世界から見ても長寿国となっている日本ですが、健康寿命も伸びてきました。

ただ、必ずしも健康寿命のまま皆が生きられる保証はありません。

脳梗塞や心筋梗塞、肺炎や認知症は長寿になるにつれて患者さんは多くなっています。

そんな時、家族や患者さん本人が思う介護についての思いがあるでしょう。

介護をする事になってから、すぐに動き始める事が出来ないかもしれません。

家族が遠くにいて自分1人では何もできなくなる状況になるかも知れません。

もちろん健常なまま日常を過ごす事が出来ればとても良い事です。

ですが病気は突然やってきます。

突然の出来事に対処できるように、自分や家族が思いを言える時に「介護」について考える時間を持つ事は大切な事です。

ここでは、家族が行う「介護」について、どのような事が問題視されるのか、また問題についてどのような対処があるのか、ご紹介します。

介護とは?

そもそも介護とは「要介護者に対して日常的に健常者に近いように生活が出来るように援助する事」です。

介護は日常生活を援助する事なので、食事・排泄・薬や受診の管理をする事です。

言葉で言う事は簡単ですが、介護は24時間体制です。

自分でも夜の遅い時間にトイレに行く事もあるでしょう。

歳をとると夜のトイレの回数は多くなります。

その1回1回を介助する事は大変な事です。

家族が介護が必要な状態になった時に「なんとかなる」「大丈夫」と簡単に考えてしまうのは危険な事です。

その家族の体の状態をしっかり見ながら状態を把握し、担当の医師や看護師と相談をしながら、これからの介護について考えて行く事が大切です。

薬の管理も看護師や薬剤師の知識があれば簡単な事でしょう。

専門知識がとても重要になる分野になります、薬はほとんど1カ月単位で医師から処方されますが、体の状態が悪くなったり、今までとは違う症状が出てきたりする事もあります。

いままで飲んでいた薬が合わなくなったり、薬が増える事で、飲み合わせが出来なくなる事もあります。

また医師の説明をきちんと聞いて守る事も大切です。

例えば、心筋梗塞になった時は90%血液がさらさらになる薬が出ますが、納豆やビタミンKを多く含むものが食べられなくなります。

認知症のある人は説明を聞いても忘れてしまう為、納豆や青汁を飲み続け、重篤な状態になってしまう事もあります。

薬の管理は命に直接関わる重大な事の為、要介護者と一緒に1度医師の説明を受ける事を忘れないようにしましょう。

介護する前に家族でやっておくとよいこと

いざ、家族を介護する事になった場合、混乱したり、自分で判断できなかったりします。

そこで、自分の親や身近に高齢な家族がいた場合、いざとなった時どうするのか、どうしたいのか話し合っておく事が大切になります。

もしその時になった場合、事前に決めごとをしておく事でスムーズに決まる事もたくさんある為です。

ここではどような事を決めておくと良いのかをご紹介します。

本人がどう過ごしたいか希望を聞いておく

介護をする上で1番大切な事は「本人の意思」です。

言葉が出たり自分の意志表示が出来る場合は、病気になった後でも自分の考えを伝える事が出来ますが、言葉が出なくなったり、脳に障害が残った場合は、人格も変わる事があります。

その場合、事前に自分の意志をしっかり家族に伝えておく事が、自分にとっても家族にとっても良い方向に向かう1歩となるでしょう。

家族にとっても、介護が必要になった時に、どのような事を望むか知っているのと知らないのとでは、介護をする事に対して迷う事が減ってきます。

例えば、トイレだけは出来るだけ1人でしたい。

出来るだけ歩きたい等の事を知っていると、入院中にリハビリテーションの量を増やす事の相談も出来ますし、リハビリテーションに力を入れている病院を紹介してもらえたりします。

認知症になっても、自宅で過ごしたい。

認知症になったら施設に入れて欲しい等もしっかり話しておくと良いでしょう。

認知症になれば、以前のようにはなしが出来なくなったり、自分や家族の意思が伝わらない事が多々あります。

そうなってしまえば、介護について家族は動けなくなってしまう恐れもあります。

そうならない為にも、自分のこれからの介護生活について考えてみましょう。

自宅なのか施設なのか

障害を持ってしまった場合、自分の住みなれた自宅で生涯を迎えたいのか、家族に迷惑をかけたくないから介護施設を希望するのか、それは自分で決断したい事ですよね。

もちろん自宅にいたいという人が多いでしょうが、家族が遠くにいたり、家族がすでにいない人は介護施設で過ごす方法が1番に考えられるでしょう。

また、自宅で過ごすという事は家族にも自分にも実は大変な事です。

家族に対しては介護の度合いにもよりますが、夜間や昼の時間にかけても24時間自分の世話を頼む事になる事もあります。

介護を家族に頼む事が頼みづらい人もいるでしょう。

その場合でも、家族は自分の考えを100%理解しているわけではありません。

自分が介護が必要になった時どうしたいのかは、事前に伝えておきましょう。

かかりつけの医療機関や福祉関係の連絡先を整理

かかりつけの病院がどこか、またかかりつけが1つとは限りません。

整形の病院や内科の病院が1つ1つ違う事が多いです。

それは、大規模病院が多くなってきている現代では、待ち時間が長時間化している事にあります。

大規模病院に比べ、やはりクリニックや小規模の診療所は待ち時間は短いです。

高齢者の患者さんはクリニックを何カ所も回って薬をもらっている人が多いです。

家族が遠くに住んでいたり、土地勘が薄い所で介護をする事になった場合、どの病院にかかっているのか、どのような薬をもらっているのか、連絡先を含め確認しながら、手帳やパソコンにデータとして保存しておきましょう。

何かあった時に入院した事を伝える時も、退院後に再度通院するのかの連絡も必要になってくる病院もあります。

すぐに連絡や確認が出来るようにしておきましょう。

経済的な負担をどのようにするか決める

介護には、介護者も必要になってきますが、介護費用も低くはありません。

介護にかかる費用は国の制度で介護度によって国が負担してくれる額が変わってきます。

もちろん、病気の具合や認知症の度合いにもよりますが、介護の必要度介護度が比例していないと、患者さんにも家族にも負担がかかってきます。

また、家族が負担する場合も兄妹や親類と何割負担するのかを決めておきましょう。

介護費用は施設に入所する場合でも、月々10万程かかります。

これに加えてオムツ代や介護服の代金もかかって来る事もあります。

もし、一人っ子で、経済的負担も大きく何も介護が出来ないという事が起きないように、住所を別にして、生活保護を受ける事も可能でしょう。

後見人制度や、費用の問題が出てきた場合は、市町村単位の相談窓口でも相談をおススメします。

家族の中での役割分担を決める

一緒に住んでいる家族が、介護を全面負担する事が多いですが、高齢者同士で介護をしている事もあります。

高齢者の配偶者を高齢者が介護する事を「老老介護」と言います。

この老老介護は体力的な負担と精神的な負担が一気に来る為「介護疲れ」がおきます。

ただしこの問題は高齢者に限らす、介護に負担が大きい全ての人に訪れます。

最近では「介護に疲れて殺人を犯した」というニュースも多くなっていますよね。

「介護疲れ」を減らし、休憩や介護について1人に負担をかけない為に、役割分担は大切な事です。

一昔前では「女性が介護する事が当たり前」と言う考えの男性が多くいましたが、女性の社会進出が進む中、男性も女性親のオムツを換えたり、トイレに誘導したり、入浴介助をしたりする事が求められるでしょう。

もちろん簡単な事ではありませんが、介護の負担を分担し、介護を手伝うという事はそういう事です。

負担を分担すると言葉でいう事は簡単ですが、実際に行う事は覚悟が必要になってくるでしょう。

後々もめないために密なコミュニケーションを心がける

介護者と介護する側は密なコミュニケーションが求められますが、親族や他の家族の中でも密なコミュニケーションは大切のなります。

後々もめる原因になる事は財産分与や土地の権利等のお金に対する事が多いですが、他にも要介護者の状態の把握も大切になってきます。

例えば、定期的に病院に通っている人でも、1回1回通院に付きそう人が違う事があります。

その場合、付き添いになった人が病状を知らないと、普段介護をしている人を疑う原因にもなりますし、そうなると家族感や親類感の信頼関係も無くなり、悪循環になり、介護される側も頼みごとがしにくくなり、体の状態が悪化する事もあります。

そうならないように、病状の確認をするコミュニケーションや、介護をする上で自分が注意している事、介護されている人に負担がかからない介護のやり方があったりと、家族や親類としっかりとしたコミュニケーションを取る事が、結果的に良い介護に繋がるのです。

介護で家族がやらなければいけないこと

本人の状態を把握し正しい知識を得る

病院で、病状の説明がありますが、一般的な病気の事が理解出来ていないと、医師が行う病状の説明が理解できない事があります。

例えば脳梗塞後の要介護状態になった場合、まず脳梗塞とはどういう病気なのか、脳梗塞の場所はどこなのか、今の家族の状態がどうなっていて、今後どこまで回復する見込みがあるのか。

と言う所まで聞いておきましょう。

知識が薄かったり、理解しようと思う気持ちが無ければ、介護者に負担の無い、良い介護には繋がりません。

病状の把握が出来ないという事は、家族の生死に繋がる事もあります。

まずは、家族の今の病状について把握する事と、病気に対して専門知識を自分の出来る限り得る事は大切な事です。

ただしこの場合、インターネットやSNSなどで情報を得るよりもきちんとした参考書をおススメします。

病歴を記録しておく

要介護者がいつどのような病気をして、それに対してどのような薬で治療をしているのかをきちんと記録し残しておきましょう。

いざ要介護者が入院したり病状が悪化した場合は、病院の医師に説明しなければならない事もあります。

また、どんな薬を飲んでいるかで、現在使える薬が限られてくる事もあります。

禁忌薬を使用してしまえば、今の病状以上に危険な状態になる事もあります。

病歴や薬の応対を把握する事は、今の病状を把握する事と同じくらい大切な事になります。

また、急な手術が必要になってしまった場合は、過去の輸血歴も大切な情報になります。

輸血の情報が大切になってくる理由は、近年ではありませんが、昔の輸血は現代よりも管理が行き届いていない為、知らない間に輸血で感染症にかかっている事もあります。

その場合、医療従事者にも感染の危険がありますし、その家族にも感染する事もあります。

感染の検査をするかしないかの医師の判断にも過去の輸血歴や、手術歴が必要になる事があります。

正しく、確実な情報の交換が行えるように、家族の情報をしっかり記録し把握しておきましょう。

地域包括支援センターなど公的なサポートが得られるか情報を得る

介護が必要になった場合は、家族の負担以外に市町村の公的なサービスがどれくらい受ける事が出来るか把握する事で、家族に対する介護負担は大きく変わってきます。

デイサービスや訪問介護等のサービスを受ける事で、家族はその間介護以外の違う事が出来ますし、たまには介護にも家庭にも縛られす、自由な時間を過ごす事も大切です。

何事にも息抜きは必要なのです。

公的な介護期間を利用する事は恥じる事では全くありません。

地方や高齢者に多いですが、介護サービスを利用する事が恥ずかしいと感じる人もいます。

周りから見られる事よりも、よりよい介護が出来る環境を作る事を重視しましょう。

その環境を作る事が自分にも要介護者にも良い方向に向いて行く第1歩になるでしょう。

自宅で快適に過ごせるような環境作り

病気の治療が終わって自宅に帰ろうとする時、自分の体の状態が以前と違う事は、これから介護を受ける人にはたくさんある事でしょう自分の体の状態が変われば、自分の自宅もそれに応じて変えていく必要があります。

例えば、目に障害が残ってしまったとしましょう。

全く見えないわけではない状態でも、自宅の廊下や自分の部屋の床にものがあれば、つまずき、そのまま転倒する事もあります。

また、自分の部屋からトイレまでの距離が遠い場合はトイレに行く時に間に合わない事も出てくるでしょう。

その場合家族の誰かと部屋を交代したり、手すりを付けて歩きやすいようにしたりする事が大切です。

トイレが遠いから、今の部屋にポータブルトイレを置く事も1つの手でしょうが、排泄した後流す事無く部屋の中に排泄物がある事は良い事ではありませんよね。

もちろん体の状態にもよりますが、自分でトイレに行き排泄し、自分の部屋に帰るという行為が出来るうちは、環境を整えて「自分で出来る」事を増やしていけるようにしましょう。

バリアフリーの部屋にリフォームする

健常者であれば今の住宅でも快適に過ごす事は容易な事でしょう。

しかし介護が必要になってしまった場合は違います。

一人で歩けなかったり、歳をとれば杖を使って歩く事も増えてくるでしょう。

自分の体の変換に合わせて、自宅や部屋を変えていく必要があります。

これは第1に「転倒の防止」です。

高齢者にとって転倒というのは命取りです。

高齢者に多い転倒での骨折は「大腿部頚部骨折」です。

この骨折は太ももの付け根の骨が折れる事で、ほとんどの場合手術が必要にある事が多いです。

高齢者にとって手術自体体に負担がかかるものです。

その後のリハビリテーションも筋肉の衰えから、若い世代と比較し、倍以上の時間と労力が必要になってきます。

元々の筋力の低下と時間がかかる事で、車椅子の生活になる人も少なくないです。

車椅子で生活する事は想像以上に神経を使います。

部屋の段差で車椅子事転倒する事もありますし、段差のせいで動けなくなる事もあります。

その段差をなくす事も快適に暮らす事の必要条件になってくるでしょう。

また、車椅子が通れる幅の廊下であるかも確認しなければなりません。

廊下も通れないようでは、快適な生活とは言えませんよね。

体の変化に応じて環境を変える事は自分の今後の生活をどう生きて行くかに直接繋がる大切な事なのです。

介護用ベットはどうする?

介護が必要になった上で悩む事が「布団」でしょう。

高齢者向けのベットや介護用ベットはたくさんの種類がありますが。

もちろん高いです。

高額な医療費や介護料金に加えてベットまで購入となるとあまり気が進まなくなるのではないでしょうか。

介護要のベットや手すりは介護度に応じてレンタルする事が可能です。

料金も月額1000円程でレンタル出来る事もあります。

もちろんその他車椅子のレンタルや床ずれ防止の為の除圧マットや、マットレスの間に空気を入れて体重をかけないようにする「エアマット」という介護用品もレンタルする事が出来ます。

介護要ベットはもちろん要介護者本人の為にもますし、介護をするほうの腰痛防止にもなります。

介護をする時に1番悩む事が腰痛です。

ぎっくり腰やすべり症になる人も少なくありません。

腰痛になってしまうと、介護自体が苦痛なものになってしまいます。

介護をより良くする為にもまず、介護用のベットをどうするか考えた方が良いでしょう。

介護で家族が大変なこと

付きっきりなので休みがとれず時間的に拘束される

介護は24時間体制です。

「人」が相手なので休息は出来ますが長い休息は出来ません。

その為自分の時間というのはかなり減ります。

介護するという事は、自分以外の人の運命を自分が見るという事です。

ただ、呼ばれた時に用事だけを済ませるだけではありません。

「自分だったらこうして欲しい」「自分だったらこうして貰うと嬉しい」など自分と置き換えて考えてみましょう。

トイレや移動時の介助で肉体的にしんどい

トイレの介助は腰にかなりの負担がかかります。

子供ならまだしも1人に人を抱えるのです。

体重を全て持ち抱える事はかなりの重労働です。

移動時の介助は転倒の防止もあり、要介護者の傍で介助する事が多いです。

要介護者がふら付き、いきなり自分に要介護者の全体重がのしかかって来る事もあります。

自分でも人1人の体重を支えられる余力を持ちましょう。

ただし、体重を支える事も、介助する事もうまくコツを使う事を「ボディメカニクス」と言います。

腰の重点を低く保ち、足を肩幅に開いた状態で要介護者を抱える事です。

このボディメカニクスを身につける事で、介護は大分楽になります。

徘徊など片時も目が離せなくて精神的負担がある

徘徊行為がある要介護者には、とても精神的な負担と身体的拘束がかかります。

理由は徘徊がある人はちょっとした時間にどこに行くのか分からない為です。

例えば、日々の介護に疲れて少し横になってしまった時に、玄関から出て行き自分でも全く知らない所に行っていたり、最悪の場合はそのまま行方不明になる事もあります。

その為自分の仕事もなかなか出来なくなりますし、目を離せない身体的拘束が大きくかかるでしょう。

認知症による人格の変化

認知症を患うと人の人格が変わる事があります。

その為暴力をふるったりする事もあります。

自分の事も分からなくなる事もあり、トイレに行く事も忘れる事もあります。

その為、トイレに誘導しても、便がそのまま出ていたり、尿汚染している事もあります。

自分がどんなに頑張って介護していても、要介護者は介護をしてもらっている事を忘れる為、「自分の介護を認めてもらえない」と感じてしまう事もあります。

介護施設がサポートするためにやってくれる4個のこと

介護の大変な部分をご紹介しましたが、これでは介護は自分には無理だ。

と思う人が多いでしょう。

そこで介護の負担を減らす為に市町村の担当者や介護施設がどのような事をどこまでしてもらえるのか、どのような事を相談して良いのかをご紹介します。

短時間で良いので休みたい・パートで良いから働きたい

介護で時間が取れなくても、介護にかかる料金はかかりますし、自分自身も1日しっかり休みたいと思う事も自然な事です。

そんな時は「デイサービス」の利用をおススメします。

デイサービスは日中介護施設の大きな1部屋に要介護者が何人~何十人集まり、1日を過ごすという所です。

お迎えにも来てもらえる為、自宅から要介護者を送りだしたら、自分の時間が持てます。

その間は、パートの仕事をしたり、自由に過ごす事が出来ます。

要介護者にもデイサービスに行く事で、脳に刺激を受け、笑顔が出たり、自分ではなかなか行けない所に散歩に行ったり、季節の催しものの参加出来たりするので、健常者と共に楽しむ事が出来ます。

また、職員は全員介護をする事でお給料をもらっていますので、介護をしてもらう事に遠慮する事もありません。

ただし、自分がどのように介護して欲しいのかはケアマネージャーを通して、介護施設に頼む事を忘れないようにしましょう。

認知症が進まないように会話を多くして欲しい・トイレは時間がかかるけど1人でさせて欲しい等の要求がよくあります。

寝る前のトイレを済ませて欲しい・オムツ交換を1回で良いから変わって欲しい

排泄に関わる事は「1度で良いから誰かに変わって欲しい」と思う人が多いです。

普段の生活で人の排泄の介助をする機会等ほとんど無いでしょう。

それこそ医療機関に勤めている人以外はとても抵抗があるものです。

夜寝る前にオムツに変えて欲しい、昼の時間に少しトイレの誘導やオムツ交換を手伝って欲しいと思う人は「訪問介護」がおススメです。

訪問介護は自宅にホームヘルパーが訪問し、30分~1時間の間介護を変わって介護してくれます。

1人暮らしの要介護者には、代わりに洗濯したり、料理をしてくれたりします。

週に3回程のパートタイムでの仕事をしたい人では、パートの時間は訪問介護にお願いして働く事も出来ますし、夜間の訪問介護を行っている所もあります。

寝る前のオムツ交換を夜間用にしっかり行って欲しかったり、要介護者が寝た後、自分が睡眠に入る前にトイレ誘導を行ってもらったりも出来ます。

排泄の介助をちょっと変わってもらうだけで精神的にとても楽になります。

これは家族でももちろん実施出来ますので、自分の家族がどのような介護を行い、どんな気持ちでいるのか、きちんと理解する努力をしましょう。

徘徊等のある要介護者の見守りをしてもらえる

自宅にいる時は、玄関のカギを開けたり、自分の行きたい所に夜中に出て行ったりと心配事が絶えませんよね。

徘徊する要介護者を拘束する事は実際ほとんど不可能です。

要介護者の自分の意志を持った人間です。

行きたい所もあれば、自分のしたい事をしたい時もあります。

家族だからこそそれを止められなかったり、辛く当ってしまったりもするでしょう。

そんな自分に自己嫌悪になってしまう事も多々あります。

そんな時は「グループホームへの入居」をおススメします。

このグループホームというのは、認知症の要介護者が集まり生活する事です。

認知症の要介護者が集まる事は、自分だけ考えが違ったり、自分の言いたい事が伝わらない事が少なくなりますので、要介護者にも生活しやすい環境にあるのです。

もちろん訪問介護やデイサービスと比較し、料金は高くなりますが、家族の負担は料金程度になります。

軽度に認知症であれば、デイサービスや訪問介護でも負担は少なくなりますが、重度の認知症の要介護者の介護は予想以上に大変な事です。

施設に入る事も、施設に入れる事も要介護者を見捨てた事にはなりません。

恥じる事でもありません。

むしろ要介護者に良い環境で生活を送る事を援助している事になります。

施設に入居する事を拒む人も少なくありませんが、自分の負担と介護に対する考えを新ため、少し考えてみてはいかがでしょうか。

まずは「介護認定」をしましょう。

上記で受けられるサービスについてご紹介しましたが、まず、要介護状態になったら、市町村の福祉課に行き、介護認定を受けましょう。

介護の状態は要支援1~要介護5までも分類に分かれ、その介護レベルに応じて受けられるサービスの回数が変わってきます。

例えば要介護1の要介護者はデイサービスを週2回までしか受ける事ができませんが、要介護5の要介護者は日曜日以外全ての日デイサービスを受ける事が出来ます。

その介護認定が終わって、自分の担当のケアマネージャーが決定してから、受けられるサービスを決めたり、施設を探したり出来るようになります。

裏を返せば介護認定を受けないと公的サービスは利用できないという事です。

家族が認知症になった事や、体が不自由になった事を1人で抱え込まず、市町村の福祉課に相談し、担当のケアマネージャーが決定した後は、介護の事や自分の介護に対する思いをしっかり相談しながら、よりよい介護が出来る様にしましょう。

介護は一人で抱え込み過ぎるのは禁物です

介護は「人」が相手です。

介護は想像するよりもとても大変で、身体的苦痛や精神的苦痛も多いです。

家族に相談できなかったり、市町村の相談窓口を知らなかったりすると、日々の介護が辛いものになってしまって、介護自体が嫌になってしまいます。

自分1人で抱え込まない事が大切です。

ただし、近年核家族化が進み、高齢者の2人暮らしが増えています。

老老介護も増えていて、誰にも相談出来ず、殺人を犯す人もたくさんいます。

市町村や近所の人と連絡を取り、介護について話すだけでも、要介護者や介護者を救う事に繋がります。

辛い事や1人で考えている事を「誰かに相談する事」をしましょう。

そもそも介護は「人1人最後の人生を助ける事」です。

介護は人を助ける術であり、自分にも大切な人生の糧となります。

家族を介護し、要介護者の思いを叶える事が出来るのは、一緒に生活していた家族が1番です。

たとえ認知症を患い、自分の事や最近の事を忘れても家族の事は覚えているものです。

名前が出てこなくても娘の事を自分の妹だと思っていても、職員と家族では表情が全く違ってきます。

それだけ家族の存在は大きいものです。

家族の介護をしながら自分も成長し、悔いのない介護が出来るように自分の精神状態や身体状態を一定に保つ事を忘れないでおきましょう。

負担を1人で抱え込む事が介護を一生懸命頑張っている事ではありません。

よりよい介護が出来るように出来るだけのサービスを受けながら、助け合う事を大切にしましょう。


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