需要の高まっている介護職。

介護職は未経験からでも大丈夫?

異業種からでも介護職で活躍するコツとポイントを紹介していきます。

介護職の大まかな仕事内容

入居している高齢者を対象に、洗濯や掃除といった生活援助や、オムツの交換やシモの世話と言った身体介助を主に行います。

施設によって生活している入居者の身体レベルは様々で、ほとんど自立しており安全を確保しながら見守っているだけで良い高齢者もいれば、寝たきりで食事も排泄も介助なしでは出来ないレベルの高齢者も施設もあり、最期まで看取りを行う施設も少なくありません。

高齢者の身体レベル以外にも、施設によってはレクリエーションを行ったり、車を使って景色を見に行ったり、買い物に出掛けたりする所もあります。

未経験から介護職への転職を決めたきっかけと流れ

最初はなかなか介護職には挑戦しにくいものです。

いざ転職を決めたときの流れを紹介します。

家から近く、待遇が良い、何より人と関わる事が好き

今や介護施設は街のほとんどに建築されており、もしかすると自分の家から歩いて数分程度で施設に行けてしまうような方もいるかもしれません。

家から近すぎるとプライベートにも関わりそうで困ると言う人もいると思いますが、通勤における負担を少しでも軽減できる点においては、近くに介護施設があるから働いてみたいと考えるのは立派な動機となります。

また、待遇面においては求人票を見れば分かりますが、賞与や退職金の有無や、各種手当の額も検討材料です。

介護職の給料は決して高くありませんが、それでも生活していく上で不自由でない金額であれば介護職に挑戦するのもいいでしょう。

また、お年寄りが好きであれば言う事なしですが、それ以前に人と関わる事が好きであれば、介護はより親密に関わる事ができる為、非常にやりがいを得る事ができるはずです。

入居者が問題を起こした場合や、介護度が重度化して他の施設に移動になる時や、寿命や事故で最期を迎える時までは関わる事になるでしょう。

ショップ店員や飲食店での関わりは数分とない短い期間ですし、病院でも患者が回復すれば退院してしまうのに比較すれば、非常に長く接する事が出来るので、関係を長く築き、家族のように親しくなりたいのであれば介護の現場はベストマッチでしょう。

求人があるか確認する

まず、職員を募集しているかどうかを確認する必要があります。

ほとんどの介護施設は人手不足の為、求人を出していると思われますが。

求人が無い施設は、職員の定着率の良い働きやすい現場か、会社の方針で最低限の人員を配置し、人件費をギリギリまで抑えて運営しているブラックの介護施設のどちらかになるでしょう。

見学して施設の中身を知る

施設に電話をして、見学できるか聞いてみましょう。

もし見学がOKであればぜひ見学しましょう。

実際に働きたい施設をリサーチする事で、利用している高齢者の身体レベルや、どのような業務を行っているかを少しでも知る事ができます。

疑問点があれば事前に考えておき、見学を担当してくれた職員に質問しておくと、不安を解消できます。

面接をする

施設に電話をし、面接の予約をしましょう。

そして当日までに履歴書と必要であれば職務経歴書を用意し、面接に臨みます。

事前に施設の見学をしていると、顔を覚えている事が多く、相手からも「この前の見学でこの施設が良いって思ってくれたんだな。」と好印象になるので採用される確率も大幅に上がります。

ちなみに電話をするタイミングですが、朝方と昼食時と夕食時と夜間は避けましょう。

施設ごとの業務内容と人員配置で異なりますが、9時~11時頃、14時~16時頃が比較的余裕のある時間帯です。

電話するタイミングも考えて行うと良いでしょう。

採用し、初出勤

面接後だいたい2週間前後で会社から連絡が来ます。

あまりにも遅い場合はこちらから電話をしてみると良いでしょう。

会社側が忙しくて電話を掛けるタイミングを見失っているだけなので電話が無いだけで不採用と思い込むのは早いです。

施設によっては採用後に数日間の研修を設けている所もありますし、初日から現場で勤務する所もあり、こちらも採用の連絡の後に詳しく話をされます。

初日はタイムカードの付け方や職員の写真を用意したり、書類を書く場合があるので通常より30分ほど早めに出社すると良いでしょう。

未経験からの介護職での成長

最初はつまずく事が多くありますが、乗り越えて行くうちに一人前の介護職員になれます。

初めてで不安も多かった介護の仕事ですが、乗り越えて行くうちに成長する事ができました。

介護の業界も慣れるまでがとても大変です。

特に多いのは人間関係の悩みでしょう。

相手をするのは入居している高齢者だけでなく、時には同じ現場で働いている職員の人や、現場リーダーや施設長と言った上の立場の人との人間関係も悩みの種になる時もあります。

お互いに尊重し合い、時には真摯に受け止め、譲れない時は筋道を通して対立するのも、お互いの成長に繋がります。

先輩職員もリーダーでも未経験から見た考え方は時として新たな考えとして受け入れられるかもしれません。

自分を知ってもらう

初日は相手にとって「見慣れない顔の人が施設にいる。」と思われている状態で、少し警戒している高齢者もいるでしょう。

相手から声を掛けてくれる気さくな利用者もいますが、基本的には自分から自己紹介をしなければいけませんので積極的に色んな利用者の所へ行き、お話をします。

利用者の中には耳が遠い人や目が見えていない人もいるので、その人に合わせたコミュニケーションを取る必要があります。

先輩の職員がアドバイスをしてくれますが、耳が遠い人は筆談をしたり、目が見えていない人には手を握りながら話すと「私に話し掛けているんだな。」と分かってくれます。

中には新人職員に対して意地悪をする利用者もいます、最初は心が痛みますが何か月と関係を続けていくうちに、自然と仲良くなるのでめげずに関わっていくといいです。

排泄物の世話が思った以上に辛い

自分でトイレに行って排泄が出来る人もいますが、中には本人はできているつもりでも粗相をしてしまう人や、介護職員が定期的にオムツ交換を必要としている人もいます。

尿も便も当然ですが、臭いです。

床にしてしまったりオムツを交換する際に慣れていない時は、手袋をしている状態で触ってしまうでしょう。

手に触れた時の触感や臭いに、まだ慣れていない時は吐き気すらしてしまうでしょう。

回数をこなしていくうちに、汚物に触れることなくキレイに処理、交換が出来るようになりますし、臭いも自然と慣れてきます。

さらに排泄物の臭いで、誰が出したのかまで判別できるようになります。

特に寝たきりの高齢者となると、排泄物の処理は当たり前ですが、ずっと横になっている事により褥瘡が出来ている事があります。

重度化した場合では骨まで出ているケースもあり、普段見慣れていない人にとっては耐性がつくまで苦痛に感じる事でしょう。

人の死に何回も立ち会う

施設での関わりを続けていくうちに、家族のような存在になっていきます。

しかし相手は高齢者なので、最期の時はそう遠くありません。

ほとんどの人は徐々に出来る事が出来なくなり、今まで自立していた人も介護を必要となる時がいずれやってきます。

死を現実に受け止め、介護をする事になります。

人の死は慣れるものではありませんが、その人との思い出を大切にしながら、また仕事に臨む事で職員としてまた成長するでしょう。

介護職への転職をする時の心構え

生半可な軽い気持ちで介護はできない!

最低限の心構えと注意点をご紹介いたします。

介助の基本は忘れてはいけない

自分の体よりも大きく重い人や、体の半分が動かない人を車イスに移動させたり、立ってもらう際に体を支える介助を行う時があります。

相手の体を動かすので、職員に負担はありますし、高齢者にも負担があります。

お互いの負担を最小限に抑える介助のやり方はしっかりとありますので、自分流で行わずに必ず基本は守りましょう。

慣れてきて自分流のやり方になってしまうと、お互いの負担が強くなり、腰を痛めたり、上手く介助できず転倒させてしまうといった事故になってしまう可能性がありますので、基本は必ず守って介護を行ってください。

人を相手にするという事

介護職員の仕事は高齢者を対象に行います。

話すことはできますし、認知症を患っているとしても人の心は持っています。

慣れてきた職員にありがちなのが、自分のやり方で流れ作業を行う事です。

相手に苦痛を与えるようなやり方でなければ問題ありませんが、自分が楽する為に相手の事を考えずに行う介護をするのであれば、介護職を行うより工場でライン作業をしている方が向いているかと思います。

自分よりも1周りも2周りも年上の人である事

年上の人は尊重するべきと良く言われてきています。

普段使わないような丁寧な口調で話さなければいけない、という訳ではありませんが、最低限の言葉使いや相手のプライドを傷つけない言葉選びを心がけて接してください。

もし、自分のおじいちゃんやおばあちゃんと関わっていた記憶があるのであれば、同じような話し方で充分です。

ビックリするような話ですが、介護職員の中には世話をしているうちに母性的になり、自分よりも年上にも関わらず赤ちゃんに話し掛けるような赤ちゃん言葉で接してしまう職員もたまに見かけます。

また、高齢者は80年も90年も100年も生きてきた人ばかりです。

全ての人に長い歴史が刻まれています。

職員の常識では信じられない事も、高齢者にとっては当たり前なこととして生きてきています。

それを職員の都合で止めたり、考えを押し付けたりしてしまうとその人の人生を否定してしまう結果になります。

周りに悪い影響を起こすのであれば仕方ありませんが、基本的には尊重する心を持ち接していく事が必要です。

相手を知る為にコミュニケーションは必須になる

人見知りの人は最初はハードルが高いかもしれませんが、これから長い間関わる事になる相手ですのでしっかりと相手を理解しなくてはなりません。

昔はどんな仕事をして、何が好きなのか。

どんな家に住んでいて、特技は何なのか。

どんな病気を持っていて、アレルギーはあるのか。

など、1人に対して知るべき情報は多くあります。

健康状態や飲んでいる薬はもちろんですが、その人の性格や生活リズムも把握しておく必要があります。

最初は会話の中で地雷を踏んで相手を怒らせることもあるでしょう。

そこから反省、工夫をし、同じ間違いをしないようにすれば良いだけなので、めげずに挑戦する気持ちを常に心がけるようにしましょう。

認知症という病気をある程度知っておく

簡単に説明をすると、ご飯を食べたか、お風呂に入ったかといった、身近な事をすぐ忘れてしまうのが認知症です。

すぐに忘れてしまうから同じ話をする。

職員は何回も聞いた話でも初めて聞いたかのように接すれば相手も安心します。

認知症だからと言って、全てがダメという訳ではありません。

昔の経験した事は体の許す範囲では発揮できますし、女性の方は特に家事全般を手伝ってくれます。

施設介護において多く見かけるのが、家に帰りたいと言っている人です。

入居時は家族と話しをして納得をしているかもしれませんが、認知症なので忘れています。

加えて見ず知らずの空間にいることになるので本人としては不気味と思いますし、帰りたくもなるはずです。

相手の立場で考えてみれば当然の感情です。

だからと言ってすんなり帰してあげられないのが施設で働く職員の悩ましい所です。

胸が痛むかもしれませんが「もうすぐ迎えが来るよ」とその場凌ぎの嘘をついて、落ち着いてもらうのが最善の場合がほとんどです。

介護職員として働くのであれば、時として役者のようにふるまう事も必要になります。

まとめ

人手不足の現場がほとんどの介護ですが、人なら誰でもいいと言う事でもありません。

当然、人によっては得意不得意がありますし、人を扱う仕事なのでストレスを抱える事もあるでしょう。

入居者の行動や態度で腹が立ったからと言って、感情的になり暴力を振るったり、暴言を吐いてしまう職員も存在しますし、ニュースとしても取り上げられています。

介護が大変な仕事と言う事は誰しも知っている事です。

ある程度の心がけをした上で入社しても人間関係が上手くいかなかったり、想像とかけ離れていて仕事が苦痛になってしまうのであれば、早めに辞めて次の仕事を探すのが良いです。

次の職場が異業種である必要はありません。

介護の職場は多種多様で、自分にとって働きやすい現場はどこかにあります。

最初が上手くいかなかったからと言って介護業界を諦めてしまうのはとても勿体無い事です。

他の仕事に比較して待遇は良くありませんが、他の仕事にはないものは介護の現場にはありますよ。


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