場合、ついついスタッフの対応を見てしまうことがあるかもしれませんが、自分が接客をする立場に置き換えて考えると「こうしてもらって嬉しかったな」や、反対に「これは嫌だな」と感じたことを生かすことによっても、相手に良い印象を与える接客ができると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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