国民食は数あれど、気がづけばまた新しいラーメン屋ができていると感じる程、ラーメンは日本人に必要とされ、愛されている食べ物です。

国民食の中でも人気は上位であると言えるでしょう。

そんな人気国民食のラーメンですが、作ってくれるラーメン屋は一体どんな仕事をしているのか、気になったことはないでしょうか。

人気国民食のラーメンを作る、ラーメン屋の仕事内容を紹介していきます。

ラーメン屋の大まかな仕事内容

ラーメン屋は、大きく分けて、ラーメンを作る調理担当とお客様対応を行うホール担当で組織されています。

調理担当は、ラーメン作りに関連した業務全般を担当します。

ホール担当は、お客様対応全般を担当します。

ラーメン屋の仕事は大きく3個の役割に分けられる

調理担当

ラーメンを実際に調理する担当です。

この担当の調理によってその店の評判が決まってしまうため、とても重要なポジションとなります。

麺の湯切りや綺麗な盛り付けなど、技術が必要となります。

調理ミスをしてしまうとお客さんからの評判も落ちてしまうため、失敗が許されないポジションです。

ホール担当

お客様へお水を出したり、注文を伺ったりする担当です。

食券制の場合は券を回収するだけですが、口頭で注文を伺う場合は、間違わずに注文を聞くよう注意しなければなりません。

注文を間違ってしまった場合は、お客さんの評判を落とすことに繋がります。

また、お客さんと直接やり取りを行うポジションですので、店の顔となります。

お客さんに対して暗い対応をしてしまうと、「雰囲気の悪い店」という印象を持たれてしまうので、明るい対応ができる人を配置することが重要です。

出前担当

電話で注文を頂いたお客さんに対して、ラーメンを配達します。

このサービスは、行っている店と行っていない店があるので注意が必要です。

配達まで時間が掛かることのないように、調理担当との緊密な連携が必要となります。

調理担当の3個の業務

スープ仕込み作業

ラーメンのスープの仕込み作業を行います。

ラーメンのスープは、具材を長時間煮込む店が多いため、開店時間に間に合わせるように早めの作業が必要となります。

出汁を取るための具材を切る作業やアクを取る作業、また、火加減を調節する作業などがあり、一切気を抜くことができない作業です。

スープはラーメンの味を決める一番重要な要素ですので、絶対に手を抜くことができない重要な作業となります。

具材仕込み作業

ラーメンに乗せる具材の仕込み作業を行います。

主に、チャーシューやねぎを切ったり、ゆで卵を作って切ったりします。

チャーシューやねぎを包丁で切る店もありますが、業務用のカットする機械を使用して切る店もあります。

機械を使用すると、具材を押し込んでいくだけで同じサイズにカットされていくので、手間が省けてとても楽になります。

包丁で作業をする場合は、同じサイズにカットしなければならないので、熟練の技が必要となります。

ラーメン調理作業

お客さんから注文が入ったラーメンを作ります。

ラーメンの調理は時間との勝負でもあるため、無駄のないようテキパキと調理を行わなければなりません。

また、ラーメン以外にも、餃子やチャーハンなどのサイドメニューの注文が、同じお客さんから入る場合があります。

この場合、ラーメンとサイドメニューをなるべく同じタイミングで提供するために、一度に複数の料理を作る必要があります。

何から調理を始めるか、何分経ったら他の調理を始めるかなど、どうすればなるべく同じタイミングで料理を提供できるかを瞬時に考え、無駄なくスムーズに調理を行うことが重要です。

ホール担当の5個の業務

注文聞き作業

水を提供した後、お客さんから料理の注文を伺います。

お客さんから呼ばれたら、なるべくお待たせしないように伺うことが重要です。

注文を間違ってしまったら店の評判を落としてしまうため、注文を聞き終わったら、再度注文を繰り返して確認をすることが重要となります。

配膳作業

できあがった料理をお客さんの所まで運びます。

違うお客さんの所に運んでしまわないよう、持ち出す際にしっかりと確認を行うことが重要です。

ラーメンが入った器は、空の器と比べてずっしりと重くなっています。

ラーメンを一つだけ運ぶ際は、両手で一つの器を持つことが可能ですが、一度に二つ運ぶ際は、それぞれの手で器を持たないといけません。

そのため、女性であっても腕の力が多少なりとも必要となるので、一度に二つ運ぶ際は特に注意が必要です。

また、ラーメン屋は、スープの仕込みで使用する背油や調理用の油などがあり、床に垂れて滑る場合があります。

滑って料理を落とさないよう慎重に配膳することが重要です。

片付け作業

お客さんが食べ終わった料理の器を片付けます。

また、器を片付け終わったら、テーブルの上や椅子をくまなく拭きます。

そして、テーブルの下も掃除をします。

この際、掃除が不十分で汚れが残ってしまっていると、次に来店したお客さんの気分が悪くなり、店の評判を落としてしまいます。

確実にくまなく作業をすることが重要です。

食器洗い作業

片付けてきた器を洗浄します。

最近は洗浄機で一気に洗える店が多くなっています。

器の汚れを取るために、初めに水に漬け置きしてから洗浄機へ投入します。

全部の器がくまなく綺麗になるように、器が重なり合わないように配置することが重要です。

洗浄が完了したら、器に汚れが残っていないかを確認することも必要です。

もし汚れが残っている状態でお客さんへ料理を提供すると、クレームとなり店の評判が落ちます。

食器洗いは洗浄機任せでとても簡単な作業ではありますが、気を抜くことができないとても重要な作業なのです。

調味料補充作業

お客さんのテーブルにある醤油やこしょうなどの調味料を補充する作業を行います。

お客さんによっては、こしょうを大量に使用するお客さんや、餃子のタレ用に醤油を大量に使用するお客さんもいます。

一組のお客さんが調味料を使用するだけで、かなりの量が減っている場合があります。

そのため、お客さんが帰られた際には、確実に調味料の量を確認することが重要です。

もし調味料が底を突きそうになっていて、新たに来店したお客さんがその状態を見たら、この店は「配慮が行き届いていない店」という印象を持ってしまいます。

お客さんがネガティブな印象を持ってしまい、新たにリピーターとなるはずだった貴重なお客さんを手放してしまう恐れもあります。

お客さんが気持ちよく食事ができるように配慮することが重要です。

出前担当の2個の業務

ラーメン配達作業

電話で注文のあったお客さんに対して、主にバイクで配達を行います。

しかし、店の注文が優先であるため、店内が混雑して配達するのが遅れそうな場合は、あらかじめお客さんに配達が遅れる旨の説明をします。

ラーメンができあがる前には出発ができる状態にしておく必要があります。

ラーメンはできたてが一番おいしいため、一分、一秒でも早くお客さんの所へ届けることが重要となるためです。

もちろん、安全運転で配達をすることが前提です。

食器回収作業

お客さんが食べ終えた食器の回収に伺います。

お客さんが食器を洗ってくださり、玄関前に置いてくれてあることが多いです。

回収したら、再度店で洗浄機で洗います。

店によっては、食べ終わったら捨てることができるプラスチック容器で出前をすることがあります。

その際には回収作業はありません。

ラーメン屋の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

ラーメン屋はやりがいを感じる瞬間の宝庫です。

ラーメン屋はお客さんと直にやり取りができ、良いことも悪いことも、お客さんの生の声を聞くことができます。

お客さんの口から生の声を聞けるからこそ、紙に書かれたお客さんの声よりも何倍にもやりがいを感じることができるのです。

「ごちそうさま」と言ってくれたとき

何気ない一言ではありますが、お客さんが「ごちそうさま」と言ってくれた瞬間はとてもやりがいを感じるポイントです。

「ごちそうさま」というたった一言ですが、これだけで疲れが吹き飛ぶ程の威力を持っています。

「ごちそうさま」と言ったことのない人は、今度試しに言ってみてはいかがでしょうか。

元気の良い挨拶で返してくれます。

もちろん、お客さんはお金を払ってラーメンを食べていますので、特に何も言わずに退店しても全く問題はありません。

「おいしかった」と言ってくれたとき

「ごちそうさま」から更に一歩進んで、「おいしかった」とお客さんから言われたときには、更にやりがいを感じます。

この「おいしかった」という言葉は、料理人冥利に尽きる魔法の言葉です。

「ラーメンを作ってて良かった」と心の底から思えるでしょう。

「おいしかった」と言ってくれるお客さんはまれです。

しかし、その分言われた時の感動は、何ものにも代えがたいものとなります。

スープを何度も味わってくれているとき

スープを何度も味わってくれているのを見ると、「自分の作ったラーメンの全てをおいしく味わってもらえている」と、やりがいを感じます。

ラーメンは、スープで味の良し悪しが決まり、ラーメン作りで一番手間が掛かっている工程です。

その丹精込めて作ったスープを味わってくれるというのは、ラーメンを一から作っている者にとっては非常に幸せなことなのです。

苦労してスープを作っている甲斐があったと感じる瞬間です。

ネットでの評判が良かったとき

ネットで自分の働いているラーメン屋の評判が良かったとき、やりがいを感じます。

ネット社会の今の世の中、ネット検索を行えば一瞬にして店の評判が分かります。

それはラーメン屋でも例外ではありません。

初めて行く店は、とりあえずネットで評判を調べてから行くという人も多いのではないでしょうか。

そのため、ネットでの評判がお客さんの来店数に繋がると言っても過言ではないでしょう。

お客さんの中には、ラーメン屋の食べ歩きサイトを運営していたり、ブログを書いたりしている人がいます。

普段から、お客さんが気持ち良くラーメンを食べることができるような接客や配慮、そして、おいしいラーメンを提供していれば、いつネットに評判を書き込むお客さんが来店しても最高な状態を提供することができます。

しかし、人によって味の好みがあるので、ネットの評判を全て鵜呑みにはしない方がよいでしょう。

面白いポイント

ラーメン屋で働いていると、普段の生活では味わえない面白い体験をすることができます。

ラーメンを通じて体験できる面白いポイントを紹介していきます。

いろいろなメニューを食べられる

店のメニューを全て食べることができます。

まかないで毎日メニューを変えて味わうことが可能です。

全てのメニューを何度も食べていると、お客さんから何の質問が来ても答えられるようになるので、かなりの自信が付きます。

顔なじみのお客さんができる

よく来店してくれるお客さんと、顔なじみになることができます。

カウンターで一人で食べているお客さんと顔なじみになりやすいです。

いつもは一人で来ているお客さんが、友人や知人を連れて食べに来てくれることもあります。

お客さんと仲良くなることで、店の評判も上がります。

外国のお客さんが来てくれる

日本人だけではなく、外国のお客さんも来てくれることがあります。

今やラーメンは世界でも有名な食べ物となり、外国の人もラーメンを目当てに日本を訪れます。

そんなことから、ラーメン店を訪れる外国の人が多くなっています。

ラーメン屋で外国の人と接することができるのも、面白いポイントです。

英語が堪能な人がラーメン屋で働けば、とても楽しい体験をすることができるでしょう。

まとめ

ラーメン屋の仕事内容を理解していただくことができたでしょうか。

ラーメン屋の仕事は、ただラーメンを作るだけではありません。

一杯のラーメンを作ってお客さんに提供するには、スープ作りから具材作り、麺茹で、お客さんの所へ運ぶ従業員など、かなりの手を掛けているのです。

言わば、一杯のラーメンは血と汗と涙の結晶と言えるでしょう。

そんなラーメンをお客さんがおいしそうに食べてくれると、苦労が報われてこの仕事をやっていて良かったと思うことができます。

やりがいや魅力に溢れたラーメン屋で、是非働いてみてはいかがでしょうか。