ホールバイトは飲食店で初めてする人が多いと思います。
未経験でも応募しやすく、初めて接客を学んだり、友達作りにはもってこいな仕事なので、学生にとても人気があります。
そこで今回は、自身の経験をもとにホールバイトの業務内容と求人を選ぶ時のコツなどを詳しく紹介していきます。
アルバイト未経験で求人を今探している方にはとくに必見な情報が満載なので、ぜひ参考にしていただければと思います。
ホールバイトの仕事内容とは?
ホールバイトの仕事には大きく分けて、営業前・営業中・営業後の3種類の仕事があり、それぞれで役割が変わってきます。
1つ1つ仕事の内容を紹介していきたいと思います。
店内の清掃
まず、営業前の一番最初の仕事です。
前日の閉店後に清掃をしているのでそこまで汚くはないと思いますが、テーブルを拭いたり床を掃いたりしてお客様を迎え入れる準備をします。
朝の開店前は時間があまりないので手早くやらないといけません。
座席のセッティング
清掃が終わったら、座席のセッティングをします。
メニューを置いたり、おしぼりや薬味(調味料)などをテーブルに並べたりします。
メニューの置く順番や薬味などを並べる順番などは最初は忘れがちで、メモを見ながら行い時間がかかることがありますが、慣れてきたらテキパキ準備して、開店前にまったりと待つ時間もできると思います。
本日のオススメ料理の確認
営業前の清掃と座席のセッティングが終わったら、その日のオススメ料理や季節限定のメニューなどを確認して、いつでもお客様にお薦めしたり、聞かれた時に答えられるようにします。
季節限定のメニューなどは頻繁に変わるお店もあったりするため、しっかりと確認が必要です。
お客様を座席へ誘導
開店中の最初の仕事は、お客様が来店されたら、座席に誘導します。
どこの座席に誘導するのかは最初は慣れないかもしれませんが、そのお店のルールがあったりするのでそれに従うようにします。
例えば、空いている時間帯はお好きな席に案内し、平日のランチやディナー、週末などの混んでいる時などは多くのお客様が入れるように座席に誘導するようにします。
注文を取る
お客様の注文が決まったら、注文を正確に取りにいきます。
この時に伝票に書くタイプのお店やハンディ(機械で注文を取る)を使うタイプのお店があるので、そのお店の注文の取り方に慣れる必要があります。
伝票に書くタイプですと料理のフルネームを伝票に書かず、通し名と言って少し短縮した形で書くため、その名前を覚えないといけません。
ハンディの場合は通し名などは覚えなくても良いのですが、どこのページにどの料理があるのかや、ハンディの使い方などを覚えないといけません。
また、注文を取る際にお客様から料理の説明やお薦めなどを聞かれたりするので、しっかりと答えられるように準備しましょう。
料理を運ぶ
注文を取って、キッチンの方で料理が完成したら、お客様のところまで料理を運びます。
最初は重たく感じたり、運んでいるときにバランスが取れなかったり、席番号が覚えられなかったりして運ぶのも一苦労だったりしますが、慣れてきたら、片手で料理を運んだり、料理を運びながらお客様対応をできたりします。
灰皿・おしぼり・お皿交換
灰皿がある場合は、灰がたまってきたらすぐに交換したりします。
また、他にもおしぼりやお皿、新しいお箸やフォーク・スプーンなどをお客様が要望してきた時はすぐに対応できるようにします。
言われた後に、他のことをしていたりすると忘れてしまうこともあるので注意しましょう。
お客様が帰ったら、すぐに片付け
お客様が帰ったら、すぐに片付けをします。
お皿やコップなどをまとめて、キッチンに持っていったり、テーブルを綺麗に拭いたり、メニューを並べたりして、次のお客様をお迎える準備・セッティングをします。
ここをいかに素早く行うかで、お客様の入りの人数が変わってくるので丁寧かつ素早く行う必要があります。
お会計の対応
最初の頃は担当しないかもしれませんが、仕事になれてくるとお会計の対応も任されたりします。
お金を扱うため、慎重に正確に対応しないといけないため、最初は緊張したりしますが、慣れてくるとお客様とお話しをしながら対応することもできます。
現金だけではなく、クレジットやギフトカード・商品券などをお使いになるお客様もいらっしゃるため、事前に操作方法や使える商品券と使えないものなどを確認しておく必要があります。
また、万が一に間違ったとしても必ず取り消しできるため、その時は落ち着いて対応するように心がけましょう。
トイレチェック
私が働いていたお店は百貨店のようなところのレストラン街にあったため、そのような場合はトイレチェックが無かったりしますが、自身のお店にトレイがある場合は定期的にチェックします。
特に、居酒屋などは汚くなりがちなため、素早い対応が必要になってきます。
締めの掃除
営業が終わったら、後片付けや掃除があります。
次の日の朝のスタッフが素早く朝の準備ができるように、締めの時の掃除はしっかりと行います。
この時に、キッチンの方が忙しかったら、皿洗いなどをしたりして手伝ったりもします。
入金・日報
しばらく勤務して、ほとんどのホールの仕事ができてくるようになったら、入金や日報なども任されたりします。
入金は最後にレジのお金をしっかりと数えて、その日の売り上げと次の日のおつりの分のお金を分けて、売り上げの方を入金します。
また日報はその日の来客数や売り上げなどをしっかりと記入したりする作業です。
どちらも正確に行わないといけないため、最後だからといって気をゆるめずに行わないといけません。
ホールバイトを検討する際によくある質問
以上が、ホールバイトの仕事の内容です。
文章にすると仕事が多く感じたりしますが、入ってすぐにすべての仕事を担当するわけではなく、徐々に増えていくのでそこまで難しくはありません。
他にもホールバイトをするにあたって気になることなどがあると思いますので、ホールバイトを検討する際によくある質問を紹介していきます。
未経験でも出来るの?
できます。
先述したように、仕事は多いですが、教えてもらっていない仕事などを押し付けられたりはしないですし、しっかりと教えてもらった仕事が慣れてきてできるようになってから、次の新しい仕事を担当するようになるので心配ありません。
私自身も未体験で飲食店のホールバイトをして、最初は緊張しましたが、優しい社員さんや先輩方に教えていただいて、1年半後にはバイトリーダー的なポジションまでになりました。
どんな人に向いてる?
接客などで、お客様と会話をすることが多いのでコミュニケーションが好きな方は向いていると思います。
ランチ時などは忙しくなったりしますが、まったりした仕事よりも忙しい仕事の方が好きな方は、ホールバイトはぴったりな仕事だと思います。
ホールバイトの大変なことって?
たまにクレームなどをホールのスタッフに言われることがあることです。
時に理不尽なことやお店の責任だが、自分がやっていないことでもクレームには対応しなければなりません。
その時に対応一つで状況が変わりかねないため、落ち着いて対応したり、社員さんを呼んだりして対応します。
ホールバイトの仕事のメリットは?
仕事内容やよくある質問とその回答をお分かりいただけたでしょうか。
続いては皆さんが気になるところである、ホールバイトのメリットについて紹介していきます。
お客様と接することができる
コミュニケーションが好きな方にはたまらないかもしれません。
普段の生活ではそんなに不特定多数の人と会話する機会はありませんが、ホールバイトをしていれば、本当に沢山の方とお話しができます。
常連さんなどができれば、よりお話しができるようになり、仕事が楽しくなります。
接客対応が身に付く
接客の対応や、接客用語などの丁寧など言葉を身に付けることができます。
最初は丁寧な言葉を使うのが難しいかもしれませんが、慣れてきたり先輩方に教えてもらったりすることで、自然に丁寧な言葉が使えるようになります。
これは、将来の就活や社会人になっても使えるので、バイトをしながら社会勉強もすることができます。
まかないが食べられる
これはキッチンのバイトも同じですが、飲食店でバイトをするとまかないを食べることができます。
完全に無料だったり、1食200円だったり、正規の値段から何パーセントとか割引だったりと様々ですので、事前に確認すると良いです。
また、まかないでお店の料理を食べることによって、もしお客様に料理の質問を聞かれた時に、しっかりと答えることができます。
お客様にスタッフ本人のお薦めを聞かれることが良くあるので、その時は季節限定の料理をお薦めしたり、実際に一番好きな物をまかないを食べることによって決めておくと、会話のネタにもなるので是非決めておきましょう。
ホールバイトの仕事のデメリットは?
ホールバイトの仕事のメリットを上げましたが、デメリットも少なからずあります。
すべての人がデメリットとは思わないかもしれませんが、慣れない頃はデメリットに感じることもあると思うので、それらを紹介していこうと思います。
スムーズに料理を提供しないといけない
最初の頃はこれが大変に感じると思います。
スムーズにオーダーを取って、スムーズに料理をお客様のところへ提供するという、とても単純な仕事ですが緊張したり慣れていないと難しいです。
ただ、この仕事をマスターできれば次の新しい仕事へは自信を持って取り組むことができます。
混むとオーダーなどを取るのが大変なことも
平日のランチやディナーの時間帯、金曜日の夜、土日祝日などはとても混んでオーダーを取るのが大変なことがあります。
料理を提供している時にもお客様に呼ばれたり、次から次にオーダーを取ったり、料理を運んだりして頭がパンクしてしまうようなこともあります。
そこで頑張りすぎて、オーダーミスなどをしてしまっては元も子もないので、そんな時は一回冷静になって、水などを飲んで休んだりするとリフレッシュできるので、本当に辛くなったりしたら社員さんや先輩方にしっかりと伝えましょう。
ホールバイトを選ぶ時のコツ・ポイントとは?
ここまで、ホールバイトの仕事内容、よくある質問、メリット、デメリットを紹介しました。
この記事を読んでいただいて、ホールバイトに興味がわいた!という方々のためにホールバイトを選ぶ時のコツやポイントについて紹介していこうとおもいます。
時給
時給は都道府県によって異なりますが、その県内でも都心の方が時給が高くなってきます。
また、昇給制度の有無や、どのくらいの期間でどのくらい昇給するのか、有給の有無など、給料に関して確認すべきことが沢山あるのでしっかりと確認しましょう。
勤務場所
勤務場所は、都心や駅前などの忙しいところは、時給は高いですがもちろんその分忙しくなります。
また、大学の近くだと学生が沢山来ますし、オフィス街だと会社員、ショッピングモールや百貨店などは家族連れが多くくるので、自分の接したい年齢層なども考慮して勤務場所を決めると良いと思います。
シフトは固定?自由か?
シフトは曜日固定か週ごとや半月、月ごとに自由にシフトの提出ができたりするところの2種類ありますので、自分に合ったシフトのスタイルを選びましょう。
急に数週間後に遊ぶ約束が入ったりするのが多い人などは、固定ではなく自由なシフトだと、自分で調節できるのでお薦めです。
はじめてやるならマニュアルがしっかりしているチェーン店がよい?
ホールバイトに関しては特に未体験だと何を喋ったらいいのか、どうやって案内したらいいのか、どう接客したらいいのかなどが全く分からないと思うので、しっかりとしたマニュアルがあるチェーン店などがお薦めです。
ただ、個人経営ではゆるい雰囲気で接客を行っているところもあるので、そちらを好む方はチェーン店ではなく個人のお店に行くのも良いかもしれません。
気になるお店に行ってみる
もし、バイトの求人で気になるお店のホールバイトがあった場合、お客さんとして行ってみると実際の雰囲気を体験できるのでとてもお薦めです。
実際に働いているスタッフの接客や、お店の混み具合、料理などを実際に体験することができるので、もし自分がここで働いたらどのようになるのか、などを想像することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
飲食店のホールバイトは初めてのバイトとして体験するのが一番多いバイトだと思います。
初めてのバイトということで、いろいろ不安なことなどがあると思います。
そんな時はこの記事を参考にしていただいたり、それでも分からないことがあった場合はしっかりとお店に確認を取ったりして、自分に合ったホールバイトを探していきましょう。