一昔前までは飲食業界で働いていると「ブラック」だとか「低賃金」といったイメージが付いて回ってきましたが、最近では比較的に飲食業界全体がホワイト化してきています。

しかし、まだまだ昔ながらの企業体質が残っている飲食店が多いのもまた事実です。

この記事では、そんなブラック飲食店で働いている方に対してのアドバイスや、これから飲食業界で働いてみようと検討している方に対してブラック飲食店の特徴をご紹介していきますので、働くお店選びの参考にしていただきたいと思います。

筆者は飲食業界に15年以上従事し、現在は飲食関連会社の代表を務めていますので、過去から現在までの飲食店事情に精通しています。

経験に基づいた確かな情報をお届けしますので、どうぞチェックしていってくださいね。

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飲食業界にはまだブラックのイメージがある

冒頭にも書きましたが、過去の様々な事例やニュースからついてしまった「飲食業界=ブラック」というイメージは未だに完全に払拭されていません。

もちろんどの業界でもブラックな企業というのは存在しますが、飲食業界では5年~10年ほど前まで、今ではあり得ない雇用体系を採用している企業が存在していました。

長い間ブラックな業界として知られていた飲食店業界の勤務体制が変わることはないのでは?と疑いの眼差しが向けられることは仕方のないことかもしれません。

しかし、現在は新規参入している企業の多くが通常の企業と同じような給料体系や雇用体制をコンプライアンスに則り施行しているので、ブラック飲食店というのはだいぶ数が減ってきていると感じられます。

もし、今の職場がブラックだと感じていたら、こちらで話しを聞いてもらうと良いでしょう。

飲食店でブラックだなと思う11個の職場の特徴

それではさっそくブラック飲食店の特徴的な事例をいくつかご紹介します。

これらのうち、三つ以上該当している職場で現在働いている方は転職を視野に入れてこれからの働き方を考えた方が良いかもしれません。

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労働時間が長すぎる

かつてブラック飲食店と言われていた飲食店で働いていた従業員の平均労働時間をご存知でしょうか?

ちなみに、一般企業の法定労働時間の上限は「1日8時間、週に40時間」となっています。

通常、この上限を越えた場合には基本給に加えて残業代が支給されます。

法定労働時間に則って考えると1ヶ月の労働時間はおおよそ「160時間から180時間程度」となります。

もちろん、全く残業がないという職場に勤めている方は少ないでしょう。

それでも1ヶ月の労働時間が「250時間」程になった場合は「大変な1ヶ月だったな」と思われる方も多いでしょう。

実は昔の飲食店では「250時間労働」が普通だったのです。

基準値と言っても過言ではないでしょう。

筆者も20代の頃は「250時間」以上働いていました。

悪質な飲食店では「300時間以上」という記録もあります。

現在の法定労働時間に比べると2倍近くの長時間労働ですね。

仕事の内容が多岐にわたっているため、どうしても飲食店は残業が多くなりがちですが、やはり働き方としては間違っています。

休憩時間が短すぎる

飲食業界では基本的に勤務中は立っていることが多くなります。

料理を作るにしろ接客をするにしろ、座ったままではできませんからね。

そういった労働環境で10時間以上休憩もなく通しで働くことがザラにあるというのがブラック飲食店の特徴です。

休憩時間はあっても5分程度というところも多く、休憩後すぐに現場に戻らなければなりません。

休憩時間が短いことは苦にならないという方もいるかもしれませんが、あまり無理を積み重ねてしまうと後から体に異常が現れてしまうこともあるので、おすすめはできません。

今の仕事が体力的にキツいと感じたら、こちらから自分の体力に合った飲食店の仕事を出してもらうと良いでしょう。

給料が安すぎる

長時間労働であっても、時給が高いのであればまだ頑張ることができるでしょう。

しかし、給料が安いということもブラック企業の特徴なのです。

これは就職難の時代に比較的門戸の広い飲食業界に多くの人材が就職したことの影響が大きいとも言われています。

従業員にとってはいつ仕事を失うか分からない状況の中で、低賃金での長時間労働を強いる企業があったのは事実です。

先ほどご紹介した250時間という労働時間で給料が20万円以下という飲食店も数多く存在していました。

今と比べるとかなり異常な就業環境だったということがお分かりいただけるでしょうか。

現在では「250時間働いていて、手取りが20万円以下であればブラック飲食店である」と言えるでしょう。

これは社会保障を差し引いた金額での計算です。

上記の手取りで更に社会保障がないというのであれば、確実にブラック飲食店だと言えるでしょう。

サービス残業が多い

飲食店の正社員であればザラにあるのが「サービス残業」です。

シフト表にある終業時刻を過ぎていても、店の混雑状況や片付けの進行具合によっては帰れないことが度々あるのがブラック飲食店の特徴です。

悪質なケースでは、時給の発生しない残業をした結果終電を逃して帰れなくなってしまった上に、一切の保障が出ないということがあります。

休めない

社員の数が圧倒的に不足していて希望通りの休みが取れない、もしくはそもそも規定数の休日を消化できないというのもブラック飲食店の特徴です。

一般企業なら有給休暇なども設定されているところが多いでしょう。

しかし、飲食店で有給休暇を設定しているところはかなりのホワイト企業なのです。

スタッフが少なすぎる

様々な要因から離職率が高く、慢性的に人手不足なのがブラック飲食店です。

人手不足になると正社員はもちろん、アルバイトであったとしてもフルタイム出勤が義務付けられる飲食店があります。

フリーターならまだしも、学生アルバイトに対しても同じような勤務体系を強いていた飲食店がブラック飲食店としてニュースでも取り上げられていたのは記憶に新しいでしょう。

アルバイトなのに正社員のような責任が生じる

上記のような状態が続くと数年働いているアルバイトがもはや社員のような責任を負って働くことになります。

会社から正社員としての待遇は一切受けていないのに、責任だけ取らされるというのは納得できませんよね。

もちろん最終的な社会的責任は会社が負うことになりますが、アルバイトとして働いている内に段々と感覚が麻痺し、精神的に追い詰められていくのもブラック飲食店の悪い特徴の一つです。

求人内容と契約内容が違う

募集要項は月8日休みと記載されているのに、実際に働き始めたら書面通りの休日が取れないということもブラック飲食店ではありがちな話です。

同様に、社員登用までの試用期間が3ヶ月と記載されているのにも関わらず、いつまで経ってもアルバイト扱いのままというケースも多く存在します。

給与は変わらないのに仕事ばかりが増える

数年ブラック飲食店で働いていると、できる仕事に伴い任される仕事も段々と増えてきます。

アルバイトの出勤管理や仕入先とのやり取り、または販促媒体との打ち合わせ等増える仕事は沢山あります。

人数が少ないため仕方がなく引き受けた仕事がどんどん積み重なっていき、ミスがあると怒られるという悪循環こそ、昔から続く飲食店の悪い風習ですね。

辞められない

不満や不調などが溜まっていったとしても簡単には辞められない、というのがブラック飲食店最大の特徴です。

厳しい労働環境で一緒に頑張ってきた仲間をおいて自分一人辞めるわけにはいかない、という不思議な精神状況になっていますので、なかなか辞めると切り出すことができないのです。

勇気を出して辞表を提出しようと思っても、上の人間から止められてしまうというケースもあります。

「あと2ヶ月だけ働いてくれ」「正社員がもう一人入るまで続けてほしい」等の文言で退職を引き伸ばすのもブラック飲食店特有の方法です。

サービスの質が悪い

当然、そんな労働環境下では良いサービスを提供することなどできません。

お客様からすると「安い価格」だけがウリでありそれ以外の質は著しく悪くなるため余計に経営が苦しくなり、無駄な営業時間の延長が行われそれに伴う勤務時間の増加という悪循環しか生まないシステムなのです。

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ブラックかもしれない飲食店に勤めてしまった場合の対策は?

ここまでの話を読んでいただいて、ご自分の勤め先に疑問を持ってしまったり、すでにかなりの自覚症状があるくらい劣悪な労働環境であるとすればすぐにでも退職した方が良いと思います。

はっきりと言ってしまえば、そういったところはあなたの人生を保障してくれるような気持ちは一切ありませんし、あなたの代えはすぐにでも現れると思っています。

そんなところで人生の貴重な時間を浪費する必要はないのです。

既にブラックな飲食店で働いてしまっている場合や、気付いた時にはどうしたら良いのかをここからご説明していきます。

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すぐにでも辞めた方が良いケース

体を壊した

生活を豊かにするために働いているはずなのに、仕事によって身体に不調が現れるというのは、もはや何のために働いているのか分かりません。

場合によっては治療費などを請求することもできますので、今すぐ辞めて治療に専念してください。

心を病んでしまった

こちらも非常に深刻な問題です。

ある意味身体を壊すよりもやっかいな状態とも言えるでしょう。

心が疲れてしまった場合は身体よりも深刻です。

本当に心が壊れきってしまう前に、自ら辞表を提出して自分を守っていかないと取り返しのつかないことになりますのでご注意下さい。

継続的にパワハラやセクハラを受けている

パワハラやセクハラというのが横行しているのがブラック飲食店の現場です。

上司からの叱咤激励とは思えないほどの恫喝などがかなりの頻度で行われているのであれば今すぐ辞めた方が良いでしょう。

給料が支払われない

給料が支払われないというのは、雇用者と労働者の関係が成り立っていません。

すぐに辞めましょう。

2ヶ月分くらいまでならあとから請求して支払われるケースもありますが、それ以上になると経営者側と連絡がつかなくなり、いわゆる「飛んだ」と呼ばれる状態になってしまうことも考えられます。

そうなると遡っての給料請求もできなくなってしまいます。

飛んだ経営者の下で働いていたという方を何人か知っていますが、未だに支払われたという話は聞いたことがありません。

もし、上記で紹介したことに当てはまるようでしたら、すぐにこちらから他の飲食店の仕事を出してもらうことをおすすめします。

検討や対策の余地があるケース

スタッフや店長とコミュニケーションが上手くいかず居心地が悪い

こちらの場合はなんとか改善に向けての余地がかろうじてあるかな・・・といったケースです。

数名でも自分の味方がいれば精神的にも救われますが、店長など上司にあたる人間と仲が悪くなってしまうと居心地が良いわけがありません。

そういった場合は思い切って店長と話し合いの場を設けて「自分が必要かどうか」を確認すると良いと思います。

その結果、納得できれば続ける、悪ければ辞めるといったきっかけになるでしょう。

事態が好転することもありますので、現状の居心地の悪さが続くくらいなら勇気を持って話し合いをすることをおすすめします。

契約内容や業務内容に不満があるが具体的に行動していない

契約内容に不備があった場合、それを指摘するのは心苦しいかもしれませんが、そこは労働者として当然の権利です。

また、ハッキリと伝えることが雇用する側にとっても為になることもあるでしょう。

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まとめ

今回は様々なブラック飲食店の特徴をご紹介しました。

筆者は、ここで挙げたブラック飲食店の特徴に三つ以上当てはまる場合はそこで勤務を続けることに対して疑問を持つべきだと考えます。

「月の労働時間250時間、月給手取りで20万円」というのはかなりリアルな数字ですので、参考にしてみてください。

まず第一に大事にしなければいけないのはあなたの人生です。

この記事が現状を打破するきっかけになれば幸いです。

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飲食店のホワイトな職場の見分け方は、こちらの記事を参考に!



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