他の職種から初めて介護職に転職する方、また介護職の中でも他の事業所へ転職する方や新たな資格を取得しスキルアップしてからの転職など、介護職の転職には様々な形が考えられると思いますが、どの方にも参考になる、おすすめの職種や働き方、転職する際のポイントをまとめてみました。

介護職の概要とは?

要支援者や要介護者が介護保険を利用して受けるサービスは多種多様です。

そのサービス事業所の中で、介護職は主に施設系、通所系、訪問系に分かれ、働く場が設けられています。

資格がないと働けない職種もありますが、なくても働ける職種も多くあります。

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介護職で転職する人は多い?

結論から言いますと、介護職ほど転職がマイナスにならない業界はありません。

退職する際に後任を連れて挨拶に来られた方に「次はどこの事業所で働くんですか?」とごく普通に尋ねることもありますし、A事業所を辞めてB事業所で働き始めたので、と違う会社の名刺を持って挨拶に来られる方もいます。

ただ、介護職間の転職は多いのですが、他の業界に行きますので、という方は滅多に見られず、皆介護職で転職を繰り返しているというのがこの業界の特徴でしょう。

ヘルパーから違う事業所のサービス提供責任者へ、生活相談員からケアマネージャーへ、ステップアップしていく方も多いです。

経験が全て認められスキルと判断される介護職では、転職することはプラスにこそなりますが、マイナスにはなりません。

介護職の転職を成功させるためにやるべき5個のこと

自分の理想の働き方を決めておく

仕事をする上で、とにかくバリバリと働きたいのか、それとも扶養内や決められた時間の中でゆとりを持って働きたいのか、転職する前にしっかり決めておきましょう。

しっかり働くにしても、残業はできるのか、夜勤は可能か、によっても職種は限られます。

自分に向いている介護職を探す

介護職と言いますと、オムツを替えたり車イスを押すようなイメージがあると思いますが、それだけではありません。

デイサービスでは楽しくレクをすることが主な仕事になりますので、車の運転が得意という人の方が求められるかもしれません。

テキパキと忙しく仕事をこなしたいなら施設で、ゆっくりと一人の人に向き合うなら訪問介護という具合に、自分の性格やペースに合った仕事を探しておきましょう。

将来的にどうなりたいかを考える

訪問介護のヘルパーだと、現場で何十年と働いている人が多くいます。

前述しましたように、スキルアップや自分に合う職場を探して転職を繰り返している人もいます。

転職の場合も、ずっと同じ職種の人や現場の介護職員から相談員、その後ケアマネージャーと資格取得に伴い仕事を変える人など様々です。

今後の人生を考えた時、ずっと同じ職種でその仕事を極めたいのか、経験を積んで介護福祉士やケアマネージャーの資格を取りスキルアップを図りたいのか、将来的にどうなりたいのかを考えておきましょう。

必要であれば資格を取得する

無資格でもできる介護の仕事は多岐にわたりますが、訪問介護ですと必ず初任者研修(ヘルパー2級)以上の資格が必要ですし、事業所によってはガイドヘルパーの資格が必要なところもあります。

訪問介護でサービス提供責任者をしたいのであれば、少し難易度は上がりますが実務者研修修了が必要です。

もちろん多くの事業所では資格がある方が給与は高くなりますし、全く何も知らずに介護業界に飛び込むよりは、資格やある程度の知識があった方が良いと思いますので、余裕があれば資格取得も視野に入れてみて下さい。

母体となる企業の規模をどうするか

介護施設を沢山展開している企業と、一つの事業所のみの企業、母体となる企業の規模は様々で、どれを選ぶかは人それぞれです。

関連施設の多い企業ですと、定期的に異動がある所も少なくありません。

様々な職種や職場を経験したい場合には適していると言えますが、逆に不本意な職種や職場に異動となる恐れは充分にあります。

福利厚生やノウハウは大手の方がしっかりしていますが、逆に個人の事情をしっかり配慮してくれないというデメリットはあり得ます。

一方小規模な企業の場合、他に異動する先がないのでしっかりとその職種を極めることはできます。

上司との距離が近い分、個人的な事情を汲んでくれる所が多いです。

ただ、人手不足になった場合には仕事量が多くなる可能性がありますので、どちらが良いのかしっかり決めておきましょう。

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介護職の転職で注意したほうが良い6個のこと

ブラック企業もあり得る

おそらく介護の仕事を長くしている人であれば、一度は職員への対応に疑問を持つ職場で働いたことがあると思います。

私の場合ですと、フルタイムで働いていた小さな特養(介護施設は企業内でここだけでした)は、早出遅出日勤夜勤をこなしていたにも拘らず社会保険なしでしたので、個人的に国民年金や国民健康保険に加入していました。

その他、人手の少ない事業所で一ヶ月殆ど休みがなかったり(ここも単独事業所でした)、派遣で働いていた所で執拗に直接雇用のパートになるよう迫られたり(時給は下がる条件です)、いわゆるブラック企業にあたってしまったことが数回あります。

どの仕事でも会社のやり方に疑問を持つことはあるでしょうし、上記の職場もそこだけ抜き出すと酷いと感じますが、それ以外の面で良いところがあったのは事実です。

ですが、やはり長くこの仕事をしていると、傍から見ていても「ここの事業所ちょっと酷いな」と思うところはちらほらあります。

また、よく社会問題になっている介護報酬の不正受給も、現場の職員は何も知らないまま上の方で行われていることが殆どですので、知らない内に巻き込まれてしまっていることもあります。

もちろん殆どの事業所は真面目に経営されているのですが、中にはこういう所もありますので、ご注意下さい。

希望以外の働き方を勧められた時

例えばデイサービスの求人に応募したけれども、すでに採用者が決まっていて「訪問介護ではどうですか?」と勧められた場合や、正社員の求人に応募したけれどもパートでの採用の話をされたといった場合が時折あります。

前者の場合は検討する価値があるかと思いますが、後者の場合はやはり収入や労働時間に関係する話ですので、面接に行って提案された場合に即答しない方が良いと思います。

腰痛等の持病がある人は仕事を良く選ぶ

介護の仕事は、どうしても人を抱えたり中腰になったり、腰への負担が大きくなるので腰痛になる人が多くいます。

もともと腰痛で悩んでいるという人は悪化することもあるかも知れません。

全く回避することはできないですが、訪問介護の仕事で生活援助を中心に行ったり、自立している人の多いリハビリデイサービス等の仕事でしたら腰に大きな負担がかかることも少ないですので、そういった職種を選ぶようにしましょう。

職員の勤続年数に注目する

離職率の高い仕事ですし、勤続年数が長い人が多いから働きやすい職場とは限りませんが、あまりにも人が長く続かない職場というのもやはり少し不安があると思います。

面接の際に勤続年数を尋ねるのも良いですが、ネットで検索すると従業員の勤続年数が出てくることもありますので、参考にしたい方はまず下調べしておくことをおすすめします。

福利厚生、待遇は千差万別

この辺りに関しては、やはり実績がある大手の企業の方がしっかりしています。

施設内研修があったり、資格取得制度がある所も少なくありません。

しかし、小さな事業所の方が普段の仕事に自由が利く場合もありますので、一概には言えないのですが…。

必ず確認しておくべきことは、有給休暇の取得についてです。

私の経験上、有給を使うことに抵抗のない事業所の方が、職員に対しての思いやりがあるように感じています。

辞める時しか使えないのか、普段の私用で使えるのか、急な休みの時にも利用できるのか、訊きにくい質問かと思いますが、面接の時にこの辺りをしっかり確認しておき、返答とその返答する時の表情等をきちんと見ておいた方が良いでしょう。

ちなみに私は、いくつかの事業所では退職する時にも有給消化はできませんでした。

普通の会社であればこういったことは少ないでしょうが、やはり介護業界は少し勝手が違いますので、押さえておくべきだったなと思っています。

母体が介護業界に疎い場合

何度か書いているように、母体が古くから介護事業所を経営している所は、しっかりとしたノウハウや知識があるのですが、民間企業が初めて作った事業所ですと、かなり手探りな状態で経営をしている場合があります。

現場で介護職が困るということは少ないのですが、ある程度の役職…例えばサービス提供責任者や相談員、管理者等で働く場合、上に介護保険の知識がないと、現場との温度差で苦労することがこの業界ではとても多いです。

実態を知らずに売り上げを強要したり、必要な物品を用意してくれない等の話も聞きます。

もちろん逆に経験がないからこそ現場の意見を汲み上げてくれる所もあるのですが、割と苦労している事業所の方が多い印象です。

転職する際の必要な心構え

譲れないポイントを決めておく

お金を多く稼ぎたい、残業はしたくない、車の運転はできない、土日祝は休みたい、正社員で働きたい、逆に扶養内で働きたい等、転職するにあたって希望する条件というのはいくつかあると思います。

その全てが叶えば勿論一番良いのですが、そうではない場合もありますので、ここだけは譲れない、という点を決めてから転職活動や面接に望みましょう。

介護業界は、おそらく世間で思われている以上に人手不足です。

嫌なことを断れないままでいたら、言い方は悪いですがいくらでも都合良く働かされます。

介護職の求人は数多くありますので、はじめから妥協せず、ぴったりと合った仕事を探すことをおすすめします。

常に向上心を持って勉強する

資格を取る取らないは別として、介護保険は常に改正があり、頻繁にルールが変わります。

普段から新聞やニュース、ネットなどで法改正に対する興味を持ち、動向を見守るようにしておきましょう。

未経験や無資格でもできる仕事は沢山ありますが、だからといって何も知らずに働いても良いというものでもありませんので、基本的な知識は身につけておくようにしましょう。

どうしても向いていないと判断したら、早めに見切りをつける

語弊があるかもしれませんが、雇う側にとっても働く側にとっても、何か違うな、おかしいなと思いながら働き続けることはお互いに良い選択ではありません。

この仕事、この職場は合わないと思ったら、独り立ちする前や研修期間中にでも辞めることをおすすめします。

雇用する側からすれば、一から教育して一人前になったところで辞められてはかなりの痛手ですし、働く側も嫌々働くのは苦痛でしょうし、何より利用者に失礼です。

今まで書いてきましたように、介護職には様々な職種、様々な方針の会社がありますし、求人はいくつも出ていますので、辞めるのであれば早い方が良いと思われます。

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介護職の転職で年収を上げるためにやるべきこととは?

資格を取る

無資格でも働ける介護職は多いですが、やはり資格の有るなしで給与面に差が出る事業所は多いです。

また、介護福祉士や実務者研修修了など、持っていれば仕事の幅が増える資格もありますので、資格を取れる環境であれば、働き出してからでも取得されることをおすすめします。

夜勤をする

資格も経験もない、それでも年収を上げたいといった場合は施設で働き、夜勤をするのが一番簡単な方法です。

フルタイムで働いていれば大体月に5回~6回が平均的な夜勤回数ですので、夜勤手当が5,000円程度として、収入が2万円~3万円増えることになります。

施設によっては夜勤者不足が深刻で夜勤専従のパートを雇う所も多く、その場合一勤務22,000円~26,000円が相場になっています。

夜勤だけをして稼ぐのも良いですし、夜勤者が不足しているならフルタイムで働く中で夜勤回数を多くしてもらうことも年収増に繋がります。

加算の多い事業所で働く

特別事業所加算やサービス提供体制加算を取っていたり、地域加算や処遇改善加算が高い事業所ですと、その分給与に反映されますので、そういった事業所で働くことも一つの方法です。

特に、処遇改善加算は必ず職員に還元しなければならない加算ですので、一番高い「Ⅰ」を取得している事業所で働くようにしましょう。

介護職で人気がある職種や働き先とその理由。では、実際に介護職ではどういった職種や職場に人気があるのでしょうか。

理由も併せて解説致します。

特別養護老人ホームや老人保健施設の介護職

数ある施設の中でも、人手不足でありながら比較的人気が高く離職率が低いのが公的施設である特養、老健の介護職です。

人気がある理由

母体がしっかりしていることや、民間施設よりも賞与が高いことが多いので人気があります。

法人内で関連事業所を持つ所がほとんどで、異動も多くありますが、長く定年まで働く人が多いです。

デイサービスの介護職

求人数も圧倒的に多いデイサービス。

通常規模と、半日のリハビリデイや、延長のある小規模デイ等、いくつかの種類があります。

人気がある理由

夜勤がなく、希望すれば曜日固定も可能なこと、もし何かあって急に休んでも周りで何とかフォローができることから、子育て中の主婦に圧倒的に人気があります。

重労働な介護も少なく、レク等で楽しく盛り上げることが一番の仕事ですので、資格や経験は問われません。

施設、デイサービスの生活相談員

現場から離れて、新規の利用者の調整や、書類作成を行います。

介護福祉士や社会福祉士、社会福祉主事の資格が必要ですが、根強い人気があります。

人気がある理由

どちらかと言えば介護職というよりも事務的な仕事が多くなりますので、体の負担は少ないです。

利用者の深い情報に関わることができますので、やりがいがあります。

介護にも様々な働き方や求人がある!

以上、いくつかの項目に分けて、介護職で転職を成功させるにはどうしたら良いか解説させて頂きました。

はじめに述べましたように、介護業界では転職はマイナスではなく、スキルアップとして認められますし、同じ介護職でも様々な職種があります。

自分に合った介護職を見つけ、無理なく楽しく働きましょう。

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